13 / 54
12 魔法学舎の同期生
しおりを挟む
クロルが離宮に来たのは午前十時を迎える少し前で、手には一揃いの服を持っていた。
「おはようございます、殿下。取り急ぎ、魔法学舎の制服にお着替えください」
「制服、ですか」
クロルの手には水色の幅広襟に二本ラインの入った長袖上着と、同色のキュロットパンツをテレサに寄越した。
「薄手ではありますが、防護陣と気候調節陣がかけられています。寒くも暑くもないはずです。下着の上からそのままどうぞ」
クロルが窓の外を見ながらお茶を飲んでいる間に、テレサに手伝ってもらい制服に着替えた。
テレサにストッキングをセシル兄様のような膝丈のものにしたいと話すと、
「ストッキングは太腿までのままがよろしいかと」
と譲らないから諦めた。
「クロル様、お支度が出来ました」
クロルが目を細めて、
「これはお可愛らしい。お似合いですよ」
と告げてくれた。青はセシル兄様の王族色だ。王位継承権を持つ十人は、王から色を賜る。もちろん僕は持っていない。だから自由に服の色を選べるのだけれど、青系だけは避けていた。
「これから週三日の学舎にはこちらを着て参ります。脱いで掛けておけば新品同様になる修復陣もかけられていますから、洗濯など必要がありません」
いくつもの陣が組み込まれている。そんな服……僕には不相応だ。
「ちなみに魔法学舎には平民しかおりません。殿下は唯一の貴族です。出身は王太子殿下同様にレイダース村だと話しておくとよいですよ。では門扉を開きましょう。殿下、指輪にマナを送って転移陣と声を上げてください」
クロルが僕の横に立つ。僕は頷いて
「転移陣、展開」
と声を出した。転移陣は膨大なマナを使用する陣だと書物に書いてあったが、吸い取られる程ではない魔力に身体が軽くなる。
「こちらの陣はあまり術者に、負担が掛からないようになっています」
足元に金の魔法陣が展開される。不思議な文字が足元に浮かび発光を繰り返す。金はガルド神の色だ。まさかガルド神の転移陣ーー。
「……っ!」
離宮の乾いた空気とは違い、森の匂いが感じさせられる門扉の前に出た。樹木の垣根で覆われて中を窺い知ることができない。
「指輪を持つものにしか開けられません。どうぞ」
クロルに促されて石造りの門扉に触れるとたやすく門扉は左右内側に分かれて開き、芝を刈り込んだなだらかな庭園の奥、オープンテラスの一画から子供の声が聞こえて来た。
「先生、絶対三つ編みが可愛いって」
「お姉ちゃん、先生に失礼だよ」
「スターったら、真面目ぶって!」
「あーあ、こんな奴が委員長かよ、ミーメ。俺、冒険者になってもこいつとだけは組めねえ」
「もー、うるさいよ、ザック。ほーら、先生、かわい~」
気後れして門扉のところで動けなくなっていると、背後の門扉が開き同じ制服の僕より長身の子供が入って来た。前に立たれて、
「おはよう。同じ制服の君は転入生だよね」
そう話しかけてくる。どうしたらいいのだろう。困っていると、クロルが肩をとんと押してくれる。
「先生のところへ案内をしてくれないか。クロルが転入生を連れてきたと告げて」
クロルの言葉に長身の子供がクロルを見上げて、口を開けてから頷いた。
「あ、クロルさん、お久しぶりです。分かりました」
踵を返して小走りする子供を見るクロルの目が、優しいと思った。
「ここにいる子供たちは、全私が集めたのです」
