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1章 

20 王様が必要です※

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 すると強烈な快楽がやってきて、僕は王様の亀頭に皮膚越しに手を置きながら力を込めて悶えます。

「ひっ……うぅ~~~っ!なんで……またっ!……入ってるだけでっ……中っ……っ!」

 王様も僕が気持ち良くなるたびに肛門を締めるので、再び動かず射精をします。僕は勃起はしたままですがぽたぽたと滴のように出ているだけで、もう中だけで気持ち良くておかしくなりそうです。

「ターク、そなたの背を寝台に付けて良いか?余は動きたいのだ」

 挿入した状態で肩を寝台につけられました。王様との上背の違いで、僕は王様の正座した片足の膝に背中をつけて横になっています。王様は僕の足首を掴むと、ゆっくり出していきます。

 ぼこっと振動があり、再び刺激されて亀頭を残して陰茎が出されますと、再びゆっくりと入ってきます。僕は息を止めて力を入れながら王様の陰茎を感じます。

 直腸の襞を分け入り肉を開き、再びぼこっと中に入り鳩尾を突いて僕は絶頂に震えて身体が痙攣しています。鳩尾の亀頭が愛おしく愛おしくて、両手で撫で回し再びびくびく震えます。

「はあっ……はあっ……ぅ、あーーーっ!気持ちいい……」

「いつもは老師のようなタークがこれ程乱れるとは……。唾液が垂れておるぞ」

 王様が腰を屈めて僕の口元を舐められ、その瞬間陰茎の角度が変わり僕は再び絶頂に悶えます。

「あ、あ、あーっ。ひっ……!」

「ぐっ……締め上げるな」

 王様の舌が甘くて、僕はちゅうちゅうと吸いながら、王様が深く挿入出する悦さに悶えます。何度も息を止めては陰茎をありありと感じそれが気持ちよく、鳩尾までくる愛おしく太く大きな陰茎を手で撫で回し、終わらない快楽と繰り返し放たれる精液に満たされて行きました。

「ターク、出すっ……!」

「あっ……やあっ……触らないでっ……」

 王様が僕の陰茎を大きな手で包み込み、早い速度で触れながら打ち込みます。

「あ、あ、あ、出て……中で達してっ……うあっ……んはぁ……っ!」

 我ながら恥ずかしい声が出ました。本当に恥ずかしい。全身を振り射精に肛門を締めながら、王様の陰茎を締め上げています。

「ぐぅぅ……」

 王様が僕の鳩尾まで迫り上がった奥腸にたっぷり精液を出しているのが分かります。横に潰された胃や小腸がびくびくしています。

「はあっ……ああ……」

 たっぷりと満たされた僕は弛緩して、王様の足を背にくたりとなっていましたが、王様が腰を引こうとすると、腸が引っ張られてしまいます。

「む。いかん。先が出ぬ。タークや、イチモツの先をり出してくれぬか」

 王様が僕のほっぺたをちょいちょいと突きました。

「王様、抱っこしてください……」

 王様は僕の背中と腰に手を掛けて、ゆっくりと抱き上げてくれました。その角度に僕はまた腸内で押されて達してしまい、ぶるぶると震えます。深い息を繰り返して、王様の手を腰に回しました。

「ゆっくりお願いしますね」

「ああ」

 僕は排便するように力み、王様はゆっくり亀頭を移動させます。ぼこりと亀頭がS状結腸口から抜け出て、直腸の横襞を分け入りぽこっとした刺激があります。それから再び力みますと、王様の陰茎がぷちゅんと出ました。

「まるで引き絞られるようだな……小人族との交合がこんなに善きものとは……まるで余のイチモツの肉の鞘のようだ」

 僕の肛門はまだ大きな空洞になっているのでしょう。空気が入り込みひんやりと感じます。

「王様……ありがとうございます。僕の我儘を聞いてもらい」

 そう、精液が欲しいだけならあんなに深くまで無理に王様の陰茎を呑まなくても良かったのです。

「何を申す。余はあのようにイチモツを三点で締め上げられるような快楽を味わった事などない。何が不感症だ。そなたは善く感じる身体を持っておる」

 僕は横たわりながら大の字で満たされた力を感じています。身体の全身が気持ちよく、まだまだ和合したくてたまりませんが、ここは我慢ですね。

「王様、僕は王様が和合してくれないと生きられない身体になってしまったみたいです。王様の精から得られる力が僕を生かしています」

 元々虚弱だった僕は僕の体力に合った生き方をしてきましたが、王様の精のおかげで無茶が出来ました。その無茶が定着した僕の身体は、王様の精を力とすることを覚えてしまったのです。つまり僕のあの脱力は王様不足だったことになります。

 王様は分かっているのか分からないでいるのか、僕の髪を撫でながら肘をついて顎を乗せています。

「僕の王様不足は三日です。三日を越えるとまた動けなくなってしまいますので、僕を可愛がって下さいね」

 すると王様がにやりと笑って、

「余は毎日でも構わぬのだが?他の妃の宮に行く前にそなたに精を与えることなど容易い。すでにこうだ」

 勃ち上がった陰茎を手に掴みながら、ゆらゆらと揺らします。僕はこくりと喉を鳴らしました。あの薄甘い味が欲しくなるのです。

「口で……よろしいですか?」

 僕は身体をずらして、王様の陰茎を両手で掴みました。

「疲れておらぬのか?二刻ほど前は腕も上がらない状態ではないか」

「王様の精が全身に行き渡り、すっかり元気ですよ」

 王様の亀頭にキスをして、両手で擦りながら切っ先の割れ目に舌を入れてちゅうちゅうと吸いますと、甘い味がします。花の蜜のような味は巨人族特有のものなのかもしれません。

 僕が腕と身体を使って亀頭をペロペロ舐めていますと、王様が呻きながら精液を出しました。とぷとぷっと勢い多めに出たものを飲み干して、後は陰茎の裏筋を絞るようにして残りを吸います。お腹いっぱいになりました。

「タークは余の精が余程好きなようだな。笑顔になっておる」

「甘くて美味しいですよ」

 王様の唾液も汗も甘くてくせになるのです。王様は指先で自身の切っ先に触れて残滓をぺろりと舐めます。

「余にはただの青臭い汁に感じるがな」

 王様は僕をお腹の上に乗せて頭を撫でてくれています。

「今回の神官長の件、詫びとしてソニンには新しい絹の布と金糸を渡した。タークは何が欲しいのだ?」

「書物庫に自由に入りたいです。持ち出しもしたいです」

 王様はそんなことかと笑われましたが、書物庫は知恵の泉ですよ?出来たら、書物庫に住みたいくらいです。

「それから、明日、時間を貰えますか?ソニン様の神癒の魔法陣を使って欲しいのです」

 王様は欠伸をして、掛布を手繰り寄せ僕をお腹の上に乗せてうとうと始めます。僕の位置はここですか?左手が離れません。

「では午後あたりで時間を作る。アリスを行かせるから待つように」

 すう……と眠りにつかれた王様の顎に僕はキスをしました。

「大好きですよ、頑張り屋さんの僕の王様」




 朝起きると王様がいて、一緒に温泉で残滓を流しました。僕の場合は身体が吸収してしまうので、汗を落とす感じですね。王様が入ってお湯が流れ出して笑えてしまいました。

「服を着るのを手伝っては貰えないか?」

 用意されているタオルで拭くと、居間の机の上に王様の服が置いてあります。

 僕は羽織着のまま机に乗せてもらいますと、王様のシャツを王様の肌に掛けます。次々に渡して、肩の宝飾飾りでマントを留めると、少し笑えてきました。

「どうした?」

「まるで夫婦みたいですね」

「夫婦だろう、余とタークは」

「……そうですね」

「そなたの側付きを呼んでくれ。こちらで食事がしたいが良いかと」

 僕はひょいと抱き上げられて寝室で着替えたあと、ティンを呼びます。

 昨晩はもう死にそうな感じだった僕がピンピンしているのにティンが泣きながら喜び、フェンナさんと沢山の料理を朝から作ってくれました。王様はフェンナさんの料理を気に入ってくれたようです。二人で一緒に食事をするのがなんだか面映くてたまりません。久しぶりの感覚です。

「ティン、神殿に行ってきます」

 僕は王様と朝別れると、神殿に行きました。神殿の中庭に行くと前々王様の宿り木は立ち枯れています。

「三妃様……この度は……」

 高級神官のトラムさんが両膝を付き挨拶をしてきました。トラムさんだけは全てのことを知っているのです。両膝を付いたトラムさんと目が合いました。

「トラムさん、神官長就任おめでとうございます」

 曖昧な笑顔になってしまいましたが、経緯が経緯だけに仕方ないでしょう。

「あ、ありがとうございます」

 トラムさんは胸に手を当てて礼を取りました。そして塔を見てため息をつきます。

「嘆かわしいことです。二年も一妃様がこちらにいらしていたことを知らずに……」

 一妃のソニン様は祈りの塔に人知れず上がり、神官長になりすました前々王様に肛門拡張を目的とした性交をさせられていたのです。ソニン様の肛門は綺麗な縦割れになり小陰唇と膣口に見立てた歯状線がふっくらとはみ出てフリルのような襞を作っています。もう元には戻らないのですから、僕も怒りが込み上げます。

「新しい神官長様、あの塔、壊していいですか?」

 僕が指差した先には、祈りの塔があります。トラムさんが迷いながら頷きました。神殿は王様とは別の管理ですので、神官長がいいと言えば大丈夫です。

 僕は祈りの塔へ歩いて行き、空中魔法陣を描くと祈りの塔に移動させます。このような塔はいらないのです。

「瓦解!」

 二度めの僕なら爆破させているところです。白塗りの煉瓦の塔は下からぼろぼろと崩れて行き、ガシャンガシャンと音を立てて煉瓦の山になりました。音に驚いた神官さんたちが出てきます。ああ、血のついた煉瓦が気になりますね。洗浄しておきます。立て続けに魔法陣を使いましたが、王様からたっぷりと精をいただきましたから平気なのです。

「煉瓦はちょっと使いたいのでそのままにしておいてください」

 僕は皆さんに頭を下げました。
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