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終章〜日常〜
93 麦酒とフライドチキンと涙
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失敗に失敗を重ねた結果、上面発酵による常温での発酵スタイルになりました。つまり、芳醇な香りの麦酒が出来上がったのです!今日は試飲会です。ロキがひと樽持って来てくれるのです。
そこで僕は巨大な魔獣鳥を肉にしてもらい、厨房に入りました。
「主様、わたくしが行います」
「いえ、これは僕が!」
鶏肉とは違い、少し固めの魔獣鳥はヨーグルトに半日つけておきました。そして香草をすりつぶして味をしっかりつけたあと、スパイス入りの小麦粉を麦酒で解いたものをネットリと絡めます。さらに小麦粉を軽く叩き、百五十度の低温の油で五分じっくりプツプツ揚げて、一度冷まします。それから二百度の高温でカリッと衣を揚げます。
それを山のように作り、それからソイミートでも揚げ物を作ります。
「ターク母様、すごい良い香り!これがナファが言っていたもの?」
「そう、フライドチキンです。異世界ではとても有名な食べ物で、このように厚手の衣のフライドチキンと、小麦粉の粉付けだけの唐揚げがあります。まあ、どちらも同じフライドチキンなんですけれどね。硬めのお肉は下準備が多く手間がかかりますが、それはそれで美味しいですよ。半分は子供部屋へ。林檎水と一緒にどうぞ」
「はーい。じゃあ、持っていきます」
ファビが行ってしまうとフェンナに手伝ってもらい、僕は運びます。居間にテーブルを出してもらい、すでに麦酒が手付き木杯に注がれています。木の樽は十分にあります。ロキは初めて見るフライドチキンに目をまん丸にしています。
「では、ロキ!麦酒完成を祝して、乾杯!」
僕はステップチェアの上に立って叫びました。大人しかいないこの居間で、乾杯の声とともに麦酒を口にします。しゅわしゅわと苦味走るのに喉に香りが残ります。これはオークのアロマ。オーク樽は正解でした。
集まっているのは、ガリウス、セフェム、ロキ、ソニンティアム様、テハナ、マグリタです。ティンは二階の子供部屋のフライドチキンパーティに参加しています。
「おお!」
ガリウスが一気に杯を飲み干します。ロキが樽底のディスペンサー代わりのコルク栓を抜き麦酒を注ぎ、再び寄越します。それも一気に飲み干してから、フライドチキンを頬張ります。
「旨いな!麦酒にフライドチキンが合う!」
駆けつけ三杯をジョッキで行うとは、さすが巨人です。その横でセフェムは無言でフライドソイミートを次々に口に入れ、麦酒をごくごく飲んでいます。
「これならギルドの食堂にぴったりだな、ターク。冒険者が注文するぞ」
ロキが胸を張りました。
「はい、素晴らしいです!」
ガリウスが三杯目を飲み干す間に、ソニンティアム様も一杯飲み干します。
ロキが二杯目を飲み干して笑います。テハナ・マグリタも二杯目に突入ですか。
「なあ、麦酒の利権ってのは、俺がもらっていいのか?」
「はい。では、ロキの領地からギルド食堂に卸して下さい」
ロキがにこにこしながらフライドチキンを頬張り、三杯目の杯を飲み干して、ほろ……と涙を零しました。
「ロ、ロキ?」
ロキは酔っ払っているのかへたへたと床に座り込み、ポタポタと涙を床に落とします。
「こんだけ失敗して、もう無理かと思ってやっと麦酒出来たじゃん?そしたらタークが死にそうって……生きてて良かった……」
ポロポロ涙を流しているロキを慰めようとしたのですが、横ではガリウスが涙を流しています。
「本当に生きていてくれてよかった……冷たい身体を抱きしめた瞬間を思い出すと……」
するともらい泣きのようにセフェムが泣き出して、
「タクを守れなかった……情けない……」
とマズルを何度も横に振ります。なにか別の香草を入れましたか、ロキ。
「ターク様がぐったりとして戻っておいでで、わたし……泣きながら皆様をなじり……ターク様があんな真っ白なお顔をして……」
ソニンティアム様も泣いています。そのソニンティアム様持ち込みカウチに一緒に座るテハナ・マグリタが滂沱の涙で唇を噛んでいます。
「ターク兄様が死んじゃうかと思って……」
テハナが声を詰まらせます。
「ターク兄様はガルド神様に愛される方だと分かっていたのですが……あんな、あんな……」
マグリタが泣きながら話してくれ、泣き声が収まると皆が眠っていました。
「もう何年も経っているのですよ?あ、あの、ロキ!麦酒にキョウチクトウの葉でも入っていたのですか?」
セイヨウアサガオなど酩酊系の草の混入がありましたか?僕はあまり飲んでいないので分からないのですが、一杯目ですし。
呆然として僕一人が起きている部屋に、フェンナが入って来て驚いた表情を隠せません。
