上 下
20 / 105
1章 

20 王様が必要です※

しおりを挟む
 すると強烈な快楽がやってきて、僕は王様の亀頭に皮膚越しに手を置きながら力を込めて悶えます。

「ひっ……うぅ~~~っ!なんで……またっ!……入ってるだけでっ……中っ……っ!」

 王様も僕が気持ち良くなるたびに肛門を締めるので、再び動かず射精をします。僕は勃起はしたままですがぽたぽたと滴のように出ているだけで、もう中だけで気持ち良くておかしくなりそうです。

「ターク、そなたの背を寝台に付けて良いか?余は動きたいのだ」

 挿入した状態で肩を寝台につけられました。王様との上背の違いで、僕は王様の正座した片足の膝に背中をつけて横になっています。王様は僕の足首を掴むと、ゆっくり出していきます。

 ぼこっと振動があり、再び刺激されて亀頭を残して陰茎が出されますと、再びゆっくりと入ってきます。僕は息を止めて力を入れながら王様の陰茎を感じます。

 直腸の襞を分け入り肉を開き、再びぼこっと中に入り鳩尾を突いて僕は絶頂に震えて身体が痙攣しています。鳩尾の亀頭が愛おしく愛おしくて、両手で撫で回し再びびくびく震えます。

「はあっ……はあっ……ぅ、あーーーっ!気持ちいい……」

「いつもは老師のようなタークがこれ程乱れるとは……。唾液が垂れておるぞ」

 王様が腰を屈めて僕の口元を舐められ、その瞬間陰茎の角度が変わり僕は再び絶頂に悶えます。

「あ、あ、あーっ。ひっ……!」

「ぐっ……締め上げるな」

 王様の舌が甘くて、僕はちゅうちゅうと吸いながら、王様が深く挿入出する悦さに悶えます。何度も息を止めては陰茎をありありと感じそれが気持ちよく、鳩尾までくる愛おしく太く大きな陰茎を手で撫で回し、終わらない快楽と繰り返し放たれる精液に満たされて行きました。

「ターク、出すっ……!」

「あっ……やあっ……触らないでっ……」

 王様が僕の陰茎を大きな手で包み込み、早い速度で触れながら打ち込みます。

「あ、あ、あ、出て……中で達してっ……うあっ……んはぁ……っ!」

 我ながら恥ずかしい声が出ました。本当に恥ずかしい。全身を振り射精に肛門を締めながら、王様の陰茎を締め上げています。

「ぐぅぅ……」

 王様が僕の鳩尾まで迫り上がった奥腸にたっぷり精液を出しているのが分かります。横に潰された胃や小腸がびくびくしています。

「はあっ……ああ……」

 たっぷりと満たされた僕は弛緩して、王様の足を背にくたりとなっていましたが、王様が腰を引こうとすると、腸が引っ張られてしまいます。

「む。いかん。先が出ぬ。タークや、イチモツの先をり出してくれぬか」

 王様が僕のほっぺたをちょいちょいと突きました。

「王様、抱っこしてください……」

 王様は僕の背中と腰に手を掛けて、ゆっくりと抱き上げてくれました。その角度に僕はまた腸内で押されて達してしまい、ぶるぶると震えます。深い息を繰り返して、王様の手を腰に回しました。

「ゆっくりお願いしますね」

「ああ」

 僕は排便するように力み、王様はゆっくり亀頭を移動させます。ぼこりと亀頭がS状結腸口から抜け出て、直腸の横襞を分け入りぽこっとした刺激があります。それから再び力みますと、王様の陰茎がぷちゅんと出ました。

