2 / 59
2 かしずく人々※
しおりを挟む
死後の世界、多分地獄に落ちて、両親より先に死んだのだ。
死にたくてたまらなくなった中学の頃調べた『地獄絵図』。それによれば、親が死ぬまで、賽の河原で石を積まなくてはならない。
なるべく平たい石を探さなくては…と、ぼんやりと考えていて、目が覚めた。
「地獄……?」
……の床にしては柔らかな布に横たえられていた。
「おお、お目が覚められましたか!」
直樹が左右に目を向けると、回りを取り囲んでいた人々が両膝をつき、深々とひれ伏したのだ。
「ええっ。ま、待ってください」
直樹は飛び起きると、自分の腕に絡み付く髪の長さに驚く。自分の髪が…漆黒の髪がふわりとなびき長いのだ。
地獄の亡者になると、髪が伸びるのか。
本が一番の友達だった直樹には、知識は多少ある。
「あの、鏡とか……ありますか?」
何だか声変わりしたように高く、別人のようだ。
周囲にいる中で一番年寄りの男が、部屋の奥から小さな煤けた丸い鏡を持ってきて、恭しく直に渡してきた。
「ありがとうございます」
声をかけるとまるで催眠にでも掛かったように、うっとりと直を見つめる。
今までの疎まれ人生の中、冗談のような状態で直は鏡を見た。
亡者を通りすぎて、鬼にでもなったのか?
死者にはなんでもありだと、笑い飛ばす気だったが鏡を落とし、再び鏡を見る。
真っ白できめ細かい肌に、前髪は左右にふわりと分かれて眉にかかり、まるで平安絵巻の女性のようだった。真っ黒な髪は持ち豊かに伸びて敷布にかかり、柔和な眉と睫毛に縁取られた真っ黒な大きな瞳に小さな鼻と慎ましい唇は形が良い。
見苦しい、気持ち悪いと、言われ続けた直の容貌とは違い、直樹が見ても可愛らしいのだ。
とりあえず、もう一度見る。
手足も細く小さく可愛らしい感じになり、鏡を手にして小首を傾げると、かしずく人々から感嘆の声が次々に上がった。
「黒王様、この村からお選びください」
「この村にお召し頂ける者をより抜きました」
「わたしを!」
「いえ、わたくしめを!」
「わたくしは、ずっとお待ちしておりました」
「独り身です、お求めを!」
「え、あ、ちょっと、あの、何を」
「村長、黒王は出現して間もない」
部屋の隅で立っていた真っ赤を髪を後ろで結わえた細面の男が、村の若い男たちを割って直樹の前に立つ。
「赤王、これは黒国の問題ですぞ」
「村長、黒王が出現したからには、国も安寧に向かい国も定まる。まずは黒王が落ち着き、国を思い創る所からだろうに」
赤髪の男は直樹から見ると、美しいが剣士のような研ぎ澄まされた美貌だった。
しかし、その細面の美しい美男子を完全に無視して、一同が直を『黒王様』と崇めにじりよる。
「やめい!村長、見苦しいぞ。一旦去ね」
その真っ赤な瞳を細めると、やや慇懃無礼な態度で、村長と村の衆を追い出した。
「ひっ…」
観音開きの扉を開けると、部屋の外にも男たちが大量にわいていて、それが粗末な家々に引きこもるまで直樹は体を縮めた。
「さて、黒王、ここはどこだと思う?」
赤王が村長の座っていた椅子に座ると、足を組んだ。
カシャンと音がして、腰の左側の剣が見え、なんだか泣きたくなっていた直樹は、腰を浮かし素っ裸のまま正座をする。
「し、死後の世界だと思います」