どうしてそんなことをと思う前に、クロルに促されて賑やかなテラスに歩かされる。長身の彼は役目を果たしたらしく、輪の中心にいた人物が椅子から降りて立った。
やけに小さな子供だった。一メートル位だろうか、チュニックから出た手足はすごく華奢で、茶銀の腰まである巻き毛に、同じ茶銀の瞳は大きくて、口も鼻も小さくて可愛らしいという形容がぴったりだ。
「クロル、久しぶりです」
声も高くでも伸びのある心地よい声、何より安心感がある不思議な雰囲気に僕はまるで普通の子供みたいに頭を下げていた。
「はじめまして、僕、サリオンです」
すごい子供もいるのだなと、先生を探して目線を泳がせていると、
「礼儀正しくてなによりです。僕はタークです。ようこそ、王領魔法学舎へ。僕はこの王領魔法学舎の校長をしています」
と僕よりはるかに視線が低い子供が僕に告げてきた。驚いて二の句が告げられない僕に、他の子供たちが大笑いしながら、
「大丈夫、大丈夫、あたしたちも初め分からなかったから。だってターク先生、誰よりも小さいから」
元気な声で僕に絡んできたのは、先程ターク先生に三つ編みを強要していたミーメという女の子だ。
「あたしはミーメ。ねえ、サリオン、だっけ。あなたはいくつ」
「あ、十歳です。ミーメさん」
「じゃあ、同じ年だね。サリオン、硬いなあ、同期生は敬語抜きだよ。十四になるドニーにも『タメ口』なんだ」
ドニーと呼ばれたのは、先程僕に声を掛けてくれた背の高い子供だ。もう成人前だから大きいのだろう。
「ここでは身分は関係ありませんよ、サリオン。さてと、クロルは今日は一日見学ですか?」
ターク先生がクロルの前に立ち両手を軽く上げると、クロルがターク先生を抱き上げたのには驚いた。すごく親しげだ。
「あなたの許しがあれば」
ターク先生がくすくす笑うと、いつも表情を崩さないクロルが微笑む。僕は数回目の驚きに、心臓が煽ってしまい視線を彷徨わせた。
「もちろん。久しぶりに僕の手料理を食べてくださいね。あ、教室に行きますよ、皆さん」
なんて先頭を歩いて行ってしまい、僕は取り残されそうになるのを、最年長らしいドニーと呼ばれた年長者が手を差し伸べてくれる。
「僕はドナムンド。長いからドニーと呼ばれているけれど、できたらドナムンドと呼んで欲しい」
僕は手を握りそれから、
「ああ、名前にもマナが宿るからだね。ドナムンド、門扉では失礼な態度で申し訳ない。気後れしてしまって」
と言うと、ドナムンドは僕の手をそのまま握り歩き出す。僕は躊躇ったが、振り解くのは目上に失礼かと思いそのままにしていた。
「入り組んでいるから、手を離さないでね。同期生は王都商家のミーメとスターの双子と、バルバイト公爵領のストック村の十二歳の農民ザック。没落子爵の僕と、あと魔の森のジェスがまだいないかな」
「うるせえな、ドナムンド」
ふわりと香る薄荷の香りがして、門扉からドナムンド目掛けて走ってきた金髪の小さな子供が、肩で息をつく。
「遅刻したっ!まだ、授業は……」
「大丈夫だよ。サリオン、この子がジェス、確か……」
「うるさいっ!勝手に俺のこと喋るな」
それにしても小さい。年下だろうか、思わず頭をなでてしまいそうなくらいだ。
「ジェス、彼はサリオン。ええと……」
「十歳です。レイダース村から来ました」
すると金の瞳が僕をひどく睨み付け、地団駄を踏むジェスが、
「レイダース村の奴は敵だ」
そう吐き捨てた。
ーーー
校長先生はあのタークさん!!
