薔薇の寵妃〜女装令嬢は国王陛下代理に溺愛される〜完結

第二章 登場人物

登場人物紹介

ルーネ…訳あって女装の令嬢。子爵家の次男、十四歳。アーリア姫殿下カーヴァネスとして勤め、なかなかの行動力と、幅広い包容力でデュークを翻弄中。つまりはやんちゃ美人。

デューク…母である女王が急逝し、妹がまだ幼いため、後見人として、国王代理をつとめる。ローゼルエルデでは不吉な黒髪を持つ、二十歳。ルーネに振り回されつつも、日々邁進。涙もろい点もある。

アーリア…次期女王候補第一位であり、女王である母を病で失う。赤毛に蜂蜜色の瞳の幼女。幼いながら女王への道を歩む、四歳。背伸びして必死で頑張っている姿は、誰の目からもほほえましい。

アーサー…デューク国王陛下代理の親友で、国王代理近衛隊隊長。金髪深青の瞳は垂れ目気味な、ルーネ溺愛の兄で、策士でもある二十歳。本人はもてる男と言い放つが…女性の影を見たことはない。アーリアの夫になろうなんて野心もある。

ニールス…デュークの伯父の息子で、次期女王候補第二位の兄であることを誇りにしている。公爵家の長男で、十六歳。アーリア姫殿下即位と同時に公爵を継ぐ予定。くそ意地が悪い。

ジーン…ルーネが過ごしていた田舎の男爵領の騎士隊長。もと盗賊頭。現在はジーン男爵として南の辺境を守護している。

マーシー…ジーンの妻で、ルーネの育ての親でもある。ルーネの母に仕えていた侍女。現在はアーリア姫殿下付き侍女頭として、男爵夫人としても采配をふるう。

カーリン…ジーンとマーシーの娘で、ルーネと遊び相手であり、護衛でもあった。十七歳。

アーリア…ルーネの姉であり、生まれつき身体が弱く、ルーネを令嬢お披露目の舞踏会に身代わりで行かせた。田舎の男爵領から出ることなく、十五歳で急逝。

アン…新しく発足した女近衛隊の隊長。赤毛の見事な長身。伯爵令嬢で、二十歳。女性好みとの噂も出ているが…本心は見えてこない。

グラン…アルビオンの血を引く高娼と王族の子で爵位のみの侯爵。房中術を含む医師と調合師を併せ持つ、元老院のメンバー。青銀の髪と青い瞳を持つ野性味の溢れる二十六歳。

サヴナ…グランに買われた実験用の獣人の子ども。肩まである茶色の巻き毛の上には獣のたち耳あり、尾はない混ざりもの。獣人としての鑑賞価値はないようだが…。

リカルド…侯爵家の次男。アーサーの部下で近衛副隊長。

リシャール…ガリアの血を色濃く受け継ぐ公爵殿下。どうやら朝に弱く低血圧らしい。

オーガスタ…アーリア姫殿下の学友。公爵子息で次男坊。ルーネに一目惚れ中の六歳。

ラフマン…ニールスの学友で、粗野で粗暴な面を持つ伯爵殿下。ルーネを襲い汚そうとするが…。