そこに、
「おかーさーん、フライドチキンおかわりー……どうしたの、おとーさんもちちうえも」
とイベールが飛び込んできました。イベールだけではなく、子供たち全員が入ってくると口をポカンと開けてしまいます。
「酔っ払ってしまったみたいですね。フライドチキンとフライドソイミートは大人分をどうぞ。その前に寝台に連れていきましょう」
ベクルとレームが中心となりそれぞれの寝台に寝かせますと、フライドチキンを持って二階に行ってしまいます。しかしナファだけは僕のところに来て、
「お父さんたちはなにも言いませんが、お母さんを失うかもしれない時のあの気持ちをいつも抱えています。僕は実の中で感じているだけでしたが、お母さんは発見された時は本当に一瞬だけですが、マナと気力切れで死んでいたのです。僕だけが知っていることですが、ガルド神様の意識下から切り離された瞬間、お母さんの気力を持っていかれたのです。多分、こんなに虚弱だと思わなかったのでしょう」
と告げてから、
「ああ、これですね。初めて飲んだ麦酒に悪酔したのですよ。別に悪いものなんて入っていません」
と僕の木杯をあおりました。
「ナファ、あなたはまだ子供で……」
「中世ドイツでは麦酒は栄養ドリンクでしたよね?大したことはありませんよ」
なんてご機嫌で手を振りながら、二階にいってしまいます。
僕はフェンナとティンが片付けをするのを見ながら、僕自身の身に降りかかった一年の闘病を思い出します。
「主様、僕も思います。本当にご無事で何よりでございました」
ティンが空になった樽を片付けながら話します。
「主様の身支度や湯浴みの補助をさせて頂き、本当に光栄でございました」
ティンの言葉に僕は思います。ティンやフェンナだって僕の進退で、また露頭に迷うことになるのですから。
「二人にもご迷惑をお掛けしました」
僕が頭を下げて詫びますと、ティンが慌てて礼を取ります。
「主様、ご休憩されてはいかがですか?」
そうですね。僕も少し気疲れしました。
「気力が足りない気がしますから、ガリウスの寝室に向かいますね」
麦酒は王都ギルドから一気に広がり、ロキはレシピを売る仕事と麦酒の卸に明けくれました。かなりの稼ぎになったそうですが、フライドチキンは不人気で却下されました。敗因は工程の多さです。めんどくさいのだそうです。
「粉をまぶすだけの唐揚げの方が良かったのでは?」
僕の知識を知るガリウスが悔しがる僕を抱っこしながら政務をします。
麦酒は葡萄酒よりも安価で、冒険ギルドを中心に大人気な飲み物になりました。
実のところ、僕はラガー派なんですけれどなんて思いながら、この世界での初ビール完成に思いを馳せました。
そこで僕は巨大な魔獣鳥を肉にしてもらい、厨房に入りました。
「主様、わたくしが行います」
「いえ、これは僕が!」
鶏肉とは違い、少し固めの魔獣鳥はヨーグルトに半日つけておきました。そして香草をすりつぶして味をしっかりつけたあと、スパイス入りの小麦粉を麦酒で解いたものをネットリと絡めます。さらに小麦粉を軽く叩き、百五十度の低温の油で五分じっくりプツプツ揚げて、一度冷まします。それから二百度の高温でカリッと衣を揚げます。
それを山のように作り、それからソイミートでも揚げ物を作ります。
「ターク母様、すごい良い香り!これがナファが言っていたもの?」
「そう、フライドチキンです。異世界ではとても有名な食べ物で、このように厚手の衣のフライドチキンと、小麦粉の粉付けだけの唐揚げがあります。まあ、どちらも同じフライドチキンなんですけれどね。硬めのお肉は下準備が多く手間がかかりますが、それはそれで美味しいですよ。半分は子供部屋へ。林檎水と一緒にどうぞ」
「はーい。じゃあ、持っていきます」
ファビが行ってしまうとフェンナに手伝ってもらい、僕は運びます。居間にテーブルを出してもらい、すでに麦酒が手付き木杯に注がれています。木の樽は十分にあります。ロキは初めて見るフライドチキンに目をまん丸にしています。
「では、ロキ!麦酒完成を祝して、乾杯!」
僕はステップチェアの上に立って叫びました。大人しかいないこの居間で、乾杯の声とともに麦酒を口にします。しゅわしゅわと苦味走るのに喉に香りが残ります。これはオークのアロマ。オーク樽は正解でした。
集まっているのは、ガリウス、セフェム、ロキ、ソニンティアム様、テハナ、マグリタです。ティンは二階の子供部屋のフライドチキンパーティに参加しています。
「おお!」
ガリウスが一気に杯を飲み干します。ロキが樽底のディスペンサー代わりのコルク栓を抜き麦酒を注ぎ、再び寄越します。それも一気に飲み干してから、フライドチキンを頬張ります。
「旨いな!麦酒にフライドチキンが合う!」
駆けつけ三杯をジョッキで行うとは、さすが巨人です。その横でセフェムは無言でフライドソイミートを次々に口に入れ、麦酒をごくごく飲んでいます。
