巨人族の1/3の花嫁〜王様を一妃様と二妃様と転生小人族の僕の三妃で幸せにします〜〈完結〉

クリム

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4章

88 饗宴※

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 タイタンに獣人の祖、吉兆の金獅子が生まれたことは瞬く間に広がり、セリアン国はもちろん、小人族のドワフ国、ノーム国、コボルト国、妖精族のエルフ国からも祝いの品が届き、使者さんの前に立つことがある僕は、レームを抱っこしながら車椅子でガリウスに寄り添いました。

 レームが生まれたことと僕の下半身不随は関係がないのですが、何故かガルド神様への身を捧げて吉兆の金獅子を降ろしたのだと噂が立ち正直困りました。これは気脈の流れが滞っているからですのに。

 特にセリアン国からはまるで平伏するように感謝され、現セリアン王狼族、獅子族、鳥族、熊族の四大族長がわざわざレームに会いに来て、レームに見合う伴侶を一人ずつ娶って欲しいとガリウスとセフェムに懇願したのです。

 ガリウスとセフェムは顔を見合わせてから、僕を見下ろしました。

「まだ生まれて一月ひとつきの子にハーレムを求めないでください」

 僕が話すと、

「では、金獅子様を我が国にいただけるのはいつに。今、見合う王城を皆で作っております」

と食い下がられました。

「ご、五年待ってください」

 巨人族の子供たちは一年で人間でいうところの十歳程度の成長をします。

 そこから五年で人間でいう十五歳くらいになります。

 だから五歳、この辺りで大体職業ギルドの見習いになり、王族なら仕事を割り振られます。

 さらに五年をかけて修行を積み、早い子で生まれて十年で大人と同じ仕事をし、肉体年齢が伴い成人します。十年から十五年で、人間のいう二十歳くらいの伸び止まりになるのですから、五年は手元に置きたいと話しました。

 なんとか了承してくれ、僕は車椅子の上で脱力してしまいました。






 一月ひとつきが過ぎると早くもレームは離乳し、セフェムのように獣面人になりました。するとお喋りが出てきて、子供特有の「どうして?」が始まりました。『なぜ・なにレーム』にタジタジなのは大人ばかりで、ベクルは

「そういうもんだ」

といなし、ナファは

「これはね」

とウンチクを長々と話します。

 しかしイベールはなかなかのもので、

「レームはどう思うの?」

と切り返します。

 小さい頃はそれでいいのです。大きくなれば「分からないから聞いているのだ」とガリウスみたいに不機嫌になりますが。あ、出会った頃のガリウスですからね、今は違いますよ。

 イベールのあやし方があまりにも見事ですから、イベールに聞いてみますと、

「おかーさんが僕たちに話してくれたんだよ。僕ね、おかーさんみたいなおかーさんになりたいんだ。ねえ、なれるかなあ」

なんて話してくれました。親冥利に尽きますね。イベールのお相手さんは幸せものですね。まだまだ先の話ですが。

 お喋りが得意になったレームが二階の子供部屋で寝るようになった二月(ふたつき)め、やっと、やっと僕はおむつを外すことが出来ました。僕は寝た切りからずっとおむつだったのです。だって下半身が動かないのですから仕方ないのです。

 でも、ソニンティアム様の神癒とテハナ・マグリタの気脈治療により、排泄コントロールが出来る様になったのです。

 下半身に力が入らなかった僕はおむつをつけて垂れ流しの状態で、そのたびに人の手を借りていたのですが、ガリウスとセフェムに頼んだりもします。すると汚れた肛門を洗ってくれる手がなんだか淫らだったり、陰茎をわざと擦ってみたりするんです。

 ガリウスとセフェムの精を三日おきに喰んでいるくせにと言われそうですが、伴侶にそんな風にされるのはどうにも恥ずかしくてたまらなかったのです。

 でもこれで連れて行ってもらえれば、トイレで排泄することができます。皆さんの手を煩わせる事はありません。

「眠くなったら呼んでくれ、タク」

「はい、セフェム。もふらせていただきます」

「ターク、お前も飲むか?」

「遠慮します。トイレが近くなりますから」

 夜、セフェムは珍しく夜警もなく、ガリウスも久々に仕事が早く終ったみたいで、僕の気力を補うために二人で添い寝をしてくれます。

 僕の寝室は広くて大きく寛ぎスペースがあります。僕の寝室と言っても基本二人が一緒です。二人の寝室は別室にちゃんとあるのですが、気力を補う添い寝が必要な僕への配慮をしてくれます。

