23 / 54
22 ドナムンド・ミューラー子爵
しおりを挟む
昼過ぎになって、セシル兄様に頼んでおいた立派な貴族の馬車が来て、準備は整った。馬車の中にはドナムンド、ミーメ、スター、そしてザック。そして隠れるように僕とジェス乗り込んで、御者はなんとセシル兄様だ。
大丈夫なんだろうかと思っていたら、隣にターク先生が座っていた。本当に子供のように見える。
「幻影魔法陣、展開」
ドナムンドが呟いて陣を展開する。ターク先生に教えてもらった陣展開術は少し変わっていて、陣名を呟くことで、陣が浮かび上がりそれを指で操作する簡易式陣型だった。
僕はメーテルの陣型を見たことがある。指からマナを放出しつつ円形を描きマナ文字を書き入れる。複雑な陣であればある程時間が掛かるのに、ターク先生は僕らに陣の型をひたすら覚えさせ、頭内で陣を作り上げさせた。
「指で描くより簡単でしょう?そのためにも読み書きが必要になるのです。理解できなければ構築出来ませんからね」
こうして僕らは予備動作なしで陣を展開することが出来ている。
ドナムンドは馬車まるごと陣を展開して、馬車は二時間ほど掛けてミューラー子爵領に入った。小さな村が寄せ集まっている子爵領を跨ぐように走る馬車を見て、一堂が驚き頭を下げる。
一年前に奪われた景色を、ドナムンドは取り戻しに行くのだ。馬車は堅牢で古めかしい関所上がりの城の前に止まり、使用人が住人ほど出て来て、馬車の動向を見守っていた。
馬車の中から現れたのは老齢の伴侶と若い愛妾。そして貴族の子弟らしい下ろし立ての服を着たドナムンドだ。
「だ、旦那様、奥様、若奥様、御坊ちゃま、これは……」
執事だろう老人がドナムンドに詰め寄る。城門から家令の姿も見えた。まだ壮年の太った赤毛の男は子爵が使用していたと思われる銀細工の杖を持っている。
「すっかり主人気取りだな。サリオン、出るぞ」
「うん」
ジェスに言われて馬車を出た。僕らは幻影により姿は見えなくなっている。僕らは定位置について、動向を見守っていた。
「静養中でありましたミューラー子爵様方をお連れしました。薬師のものです」
老人に見えるターク先生がセシル兄様に下ろしてもらい、恭しく礼を取る。
「助かったぞ、薬師殿。我々は意識を失い久しかった。その薬師への褒美を用意しよう。ネムド」
ミューラー子爵が低い声でネムドに声を掛けた。ネムドは銀細工の杖を落とし後退りを始める。
「ば、馬鹿な、馬鹿な、馬鹿な!」
動揺するネムドに執事が階段を登って詰め寄った。
「旦那様に失礼だぞ、ネムド。家令のお前が資産管理をしているのだ!さあ、旦那様、奥様方。坊っちゃまも心配致しておりました」
「ランドル、ドナムンドは私たちを探してくれていたのだ」
ミューラー子爵がゆっくりと階段を上がって行くと、ネムドが腰を抜かし廊下を這いつくばり、
「馬鹿な、子爵の馬車は岩で潰れて……あの状況なら生きているはずはない」
「あの?まるで見ていたような口ぶりだ、ネムド」
ドナムンドがネムドを見下ろして尋ねた。
「見ていた……?私たちはお前に殺されたのか」
ドナムンドとターク先生の背後で僕はミューラー子爵達の身体が崩れていくのを見た。血溜まりが出来、ミューラー子爵の芽が落ち始める。細君と愛妾の皮膚が剥け、ネムドの前に垂れ下がる。べちゃりと肉が落ちた。
「ぎゃああああーー、俺が依頼した!俺がっ!こ、この覚書も書かせたっ!これをこれをくれてやるっ!祟らないでくれぇ」
覚書は廊下にわざわざ貼り出されていて、千切るように取り投げ捨てると、腐肉に落ちて赤く染まる。
「ぎゃああああーーっ!」