「まるで引き絞られるようだな……小人族との交合がこんなに善きものとは……まるで余のイチモツの肉の鞘のようだ」

 僕の肛門はまだ大きな空洞になっているのでしょう。空気が入り込みひんやりと感じます。

「王様……ありがとうございます。僕の我儘を聞いてもらい」

 そう、精液が欲しいだけならあんなに深くまで無理に王様の陰茎を呑まなくても良かったのです。

「何を申す。余はあのようにイチモツを三点で締め上げられるような快楽を味わった事などない。何が不感症だ。そなたは善く感じる身体を持っておる」

 僕は横たわりながら大の字で満たされた力を感じています。身体の全身が気持ちよく、まだまだ和合したくてたまりませんが、ここは我慢ですね。

「王様、僕は王様が和合してくれないと生きられない身体になってしまったみたいです。王様の精から得られる力が僕を生かしています」

 元々虚弱だった僕は僕の体力に合った生き方をしてきましたが、王様の精のおかげで無茶が出来ました。その無茶が定着した僕の身体は、王様の精を力とすることを覚えてしまったのです。つまり僕のあの脱力は王様不足だったことになります。

 王様は分かっているのか分からないでいるのか、僕の髪を撫でながら肘をついて顎を乗せています。

「僕の王様不足は三日です。三日を越えるとまた動けなくなってしまいますので、僕を可愛がって下さいね」

 すると王様がにやりと笑って、

「余は毎日でも構わぬのだが?他の妃の宮に行く前にそなたに精を与えることなど容易い。すでにこうだ」

 勃ち上がった陰茎を手に掴みながら、ゆらゆらと揺らします。僕はこくりと喉を鳴らしました。あの薄甘い味が欲しくなるのです。

「口で……よろしいですか?」

 僕は身体をずらして、王様の陰茎を両手で掴みました。

「疲れておらぬのか?二刻ほど前は腕も上がらない状態ではないか」

「王様の精が全身に行き渡り、すっかり元気ですよ」

 王様の亀頭にキスをして、両手で擦りながら切っ先の割れ目に舌を入れてちゅうちゅうと吸いますと、甘い味がします。花の蜜のような味は巨人族特有のものなのかもしれません。

 僕が腕と身体を使って亀頭をペロペロ舐めていますと、王様が呻きながら精液を出しました。とぷとぷっと勢い多めに出たものを飲み干して、後は陰茎の裏筋を絞るようにして残りを吸います。お腹いっぱいになりました。

「タークは余の精が余程好きなようだな。笑顔になっておる」

「甘くて美味しいですよ」

 王様の唾液も汗も甘くてくせになるのです。王様は指先で自身の切っ先に触れて残滓をぺろりと舐めます。

「余にはただの青臭い汁に感じるがな」

 王様は僕をお腹の上に乗せて頭を撫でてくれています。

「今回の神官長の件、詫びとしてソニンには新しい絹の布と金糸を渡した。タークは何が欲しいのだ?」

「書物庫に自由に入りたいです。持ち出しもしたいです」

 王様はそんなことかと笑われましたが、書物庫は知恵の泉ですよ?出来たら、書物庫に住みたいくらいです。

「それから、明日、時間を貰えますか?ソニン様の神癒の魔法陣を使って欲しいのです」

 王様は欠伸をして、掛布を手繰り寄せ僕をお腹の上に乗せてうとうと始めます。僕の位置はここですか?左手が離れません。

「では午後あたりで時間を作る。アリスを行かせるから待つように」

 すう……と眠りにつかれた王様の顎に僕はキスをしました。

「大好きですよ、頑張り屋さんの僕の王様」




 朝起きると王様がいて、一緒に温泉で残滓を流しました。僕の場合は身体が吸収してしまうので、汗を落とす感じですね。王様が入ってお湯が流れ出して笑えてしまいました。

「服を着るのを手伝っては貰えないか?」

 用意されているタオルで拭くと、居間の机の上に王様の服が置いてあります。

 僕は羽織着のまま机に乗せてもらいますと、王様のシャツを王様の肌に掛けます。次々に渡して、肩の宝飾飾りでマントを留めると、少し笑えてきました。

「どうした?」

「まるで夫婦みたいですね」

「夫婦だろう、余とタークは」

「……そうですね」

「そなたの側付きを呼んでくれ。こちらで食事がしたいが良いかと」

 僕はひょいと抱き上げられて寝室で着替えたあと、ティンを呼びます。

 昨晩はもう死にそうな感じだった僕がピンピンしているのにティンが泣きながら喜び、フェンナさんと沢山の料理を朝から作ってくれました。王様はフェンナさんの料理を気に入ってくれたようです。二人で一緒に食事をするのがなんだか面映くてたまりません。久しぶりの感覚です。

