25 / 54
24 離宮の王宮教師
しおりを挟む
離宮がバタバタと慌ただしい。魔法学舎卒業から二ヶ月。やっと涙も枯れて僕は諦めがついた。
毎月一度のアーロンの訪問を断ってしまったのは二日前。アーロンは社交界には行かないのだけれど、貴族子弟同士の友好な関係を築くためのお茶会に呼ばれることが多くなった。だからしばらく会えないが、自分のことを忘れないで欲しいと話していたらしい。
アーロンは優しい。でも、その優しさが辛く感じる時がある。例えば、お茶会に招かれることのない僕に、お茶会での人脈を話してくれる。どうして話してくれるのか聞いてみたところ、
「殿下もお茶会に行った気持ちになるでしょう?僕は伴侶になる殿下がお寂しい思いをしないようにと思ったのです」
と満面の笑みで答えてくれた。確かに僕はお茶会に招かれることはない。だから伯爵子弟子女の容姿や趣味や特技、どんなことを話したかなど興味がなかった。そんなことをやんわり話したところ、
「殿下が僕の伴侶になった時、困るではありませんか。僕の友好関係をお知りにならないと」
さらに笑顔で切り返された。なんだろう、頭が靄掛かるような感じは。息苦しさすら感じた。アーロンと話しているといつもそうだ。
「僕は婚姻後の社交界に殿下をお連れしたい。早く伴侶になり、離宮を出て共に暮らしたいですね」
夢見るように話すアーロンと僕は、生まれ月が違う。僕の方が四ヶ月程後に成人する。僕は誕生日と共に婚姻し、離宮を出て大公領に入ることが決まった。
クロルからの書物の中に閨事の書物が入っていたから、過敏になっているのかもしれない。
「それにしても遅いな」
起きるのが遅い僕はまだ寝巻きの昼の正餐の時間になってやっとテレサが現れて、正装を手にしていた。
「どうかしたのか」
「いえ、お客様でございます。もう少し後にお越しになると伺っていたので、慌ただしくなり申し訳ございません」
テレサに正装をさせてもらい、太腿のストッキングベルトに少し高めのヒールの靴を履くと、アーロンよりまた背が高くなる。
「また身長がお伸びになられましたね」
「身体が明け方軋むんだよ。だから、長ズボ……」
「キュロット、が、お似合いでございます!」
キュロットを強調して言われてしまった。今回のライトグリーンのキュロットは裾が少し窄まっていて小さなリボンが付いている。上着にも背中にリボンがあしらわれていて、背の高い僕には少し可愛らしすぎではと思った。
「本日の正餐はお客様と頂きます。どうぞこちらへ」
テレサに案内され居間に入ると、窓から入る光が眩しくて思わず目を細めた。その先には黒衣に身を包むクロルと小柄な二人が立っている。
「殿下、ご挨拶を許可してください」
僕は心臓の鼓動が止まりそうなくらい驚いていて、クロルが声を掛けるまで茫然としていた。
「あ、き、許可する」
するとぺこりと頭を下げた小柄な茶銀の髪が、風に揺れた。
「ありがとうございます。『初めまして』。王宮教師のタークです。この度は国王陛下から、両殿下の王宮教師の命を賜りました」
そして、クロルが金髪を撫でつけた小柄な少年を前に出す。
「王宮教師によると、学友が共にいてこそ学びは捗るとのとこ。これは私の養子です。名をジェスと言います。マナーハウスに一人で置いておりました。私は王宮に部屋がございますが、これを離宮の隅にでも置いていただけたらと」
クロルの言葉が終わると、ジェスが胸元に手を当てて、
「『初めまして』。殿下、共に学ぶことが出来て光栄です」
と、貴族らしい対等の挨拶をする。
「『初めまして』。ジェ……ス」
僕の声は震えていた。だめだ、泣きそう。ジェスが薄荷の香りをさせながら、僕を下から抱きしめて来た。
「泣くなよ。これからはずっと一緒だ」
ジェスが胸元に額をつけて、ささやいた。
「ゔん、ゔんっ」
ターク先生もにこにことしていて、いつものチュニックではなく、兄様やクロルみたいな長ズボンを履いて、長い巻き毛を下で緩く留めている。耳の先が少し尖っているのを隠すためのようだ。
「殿下、クロル様、お客様方、準備が整いました」
テレサが扉を開けて頭を下げる。
「ジェス、エスコートを」
「ーーはい。殿下、どうぞ」
ターク先生はクロルに抱き上げられていて、僕はジェスの差し出した手に手を添えた。そのまま指を乗せて歩き出すジェスは滑らかに歩き出す。
食事中もジェスは本当に優雅で、カトラリーマナーに厳しいメーテルも目を見張る仕草をしていた。主にターク先生とクロルが王宮教師の話をしていて、僕とジェスは目線が会うと、嬉しくて笑い合った。
「食後の茶菓は居間に用意してくれないか、メーテル殿」
クロルの言葉にメーテルが、
「かしこまりました。それにしても、ターク先生は全くお変わりなく」
とターク先生に声を掛けた。
「メーテルはさらに美人になりましたね」
「お世辞でも嬉しいですわ」
そんな会話をしていたから驚いた。ああ、でも、セシル兄様のことも知っているターク先生だから、メーテルと面識があるのだろう。
「まだ呪縛から逃れられませんか」
「ーーはい、お恥ずかしながら」
呪縛……なんだろう。メーテルの様子に後ろ髪を引かれながら、居間に行くと、ターク先生がソファに座るように僕らに指を差す。
「少しの間寂しい思いをさせました、サリオン。僕の伴侶ガリウスを説得するのに時間が掛かりました。セフェムは単純だから簡単なんですけれど。僕とジェスは今日から離宮に泊まり込みます。まあ、僕は部屋からタイタンに夜だけ帰りますが」
ターク先生は腕組みをして頬を膨らましている。こんな表情をしていると、僕より小さな子供に見えてしまう。
「でも、小人族のターク先生が人前に出て、大丈夫なのですか?」
「残念なことに僕はパッと見、サリオンよりも小さな子供に見えます。そこは王宮での着任儀式でラムダが派手なパフォーマンスをしてくれましたから、大人として認められたでしょうね。当面僕はサリオンの教師で、セシルの話し相手です。ですが、とにかく早急に動きたいというのが本音なのです」
ターク先生は僕を見てにこりと笑い、クロルとまた難しい話をし始めたから、僕は窓のところにあるソファにジェスと一緒に座った。
ジェスは茶色の落ち着いた上着とキュロットに膝からの黒のストッキングで格好いい。もっと明るい色を選べばいいのにと僕が思ったのだから、テレサも思ったに違いない。ジェスのワードローブが楽しみだ。
「ねえ、ジェスは離宮に来ても良かったの?」
「親父から離れる理由が見つかって万々歳だ。それにーー」
ジェスが言葉を切った。
毎月一度のアーロンの訪問を断ってしまったのは二日前。アーロンは社交界には行かないのだけれど、貴族子弟同士の友好な関係を築くためのお茶会に呼ばれることが多くなった。だからしばらく会えないが、自分のことを忘れないで欲しいと話していたらしい。
アーロンは優しい。でも、その優しさが辛く感じる時がある。例えば、お茶会に招かれることのない僕に、お茶会での人脈を話してくれる。どうして話してくれるのか聞いてみたところ、
「殿下もお茶会に行った気持ちになるでしょう?僕は伴侶になる殿下がお寂しい思いをしないようにと思ったのです」
と満面の笑みで答えてくれた。確かに僕はお茶会に招かれることはない。だから伯爵子弟子女の容姿や趣味や特技、どんなことを話したかなど興味がなかった。そんなことをやんわり話したところ、
「殿下が僕の伴侶になった時、困るではありませんか。僕の友好関係をお知りにならないと」
さらに笑顔で切り返された。なんだろう、頭が靄掛かるような感じは。息苦しさすら感じた。アーロンと話しているといつもそうだ。
「僕は婚姻後の社交界に殿下をお連れしたい。早く伴侶になり、離宮を出て共に暮らしたいですね」
夢見るように話すアーロンと僕は、生まれ月が違う。僕の方が四ヶ月程後に成人する。僕は誕生日と共に婚姻し、離宮を出て大公領に入ることが決まった。
クロルからの書物の中に閨事の書物が入っていたから、過敏になっているのかもしれない。
「それにしても遅いな」