ネムドは僕ではなくジェスの方に行き、
「捕縛魔法陣」
と小さな声の中金の魔法陣が床を這い、ネムドを絡め取った。
「幽霊の正体見たり枯れ尾花……とはいかないみたいですが、見事に自白を引き出しました。最終試験合格です」
ターク先生の声にドナムンドが
「解除」
と息を吐いて座り込む。ドナムンドの横にはミーメ、スター、ザックがいて、その姿を依代に幻影魔法陣を展開していた。そして僕とジェスの姿を消して見せて、マナは尽きかけているのかもしれない。かなり息が荒い。
「治癒魔法陣展開」
僕は治癒魔法陣をドナムンドに飛ばして、ドナムンドに治癒を掛ける。
治癒を施したドナムンドは顔色が良くなり、立ち上がった。ターク先生が言うには治癒をするためにはかなりのマナを必要とするらしく、今は僕とジェスしか出来ないでいる。
「ドナムンド様、良くお戻りを」
執事の服装の男がかしこまり右手を胸に当てた。それ以外の男女は腰を屈めて礼を取り、ドナムンドを囲むようにしていた。
「ランドル?」
「旦那様は陣こそ描けませんでしたが予知に優れており、自身の未来について予言されておりました。ドナムンド様が不遇に目に遭うのも承知の上。満を持して城に戻った際は、ドナムンド様をミューラー子爵にせよと」
ドナムンドは深く息を吐いて天井を見上げた。
「馬鹿な!私は旦那様にっ!」
「あー、うるせえ。まだ、言うか」
ジェスが捕縛陣を解かず、拘束陣で手足を拘束した。
「家令が持ち出した金品は、執事である私が回収をし、手元にございます故、ご安心下さい。誰か、衛兵を」
「それには及ばないよ。良く出来た執事と不出来な家令だね。そしてミューラー子爵の手際、見事だったね。王太子として若い子爵を社交界に招くことが出来て光栄だよ」
幻影魔法陣が解けて、王族に許された軍服をなぜか着込んでいた理由はこのためだったんだ、セシル兄様。
「貴方様は……もしや……」
執事のランドルが軍服の勲章を見て跪く。
「うん、セシル・レムリカント。王立魔法学舎の後ろ盾さ。魔法学舎の最終試験に立ち会う義務があるのだよ。そして見事に合格だね。かねてよりの申し出通り、家令は王家でもって取り調べをしよう」
セシル兄様が手を挙げるとハンロックと城の近衛が入って来て、ネムドを連れて行く。余りの手際の良さに驚いていると、ターク先生が笑った。
「大事な生徒たちを確定もなしに危険な場所に送るわけはないでしょう。さあ、ドナムンドはこのまま城に残ってください。僕たちも一度帰りますよ。明日、修了式を行います」
僕はセシル兄様の用事が済むと、離宮に返されてしまった。セシル兄様はメーテルに何やらごねていたけれど、離宮から追い出されて王宮に帰って行く。ハンロックと喧嘩したのか少し心配だった。
大丈夫なんだろうかと思っていたら、隣にターク先生が座っていた。本当に子供のように見える。
「幻影魔法陣、展開」
ドナムンドが呟いて陣を展開する。ターク先生に教えてもらった陣展開術は少し変わっていて、陣名を呟くことで、陣が浮かび上がりそれを指で操作する簡易式陣型だった。
僕はメーテルの陣型を見たことがある。指からマナを放出しつつ円形を描きマナ文字を書き入れる。複雑な陣であればある程時間が掛かるのに、ターク先生は僕らに陣の型をひたすら覚えさせ、頭内で陣を作り上げさせた。
「指で描くより簡単でしょう?そのためにも読み書きが必要になるのです。理解できなければ構築出来ませんからね」
こうして僕らは予備動作なしで陣を展開することが出来ている。
ドナムンドは馬車まるごと陣を展開して、馬車は二時間ほど掛けてミューラー子爵領に入った。小さな村が寄せ集まっている子爵領を跨ぐように走る馬車を見て、一堂が驚き頭を下げる。
一年前に奪われた景色を、ドナムンドは取り戻しに行くのだ。馬車は堅牢で古めかしい関所上がりの城の前に止まり、使用人が住人ほど出て来て、馬車の動向を見守っていた。
馬車の中から現れたのは老齢の伴侶と若い愛妾。そして貴族の子弟らしい下ろし立ての服を着たドナムンドだ。
「だ、旦那様、奥様、若奥様、御坊ちゃま、これは……」
執事だろう老人がドナムンドに詰め寄る。城門から家令の姿も見えた。まだ壮年の太った赤毛の男は子爵が使用していたと思われる銀細工の杖を持っている。
「すっかり主人気取りだな。サリオン、出るぞ」
「うん」
ジェスに言われて馬車を出た。僕らは幻影により姿は見えなくなっている。僕らは定位置について、動向を見守っていた。
「静養中でありましたミューラー子爵様方をお連れしました。薬師のものです」
老人に見えるターク先生がセシル兄様に下ろしてもらい、恭しく礼を取る。
「助かったぞ、薬師殿。我々は意識を失い久しかった。その薬師への褒美を用意しよう。ネムド」
ミューラー子爵が低い声でネムドに声を掛けた。ネムドは銀細工の杖を落とし後退りを始める。
「ば、馬鹿な、馬鹿な、馬鹿な!」
動揺するネムドに執事が階段を登って詰め寄った。
「旦那様に失礼だぞ、ネムド。家令のお前が資産管理をしているのだ!さあ、旦那様、奥様方。坊っちゃまも心配致しておりました」
「ランドル、ドナムンドは私たちを探してくれていたのだ」
ミューラー子爵がゆっくりと階段を上がって行くと、ネムドが腰を抜かし廊下を這いつくばり、
「馬鹿な、子爵の馬車は岩で潰れて……あの状況なら生きているはずはない」
「あの?まるで見ていたような口ぶりだ、ネムド」
ドナムンドがネムドを見下ろして尋ねた。
「見ていた……?私たちはお前に殺されたのか」
ドナムンドとターク先生の背後で僕はミューラー子爵達の身体が崩れていくのを見た。血溜まりが出来、ミューラー子爵の芽が落ち始める。細君と愛妾の皮膚が剥け、ネムドの前に垂れ下がる。べちゃりと肉が落ちた。
「ぎゃああああーー、俺が依頼した!俺がっ!こ、この覚書も書かせたっ!これをこれをくれてやるっ!祟らないでくれぇ」
覚書は廊下にわざわざ貼り出されていて、千切るように取り投げ捨てると、腐肉に落ちて赤く染まる。
「ぎゃああああーーっ!」
ネムドは僕ではなくジェスの方に行き、
「捕縛魔法陣」
と小さな声の中金の魔法陣が床を這い、ネムドを絡め取った。
「幽霊の正体見たり枯れ尾花……とはいかないみたいですが、見事に自白を引き出しました。最終試験合格です」
ターク先生の声にドナムンドが
「解除」
と息を吐いて座り込む。ドナムンドの横にはミーメ、スター、ザックがいて、その姿を依代に幻影魔法陣を展開していた。そして僕とジェスの姿を消して見せて、マナは尽きかけているのかもしれない。かなり息が荒い。
「治癒魔法陣展開」
僕は治癒魔法陣をドナムンドに飛ばして、ドナムンドに治癒を掛ける。
治癒を施したドナムンドは顔色が良くなり、立ち上がった。ターク先生が言うには治癒をするためにはかなりのマナを必要とするらしく、今は僕とジェスしか出来ないでいる。
「ドナムンド様、良くお戻りを」
執事の服装の男がかしこまり右手を胸に当てた。それ以外の男女は腰を屈めて礼を取り、ドナムンドを囲むようにしていた。
「ランドル?」
「旦那様は陣こそ描けませんでしたが予知に優れており、自身の未来について予言されておりました。ドナムンド様が不遇に目に遭うのも承知の上。満を持して城に戻った際は、ドナムンド様をミューラー子爵にせよと」
ドナムンドは深く息を吐いて天井を見上げた。
「馬鹿な!私は旦那様にっ!」
「あー、うるせえ。まだ、言うか」
ジェスが捕縛陣を解かず、拘束陣で手足を拘束した。
「家令が持ち出した金品は、執事である私が回収をし、手元にございます故、ご安心下さい。誰か、衛兵を」
「それには及ばないよ。良く出来た執事と不出来な家令だね。そしてミューラー子爵の手際、見事だったね。王太子として若い子爵を社交界に招くことが出来て光栄だよ」
幻影魔法陣が解けて、王族に許された軍服をなぜか着込んでいた理由はこのためだったんだ、セシル兄様。
「貴方様は……もしや……」
執事のランドルが軍服の勲章を見て跪く。
「うん、セシル・レムリカント。王立魔法学舎の後ろ盾さ。魔法学舎の最終試験に立ち会う義務があるのだよ。そして見事に合格だね。かねてよりの申し出通り、家令は王家でもって取り調べをしよう」
セシル兄様が手を挙げるとハンロックと城の近衛が入って来て、ネムドを連れて行く。余りの手際の良さに驚いていると、ターク先生が笑った。
「大事な生徒たちを確定もなしに危険な場所に送るわけはないでしょう。さあ、ドナムンドはこのまま城に残ってください。僕たちも一度帰りますよ。明日、修了式を行います」
僕はセシル兄様の用事が済むと、離宮に返されてしまった。セシル兄様はメーテルに何やらごねていたけれど、離宮から追い出されて王宮に帰って行く。ハンロックと喧嘩したのか少し心配だった。
3
お気に入りに追加
295
あなたにおすすめの小説
キスから始まる主従契約
毒島らいおん
BL
異世界に召喚された挙げ句に、間違いだったと言われて見捨てられた葵。そんな葵を助けてくれたのは、美貌の公爵ローレルだった。
ローレルの優しげな雰囲気に葵は惹かれる。しかも向こうからキスをしてきて葵は有頂天になるが、それは魔法で主従契約を結ぶためだった。
しかも週に1回キスをしないと死んでしまう、とんでもないもので――。
◯
それでもなんとか彼に好かれようとがんばる葵と、実は腹黒いうえに秘密を抱えているローレルが、過去やら危機やらを乗り越えて、最後には最高の伴侶なるお話。
(全48話・毎日12時に更新)
本当に悪役なんですか?
メカラウロ子
BL
気づいたら乙女ゲームのモブに転生していた主人公は悪役の取り巻きとしてモブらしからぬ行動を取ってしまう。
状況が掴めないまま戸惑う主人公に、悪役令息のアルフレッドが意外な行動を取ってきて…
ムーンライトノベルズ にも掲載中です。
ブレスレットが運んできたもの
mahiro
BL
第一王子が15歳を迎える日、お祝いとは別に未来の妃を探すことを目的としたパーティーが開催することが発表された。
そのパーティーには身分関係なく未婚である女性や歳の近い女性全員に招待状が配られたのだという。
血の繋がりはないが訳あって一緒に住むことになった妹ーーーミシェルも例外ではなく招待されていた。
これまた俺ーーーアレットとは血の繋がりのない兄ーーーベルナールは妹大好きなだけあって大いに喜んでいたのだと思う。
俺はといえば会場のウェイターが足りないため人材募集が貼り出されていたので応募してみたらたまたま通った。
そして迎えた当日、グラスを片付けるため会場から出た所、廊下のすみに光輝く何かを発見し………?
【奨励賞】恋愛感情抹消魔法で元夫への恋を消去する
SKYTRICK
BL
☆11/28完結しました。
☆第11回BL小説大賞奨励賞受賞しました。ありがとうございます!
冷酷大元帥×元娼夫の忘れられた夫
——「また俺を好きになるって言ったのに、嘘つき」
元娼夫で現魔術師であるエディことサラは五年ぶりに祖国・ファルンに帰国した。しかし暫しの帰郷を味わう間も無く、直後、ファルン王国軍の大元帥であるロイ・オークランスの使者が元帥命令を掲げてサラの元へやってくる。
ロイ・オークランスの名を知らぬ者は世界でもそうそういない。魔族の血を引くロイは人間から畏怖を大いに集めながらも、大将として国防戦争に打ち勝ち、たった二十九歳で大元帥として全軍のトップに立っている。
その元帥命令の内容というのは、五年前に最愛の妻を亡くしたロイを、魔族への本能的な恐怖を感じないサラが慰めろというものだった。
ロイは妻であるリネ・オークランスを亡くし、悲しみに苛まれている。あまりの辛さで『奥様』に関する記憶すら忘却してしまったらしい。半ば強引にロイの元へ連れていかれるサラは、彼に己を『サラ』と名乗る。だが、
——「失せろ。お前のような娼夫など必要としていない」
噂通り冷酷なロイの口からは罵詈雑言が放たれた。ロイは穢らわしい娼夫を睨みつけ去ってしまう。使者らは最愛の妻を亡くしたロイを憐れむばかりで、まるでサラの様子を気にしていない。
誰も、サラこそが五年前に亡くなった『奥様』であり、最愛のその人であるとは気付いていないようだった。
しかし、最大の問題は元夫に存在を忘れられていることではない。
サラが未だにロイを愛しているという事実だ。
仕方なく、『恋愛感情抹消魔法』を己にかけることにするサラだが——……
☆描写はありませんが、受けがモブに抱かれている示唆はあります(男娼なので)
☆お読みくださりありがとうございます。良ければ感想などいただけるとパワーになります!
転生貧乏貴族は王子様のお気に入り!実はフリだったってわかったのでもう放してください!
音無野ウサギ
BL
ある日僕は前世を思い出した。下級貴族とはいえ王子様のお気に入りとして毎日楽しく過ごしてたのに。前世の記憶が僕のことを駄目だしする。わがまま駄目貴族だなんて気づきたくなかった。王子様が優しくしてくれてたのも実は裏があったなんて気づきたくなかった。品行方正になるぞって思ったのに!
え?王子様なんでそんなに優しくしてくるんですか?ちょっとパーソナルスペース!!
調子に乗ってた貧乏貴族の主人公が慎ましくても確実な幸せを手に入れようとジタバタするお話です。
あと一度だけでもいいから君に会いたい
藤雪たすく
BL
異世界に転生し、冒険者ギルドの雑用係として働き始めてかれこれ10年ほど経つけれど……この世界のご飯は素材を生かしすぎている。
いまだ食事に馴染めず米が恋しすぎてしまった為、とある冒険者さんの事が気になって仕方がなくなってしまった。
もう一度あの人に会いたい。あと一度でもあの人と会いたい。
※他サイト投稿済み作品を改題、修正したものになります
【完結】僕の大事な魔王様
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
BL
母竜と眠っていた幼いドラゴンは、なぜか人間が住む都市へ召喚された。意味が分からず本能のままに隠れたが発見され、引きずり出されて兵士に殺されそうになる。
「お母さん、お父さん、助けて! 魔王様!!」
魔族の守護者であった魔王様がいない世界で、神様に縋る人間のように叫ぶ。必死の嘆願は幼ドラゴンの魔力を得て、遠くまで響いた。そう、隣接する別の世界から魔王を召喚するほどに……。
俺様魔王×いたいけな幼ドラゴン――成長するまで見守ると決めた魔王は、徐々に真剣な想いを抱くようになる。彼の想いは幼過ぎる竜に届くのか。ハッピーエンド確定
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/11……完結
2023/09/28……カクヨム、週間恋愛 57位
2023/09/23……エブリスタ、トレンドBL 5位
2023/09/23……小説家になろう、日間ファンタジー 39位
2023/09/21……連載開始
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる