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「ジェイク……ジェイク……もっと触って」
とても一人じゃこのヒートは乗り越えられない。
ジェイクにこの煮えたぎる熱を抉り取って欲しい。
腹の奥で疼いて止まらない欲求を満たして欲しい。
ジェイクからのキスが激しくなると、唇の間から舌が入ってきた。
「うっ……」
慣れた手順で舌を絡めながら、身体を押し倒していった。
ジェイクのシャツを鷲掴みにし、必死にディープな口付けに応える。
きっとこんな下手くそな俺のキスなんかでジェイクは満足できないだろう。
俺だけがこんなに気持ちいいのを悔しく思う。
ジェイクは自分のシャツの首元を緩め、本格的に組み敷く体制に入った。
あの爽やかなジェイクの表情は消え、呼吸を荒げた獣のような目つきになっている。
背中がゾクリとした。
この後どうなるのだろうという、期待と不安が入り混じり、キスだけで蕩けた顔でジェイクを見つめる。
物欲しそうに映っているだろうか。
もしそう言われても否定できない。俺の下着の中は、もう蜜と分泌液でびしょびしょに濡れている。
この状態で何も要らないといってみても、直ぐに嘘だとバレるだろう。
ジェイクの唇が耳朶を噛み、舌でねっとりと舐める。そのまま耳の中にまで舌が入ってきた。
「ふぅっっっ!!!!」
体がびくんと跳ねた。
耳の奥で卑猥な音が響くと、嬌声を上げてしまいそうになり慌てて手で口を塞ぐ。
指の隙間から漏れる息でさえ、荒々しく熱を帯びていた。
もしこんな場面を誰かに見られれば、ここでは働けなくなる。
それでも、途中で行為を止められるのも嫌だと思ってしまう。
この時既に、俺はジェイクとこういう仲になりたいと願っていることを自覚した。
耳から首筋へと唇は滑り降りる。少し出していた舌が掠るように触れただけで、達してしまいそうなほどの快感が押し寄せる。
まだキスしかしていないというのに、こんな状態になるなんて、冷静に考えれば恥ずかしいことこの上ない。
ジェイクが鎖骨を啄み、デコルテへと降りてくる。ボタンを外しながら、唇はあの場所だけを求めていた。
シャツの前を全開にし、上半身が露わになった俺の体を見て、ジェクは綺麗だと呟いた。
そして胸に吸い付き舌先で突起を転がすように弄られると、くすぐったいような気持ちいいような感覚に襲われ、身を捩らせた。
俺の体がどんなに逃げようと、ジェイクは胸の愛撫を止めたりしない。それどころが、もう片方の突起を指で摘んできた。
あまりの衝撃に背中を仰け反らせる。
手で自分の口を隠しているから、使えない。それに気づいてか、ジェイクは好きなように体を蹂躙する。
次第に力が入らなくなってきた。もうこうなってしまえば、あとはされるがままを受け入れるしかない。
ジェイクは執拗に胸の突起ばかりを攻めてくる。
俺はもうこれだけで達してしまいそうだ。
「ジェイク、イキそう……」
ジェイクはようやく胸から顔を上げ、下半身のほうへと移動した。
とても一人じゃこのヒートは乗り越えられない。
ジェイクにこの煮えたぎる熱を抉り取って欲しい。
腹の奥で疼いて止まらない欲求を満たして欲しい。
ジェイクからのキスが激しくなると、唇の間から舌が入ってきた。
「うっ……」
慣れた手順で舌を絡めながら、身体を押し倒していった。
ジェイクのシャツを鷲掴みにし、必死にディープな口付けに応える。
きっとこんな下手くそな俺のキスなんかでジェイクは満足できないだろう。
俺だけがこんなに気持ちいいのを悔しく思う。
ジェイクは自分のシャツの首元を緩め、本格的に組み敷く体制に入った。
あの爽やかなジェイクの表情は消え、呼吸を荒げた獣のような目つきになっている。
背中がゾクリとした。
この後どうなるのだろうという、期待と不安が入り混じり、キスだけで蕩けた顔でジェイクを見つめる。
物欲しそうに映っているだろうか。
もしそう言われても否定できない。俺の下着の中は、もう蜜と分泌液でびしょびしょに濡れている。
この状態で何も要らないといってみても、直ぐに嘘だとバレるだろう。
ジェイクの唇が耳朶を噛み、舌でねっとりと舐める。そのまま耳の中にまで舌が入ってきた。
「ふぅっっっ!!!!」
体がびくんと跳ねた。
耳の奥で卑猥な音が響くと、嬌声を上げてしまいそうになり慌てて手で口を塞ぐ。
指の隙間から漏れる息でさえ、荒々しく熱を帯びていた。
もしこんな場面を誰かに見られれば、ここでは働けなくなる。
それでも、途中で行為を止められるのも嫌だと思ってしまう。
この時既に、俺はジェイクとこういう仲になりたいと願っていることを自覚した。
耳から首筋へと唇は滑り降りる。少し出していた舌が掠るように触れただけで、達してしまいそうなほどの快感が押し寄せる。
まだキスしかしていないというのに、こんな状態になるなんて、冷静に考えれば恥ずかしいことこの上ない。
ジェイクが鎖骨を啄み、デコルテへと降りてくる。ボタンを外しながら、唇はあの場所だけを求めていた。
シャツの前を全開にし、上半身が露わになった俺の体を見て、ジェクは綺麗だと呟いた。
そして胸に吸い付き舌先で突起を転がすように弄られると、くすぐったいような気持ちいいような感覚に襲われ、身を捩らせた。
俺の体がどんなに逃げようと、ジェイクは胸の愛撫を止めたりしない。それどころが、もう片方の突起を指で摘んできた。
あまりの衝撃に背中を仰け反らせる。
手で自分の口を隠しているから、使えない。それに気づいてか、ジェイクは好きなように体を蹂躙する。
次第に力が入らなくなってきた。もうこうなってしまえば、あとはされるがままを受け入れるしかない。
ジェイクは執拗に胸の突起ばかりを攻めてくる。
俺はもうこれだけで達してしまいそうだ。
「ジェイク、イキそう……」
ジェイクはようやく胸から顔を上げ、下半身のほうへと移動した。
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