「ティン、神殿に行ってきます」

 僕は王様と朝別れると、神殿に行きました。神殿の中庭に行くと前々王様の宿り木は立ち枯れています。

「三妃様……この度は……」

 高級神官のトラムさんが両膝を付き挨拶をしてきました。トラムさんだけは全てのことを知っているのです。両膝を付いたトラムさんと目が合いました。

「トラムさん、神官長就任おめでとうございます」

 曖昧な笑顔になってしまいましたが、経緯が経緯だけに仕方ないでしょう。

「あ、ありがとうございます」

 トラムさんは胸に手を当てて礼を取りました。そして塔を見てため息をつきます。

「嘆かわしいことです。二年も一妃様がこちらにいらしていたことを知らずに……」

 一妃のソニン様は祈りの塔に人知れず上がり、神官長になりすました前々王様に肛門拡張を目的とした性交をさせられていたのです。ソニン様の肛門は綺麗な縦割れになり小陰唇と膣口に見立てた歯状線がふっくらとはみ出てフリルのような襞を作っています。もう元には戻らないのですから、僕も怒りが込み上げます。

「新しい神官長様、あの塔、壊していいですか?」

 僕が指差した先には、祈りの塔があります。トラムさんが迷いながら頷きました。神殿は王様とは別の管理ですので、神官長がいいと言えば大丈夫です。

 僕は祈りの塔へ歩いて行き、空中魔法陣を描くと祈りの塔に移動させます。このような塔はいらないのです。

「瓦解!」

 二度めの僕なら爆破させているところです。白塗りの煉瓦の塔は下からぼろぼろと崩れて行き、ガシャンガシャンと音を立てて煉瓦の山になりました。音に驚いた神官さんたちが出てきます。ああ、血のついた煉瓦が気になりますね。洗浄しておきます。立て続けに魔法陣を使いましたが、王様からたっぷりと精をいただきましたから平気なのです。

「煉瓦はちょっと使いたいのでそのままにしておいてください」

 僕は皆さんに頭を下げました。
しおりを挟む
感想 252

あなたにおすすめの小説

【完結】別れ……ますよね?

325号室の住人
BL
☆全3話、完結済 僕の恋人は、テレビドラマに数多く出演する俳優を生業としている。 ある朝、テレビから流れてきたニュースに、僕は恋人との別れを決意した。

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!

梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!? 【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】 ▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。 ▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。 ▼毎日18時投稿予定

【完結】『ルカ』

瀬川香夜子
BL
―――目が覚めた時、自分の中は空っぽだった。 倒れていたところを一人の老人に拾われ、目覚めた時には記憶を無くしていた。 クロと名付けられ、親切な老人―ソニーの家に置いて貰うことに。しかし、記憶は一向に戻る気配を見せない。 そんなある日、クロを知る青年が現れ……? 貴族の青年×記憶喪失の青年です。 ※自サイトでも掲載しています。 2021年6月28日 本編完結

