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4章
70 銀杯の真実
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「赤子への違和感についてソニンから相談を受けていた。神殿に行こう。何か分かるやも知れぬ。ソニン、ロキもだ」
ガリウスが僕ごと赤子を抱き上げ、神殿に向かいます。
「違和感ですか?先程ソニン様にも伺いましたが」
ばあやさん、パクさん、キレンさん、セフェムが後ろに付いてきます。ばあやさんが僕に話しかけて来ました。
「複数妃様の場合、赤子の養育は……失礼ながら……一妃の姫様の宮になりますが、姫様は実が太るにつれ違和感を感じると申されまして。姫様と王の二人だけの実は大丈夫のようですが。このままではお役目が果たせぬと気落ちしておられました」
相性……ですかね。前世の話ですが、僕の生徒で母親と何故か気が合わないと愚痴る子もいました。僕の腕の中でなんだか眉を寄せて寝ている赤子と僕の相性が良いとは思えませんが、嫌な感じはしません。しかしどうしてこう不機嫌そうな赤子なんでしょう。
「余は下級貴族に育てられた故その辺りが分からないのだ。違和感について」
というか、複数妃の実自体が珍しいでしょう。しかもきちんと混ざり合っているのです。この子は妖精、獣人、小人の全ての陣を使いこなせるのです。素晴らしいではないですか。マナはそれぞれの王族によって質が少しずつ違うのです。ソニン様がガリウスの陣が使えないように、王族のマナにも得意分野があるようです。
「王!王妃様方、お待ちしておりました」
神官長のトラムさんと青い神官服の高級神官さん達がお出迎えしてくれました。
「王、良い実を捥がれましたこと、心よりお喜び申し上げます。ではガルド神へのご報告と、マナ量の測定をいたしましょう」
王族は良き実を頂いたことをガルド神へ感謝し、銀杯のタイタン王族系譜に腕の中の赤子の名前が刻まれます。
トラムさんと高級神官さん達がマナを銀杯に貯めていきます。僕たちは椅子に座って、銀杯が満たされてガルド神の白亜の扉の前に置かれるのを見ていました。
「遍く我らのガルド神には地平津々浦々をお守りいただき大変感謝致しております。ガルドの地子タイタン王の実りし子、賜りありがとうございます。ガルド神の恵み豊かにあらんことを!」
トラムさんが両手を天に上げると銀杯のマナが僕らに降り注ぎ、赤子の周りに金色の祝言のマナ文字がきらきらと降りました。
「王、赤子様のお名前を」
「余の子はべクル。王位後継者はべクルだ」
祝言のマナ文字がべクルの名を拾い銀杯に刻まれ、銀杯から光りが消えました。
トラムさんがふーっと大きく肩で息を吐き、銀杯を確かめました。ガリウスの赤子の名前が正式にマナ文字で入っているかを確かめるのです。銀杯を手にすると、銀杯の一部から皮でも剥がれるように薄い膜のようなものが落ちました。
「……どういうことですか?銀杯が剥けたのですか」
ソニン様が怯えたように僕を見下ろします。僕にも何がなんだか。
「一体何があったのだ?」
僕の後ろにいたセフェムがガリウスの横に来て肩を組んできます。
「タクの横に元セリアン国王一妃と書かれていることが不思議だったのだろう?俺が国王になった理由の二つ目だ。タクは元とはいえ国王の一妃としてイベールの実を捥いだ。ふふふん、王族に名を連ねる者としての当たり前の名誉を俺はタクに差し出したかったのだ」
「セフェム……」
確かにまだこだわりはあります。王族の矜持は簡単には捨てられません。セフェムがそんな風に僕のことを考えていたなんて見直し……
「これはガリィには出来ないことだ。俺はガリィに勝った!」
……てはあげられないですね。イベールはしっかり教育しないと、セフェムみたいにお馬鹿さんになっては大変です。
「王……銀杯と剥がれた部分をご覧ください」
トラムさんが銀杯を高級神官さんに持たせます。
「まずは剥がれたほうです。王族系譜には前々王コンスタン様の一妃にソニン様、二妃にマリアナ様。マリアナ様から前王マリウス様とガリウス様が出生なさったことが記されています。そしてマリウス様、ガリウス様の横、一妃にソニン様の名が刻まれ、その下に二妃のロキ様、三妃ターク様の名が刻まれています。恐れながら、小人妃様は私の降ろしたご神託によるものです。なかなか実が実らないため、バン長官の指示で降ろしたのですが、王は既に二人妃を召されていたので便宜上三妃様として告げました。ガルド神ご神託の妃は二妃まで。三妃は地の王預かりの理を理解していましたが、現実、ご神託は降りましたので私の判断です。妖精妃様はコンスタン王の廃位の際、銀杯に国母とする記載がありますので、そのままマリウス王、ガリウス王の一妃として下りました。獣人妃様は私の不在時に当時の神官長が塔から降りて来て下級神官と降ろしたと聞いておりますが、その下級神官はもう居ないので真相は不明です」
そこまで話したあと、トラムさんが銀杯を僕らに見せてくれましたが、べクルの地を這うような泣き声にびっくりして僕は慌てて乳の実を口に入れました。
「ターク様、こちらでございますよ」
ばあやさんが後ろの席に座っていますので、そちらでべクルに乳を飲ませます。
「べクル、あなたも余り泣かない子ですね。イベールと同じですよ」
生まれたばかりのべクルは乳の実に手を伸ばし、両手で掴んで飲んでいます。イベールと違いもう首も座っています。巨人族の赤子……なんか規格外です。
べクルに乳を飲ませていると、銀杯を囲んでいたみなさんが声を詰めています。
「何故……だ。どういうことだ!」
「だから私にも分からないのです!」
「しかしっ!」
トラムさんとガリウスが怒鳴り合っています。
「タ、ターク様、王子さまをお預かりします」
ばあやさんが二人の剣幕に押されて、僕からべクルを貰い受けてくれ、僕はガリウスの横に行きます。
「ガリウス、臣下には冷静に対応しないとだめですよ」
ガリウスが僕を抱き上げて、銀杯を見せました。
「ターク、見ろ!」
下町言葉になっていますよ、ガリウス。
銀杯にマナ文字で書かれている王族系譜を見ると、コンスタン王の一妃にソニン様の名が刻まれ、その後マリウス王、ガリウス王の一妃にソニン様の名が刻まれていません。ガリウスの名の横には、一妃にタークの名が刻まれ、子としてべクルの名があります。タークの名の横には前セリアン王セフェムの名と子としてイベールの名が刻まれていました。
「ソニン様とロキの名前がない……」
銀杯から脱落した薄い膜には刻まれている国母の文字もないのです。
「この膜紙は魔神具です。神殿で見たことがある神具です。神下ろしの時の口伝をマナ文字で興し定着させるものですが、銀杯に貼るなんて聞いたことがありません」
僕はそう言って銀杯と膜紙見比べ、ガリウスを見上げました。僕自身もかなり動揺していますが、年長者として必死で理性的に冷静に振る舞います。
「ガリウス、バンさん達を呼んだ方が」
「あ、ああ、そうだな。キレン、内政省三長と文官長を呼んでくれないか」
唖然とし言葉を失っていたガリウスが、戸惑いを隠せない声でキレンさんを呼びました。
フェンナに神殿に来てもらいべクルを預けると、僕らは神官長室に入りました。今回はアリスさんも一緒です。
バンさんに見てもらうとバンさんは禿げ上がった頭をバシバシ叩いて、
「あの糞が~~~っ!」
と唸りました。ばあやさんがひいっと声を上げ怯えてソニン様に身体を寄せています。
「バン長官、ソニン様の前で……」
僕がそう言いかけると、
「銀杯については、わたくしに関わる前々王様絡みのことだと思われます」
とソニン様が毅然とした態度で、バンさんに向き直りました。
「前々王廃位の後賜死の際、わたくしも殉死するはずでした。それを阻止するためですね」
そう言いながらばあやさんに寄り添い話します。
「魔神具ってことは神官長とかが噛んでないか?」
セフェムが神官長室の本棚を見ています。何か探すように神殿の書物を出しては引いています。
「お、あった!神官長用の隠し扉」
元神官長のじいやさんに育てられたセフェムは神殿は遊び場の一つだったそうです。小さな隠し扉からは何冊かの書物と御璽をついた紙が出てきました。それを見たバンさんが頭を押さえます。
「日記だ。神官長も妖精妃様に懸想していたようで、協力の代わりに……」
ソニン様の身を二人で分かつ取り決めを書いた羊皮紙に御璽。しかし神官長は叶わず殺されたのです。前々王様の身代わりに。
「わたくしの違和感は、わたくしがガリウス様の一妃でないからでしたのね。それが分かっただけでもよろしいかと思います。ターク様が一妃としてべクル様を素晴らしき王に養育してくださることでしょう。では、わたくしとロキ様の処遇はどうなります?」
「今のままならば妾妃様です。妃はご神託により決まりますので。ご神託を降ろしましょうか?」
そうトラムさんが気まずそうに告げました。それにバンさんが反対し、
「ええい、国が混乱する。便宜上、今のまま妖精妃様、獣人妃様、小人妃様とする。それは変わらない。小人妃様が王子を養育する、以上だ」
と解散宣言をして、僕らは神殿を後にします。
「よく分かんないんだけどさ、とりあえず実を捥ぐまでいればいいのか?」
ロキが笑っています。ガリウスは前を向きながら、
「当たり前だ」
とロキと肩を組みます。
ソニン様はショックで腰が抜けたばあやさんを抱き上げて歩くパクさんの横に、静かに寄り添っています。
僕は皆さんより歩くのが遅くて、セフェムにひょいと抱き上げられました。
ガリウスが僕ごと赤子を抱き上げ、神殿に向かいます。
「違和感ですか?先程ソニン様にも伺いましたが」
ばあやさん、パクさん、キレンさん、セフェムが後ろに付いてきます。ばあやさんが僕に話しかけて来ました。
「複数妃様の場合、赤子の養育は……失礼ながら……一妃の姫様の宮になりますが、姫様は実が太るにつれ違和感を感じると申されまして。姫様と王の二人だけの実は大丈夫のようですが。このままではお役目が果たせぬと気落ちしておられました」
相性……ですかね。前世の話ですが、僕の生徒で母親と何故か気が合わないと愚痴る子もいました。僕の腕の中でなんだか眉を寄せて寝ている赤子と僕の相性が良いとは思えませんが、嫌な感じはしません。しかしどうしてこう不機嫌そうな赤子なんでしょう。
「余は下級貴族に育てられた故その辺りが分からないのだ。違和感について」
というか、複数妃の実自体が珍しいでしょう。しかもきちんと混ざり合っているのです。この子は妖精、獣人、小人の全ての陣を使いこなせるのです。素晴らしいではないですか。マナはそれぞれの王族によって質が少しずつ違うのです。ソニン様がガリウスの陣が使えないように、王族のマナにも得意分野があるようです。
「王!王妃様方、お待ちしておりました」
神官長のトラムさんと青い神官服の高級神官さん達がお出迎えしてくれました。
「王、良い実を捥がれましたこと、心よりお喜び申し上げます。ではガルド神へのご報告と、マナ量の測定をいたしましょう」
王族は良き実を頂いたことをガルド神へ感謝し、銀杯のタイタン王族系譜に腕の中の赤子の名前が刻まれます。
トラムさんと高級神官さん達がマナを銀杯に貯めていきます。僕たちは椅子に座って、銀杯が満たされてガルド神の白亜の扉の前に置かれるのを見ていました。
「遍く我らのガルド神には地平津々浦々をお守りいただき大変感謝致しております。ガルドの地子タイタン王の実りし子、賜りありがとうございます。ガルド神の恵み豊かにあらんことを!」
トラムさんが両手を天に上げると銀杯のマナが僕らに降り注ぎ、赤子の周りに金色の祝言のマナ文字がきらきらと降りました。
「王、赤子様のお名前を」
「余の子はべクル。王位後継者はべクルだ」
祝言のマナ文字がべクルの名を拾い銀杯に刻まれ、銀杯から光りが消えました。
トラムさんがふーっと大きく肩で息を吐き、銀杯を確かめました。ガリウスの赤子の名前が正式にマナ文字で入っているかを確かめるのです。銀杯を手にすると、銀杯の一部から皮でも剥がれるように薄い膜のようなものが落ちました。
「……どういうことですか?銀杯が剥けたのですか」
ソニン様が怯えたように僕を見下ろします。僕にも何がなんだか。
「一体何があったのだ?」
僕の後ろにいたセフェムがガリウスの横に来て肩を組んできます。
「タクの横に元セリアン国王一妃と書かれていることが不思議だったのだろう?俺が国王になった理由の二つ目だ。タクは元とはいえ国王の一妃としてイベールの実を捥いだ。ふふふん、王族に名を連ねる者としての当たり前の名誉を俺はタクに差し出したかったのだ」
「セフェム……」
確かにまだこだわりはあります。王族の矜持は簡単には捨てられません。セフェムがそんな風に僕のことを考えていたなんて見直し……
「これはガリィには出来ないことだ。俺はガリィに勝った!」
……てはあげられないですね。イベールはしっかり教育しないと、セフェムみたいにお馬鹿さんになっては大変です。
「王……銀杯と剥がれた部分をご覧ください」
トラムさんが銀杯を高級神官さんに持たせます。
「まずは剥がれたほうです。王族系譜には前々王コンスタン様の一妃にソニン様、二妃にマリアナ様。マリアナ様から前王マリウス様とガリウス様が出生なさったことが記されています。そしてマリウス様、ガリウス様の横、一妃にソニン様の名が刻まれ、その下に二妃のロキ様、三妃ターク様の名が刻まれています。恐れながら、小人妃様は私の降ろしたご神託によるものです。なかなか実が実らないため、バン長官の指示で降ろしたのですが、王は既に二人妃を召されていたので便宜上三妃様として告げました。ガルド神ご神託の妃は二妃まで。三妃は地の王預かりの理を理解していましたが、現実、ご神託は降りましたので私の判断です。妖精妃様はコンスタン王の廃位の際、銀杯に国母とする記載がありますので、そのままマリウス王、ガリウス王の一妃として下りました。獣人妃様は私の不在時に当時の神官長が塔から降りて来て下級神官と降ろしたと聞いておりますが、その下級神官はもう居ないので真相は不明です」
そこまで話したあと、トラムさんが銀杯を僕らに見せてくれましたが、べクルの地を這うような泣き声にびっくりして僕は慌てて乳の実を口に入れました。
「ターク様、こちらでございますよ」
ばあやさんが後ろの席に座っていますので、そちらでべクルに乳を飲ませます。
「べクル、あなたも余り泣かない子ですね。イベールと同じですよ」
生まれたばかりのべクルは乳の実に手を伸ばし、両手で掴んで飲んでいます。イベールと違いもう首も座っています。巨人族の赤子……なんか規格外です。
べクルに乳を飲ませていると、銀杯を囲んでいたみなさんが声を詰めています。
「何故……だ。どういうことだ!」
「だから私にも分からないのです!」
「しかしっ!」
トラムさんとガリウスが怒鳴り合っています。
「タ、ターク様、王子さまをお預かりします」
ばあやさんが二人の剣幕に押されて、僕からべクルを貰い受けてくれ、僕はガリウスの横に行きます。
「ガリウス、臣下には冷静に対応しないとだめですよ」
ガリウスが僕を抱き上げて、銀杯を見せました。
「ターク、見ろ!」
下町言葉になっていますよ、ガリウス。
銀杯にマナ文字で書かれている王族系譜を見ると、コンスタン王の一妃にソニン様の名が刻まれ、その後マリウス王、ガリウス王の一妃にソニン様の名が刻まれていません。ガリウスの名の横には、一妃にタークの名が刻まれ、子としてべクルの名があります。タークの名の横には前セリアン王セフェムの名と子としてイベールの名が刻まれていました。
「ソニン様とロキの名前がない……」
銀杯から脱落した薄い膜には刻まれている国母の文字もないのです。
「この膜紙は魔神具です。神殿で見たことがある神具です。神下ろしの時の口伝をマナ文字で興し定着させるものですが、銀杯に貼るなんて聞いたことがありません」
僕はそう言って銀杯と膜紙見比べ、ガリウスを見上げました。僕自身もかなり動揺していますが、年長者として必死で理性的に冷静に振る舞います。
「ガリウス、バンさん達を呼んだ方が」
「あ、ああ、そうだな。キレン、内政省三長と文官長を呼んでくれないか」
唖然とし言葉を失っていたガリウスが、戸惑いを隠せない声でキレンさんを呼びました。
フェンナに神殿に来てもらいべクルを預けると、僕らは神官長室に入りました。今回はアリスさんも一緒です。
バンさんに見てもらうとバンさんは禿げ上がった頭をバシバシ叩いて、
「あの糞が~~~っ!」
と唸りました。ばあやさんがひいっと声を上げ怯えてソニン様に身体を寄せています。
「バン長官、ソニン様の前で……」
僕がそう言いかけると、
「銀杯については、わたくしに関わる前々王様絡みのことだと思われます」
とソニン様が毅然とした態度で、バンさんに向き直りました。
「前々王廃位の後賜死の際、わたくしも殉死するはずでした。それを阻止するためですね」
そう言いながらばあやさんに寄り添い話します。
「魔神具ってことは神官長とかが噛んでないか?」
セフェムが神官長室の本棚を見ています。何か探すように神殿の書物を出しては引いています。
「お、あった!神官長用の隠し扉」
元神官長のじいやさんに育てられたセフェムは神殿は遊び場の一つだったそうです。小さな隠し扉からは何冊かの書物と御璽をついた紙が出てきました。それを見たバンさんが頭を押さえます。
「日記だ。神官長も妖精妃様に懸想していたようで、協力の代わりに……」
ソニン様の身を二人で分かつ取り決めを書いた羊皮紙に御璽。しかし神官長は叶わず殺されたのです。前々王様の身代わりに。
「わたくしの違和感は、わたくしがガリウス様の一妃でないからでしたのね。それが分かっただけでもよろしいかと思います。ターク様が一妃としてべクル様を素晴らしき王に養育してくださることでしょう。では、わたくしとロキ様の処遇はどうなります?」
「今のままならば妾妃様です。妃はご神託により決まりますので。ご神託を降ろしましょうか?」
そうトラムさんが気まずそうに告げました。それにバンさんが反対し、
「ええい、国が混乱する。便宜上、今のまま妖精妃様、獣人妃様、小人妃様とする。それは変わらない。小人妃様が王子を養育する、以上だ」
と解散宣言をして、僕らは神殿を後にします。
「よく分かんないんだけどさ、とりあえず実を捥ぐまでいればいいのか?」
ロキが笑っています。ガリウスは前を向きながら、
「当たり前だ」
とロキと肩を組みます。
ソニン様はショックで腰が抜けたばあやさんを抱き上げて歩くパクさんの横に、静かに寄り添っています。
僕は皆さんより歩くのが遅くて、セフェムにひょいと抱き上げられました。
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