では、クロルって、ガルド神から罰を受けていた人?ってなりますよね、なりますとも。
「おはようございます、殿下。取り急ぎ、魔法学舎の制服にお着替えください」
「制服、ですか」
クロルの手には水色の幅広襟に二本ラインの入った長袖上着と、同色のキュロットパンツをテレサに寄越した。
「薄手ではありますが、防護陣と気候調節陣がかけられています。寒くも暑くもないはずです。下着の上からそのままどうぞ」
クロルが窓の外を見ながらお茶を飲んでいる間に、テレサに手伝ってもらい制服に着替えた。
テレサにストッキングをセシル兄様のような膝丈のものにしたいと話すと、
「ストッキングは太腿までのままがよろしいかと」
と譲らないから諦めた。
「クロル様、お支度が出来ました」
クロルが目を細めて、
「これはお可愛らしい。お似合いですよ」
と告げてくれた。青はセシル兄様の王族色だ。王位継承権を持つ十人は、王から色を賜る。もちろん僕は持っていない。だから自由に服の色を選べるのだけれど、青系だけは避けていた。
「これから週三日の学舎にはこちらを着て参ります。脱いで掛けておけば新品同様になる修復陣もかけられていますから、洗濯など必要がありません」
いくつもの陣が組み込まれている。そんな服……僕には不相応だ。
「ちなみに魔法学舎には平民しかおりません。殿下は唯一の貴族です。出身は王太子殿下同様にレイダース村だと話しておくとよいですよ。では門扉を開きましょう。殿下、指輪にマナを送って転移陣と声を上げてください」
クロルが僕の横に立つ。僕は頷いて
「転移陣、展開」
と声を出した。転移陣は膨大なマナを使用する陣だと書物に書いてあったが、吸い取られる程ではない魔力に身体が軽くなる。
「こちらの陣はあまり術者に、負担が掛からないようになっています」
足元に金の魔法陣が展開される。不思議な文字が足元に浮かび発光を繰り返す。金はガルド神の色だ。まさかガルド神の転移陣ーー。
「……っ!」
離宮の乾いた空気とは違い、森の匂いが感じさせられる門扉の前に出た。樹木の垣根で覆われて中を窺い知ることができない。
「指輪を持つものにしか開けられません。どうぞ」
クロルに促されて石造りの門扉に触れるとたやすく門扉は左右内側に分かれて開き、芝を刈り込んだなだらかな庭園の奥、オープンテラスの一画から子供の声が聞こえて来た。
「先生、絶対三つ編みが可愛いって」
「お姉ちゃん、先生に失礼だよ」
「スターったら、真面目ぶって!」
「あーあ、こんな奴が委員長かよ、ミーメ。俺、冒険者になってもこいつとだけは組めねえ」
「もー、うるさいよ、ザック。ほーら、先生、かわい~」
気後れして門扉のところで動けなくなっていると、背後の門扉が開き同じ制服の僕より長身の子供が入って来た。前に立たれて、
「おはよう。同じ制服の君は転入生だよね」
そう話しかけてくる。どうしたらいいのだろう。困っていると、クロルが肩をとんと押してくれる。
「先生のところへ案内をしてくれないか。クロルが転入生を連れてきたと告げて」
クロルの言葉に長身の子供がクロルを見上げて、口を開けてから頷いた。
「あ、クロルさん、お久しぶりです。分かりました」
踵を返して小走りする子供を見るクロルの目が、優しいと思った。
「ここにいる子供たちは、全私が集めたのです」
どうしてそんなことをと思う前に、クロルに促されて賑やかなテラスに歩かされる。長身の彼は役目を果たしたらしく、輪の中心にいた人物が椅子から降りて立った。
やけに小さな子供だった。一メートル位だろうか、チュニックから出た手足はすごく華奢で、茶銀の腰まである巻き毛に、同じ茶銀の瞳は大きくて、口も鼻も小さくて可愛らしいという形容がぴったりだ。
「クロル、久しぶりです」
声も高くでも伸びのある心地よい声、何より安心感がある不思議な雰囲気に僕はまるで普通の子供みたいに頭を下げていた。
「はじめまして、僕、サリオンです」
すごい子供もいるのだなと、先生を探して目線を泳がせていると、
「礼儀正しくてなによりです。僕はタークです。ようこそ、王領魔法学舎へ。僕はこの王領魔法学舎の校長をしています」
と僕よりはるかに視線が低い子供が僕に告げてきた。驚いて二の句が告げられない僕に、他の子供たちが大笑いしながら、
「大丈夫、大丈夫、あたしたちも初め分からなかったから。だってターク先生、誰よりも小さいから」