起きるのが遅い僕はまだ寝巻きの昼の正餐の時間になってやっとテレサが現れて、正装を手にしていた。
「どうかしたのか」
「いえ、お客様でございます。もう少し後にお越しになると伺っていたので、慌ただしくなり申し訳ございません」
テレサに正装をさせてもらい、太腿のストッキングベルトに少し高めのヒールの靴を履くと、アーロンよりまた背が高くなる。
「また身長がお伸びになられましたね」
「身体が明け方軋むんだよ。だから、長ズボ……」
「キュロット、が、お似合いでございます!」
キュロットを強調して言われてしまった。今回のライトグリーンのキュロットは裾が少し窄まっていて小さなリボンが付いている。上着にも背中にリボンがあしらわれていて、背の高い僕には少し可愛らしすぎではと思った。
「本日の正餐はお客様と頂きます。どうぞこちらへ」
テレサに案内され居間に入ると、窓から入る光が眩しくて思わず目を細めた。その先には黒衣に身を包むクロルと小柄な二人が立っている。
「殿下、ご挨拶を許可してください」
僕は心臓の鼓動が止まりそうなくらい驚いていて、クロルが声を掛けるまで茫然としていた。
「あ、き、許可する」
するとぺこりと頭を下げた小柄な茶銀の髪が、風に揺れた。
「ありがとうございます。『初めまして』。王宮教師のタークです。この度は国王陛下から、両殿下の王宮教師の命を賜りました」
そして、クロルが金髪を撫でつけた小柄な少年を前に出す。
「王宮教師によると、学友が共にいてこそ学びは捗るとのとこ。これは私の養子です。名をジェスと言います。マナーハウスに一人で置いておりました。私は王宮に部屋がございますが、これを離宮の隅にでも置いていただけたらと」
クロルの言葉が終わると、ジェスが胸元に手を当てて、
「『初めまして』。殿下、共に学ぶことが出来て光栄です」
と、貴族らしい対等の挨拶をする。
「『初めまして』。ジェ……ス」
僕の声は震えていた。だめだ、泣きそう。ジェスが薄荷の香りをさせながら、僕を下から抱きしめて来た。
「泣くなよ。これからはずっと一緒だ」
ジェスが胸元に額をつけて、ささやいた。
「ゔん、ゔんっ」
ターク先生もにこにことしていて、いつものチュニックではなく、兄様やクロルみたいな長ズボンを履いて、長い巻き毛を下で緩く留めている。耳の先が少し尖っているのを隠すためのようだ。
「殿下、クロル様、お客様方、準備が整いました」
テレサが扉を開けて頭を下げる。
「ジェス、エスコートを」
「ーーはい。殿下、どうぞ」
ターク先生はクロルに抱き上げられていて、僕はジェスの差し出した手に手を添えた。そのまま指を乗せて歩き出すジェスは滑らかに歩き出す。
食事中もジェスは本当に優雅で、カトラリーマナーに厳しいメーテルも目を見張る仕草をしていた。主にターク先生とクロルが王宮教師の話をしていて、僕とジェスは目線が会うと、嬉しくて笑い合った。
「食後の茶菓は居間に用意してくれないか、メーテル殿」
クロルの言葉にメーテルが、
「かしこまりました。それにしても、ターク先生は全くお変わりなく」
とターク先生に声を掛けた。
「メーテルはさらに美人になりましたね」
「お世辞でも嬉しいですわ」
そんな会話をしていたから驚いた。ああ、でも、セシル兄様のことも知っているターク先生だから、メーテルと面識があるのだろう。
「まだ呪縛から逃れられませんか」
「ーーはい、お恥ずかしながら」
呪縛……なんだろう。メーテルの様子に後ろ髪を引かれながら、居間に行くと、ターク先生がソファに座るように僕らに指を差す。
「少しの間寂しい思いをさせました、サリオン。僕の伴侶ガリウスを説得するのに時間が掛かりました。セフェムは単純だから簡単なんですけれど。僕とジェスは今日から離宮に泊まり込みます。まあ、僕は部屋からタイタンに夜だけ帰りますが」
ターク先生は腕組みをして頬を膨らましている。こんな表情をしていると、僕より小さな子供に見えてしまう。
「でも、小人族のターク先生が人前に出て、大丈夫なのですか?」
「残念なことに僕はパッと見、サリオンよりも小さな子供に見えます。そこは王宮での着任儀式でラムダが派手なパフォーマンスをしてくれましたから、大人として認められたでしょうね。当面僕はサリオンの教師で、セシルの話し相手です。ですが、とにかく早急に動きたいというのが本音なのです」
ターク先生は僕を見てにこりと笑い、クロルとまた難しい話をし始めたから、僕は窓のところにあるソファにジェスと一緒に座った。
ジェスは茶色の落ち着いた上着とキュロットに膝からの黒のストッキングで格好いい。もっと明るい色を選べばいいのにと僕が思ったのだから、テレサも思ったに違いない。ジェスのワードローブが楽しみだ。
「ねえ、ジェスは離宮に来ても良かったの?」
「親父から離れる理由が見つかって万々歳だ。それにーー」
ジェスが言葉を切った。
3
お気に入りに追加
292
あなたにおすすめの小説
【第1章完結】悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼第2章2025年1月18日より投稿予定
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
傷だらけの僕は空をみる
猫谷 一禾
BL
傷を負った少年は日々をただ淡々と暮らしていく。
生を終えるまで、時を過ぎるのを暗い瞳で過ごす。
諦めた雰囲気の少年に声をかける男は軽い雰囲気の騎士団副団長。
身体と心に傷を負った少年が愛を知り、愛に満たされた幸せを掴むまでの物語。
ハッピーエンドです。
若干の胸くそが出てきます。
ちょっと痛い表現出てくるかもです。
キンモクセイは夏の記憶とともに
広崎之斗
BL
弟みたいで好きだった年下αに、外堀を埋められてしまい意を決して番になるまでの物語。
小山悠人は大学入学を機に上京し、それから実家には帰っていなかった。
田舎故にΩであることに対する風当たりに我慢できなかったからだ。
そして10年の月日が流れたある日、年下で幼なじみの六條純一が突然悠人の前に現われる。
純一はずっと好きだったと告白し、10年越しの想いを伝える。
しかし純一はαであり、立派に仕事もしていて、なにより見た目だって良い。
「俺になんてもったいない!」
素直になれない年下Ωと、執着系年下αを取り巻く人達との、ハッピーエンドまでの物語。
性描写のある話は【※】をつけていきます。
ブレスレットが運んできたもの
mahiro
BL
第一王子が15歳を迎える日、お祝いとは別に未来の妃を探すことを目的としたパーティーが開催することが発表された。
そのパーティーには身分関係なく未婚である女性や歳の近い女性全員に招待状が配られたのだという。
血の繋がりはないが訳あって一緒に住むことになった妹ーーーミシェルも例外ではなく招待されていた。
これまた俺ーーーアレットとは血の繋がりのない兄ーーーベルナールは妹大好きなだけあって大いに喜んでいたのだと思う。
俺はといえば会場のウェイターが足りないため人材募集が貼り出されていたので応募してみたらたまたま通った。
そして迎えた当日、グラスを片付けるため会場から出た所、廊下のすみに光輝く何かを発見し………?
【完結】オーロラ魔法士と第3王子
N2O
BL
全16話
※2022.2.18 完結しました。ありがとうございました。
※2023.11.18 文章を整えました。
辺境伯爵家次男のリーシュ・ギデオン(16)が、突然第3王子のラファド・ミファエル(18)の専属魔法士に任命された。
「なんで、僕?」
一人狼第3王子×黒髪美人魔法士
設定はふんわりです。
小説を書くのは初めてなので、何卒ご容赦ください。
嫌な人が出てこない、ふわふわハッピーエンドを書きたくて始めました。
感想聞かせていただけると大変嬉しいです。
表紙絵
⇨ キラクニ 様 X(@kirakunibl)
【奨励賞】恋愛感情抹消魔法で元夫への恋を消去する
SKYTRICK
BL
☆11/28完結しました。
☆第11回BL小説大賞奨励賞受賞しました。ありがとうございます!
冷酷大元帥×元娼夫の忘れられた夫
——「また俺を好きになるって言ったのに、嘘つき」
元娼夫で現魔術師であるエディことサラは五年ぶりに祖国・ファルンに帰国した。しかし暫しの帰郷を味わう間も無く、直後、ファルン王国軍の大元帥であるロイ・オークランスの使者が元帥命令を掲げてサラの元へやってくる。
ロイ・オークランスの名を知らぬ者は世界でもそうそういない。魔族の血を引くロイは人間から畏怖を大いに集めながらも、大将として国防戦争に打ち勝ち、たった二十九歳で大元帥として全軍のトップに立っている。
その元帥命令の内容というのは、五年前に最愛の妻を亡くしたロイを、魔族への本能的な恐怖を感じないサラが慰めろというものだった。
ロイは妻であるリネ・オークランスを亡くし、悲しみに苛まれている。あまりの辛さで『奥様』に関する記憶すら忘却してしまったらしい。半ば強引にロイの元へ連れていかれるサラは、彼に己を『サラ』と名乗る。だが、
——「失せろ。お前のような娼夫など必要としていない」
噂通り冷酷なロイの口からは罵詈雑言が放たれた。ロイは穢らわしい娼夫を睨みつけ去ってしまう。使者らは最愛の妻を亡くしたロイを憐れむばかりで、まるでサラの様子を気にしていない。
誰も、サラこそが五年前に亡くなった『奥様』であり、最愛のその人であるとは気付いていないようだった。
しかし、最大の問題は元夫に存在を忘れられていることではない。
サラが未だにロイを愛しているという事実だ。
仕方なく、『恋愛感情抹消魔法』を己にかけることにするサラだが——……
☆描写はありませんが、受けがモブに抱かれている示唆はあります(男娼なので)
☆お読みくださりありがとうございます。良ければ感想などいただけるとパワーになります!
死に戻り騎士は、今こそ駆け落ち王子を護ります!
時雨
BL
「駆け落ちの供をしてほしい」
すべては真面目な王子エリアスの、この一言から始まった。
王子に”国を捨てても一緒になりたい人がいる”と打ち明けられた、護衛騎士ランベルト。
発表されたばかりの公爵家令嬢との婚約はなんだったのか!?混乱する騎士の気持ちなど関係ない。
国境へ向かう二人を追う影……騎士ランベルトは追手の剣に倒れた。
後悔と共に途切れた騎士の意識は、死亡した時から三年も前の騎士団の寮で目覚める。
――二人に追手を放った犯人は、一体誰だったのか?
容疑者が浮かんでは消える。そもそも犯人が三年先まで何もしてこない保証はない。
怪しいのは、王位を争う第一王子?裏切られた公爵令嬢?…正体不明の駆け落ち相手?
今度こそ王子エリアスを護るため、過去の記憶よりも積極的に王子に関わるランベルト。
急に距離を縮める騎士を、はじめは警戒するエリアス。ランベルトの昔と変わらぬ態度に、徐々にその警戒も解けていって…?
過去にない行動で変わっていく事象。動き出す影。
ランベルトは今度こそエリアスを護りきれるのか!?
負けず嫌いで頑固で堅実、第二王子(年下) × 面倒見の良い、気の長い一途騎士(年上)のお話です。
-------------------------------------------------------------------
主人公は頑な、王子も頑固なので、ゆるい気持ちで見守っていただけると幸いです。
婚約破棄したら隊長(♂)に愛をささやかれました
ヒンメル
BL
フロナディア王国デルヴィーニュ公爵家嫡男ライオネル・デルヴィーニュ。
愛しの恋人(♀)と婚約するため、親に決められた婚約を破棄しようとしたら、荒くれ者の集まる北の砦へ一年間行かされることに……。そこで人生を変える出会いが訪れる。
*****************
「国王陛下は婚約破棄された令嬢に愛をささやく(https://www.alphapolis.co.jp/novel/221439569/703283996)」の番外編です。ライオネルと北の砦の隊長の後日談ですが、BL色が強くなる予定のため独立させてます。単体でも分かるように書いたつもりですが、本編を読んでいただいた方がわかりやすいと思います。
※「国王陛下は婚約破棄された令嬢に愛をささやく」の他の番外編よりBL色が強い話になりました(特に第八話)ので、苦手な方は回避してください。
※完結済にした後も読んでいただいてありがとうございます。
評価やブックマーク登録をして頂けて嬉しいです。
※小説家になろう様でも公開中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる