巨人族の1/3の花嫁〜王様を一妃様と二妃様と転生小人族の僕の三妃で幸せにします〜〈完結〉

クリム

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4章

72 1/3の花嫁※

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 ソニン様の宮について、僕は驚いてしまいました。ソニン様の宮の形が変わっていたのです。鳥籠みたいな居間は白亜の四角い壁になり、森林を思い浮かべるような寝室は、落ち着いた木の板で覆われています。天蓋の薄絹はそのままですが、フリルやレースがなくなっています。

「さあさあ、お脱ぎになって。妃同士ですもの、恥ずかしがらずに」

 ソニン様が言う前にサルエルしか履いていないロキが、サンダルとサルエルを脱いで寝台に上がり、寝台に拉致されたままの僕は、ロキに万歳よろしくチュニックを脱がされてしまいました。

 ソニン様も長い詰襟チュニックと幅広ズボンを脱ぐと、下着の左右の紐を外します。そして片膝を立てるあぐらの姿勢で座ると、ロキに拉致されたままロキのあぐらの真ん中に座る僕を見下ろしました。

「ねえ、ターク様、わたくしは前々王の一妃でした。『女』を強要され、わたくしは自身を殺して一妃として仕えました。一妃であるそれはエルフ王族の名誉であり、変わることはありません。ですが、今王の一妃である理由がない今、わたしは『男』に戻りたいのです。ターク様を初めて見た時に、わたしは可愛らしいお姿に『男』として恋をしました」

 ソニン様が今は静まる自身の陰茎に触れて微笑みます。

「忘却と洗脳の魔法陣を解いた夜、わたしはターク様がガリウス様に抱かれている姿に兆しました。あの後ガリウス様に抱かれても、わたしの中の『男』は消えることがなく完全に目覚めて、自由に動きたいと囁いています。わたしは今のままがよいのです。さあ、ロキ様も何かおっしゃって」

 ロキは僕の頭を撫でながら、

「俺は王族じゃないからさ、王族が一妃にこだわる理由が分かんないんだけどさ、ソニンちゃんも、タークも背中に一族を背負ってるからなんだよな。俺はさ、実が出来ちゃったから捥いで、コットンフィールドで家族と暮らしたい。たまにガリウスと飲みたいし、冒険もしたいし、発情期はごめんだけど付き合って?そんだけなんだ」

と僕をゆらゆらと左右にゆらします。

「ターク様はどうしたいのです」

 二人に見つめられて僕は答えました。

「僕は……ガリウスの側にいたいのです。ガリウスは僕に居場所をくれました、僕に生きる力をくれました、僕が活かされる世界をくれました」

 涙が溢れてきます。

「それから?」

 促され、ああ……僕は僕の醜い欲望を吐き出してしまいました。

「ガリウスの愛を独り占めしたいです……僕だけを見てほしい……僕は……ガリウスを……気高いあの巨人を心底愛しているのです……僕自身を……ガリウスのためにガルド神にこの身全て……命を捧げてしまいたい程に愛しています。ソニン様、ロキ。許してください……ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……ガリウス一人が欲しいのです……ごめんなさい」

 僕は土下座をして泣きながら二人に詫びます。僕はそのまま泣いて泣いていますと、ソニン様に仰向けに押し倒されました。

「ターク様、だめです。『男』の前で泣いては。唆られて抱いてしまいますよ」

 でも、でもっ……!僕はソニン様の腕に抱きつきました。後から来て、ガリウスを好きになって独り占めしたくて、こんな僕をどうしたら許してもらえるのか分からないのです。

「ターク、泣くなよ。俺も泣ける……クラリが俺を庇ってユミルに捕まった時のことを思い出すだろーがぁ」

 ロキが僕の髪を撫でながらわあわあと泣き出しました。ソニン様も、

「もう、もう、やめて下さい。わたしも幼い頃初めてあの禿頭に無理矢理犯された苦しみと悔しさと痛みを思い出して……」

 僕を抱きしめてしゃくり上げながら泣いて、僕らは泣いて泣いて空っぽになるくらい泣いて泣いて泣いて泣いて……三人で空っぽになって寝台に転がりました。

 ソニン様は長い髪を流して頬杖をついて、

「ターク様、わたしを男にしてくださいまし」

 僕の巻き髪を撫でながら話します。

「それはちょっと……」

 僕はぐすぐす鼻を鳴らしながらソニン様に抱きこまれ、ソニン様の髪がカーテンみたいに僕を包み込みその優しい体温の中で少しソニン様の声を聞いています。

「エルフ王族のわたしはだめですか?」

 僕は首を横に振りました。

「ソニン様とロキは仲良しの仲間、お友達みたいなんです。ガリウスとは違う、でも、すごく好きで好きでたまらないのです」

 ソニン様は片髪を掻き上げて、

「夫の好きもお友達の好きも変わりません、ターク様。わたしもガリウス様もターク様もロキ様も大好きです」

 なんて言い出します。どうしましょう、ソニン様、身体が熱いですよ。

「あーーあの、お互いの気持ちが通じ合うのが一番ですよね。ね、ロキ」

 ロキに助け船を出そうとしましたが、ロキはあぐらを掻きながら何か真面目に考えているようです。

「俺は妾妃だから、国に縛られないんだよな。やっぱうちに帰りたい。俺、ガリウスは大好きだけど、うちに帰りたいんだ。なあ、うちに帰っていいだろ?コットンフィールドをもっともっと穀物の取れる土地にしたいし、広げたい」

 僕が困っていますと、ロキに無理矢理頷かされました。

 それからはもう無礼講を通り越して、

「ターク様、わたしのお尻の孔どうですか?縦割れは治りました?」

とソニン様が僕の身体から身を起こし綺麗にすぼまった肛門を僕に見せてきて、

「ターク、ちんこの毛を全部剃ったんだけど、色っぽい?」

 なんてロキは陰嚢の裏まで剃り上げた褐色の陰茎を目の前に出してきます。ち、近いです、陰茎が目の前です。

「ソニンちゃん、タークの尻の孔、縦割れしてる!ほら!」

とロキが急に、僕のガリウスとセフェムの二人を受け入れた肛門性交の後の肛門を拡げて来ます。

「まああ、見事な縦割れです。ターク様どんな抱かれ方を」

 二人に同時に陰茎を入れられたなんて話したくありません。

「ガリウス様とセフェム様に愛された形ですね。なんて素敵な縦割れに」

 ば、ばれていました。

「こ、こ、こんなのすぐに戻りますから!ロキ、お尻の肉を左右に広げないでー!」

 僕らは騒いで騒いで最後には枕投げみたいになって笑い、手を繋いで月明かりの中で深い息をつきました。

 ソニン様が僕を横抱きにして背中を引き寄せてピタリと身体をつけます。温かい体温が伝わってきました。

「ねえ、ターク様、わたし、まずはソルトフィールドから奴隷商を締め出したいです」

 カインさんの一件は片付いていないのです。

「じゃあさ、ワーウルフを配置しておく。近衛兵より役に立つぜー」

 ロキが僕の横で腕枕をして僕の髪を撫でていました。

「ではこうしたらどうです?」

 僕は王族だから出来る、遠隔からの陣操作を話しました。

「さすがはターク様。わたしが見込んだ人」

 ソニン様の……陰茎……当たってます……よ。

「ちょっ……ソニン様、肛門性交はしない……で」

 ソニン様の陰茎は先走りのカウパー液で濡れていて、僕の肛門に塗りつけて来ます。

「あら、入ってしまいました。うふふ……ターク様、縦割れで緩んでいますから。ああ……先だけでも気持ちいい……」

 ソニン様のなめらかな亀頭が僕の緩んでいる肛門に、ぷちゅと思わずって感じで挿入しました。

「んんっ……やめて……」

 同じ妃、ガリウスの愛を受けるもの同士で油断していて抵抗が出来ず、

「これ以上はしませんから……あららっ……お締めになっては……あんんっ!!……で、出てしまいました、わたしの精」

 目を丸くしているロキの前で横抱きにされて僕は、肛門に本人が一番びっくりしているソニン様の精液を出されてしまいました。

「うそ……でしょう?」

 だって、数秒……ですよ。

「ソニンちゃーん、男だねえ。タークで初下ろしかあ。おめでとさん」

 ソニン様は亀頭だけ僕の肛門に入れ射精してから陰茎を抜くと、僕をぎゅうっと抱きしめました。

「わたしとターク様はガリウス様の妃であり、わたしの最も愛する人です。好きです、好き。愛しています。わたしの初めての人」

「俺も好きだぜ、ターク。俺の一番の弟分」

「ありがとうございます、ありがとうございます」

 僕は……二人に許され、認められ……こんなにわがままな僕を心から愛してくれました。

 僕らはこの日、初めて本音で話し、三人でタイタン国をもりあげるため、僕の知識を発揮することを無理矢理、ええ、本当に非常に無理矢理約束させられ、僕は恥ずかしくて悔しくて辛くてくたびれ果てて、両手も上げられず、二人と抱き合いながら眠りにつきました。
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