【完結】僕の大事な魔王様

綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
BL
母竜と眠っていた幼いドラゴンは、なぜか人間が住む都市へ召喚された。意味が分からず本能のままに隠れたが発見され、引きずり出されて兵士に殺されそうになる。 「お母さん、お父さん、助けて! 魔王様!!」 魔族の守護者であった魔王様がいない世界で、神様に縋る人間のように叫ぶ。必死の嘆願は幼ドラゴンの魔力を得て、遠くまで響いた。そう、隣接する別の世界から魔王を召喚するほどに……。 俺様魔王×いたいけな幼ドラゴン――成長するまで見守ると決めた魔王は、徐々に真剣な想いを抱くようになる。彼の想いは幼過ぎる竜に届くのか。ハッピーエンド確定 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2023/12/11……完結 2023/09/28……カクヨム、週間恋愛 57位 2023/09/23……エブリスタ、トレンドBL 5位 2023/09/23……小説家になろう、日間ファンタジー 39位 2023/09/21……連載開始

この道を歩む~転生先で真剣に生きていたら、第二王子に真剣に愛された~

乃ぞみ
BL
※ムーンライトの方で500ブクマしたお礼で書いた物をこちらでも追加いたします。(全6話)BL要素少なめですが、よければよろしくお願いします。 【腹黒い他国の第二王子×負けず嫌いの転生者】 エドマンドは13歳の誕生日に日本人だったことを静かに思い出した。 転生先は【エドマンド・フィッツパトリック】で、二年後に死亡フラグが立っていた。 エドマンドに不満を持った隣国の第二王子である【ブライトル・ モルダー・ヴァルマ】と険悪な関係になるものの、いつの間にか友人や悪友のような関係に落ち着く二人。 死亡フラグを折ることで国が負けるのが怖いエドマンドと、必死に生かそうとするブライトル。 「僕は、生きなきゃ、いけないのか……?」 「当たり前だ。俺を残して逝く気だったのか? 恨むぞ」 全体的に結構シリアスですが、明確な死亡表現や主要キャラの退場は予定しておりません。 闘ったり、負傷したり、国同士の戦争描写があったります。 本編ド健全です。すみません。 ※ 恋愛までが長いです。バトル小説にBLを添えて。 ※ 攻めがまともに出てくるのは五話からです。 ※ タイトル変更しております。旧【転生先がバトル漫画の死亡フラグが立っているライバルキャラだった件 ~本筋大幅改変なしでフラグを折りたいけど、何であんたがそこにいる~】 ※ ムーンライトノベルズにも投稿しております。

小悪魔系世界征服計画 ~ちょっと美少年に生まれただけだと思っていたら、異世界の救世主でした~

朱童章絵
BL
「僕はリスでもウサギでもないし、ましてやプリンセスなんかじゃ絶対にない!」 普通よりちょっと可愛くて、人に好かれやすいという以外、まったく普通の男子高校生・瑠佳(ルカ)には、秘密がある。小さな頃からずっと、別な世界で日々を送り、成長していく夢を見続けているのだ。 史上最強の呼び声も高い、大魔法使いである祖母・ベリンダ。 その弟子であり、物腰柔らか、ルカのトラウマを刺激しまくる、超絶美形・ユージーン。 外見も内面も、強くて男らしくて頼りになる、寡黙で優しい、薬屋の跡取り・ジェイク。 いつも笑顔で温厚だけど、ルカ以外にまったく価値を見出さない、ヤンデレ系神父・ネイト。 領主の息子なのに気さくで誠実、親友のイケメン貴公子・フィンレー。 彼らの過剰なスキンシップに狼狽えながらも、ルカは日々を楽しく過ごしていたが、ある時を境に、現実世界での急激な体力の衰えを感じ始める。夢から覚めるたびに強まる倦怠感に加えて、祖母や仲間達の言動にも不可解な点が。更には魔王の復活も重なって、瑠佳は次第に世界全体に疑問を感じるようになっていく。 やがて現実の自分の不調の原因が夢にあるのではないかと考えた瑠佳は、「夢の世界」そのものを否定するようになるが――。 無自覚小悪魔ちゃん、総受系愛され主人公による、保護者同伴RPG(?)。 (この作品は、小説家になろう、カクヨムにも掲載しています)

平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです

おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの) BDSM要素はほぼ無し。 甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。 順次スケベパートも追加していきます

処理中です...