赤王は真っ赤な長い髪をがしがしと掻き、真っ赤な瞳を優美に細めた。
「死後の世界か。ふむ……言えて妙だな」
「違うのですか、では、地獄」
「どちらにしても、死んでいるわけか。聡いな。俺は異世界転生、やったぜ!だったからな」
赤王は少し褐色な肌をしていて、長い直毛が美しく、まるで血を吸った一振りの刃のように見える。
「なるほど、俺とは違う認識だな。お前は認識能力が高いとお見受けする」
「は……あ」
「では、さらに質問する。お前の『黒』に対するイメージは?」
「黒…ですか?」
直樹に優しくはなかったが無視はしなかった、戦災日本人中国孤児の祖父の畑の土の色。
食べるものがあれば人間は幸せになると、繰り返していた祖父の畑は、祖父の死後すぐに売却されてしまった。
あの豊かな畑を思い出した。
地面が揺れ酩酊するような感覚に、直樹は目を閉じる。
「ほう……心象が定着したな。さあ、ここから逃げ……っ」
直樹がそんなこんなを思い起こした瞬間、頭上から轟音が響き、屋根が落ちてきた。
「明、逃がすか!」
「ちっ!レキっ!」
赤王が剣を掴む。
赤王の服装はまるで漆黒の軍長コートのようなのに、持っている剣が日本刀みたいで、それをやはり居抜きで構えた。
村人が騒ぎ始める前どうにかするためにか、姿勢を下げると、いきなり下から上に切っ先を上げる。
しかし、レキと言われた屈強な兵士は身を交わし、赤王の背後に回り剣を持つ手を背中にひねりあげた。
「あのっ、喧嘩しないで……」
とりあえずの、仲裁……は、無意味だった。
「嫌だって言っているだろう!嫌だ、止めろ!黒王が見ているっ」
「逃がさない、明。次はいつになるか」
「これは、嫌なんだっ……」
ゲーム世界の剣士ような巨躯の男は、革の胸当てを押しつけ、白い布の下履きをくつろげると、腕を絞り上げた赤王のコートを捲り上げた。
「手間をかけさせるな、明」
「手を離せっ!くそっ」
金属製の小瓶を赤王の尻の狭間に押し込み、内容物を垂らす。
そして、いきなりレキと呼ばれた屈強な男の持ち物として似合う、赤黒くそびえる剛直を押し込んだのだ。
「ひっ…ああああっ……あっ」
レキが粘着質な音を響かせ、腰を打ち付け回すように揺らしていると、赤王は悶えるように柱に掴まり背を反らせる。
赤王が歯を食い縛り、何かを堪えようとしていて、直樹は怖くなりレキを止めようと声をかけようとした。
「申し訳ない、黒王。しかし、俺の事はしばらく目をつぶってもらえぬか」
「で、でも、苦しそうで…」
「いや……気持ちいいのだ、我が王は」
レキがふっと柔らかな微笑みを浮かべて、赤王の染まる首筋を撫でた。
レキの両目の辺りには鉤裂きされた深い傷が横に入り、失明はしていない薄い鬼灯のような赤瞳が綺麗で、その瞳を細めレキが腰を打ち付けた。
「あ…ダメだ…出る…!あああっ…レキ…レキっ!手をっ…」
レキが手袋を外すと、赤王の下肢をまさぐり手を差し入れるのと同時に、赤王は何度か痙攣するような仕草を見せる。
「ぐぅっ……」
レキが片手で抱き締めながら赤王の尻に深々と楔を押し込み、それが赤王の体内に吐飛させた。
「レキの、くそっ……たれぇがあっ」
それが合図のようだった。
赤王が粗い息を吐きながら、柱伝いにずるずると脱力したと思ったら、背後の男を蹴り倒し、下履きを手繰り上る。
「逃げるぞ、黒王」
赤王はベッドから敷き布を剥がすと、裸の直樹の体にぐるぐると巻いて、ひょいと肩に担ぎ上げた。
「くっそお、腰がだるい……」
「なっ、離して下さい」
「お前がこの村で足をおっ開くのなら構わないが、まずは王宮に行くのが筋だろ?俺も逃げないといかん」
急に言葉遣いが雑になった赤王に、直樹は抱えられ、外に出される。
外には先程より多くの男たちが集まり、直を見るなりざわ…とどよめいた。
「赤王、これは!黒王様をどちらに?」
年嵩の村長が慌てて膝を着く。
「家を破壊したのは赤国近衛のレキだ。そこにのびている。たたき起こして、直してもらうがいい!」
だが、直樹は目の前の村の様子に、声もなく驚く。
先程までの荒野は、荒れ果てたような村は、どこへいったのか。
肥沃で豊かな土地が広がり、朽ちたような家は中国風とも日本風ともとれる造りとなっている。
村人も奈良時代と中国唐時代などのあたりを、錯誤させる雰囲気となっている。
「お前たちはよい国を貰い、肥沃な大地は餓えを満たすだろう。黒王は王宮に一度赴かなくてはならない」
落胆の声が一斉に広がり、直樹は赤王に
「なんか、言え」
と言われ抱えられたまま、
「助けてくれてありがとうございます。必ず連絡をします」
と告げる。
今度は咽ぶような感嘆のどよめきが広がった。
「はっ!」
赤王はどう見ても、西欧の伝説のサラマンダードラゴンに直樹を乗せると、口輪から伸びる紐を引き空へドラコンを舞い上がらせた。
目の下に広がる大地はまさに、黒。
「これはお前の心象が作り出した、お前の国だ」
「僕の……国……ですか?」
「ああ、この黒国を真ん中に、北に赤国、東に緑国、南に青国、西に黄国がある。それぞれに王がいて、王の心象が作り出した国がある。お前は黒国の王だ。お前は天帝により転生し、今、お前の国を作り出した。俺は赤王。赤土に彩られる国の王だ」
赤王は赤国の王だと言うことになるわけだが、何故かレキという男に追われているらしく、やたらと慌ただしいのだ。
直樹はただ、地上の豊かな黒い土地を眺めていた、
死にたくてたまらなくなった中学の頃調べた『地獄絵図』。それによれば、親が死ぬまで、賽の河原で石を積まなくてはならない。
なるべく平たい石を探さなくては…と、ぼんやりと考えていて、目が覚めた。
「地獄……?」
……の床にしては柔らかな布に横たえられていた。
「おお、お目が覚められましたか!」
直樹が左右に目を向けると、回りを取り囲んでいた人々が両膝をつき、深々とひれ伏したのだ。
「ええっ。ま、待ってください」
直樹は飛び起きると、自分の腕に絡み付く髪の長さに驚く。自分の髪が…漆黒の髪がふわりとなびき長いのだ。
地獄の亡者になると、髪が伸びるのか。
本が一番の友達だった直樹には、知識は多少ある。
「あの、鏡とか……ありますか?」
何だか声変わりしたように高く、別人のようだ。
周囲にいる中で一番年寄りの男が、部屋の奥から小さな煤けた丸い鏡を持ってきて、恭しく直に渡してきた。
「ありがとうございます」
声をかけるとまるで催眠にでも掛かったように、うっとりと直を見つめる。
今までの疎まれ人生の中、冗談のような状態で直は鏡を見た。
亡者を通りすぎて、鬼にでもなったのか?
死者にはなんでもありだと、笑い飛ばす気だったが鏡を落とし、再び鏡を見る。
真っ白できめ細かい肌に、前髪は左右にふわりと分かれて眉にかかり、まるで平安絵巻の女性のようだった。真っ黒な髪は持ち豊かに伸びて敷布にかかり、柔和な眉と睫毛に縁取られた真っ黒な大きな瞳に小さな鼻と慎ましい唇は形が良い。
見苦しい、気持ち悪いと、言われ続けた直の容貌とは違い、直樹が見ても可愛らしいのだ。
とりあえず、もう一度見る。
手足も細く小さく可愛らしい感じになり、鏡を手にして小首を傾げると、かしずく人々から感嘆の声が次々に上がった。
「黒王様、この村からお選びください」
「この村にお召し頂ける者をより抜きました」
「わたしを!」
「いえ、わたくしめを!」
「わたくしは、ずっとお待ちしておりました」
「独り身です、お求めを!」
「え、あ、ちょっと、あの、何を」
「村長、黒王は出現して間もない」
部屋の隅で立っていた真っ赤を髪を後ろで結わえた細面の男が、村の若い男たちを割って直樹の前に立つ。
「赤王、これは黒国の問題ですぞ」
「村長、黒王が出現したからには、国も安寧に向かい国も定まる。まずは黒王が落ち着き、国を思い創る所からだろうに」
赤髪の男は直樹から見ると、美しいが剣士のような研ぎ澄まされた美貌だった。
しかし、その細面の美しい美男子を完全に無視して、一同が直を『黒王様』と崇めにじりよる。
「やめい!村長、見苦しいぞ。一旦去ね」
その真っ赤な瞳を細めると、やや慇懃無礼な態度で、村長と村の衆を追い出した。
「ひっ…」
観音開きの扉を開けると、部屋の外にも男たちが大量にわいていて、それが粗末な家々に引きこもるまで直樹は体を縮めた。
「さて、黒王、ここはどこだと思う?」
赤王が村長の座っていた椅子に座ると、足を組んだ。
カシャンと音がして、腰の左側の剣が見え、なんだか泣きたくなっていた直樹は、腰を浮かし素っ裸のまま正座をする。
「し、死後の世界だと思います」
赤王は真っ赤な長い髪をがしがしと掻き、真っ赤な瞳を優美に細めた。
「死後の世界か。ふむ……言えて妙だな」
「違うのですか、では、地獄」
「どちらにしても、死んでいるわけか。聡いな。俺は異世界転生、やったぜ!だったからな」
赤王は少し褐色な肌をしていて、長い直毛が美しく、まるで血を吸った一振りの刃のように見える。
「なるほど、俺とは違う認識だな。お前は認識能力が高いとお見受けする」
「は……あ」
「では、さらに質問する。お前の『黒』に対するイメージは?」
「黒…ですか?」
直樹に優しくはなかったが無視はしなかった、戦災日本人中国孤児の祖父の畑の土の色。
食べるものがあれば人間は幸せになると、繰り返していた祖父の畑は、祖父の死後すぐに売却されてしまった。
あの豊かな畑を思い出した。
地面が揺れ酩酊するような感覚に、直樹は目を閉じる。
「ほう……心象が定着したな。さあ、ここから逃げ……っ」
直樹がそんなこんなを思い起こした瞬間、頭上から轟音が響き、屋根が落ちてきた。
「明、逃がすか!」
「ちっ!レキっ!」
赤王が剣を掴む。
赤王の服装はまるで漆黒の軍長コートのようなのに、持っている剣が日本刀みたいで、それをやはり居抜きで構えた。
村人が騒ぎ始める前どうにかするためにか、姿勢を下げると、いきなり下から上に切っ先を上げる。
しかし、レキと言われた屈強な兵士は身を交わし、赤王の背後に回り剣を持つ手を背中にひねりあげた。
「あのっ、喧嘩しないで……」
とりあえずの、仲裁……は、無意味だった。
「嫌だって言っているだろう!嫌だ、止めろ!黒王が見ているっ」
「逃がさない、明。次はいつになるか」
「これは、嫌なんだっ……」
ゲーム世界の剣士ような巨躯の男は、革の胸当てを押しつけ、白い布の下履きをくつろげると、腕を絞り上げた赤王のコートを捲り上げた。
「手間をかけさせるな、明」
「手を離せっ!くそっ」
金属製の小瓶を赤王の尻の狭間に押し込み、内容物を垂らす。
そして、いきなりレキと呼ばれた屈強な男の持ち物として似合う、赤黒くそびえる剛直を押し込んだのだ。
「ひっ…ああああっ……あっ」
レキが粘着質な音を響かせ、腰を打ち付け回すように揺らしていると、赤王は悶えるように柱に掴まり背を反らせる。
赤王が歯を食い縛り、何かを堪えようとしていて、直樹は怖くなりレキを止めようと声をかけようとした。
「申し訳ない、黒王。しかし、俺の事はしばらく目をつぶってもらえぬか」
「で、でも、苦しそうで…」
「いや……気持ちいいのだ、我が王は」
レキがふっと柔らかな微笑みを浮かべて、赤王の染まる首筋を撫でた。
レキの両目の辺りには鉤裂きされた深い傷が横に入り、失明はしていない薄い鬼灯のような赤瞳が綺麗で、その瞳を細めレキが腰を打ち付けた。
「あ…ダメだ…出る…!あああっ…レキ…レキっ!手をっ…」
レキが手袋を外すと、赤王の下肢をまさぐり手を差し入れるのと同時に、赤王は何度か痙攣するような仕草を見せる。
「ぐぅっ……」
レキが片手で抱き締めながら赤王の尻に深々と楔を押し込み、それが赤王の体内に吐飛させた。
「レキの、くそっ……たれぇがあっ」
それが合図のようだった。
赤王が粗い息を吐きながら、柱伝いにずるずると脱力したと思ったら、背後の男を蹴り倒し、下履きを手繰り上る。
「逃げるぞ、黒王」
赤王はベッドから敷き布を剥がすと、裸の直樹の体にぐるぐると巻いて、ひょいと肩に担ぎ上げた。
「くっそお、腰がだるい……」
「なっ、離して下さい」
「お前がこの村で足をおっ開くのなら構わないが、まずは王宮に行くのが筋だろ?俺も逃げないといかん」
急に言葉遣いが雑になった赤王に、直樹は抱えられ、外に出される。
外には先程より多くの男たちが集まり、直を見るなりざわ…とどよめいた。
「赤王、これは!黒王様をどちらに?」
年嵩の村長が慌てて膝を着く。
「家を破壊したのは赤国近衛のレキだ。そこにのびている。たたき起こして、直してもらうがいい!」
だが、直樹は目の前の村の様子に、声もなく驚く。
先程までの荒野は、荒れ果てたような村は、どこへいったのか。
肥沃で豊かな土地が広がり、朽ちたような家は中国風とも日本風ともとれる造りとなっている。
村人も奈良時代と中国唐時代などのあたりを、錯誤させる雰囲気となっている。
「お前たちはよい国を貰い、肥沃な大地は餓えを満たすだろう。黒王は王宮に一度赴かなくてはならない」
落胆の声が一斉に広がり、直樹は赤王に
「なんか、言え」
と言われ抱えられたまま、
「助けてくれてありがとうございます。必ず連絡をします」
と告げる。
今度は咽ぶような感嘆のどよめきが広がった。
「はっ!」
赤王はどう見ても、西欧の伝説のサラマンダードラゴンに直樹を乗せると、口輪から伸びる紐を引き空へドラコンを舞い上がらせた。
目の下に広がる大地はまさに、黒。
「これはお前の心象が作り出した、お前の国だ」
「僕の……国……ですか?」
「ああ、この黒国を真ん中に、北に赤国、東に緑国、南に青国、西に黄国がある。それぞれに王がいて、王の心象が作り出した国がある。お前は黒国の王だ。お前は天帝により転生し、今、お前の国を作り出した。俺は赤王。赤土に彩られる国の王だ」
赤王は赤国の王だと言うことになるわけだが、何故かレキという男に追われているらしく、やたらと慌ただしいのだ。
直樹はただ、地上の豊かな黒い土地を眺めていた、
1
お気に入りに追加
126
あなたにおすすめの小説
出戻り聖女はもう泣かない
たかせまこと
BL
西の森のとば口に住むジュタは、元聖女。
男だけど元聖女。
一人で静かに暮らしているジュタに、王宮からの使いが告げた。
「王が正室を迎えるので、言祝ぎをお願いしたい」
出戻りアンソロジー参加作品に加筆修正したものです。
ムーンライト・エブリスタにも掲載しています。
表紙絵:CK2さま

カランコエの咲く所で
mahiro
BL
先生から大事な一人息子を託されたイブは、何故出来損ないの俺に大切な子供を託したのかと考える。
しかし、考えたところで答えが出るわけがなく、兎に角子供を連れて逃げることにした。
次の瞬間、背中に衝撃を受けそのまま亡くなってしまう。
それから、五年が経過しまたこの地に生まれ変わることができた。
だが、生まれ変わってすぐに森の中に捨てられてしまった。
そんなとき、たまたま通りかかった人物があの時最後まで守ることの出来なかった子供だったのだ。

あと一度だけでもいいから君に会いたい
藤雪たすく
BL
異世界に転生し、冒険者ギルドの雑用係として働き始めてかれこれ10年ほど経つけれど……この世界のご飯は素材を生かしすぎている。
いまだ食事に馴染めず米が恋しすぎてしまった為、とある冒険者さんの事が気になって仕方がなくなってしまった。
もう一度あの人に会いたい。あと一度でもあの人と会いたい。
※他サイト投稿済み作品を改題、修正したものになります

魔法学園の悪役令息ー替え玉を務めさせていただきます
オカメ颯記
BL
田舎の王国出身のランドルフ・コンラートは、小さいころに自分を養子に出した実家に呼び戻される。行方不明になった兄弟の身代わりとなって、魔道学園に通ってほしいというのだ。
魔法なんて全く使えない抗議したものの、丸め込まれたランドルフはデリン大公家の公子ローレンスとして学園に復学することになる。無口でおとなしいという触れ込みの兄弟は、学園では悪役令息としてわがままにふるまっていた。顔も名前も知らない知人たちに囲まれて、因縁をつけられたり、王族を殴り倒したり。同室の相棒には偽物であることをすぐに看破されてしまうし、どうやって学園生活をおくればいいのか。混乱の中で、何の情報もないまま、王子たちの勢力争いに巻き込まれていく。

運悪く放課後に屯してる不良たちと一緒に転移に巻き込まれた俺、到底馴染めそうにないのでソロで無双する事に決めました。~なのに何故かついて来る…
こまの ととと
BL
『申し訳ございませんが、皆様には今からこちらへと来て頂きます。強制となってしまった事、改めて非礼申し上げます』
ある日、教室中に響いた声だ。
……この言い方には語弊があった。
正確には、頭の中に響いた声だ。何故なら、耳から聞こえて来た感覚は無く、直接頭を揺らされたという感覚に襲われたからだ。
テレパシーというものが実際にあったなら、確かにこういうものなのかも知れない。
問題はいくつかあるが、最大の問題は……俺はただその教室近くの廊下を歩いていただけという事だ。
*当作品はカクヨム様でも掲載しております。
【完結】ここで会ったが、十年目。
N2O
BL
帝国の第二皇子×不思議な力を持つ一族の長の息子(治癒術特化)
我が道を突き進む攻めに、ぶん回される受けのはなし。
(追記5/14 : お互いぶん回してますね。)
Special thanks
illustration by おのつく 様
X(旧Twitter) @__oc_t
※ご都合主義です。あしからず。
※素人作品です。ゆっくりと、温かな目でご覧ください。
※◎は視点が変わります。
【完結・ルート分岐あり】オメガ皇后の死に戻り〜二度と思い通りにはなりません〜
ivy
BL
魔術師の家門に生まれながら能力の発現が遅く家族から虐げられて暮らしていたオメガのアリス。
そんな彼を国王陛下であるルドルフが妻にと望み生活は一変する。
幸せになれると思っていたのに生まれた子供共々ルドルフに殺されたアリスは目が覚めると子供の頃に戻っていた。
もう二度と同じ轍は踏まない。
そう決心したアリスの戦いが始まる。

新しい道を歩み始めた貴方へ
mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。
そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。
その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。
あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。
あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……?
※沢山のお気に入り登録ありがとうございます。深く感謝申し上げます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる