勝手に小説 ママにゲーム隠された

１３日目

　隣りの部屋を覗くと深い森だった。

　机の引き出しを調べると、腕時計が一つ出て来ただけだった。仕方がないので、その腕時計を持って森に入った。

　入って３分も経っていないのに、出口が解らなくなった。とにかく出口を探そう。出口が解らなければ、ゲームなんてみつけても仕方がない。

　出口は見つからない。どれぐらい時間が経ったのだろう？腕時計を見たが腕時計は壊れている。螺旋状に段々大きく歩けば出口は見つかるのだろうか？そもそも出口はどんな形をしているのだろうか？何も解らない。帰りたいよう！もう歩けないよう！

　絶望したその時、天の声がきこえた。

「お前はゲームを見つけた！これがゲームだ！ママにゲームを隠された！という脱出ゲームなのだ。」

　こんなゲームイヤだよう！僕は寝転んでお菓子食べながらできるゲームがいいんだ。いつでもやめられるゲームがいいんだ。

「それは無理だ。お前はこのゲームをクリアーしないとここから脱出出来ない。」

　いやだー誰か助けて！

　泣いていても仕方ないみたいだ。なんとかしてクリアーしないと…とにかく歩くしかない。

　どれだけ時間が経ったのだろう諦めかけたその時、木の幹の真ん中にボタンがあるのに気づいた。ヒントボタンと書かれている。もちろん押して見る。

　ヒントボタンを押すと「動画を見てヒントを見る「はい」「いいえ」」と表示された。もちろん「はい」だ。

　広告動画が流れた後に「ヒント１　ココは富士の樹海、青木ケ原平原」と表示された。ヒントボタンはもう無くなっている。

　暗号か何かだろうか？意味が解らないので新たなヒントボタンを探すしかない。注意深くヒントボタンを探しながら僕はまた歩きはじめた。