勝手に小説 ママにゲーム隠された

いったいどれだけの時間が流れたのだろう

　なんでこんな事になったのだろう？僕が何か悪いことをしたのだろうか？

　歩く事に飽きたら休み。休むことに飽きたら歩く。という毎日になった。

　そんなとき、ヒントボタンを見つけた。ヒントボタンが神様のように見えた。もちろんヒントボタンを押してみる。

「ヒント2　この先に線路がある。線路に沿って行くとヒルの沼がある。ヒルの沼を超えると死体がある」

　もう、こんなゲームしたくないよう！はやくお家に帰りたい。どうしたらお家に帰れるの？

　なにも帰ろうとしなくても、この世界は天国のようじゃないか。お腹はすかないし、眠くもならない。僕をいじめる人間はだれもいない。この世界で楽しく暮らせばいいんだ。現実の世界では僕なんかいなくても時間は流れるんだ。僕なんかいなくてもいつもの風が吹くんだ。でもやっぱり帰りたい。おなかがすいて、眠くなる世界に…たすけて

　そのとき、天の声が聞こえた。

「帰りたいのら、腕時計を巻き戻せばいい」
「でも腕時計は壊れていて、ダイヤルも取れているよ」
「文字盤のガラスを割って針を直接指で回せばいい」

　カズオは言われるとおりにガラスを石で割り、針を指で回した。

　カズオは自分の部屋に戻った。

　隣の部屋を覗いて見るとパパが新聞を見ていた。

　カズオは隣の部屋へと入った。

「パパ、分数の足し算教えて！」
「どうしたんだカズオ」