「これならギルドの食堂にぴったりだな、ターク。冒険者が注文するぞ」
ロキが胸を張りました。
「はい、素晴らしいです!」
ガリウスが三杯目を飲み干す間に、ソニンティアム様も一杯飲み干します。
ロキが二杯目を飲み干して笑います。テハナ・マグリタも二杯目に突入ですか。
「なあ、麦酒の利権ってのは、俺がもらっていいのか?」
「はい。では、ロキの領地からギルド食堂に卸して下さい」
ロキがにこにこしながらフライドチキンを頬張り、三杯目の杯を飲み干して、ほろ……と涙を零しました。
「ロ、ロキ?」
ロキは酔っ払っているのかへたへたと床に座り込み、ポタポタと涙を床に落とします。
「こんだけ失敗して、もう無理かと思ってやっと麦酒出来たじゃん?そしたらタークが死にそうって……生きてて良かった……」
ポロポロ涙を流しているロキを慰めようとしたのですが、横ではガリウスが涙を流しています。
「本当に生きていてくれてよかった……冷たい身体を抱きしめた瞬間を思い出すと……」
するともらい泣きのようにセフェムが泣き出して、
「タクを守れなかった……情けない……」
とマズルを何度も横に振ります。なにか別の香草を入れましたか、ロキ。
「ターク様がぐったりとして戻っておいでで、わたし……泣きながら皆様をなじり……ターク様があんな真っ白なお顔をして……」
ソニンティアム様も泣いています。そのソニンティアム様持ち込みカウチに一緒に座るテハナ・マグリタが滂沱の涙で唇を噛んでいます。
「ターク兄様が死んじゃうかと思って……」
テハナが声を詰まらせます。
「ターク兄様はガルド神様に愛される方だと分かっていたのですが……あんな、あんな……」
マグリタが泣きながら話してくれ、泣き声が収まると皆が眠っていました。
「もう何年も経っているのですよ?あ、あの、ロキ!麦酒にキョウチクトウの葉でも入っていたのですか?」
セイヨウアサガオなど酩酊系の草の混入がありましたか?僕はあまり飲んでいないので分からないのですが、一杯目ですし。
呆然として僕一人が起きている部屋に、フェンナが入って来て驚いた表情を隠せません。
そこに、
「おかーさーん、フライドチキンおかわりー……どうしたの、おとーさんもちちうえも」
とイベールが飛び込んできました。イベールだけではなく、子供たち全員が入ってくると口をポカンと開けてしまいます。
「酔っ払ってしまったみたいですね。フライドチキンとフライドソイミートは大人分をどうぞ。その前に寝台に連れていきましょう」
ベクルとレームが中心となりそれぞれの寝台に寝かせますと、フライドチキンを持って二階に行ってしまいます。しかしナファだけは僕のところに来て、
「お父さんたちはなにも言いませんが、お母さんを失うかもしれない時のあの気持ちをいつも抱えています。僕は実の中で感じているだけでしたが、お母さんは発見された時は本当に一瞬だけですが、マナと気力切れで死んでいたのです。僕だけが知っていることですが、ガルド神様の意識下から切り離された瞬間、お母さんの気力を持っていかれたのです。多分、こんなに虚弱だと思わなかったのでしょう」
と告げてから、
「ああ、これですね。初めて飲んだ麦酒に悪酔したのですよ。別に悪いものなんて入っていません」
と僕の木杯をあおりました。
「ナファ、あなたはまだ子供で……」
「中世ドイツでは麦酒は栄養ドリンクでしたよね?大したことはありませんよ」
なんてご機嫌で手を振りながら、二階にいってしまいます。
僕はフェンナとティンが片付けをするのを見ながら、僕自身の身に降りかかった一年の闘病を思い出します。
「主様、僕も思います。本当にご無事で何よりでございました」
ティンが空になった樽を片付けながら話します。
「主様の身支度や湯浴みの補助をさせて頂き、本当に光栄でございました」
ティンの言葉に僕は思います。ティンやフェンナだって僕の進退で、また露頭に迷うことになるのですから。
「二人にもご迷惑をお掛けしました」
僕が頭を下げて詫びますと、ティンが慌てて礼を取ります。
「主様、ご休憩されてはいかがですか?」
そうですね。僕も少し気疲れしました。
「気力が足りない気がしますから、ガリウスの寝室に向かいますね」
麦酒は王都ギルドから一気に広がり、ロキはレシピを売る仕事と麦酒の卸に明けくれました。かなりの稼ぎになったそうですが、フライドチキンは不人気で却下されました。敗因は工程の多さです。めんどくさいのだそうです。
「粉をまぶすだけの唐揚げの方が良かったのでは?」
僕の知識を知るガリウスが悔しがる僕を抱っこしながら政務をします。
麦酒は葡萄酒よりも安価で、冒険ギルドを中心に大人気な飲み物になりました。
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