元気な声で僕に絡んできたのは、先程ターク先生に三つ編みを強要していたミーメという女の子だ。
「あたしはミーメ。ねえ、サリオン、だっけ。あなたはいくつ」
「あ、十歳です。ミーメさん」
「じゃあ、同じ年だね。サリオン、硬いなあ、同期生は敬語抜きだよ。十四になるドニーにも『タメ口』なんだ」
ドニーと呼ばれたのは、先程僕に声を掛けてくれた背の高い子供だ。もう成人前だから大きいのだろう。
「ここでは身分は関係ありませんよ、サリオン。さてと、クロルは今日は一日見学ですか?」
ターク先生がクロルの前に立ち両手を軽く上げると、クロルがターク先生を抱き上げたのには驚いた。すごく親しげだ。
「あなたの許しがあれば」
ターク先生がくすくす笑うと、いつも表情を崩さないクロルが微笑む。僕は数回目の驚きに、心臓が煽ってしまい視線を彷徨わせた。
「もちろん。久しぶりに僕の手料理を食べてくださいね。あ、教室に行きますよ、皆さん」
なんて先頭を歩いて行ってしまい、僕は取り残されそうになるのを、最年長らしいドニーと呼ばれた年長者が手を差し伸べてくれる。
「僕はドナムンド。長いからドニーと呼ばれているけれど、できたらドナムンドと呼んで欲しい」
僕は手を握りそれから、
「ああ、名前にもマナが宿るからだね。ドナムンド、門扉では失礼な態度で申し訳ない。気後れしてしまって」
と言うと、ドナムンドは僕の手をそのまま握り歩き出す。僕は躊躇ったが、振り解くのは目上に失礼かと思いそのままにしていた。
「入り組んでいるから、手を離さないでね。同期生は王都商家のミーメとスターの双子と、バルバイト公爵領のストック村の十二歳の農民ザック。没落子爵の僕と、あと魔の森のジェスがまだいないかな」
「うるせえな、ドナムンド」
ふわりと香る薄荷の香りがして、門扉からドナムンド目掛けて走ってきた金髪の小さな子供が、肩で息をつく。
「遅刻したっ!まだ、授業は……」
「大丈夫だよ。サリオン、この子がジェス、確か……」
「うるさいっ!勝手に俺のこと喋るな」
それにしても小さい。年下だろうか、思わず頭をなでてしまいそうなくらいだ。
「ジェス、彼はサリオン。ええと……」
「十歳です。レイダース村から来ました」
すると金の瞳が僕をひどく睨み付け、地団駄を踏むジェスが、
「レイダース村の奴は敵だ」
そう吐き捨てた。
ーーー
校長先生はあのタークさん!!
では、クロルって、ガルド神から罰を受けていた人?ってなりますよね、なりますとも。
11
お気に入りに追加
295
あなたにおすすめの小説
【完結】第三王子は、自由に踊りたい。〜豹の獣人と、第一王子に言い寄られてますが、僕は一体どうすればいいでしょうか?〜
N2O
BL
気弱で不憫属性の第三王子が、二人の男から寵愛を受けるはなし。
表紙絵
⇨元素 様 X(@10loveeeyy)
※独自設定、ご都合主義です。
※ハーレム要素を予定しています。

【完】三度目の死に戻りで、アーネスト・ストレリッツは生き残りを図る
112
BL
ダジュール王国の第一王子アーネストは既に二度、処刑されては、その三日前に戻るというのを繰り返している。三度目の今回こそ、処刑を免れたいと、見張りの兵士に声をかけると、その兵士も同じように三度目の人生を歩んでいた。
★本編で出てこない世界観
男同士でも結婚でき、子供を産めます。その為、血統が重視されています。
出戻り聖女はもう泣かない
たかせまこと
BL
西の森のとば口に住むジュタは、元聖女。
男だけど元聖女。
一人で静かに暮らしているジュタに、王宮からの使いが告げた。
「王が正室を迎えるので、言祝ぎをお願いしたい」
出戻りアンソロジー参加作品に加筆修正したものです。
ムーンライト・エブリスタにも掲載しています。
表紙絵:CK2さま

三度目の人生は冷酷な獣人王子と結婚することになりましたが、なぜか溺愛されています
倉本縞
BL
エルガー王国の王子アンスフェルムは、これまで二回、獣人族の王子ラーディンに殺されかかっていた。そのたびに時をさかのぼって生き延びたが、三回目を最後に、その魔術も使えなくなってしまう。
今度こそ、ラーディンに殺されない平穏な人生を歩みたい。
そう思ったアンスフェルムは、いっそラーディンの伴侶になろうと、ラーディンの婚約者候補に名乗りを上げる。
ラーディンは野蛮で冷酷な獣人の王子と噂されていたが、婚約者候補となったアンスフェルムを大事にし、不器用な優しさを示してくれる。その姿に、アンスフェルムも徐々に警戒心を解いてゆく。
エルガー王国がラーディンたち獣人族を裏切る未来を知っているアンスフェルムは、なんとかそれを防ごうと努力するが……。
婚約破棄したら隊長(♂)に愛をささやかれました
ヒンメル
BL
フロナディア王国デルヴィーニュ公爵家嫡男ライオネル・デルヴィーニュ。
愛しの恋人(♀)と婚約するため、親に決められた婚約を破棄しようとしたら、荒くれ者の集まる北の砦へ一年間行かされることに……。そこで人生を変える出会いが訪れる。
*****************
「国王陛下は婚約破棄された令嬢に愛をささやく(https://www.alphapolis.co.jp/novel/221439569/703283996)」の番外編です。ライオネルと北の砦の隊長の後日談ですが、BL色が強くなる予定のため独立させてます。単体でも分かるように書いたつもりですが、本編を読んでいただいた方がわかりやすいと思います。
※「国王陛下は婚約破棄された令嬢に愛をささやく」の他の番外編よりBL色が強い話になりました(特に第八話)ので、苦手な方は回避してください。
※完結済にした後も読んでいただいてありがとうございます。
評価やブックマーク登録をして頂けて嬉しいです。
※小説家になろう様でも公開中です。
死に戻り騎士は、今こそ駆け落ち王子を護ります!
時雨
BL
「駆け落ちの供をしてほしい」
すべては真面目な王子エリアスの、この一言から始まった。
王子に”国を捨てても一緒になりたい人がいる”と打ち明けられた、護衛騎士ランベルト。
発表されたばかりの公爵家令嬢との婚約はなんだったのか!?混乱する騎士の気持ちなど関係ない。
国境へ向かう二人を追う影……騎士ランベルトは追手の剣に倒れた。
後悔と共に途切れた騎士の意識は、死亡した時から三年も前の騎士団の寮で目覚める。
――二人に追手を放った犯人は、一体誰だったのか?
容疑者が浮かんでは消える。そもそも犯人が三年先まで何もしてこない保証はない。
怪しいのは、王位を争う第一王子?裏切られた公爵令嬢?…正体不明の駆け落ち相手?
今度こそ王子エリアスを護るため、過去の記憶よりも積極的に王子に関わるランベルト。
急に距離を縮める騎士を、はじめは警戒するエリアス。ランベルトの昔と変わらぬ態度に、徐々にその警戒も解けていって…?
過去にない行動で変わっていく事象。動き出す影。
ランベルトは今度こそエリアスを護りきれるのか!?
負けず嫌いで頑固で堅実、第二王子(年下) × 面倒見の良い、気の長い一途騎士(年上)のお話です。
-------------------------------------------------------------------
主人公は頑な、王子も頑固なので、ゆるい気持ちで見守っていただけると幸いです。

完結·助けた犬は騎士団長でした
禅
BL
母を亡くしたクレムは王都を見下ろす丘の森に一人で暮らしていた。
ある日、森の中で傷を負った犬を見つけて介抱する。犬との生活は穏やかで温かく、クレムの孤独を癒していった。
しかし、犬は突然いなくなり、ふたたび孤独な日々に寂しさを覚えていると、城から迎えが現れた。
強引に連れて行かれた王城でクレムの出生の秘密が明かされ……
※完結まで毎日投稿します
嫌われ公式愛妾役ですが夫だけはただの僕のガチ勢でした
ナイトウ
BL
BL小説大賞にご協力ありがとうございました!!
CP:不器用受ガチ勢伯爵夫攻め、女形役者受け
相手役は第11話から出てきます。
ロストリア帝国の首都セレンで女形の売れっ子役者をしていたルネは、皇帝エルドヴァルの為に公式愛妾を装い王宮に出仕し、王妃マリーズの代わりに貴族の反感を一手に受ける役割を引き受けた。
役目は無事終わり追放されたルネ。所属していた劇団に戻りまた役者業を再開しようとするも公式愛妾になるために偽装結婚したリリック伯爵に阻まれる。
そこで仕方なく、顔もろくに知らない夫と離婚し役者に戻るために彼の屋敷に向かうのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる