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33トトの仕置き
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かなり暖められた部屋で、ニュトはトトの前で震えながら立っていた。寒いのではなく、怯えているのだ。
夜光玉がトトの前にあり、しかし、トトのから初めて怒りを感じて、ニュトは裸体のまま立ち尽くしている。
「あの洞窟へは一人では行けないはずだ。黒王を巨魚の目をくらます贄としたのか、ニュト」
トトの叱責にニュトは、肩を震わせて頷く。巨魚は人を食いはしないが、深い場所に入ってくるものを排除する傾向があり、ニュトはテリトリーの深さにある洞窟には行けなかったのだ。
だから王気を持つ直樹が湖で泳いでいる姿を見て、直樹が巨魚の気をそらしてくれたら、たどり着けるのではないかと、何も知らない直樹を誘った。
トトの手助けをしたかった。夜光玉は貴重で珍しいものだ。ニュトの湖にまれに砂浜に転がるそれだけではなく、特産としていけたら、青緑国は潤うと思ったのだ。
「ごめんなさい……直樹を騙した」
シンラに抱き抱えられ陸に上がったニュトが目にしたのは、今や巨魚を打たんと口々にいきり立つ官を恫喝するトトの声。
持ちかえった夜光玉に驚き慌てて平伏する官の前で、寒さに震えて動けないニュトをトトにそっと預けたシンラが、湖から上がった直樹を小脇に抱え尻を打ち据えたのだ。
「どれだけ心配したと思っている!直樹は死なないかも知れないが、怪我をしないわけではない!」
「やああっ!シンラ!ごめんなさいっ、ごめんなさいっ!」
何度も叩かれ泣きながら謝る直樹は王客間に無理矢理押し込まれ、泣き濡れながら一人次の日の出立まで過ごしたという。
ニュトは洞窟から帰った後、微熱が続き、直樹とシンラが黄国に向かった日も寝台の中だったのだ。
「黒王も非常に辛い目をさせた。ニュトにも辛い思いをしてもらわなくてはならない」
トトの悋気にニュトは涙を堪えて頷き、和合者でありニュトの育ての親でもあるトトの前に膝をつく。
「トト様がお許しになるなら……ニュトはなんでもします」
トトが寝台に座ると、微かに溜め息をつき、
「和合の実が枯れるのではと、官が心配をしている。ニュト、私を自ら受け入れ求め達しさせよ」
と言い放った。
「え……」
ニュトは青白い肌を真っ赤に染めて、かたかたと震えながら寝台に上がった。
「は、はい……お許しいただけるなら……」
半身を寝台のクッションに預けたトトの長衣を捲り、いつもニュトに納めてくれる楔におずおずと指で触れる。
濃緑の下生えから伸びるそれをどうしたらよいか考え、排出のために擦っていたのを思い起こした。手を筒状にして擦ると屹立し、ニュトは促され自分の襞に黄国から取り寄せている薔薇香油を塗り込めて行く。
「ん、んっ……」
襞は香り高い香油ですぐに柔らかく解れ、ニュトの二本の指を飲み込み、さらに深い場所に誘おうと内壁が蠢き出し、ニュトは唇を噛み締めて喘ぎを噛み殺した。
「ニュト、それでは終わらない。乗って腰を降ろすのだ」
何も言わないトトの屹立した切っ先の滑らかな割れ目からは雫が溢れ、ニュトはトトの屹立を確かめるように香油を塗ると、腹の上に乗り自分の指でトトの屹立を支えて襞につける。
「は……っ、あっ、あ……あああっ…! 」
どうして言いかわからず、勢いぐん…と腰を落とすと、香油の滑りで全てが入り込み、ニュトは下腹に来た重い絶頂感に背を反らして硬直した。
紋様が真っ赤に色付きそこの奥が波打つような快楽は、ニュトの全身を包み酩酊する。
「ニュト」
「は、はい……んっ……うっ……ううっ……ぃや……っ」
内壁が快楽にうねる中での抜き差しはニュトを震えさせ、腰を降ろす度に白濁が溢れトトの衣濡らし、ニュトはとうとう泣きながら懇願をした。
「トト様、も……う……許して……ニュトを……っ……ああっ……」
下肢が溶け出しそうな絶頂痙攣が続き、ニュトはトトの腹の上で座って動けなくなり、それでも襞はトトの屹立を食んで蠢いている。
「ああ」
トトが苦笑しながらニュトを抱き寄せニュトの半身をトトの体に抱くと、尻肉を両方から掴んでぐぐっ…と繰り返し突き上げて来た。
「あっ、あああっ……トト様っ……下さっ……」
「受け取れ、ニュト……っ……」
最奥に飛沫され温かな精で満たされる感覚は、ニュトを溺れさせ更に二三度貫かれ、残りの白濁を放ちニュトはトトの上で弛緩する。
「これで仕置きは終わりだ。恥ずかしかったか、ニュト」
ニュトはトトの胸元に顔を埋め、こくんと小さく頷いた。
「しかして、森の国の王のお陰で夜光玉が手に入るようになった。にがよもぎの縄のありがたみだな。森との交流のために、親言使が必要になる。ニュト、どうだ?」
「直樹に会いに行っていい?ニュトが?」
ニュトは驚いてトトの顔を見つめる。
「そうだな。私も一緒に期を見て、行くとするか。青馬も緑馬も暇にしている」
ニュトはトトに抱きついて、その勢いトトの屹立を締め上げてしまう。
「うっ……ニュト、体勢を替えよう」
「トト様のお好きに。ニュトを……ニュトをお召し下さい」
ニュトは幸せに目を閉じた。
夜光玉がトトの前にあり、しかし、トトのから初めて怒りを感じて、ニュトは裸体のまま立ち尽くしている。
「あの洞窟へは一人では行けないはずだ。黒王を巨魚の目をくらます贄としたのか、ニュト」
トトの叱責にニュトは、肩を震わせて頷く。巨魚は人を食いはしないが、深い場所に入ってくるものを排除する傾向があり、ニュトはテリトリーの深さにある洞窟には行けなかったのだ。
だから王気を持つ直樹が湖で泳いでいる姿を見て、直樹が巨魚の気をそらしてくれたら、たどり着けるのではないかと、何も知らない直樹を誘った。
トトの手助けをしたかった。夜光玉は貴重で珍しいものだ。ニュトの湖にまれに砂浜に転がるそれだけではなく、特産としていけたら、青緑国は潤うと思ったのだ。
「ごめんなさい……直樹を騙した」
シンラに抱き抱えられ陸に上がったニュトが目にしたのは、今や巨魚を打たんと口々にいきり立つ官を恫喝するトトの声。
持ちかえった夜光玉に驚き慌てて平伏する官の前で、寒さに震えて動けないニュトをトトにそっと預けたシンラが、湖から上がった直樹を小脇に抱え尻を打ち据えたのだ。
「どれだけ心配したと思っている!直樹は死なないかも知れないが、怪我をしないわけではない!」
「やああっ!シンラ!ごめんなさいっ、ごめんなさいっ!」
何度も叩かれ泣きながら謝る直樹は王客間に無理矢理押し込まれ、泣き濡れながら一人次の日の出立まで過ごしたという。
ニュトは洞窟から帰った後、微熱が続き、直樹とシンラが黄国に向かった日も寝台の中だったのだ。
「黒王も非常に辛い目をさせた。ニュトにも辛い思いをしてもらわなくてはならない」
トトの悋気にニュトは涙を堪えて頷き、和合者でありニュトの育ての親でもあるトトの前に膝をつく。
「トト様がお許しになるなら……ニュトはなんでもします」
トトが寝台に座ると、微かに溜め息をつき、
「和合の実が枯れるのではと、官が心配をしている。ニュト、私を自ら受け入れ求め達しさせよ」
と言い放った。
「え……」
ニュトは青白い肌を真っ赤に染めて、かたかたと震えながら寝台に上がった。
「は、はい……お許しいただけるなら……」
半身を寝台のクッションに預けたトトの長衣を捲り、いつもニュトに納めてくれる楔におずおずと指で触れる。
濃緑の下生えから伸びるそれをどうしたらよいか考え、排出のために擦っていたのを思い起こした。手を筒状にして擦ると屹立し、ニュトは促され自分の襞に黄国から取り寄せている薔薇香油を塗り込めて行く。
「ん、んっ……」
襞は香り高い香油ですぐに柔らかく解れ、ニュトの二本の指を飲み込み、さらに深い場所に誘おうと内壁が蠢き出し、ニュトは唇を噛み締めて喘ぎを噛み殺した。
「ニュト、それでは終わらない。乗って腰を降ろすのだ」
何も言わないトトの屹立した切っ先の滑らかな割れ目からは雫が溢れ、ニュトはトトの屹立を確かめるように香油を塗ると、腹の上に乗り自分の指でトトの屹立を支えて襞につける。
「は……っ、あっ、あ……あああっ…! 」
どうして言いかわからず、勢いぐん…と腰を落とすと、香油の滑りで全てが入り込み、ニュトは下腹に来た重い絶頂感に背を反らして硬直した。
紋様が真っ赤に色付きそこの奥が波打つような快楽は、ニュトの全身を包み酩酊する。
「ニュト」
「は、はい……んっ……うっ……ううっ……ぃや……っ」
内壁が快楽にうねる中での抜き差しはニュトを震えさせ、腰を降ろす度に白濁が溢れトトの衣濡らし、ニュトはとうとう泣きながら懇願をした。
「トト様、も……う……許して……ニュトを……っ……ああっ……」
下肢が溶け出しそうな絶頂痙攣が続き、ニュトはトトの腹の上で座って動けなくなり、それでも襞はトトの屹立を食んで蠢いている。
「ああ」
トトが苦笑しながらニュトを抱き寄せニュトの半身をトトの体に抱くと、尻肉を両方から掴んでぐぐっ…と繰り返し突き上げて来た。
「あっ、あああっ……トト様っ……下さっ……」
「受け取れ、ニュト……っ……」
最奥に飛沫され温かな精で満たされる感覚は、ニュトを溺れさせ更に二三度貫かれ、残りの白濁を放ちニュトはトトの上で弛緩する。
「これで仕置きは終わりだ。恥ずかしかったか、ニュト」
ニュトはトトの胸元に顔を埋め、こくんと小さく頷いた。
「しかして、森の国の王のお陰で夜光玉が手に入るようになった。にがよもぎの縄のありがたみだな。森との交流のために、親言使が必要になる。ニュト、どうだ?」
「直樹に会いに行っていい?ニュトが?」
ニュトは驚いてトトの顔を見つめる。
「そうだな。私も一緒に期を見て、行くとするか。青馬も緑馬も暇にしている」
ニュトはトトに抱きついて、その勢いトトの屹立を締め上げてしまう。
「うっ……ニュト、体勢を替えよう」
「トト様のお好きに。ニュトを……ニュトをお召し下さい」
ニュトは幸せに目を閉じた。
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