 そのガリウスとセフェムは寝室のテーブルで、二人で飲みながら何やら話をしていました。どうやら王都以外にも水路を引いて水道を通す計画です。地中に土管を埋めるようです。僕は読んでいた書物を閉じて、ポーションケースを取り出しました。

 排泄コントロールが出来る様になったということは、気脈が下半身に巡り始めたということです。一気に気脈を流すしか手はありません。

 僕はガラス瓶の緑色の液体を飲み干しました。なんでしょうか、苦いし不味いのですがふわっと身体が軽くなりました。ソニンティアム様の神癒を受けた感じと似ていますね。

 まだ二人は話し込んでいますから、僕は先に眠ることにして掛布を手繰り寄せました。すると肌がざわりと震え上がるような感覚に襲われました。

「え?うあっ……」

 絹の羽織着すら肌に刺激があり、僕は肩から羽織着を落としました。おむつはつけていないので全裸になりましたが、風の刺激にも肌がざわざわとして鳥肌が立ち、僕は両手で肩を抱きしめます。

「ひっ……」

 腕が触れた乳首が立ち上がり、下半身に気力が一気に押し流され、気脈のしこりが解放されていくのが分かります。その分身体は餓え始めて、気力を伴う精液を狂おしいほどに求めていました。

「ガリウス!セフェム!」

 思わず上擦った声で二人を呼びます。ガリウスの足音がして、肩を掴まれて僕は思わず呻きました。

「ああっ……」

 掛布から出ている陰茎から精液が溢れ出し、ぶるぶると震えます。ガリウスに触れられている肩が熱くてビリビリしていて、僕はガリウスの手を掴んで枕元にある塗り薬を渡しました。

「二人の精液を下さい!今すぐ、僕の中に!」

 ガリウスもセフェムも羽織着だけで下着はありません。僕はガリウスの陰茎を掴みます。

「今すぐ入れてください!」

 身体が疼いて苦しくて仕方ないのにガリウスは、

「口からでいいだろう」

なんて言い、セフェムも

「下半身、感じてないんだろ?」

と気の毒そうに告げてきますから、ガリウスの陰茎に噛み付きました。

「ぐぁっ!ターク!」

 柔らかな亀頭は急に膨らみ、張り出しのある形に変わり刺激に勃起します。

「陰茎を肛門に今すぐ挿入し射精してください!今度女装して交合してもいいですから!」

 僕の剣幕にガリウスは困った顔をしていましたが、寝台に座ると僕の肛門に指を這わせます。その指が感じられて僕は息を噛みました。

「タク、大丈夫か?」

 セフェムが心配して僕の額を触れるのですが、それも感じてしまい射精したのに勃起している陰茎が震えるのが分かります。

「も、もういいから、挿れてくださ……あああっ!」

 ガリウスの陰茎が挿入された瞬間、巨大な亀頭で押されて前立腺が潰され、僕は体内で絶頂を感じました。お腹の中に熱さが広がって、

「早く、出してっ……精液が欲しいのですっ」

と泣きながら懇願し、僕は僕の直腸から大腸を割り開くガリウスの陰茎を皮膚の上から撫で続けます。膝裏を掴まれ挿入出を繰り返すガリウスの動きが止まりびくっびくっと震えた時、腸内に染み渡る精液を感じました。

「あ、あ、あ、あ……精液が気持ちいい……」

 下半身の気脈のために枯渇した気力が少しだけ満たされたましたが、まだ身体は疼いています。

「セフェムも挿れてください」

 ガリウスの陰茎は鳩尾を突き破りそうなくらい大きく太く、僕の肛門はぴたりとガリウスの陰茎に添い付いていました。 

「ガリィ、モノを少し出してくれ」

 ガリウスが僕の腸内から少しずつ出ていくと、亀頭を残した状態の肛門の緩みの中にセフェムの陰茎が入り込み滑りを良くする体液を出しました。

「ん、あああ……」

 満たされてさらに求める身体。気持ち良さを求めて、僕は

「ガリウス、ガリウス、動いて下さい」

と繰り返し懇願しました。
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