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本編
68 Rー18
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輝惺様の昂りがゆっくりと侵入してくる。加減しないと言いながらも精一杯の気遣いをしてくれている。
「痛くはないか?」
と聞かれれば、それはやはり少しは痛い……気がする。
時間をかけて解してくれたものの、初めて受け入れるその昂りの圧迫に、息が止まりそうになってしまった。
中を抉るようにじわりじわりと喰い込んでくる輝惺様のそれに、襞が擦り上げられる。
「んっ……あっ、はっぁ……っんく」
「如月、呼吸して」
「あっ……ぅん……」
輝惺様の優しさを感じる。僕の様子を見ながら、動きを止めつつ、ゆっくりと這入ってくる。
「まだ三分の一くらいしか這入ってない」と言われた時は愕然としてしまったけれど、自分の中に確かに存在している輝惺様の昂りを感じているだけで多幸感に包まれいた。
「だい、じょうぶ……もっと、這入って……」
「如月を大切にしたい。焦らないで良い」
額に口付け、髪を撫でてくれた。そうしてくれると、少し力が抜ける気がする。
輝惺様もそれに気付いたのか、再び唇を重ねてきた。
軽く吸い付くような口付けを繰り返す。啄むだけなのに官能的で甘い。唇に集中することで、下半身の圧迫感から意識が逸れた。
きっと、輝惺様の体温を感じられるほど体が密着しているのも良かったのだろう。
そこから最奥まで昂りが到達するまで、時間はかからなかった。
ついに僕と輝惺様が一つに繋がった。
「如月、感じるかい? ここに私のものが入っている」
そっと下腹に手を当てる。
「……はい。感じます。僕の中に輝惺様が……」
繋がれた悦びで涙が目尻から流れた。
番として認められたと、やっと実感できた。
輝惺様の表情も、少しずつ余裕を失い始めていた。
慣れるまでは動かないでいると耐えてくれているけれど、それだと余計に太い昂りを感じてしまい、孔の中がキュッと閉まる。
輝惺様の昂った先端は直腸内の子宮にまで達していて、すぐにでも妊娠してしまいそうな気さえする。
しばらくの間、じっとしていた輝惺様だったが、ゆらりと腰が揺れ始めた。
「はぁ……」
吐息に混じって甘い声が漏れる。
輝惺様の呼吸も乱れてきた。孔の中に溢れたオメガの液が少しずつ掻き乱され、そのうちグチュリと卑猥な水音へと変わっていく。
二人の荒い呼吸と淫靡な音だけが、部屋の中に響いている。
「そんな風に扇状的な目で見られると、乱れるほどに攻めてしまいそうだ」
「あなたの望むままにしてください。それが、僕の悦びでもあります」
「如月……」
名前を呼ばれると同時に、ずくんっと強い圧を感じた。輝惺様が腰を打ち付けたのだ。
「んあっ……!」
突然の衝撃に目の前に星が飛び散る。
輝惺様が律動を早めていく。腰を打ち付けるたびに甘いため息が漏れた。
「はぁ、ん……あっ、ぁあ!!!」
喘ぐ声が止まらない。こんなにも蕩けた顔を見られるのも、本当は恥ずかしい。
輝惺様はずっと名前を呼び続けてくれている。
「輝惺様……」
僕からも名前を呼ぶと、中で昂った輝惺様のものが一層太く固くなった。
チラリと見えた口の中では、犬歯が伸びていた。いよいよラット状態に入ったようだ。
僕をうつ伏せに寝かせると、背後から覆いかぶさりより深いところまで押し入る。
「如月、そろそろ限界だ……」
「噛んでください、輝惺様……。あっ、ぁぁあああっ!! んんっ!!」
吐精と共に、頸に尖った犬歯が食い込んだ。
意識が飛ぶほどの痛みが迸る。それでも更に深く歯が喰い込む。
(輝惺様と、番になれた……)
痛みよりも愉悦が優っている。
微かに血の匂いが鼻を掠めた。
アルファの吐精は長い。オメガが孕むように、たっぷりと精液を子宮に注ぐ。
頸から歯を抜いた後も、痙攣するように腰を打ち付けた。
僕は途中から少しの間、意識を失っていた。
ふわふわとした意識の中、ただ幸せな気持ちだけが身体を支配していた。
我に帰った時、輝惺様の腕に包まれていた。
(寝てる……)
無意識に僕を抱きしめて意識を飛ばしたらしい。
愛おしくて、自分から口付けた。
顔を離した時、目を開けた輝惺様とバッチリ目が合ってしまった。
「如月、もう一度……」
手で優しく頭を支えられ、口付けた。
「僕たち、番になれたのですね」
「ああ、そうだ。心嬉しい気持ちでいっぱいだ」
「僕もです。なんだか夢を見ているようです」
「夢であるものか」
そう言って再び口付ける。お互いの存在を確かめ合うように。
輝惺様に包み込まれた温もりを感じながら、眠りについた。
「痛くはないか?」
と聞かれれば、それはやはり少しは痛い……気がする。
時間をかけて解してくれたものの、初めて受け入れるその昂りの圧迫に、息が止まりそうになってしまった。
中を抉るようにじわりじわりと喰い込んでくる輝惺様のそれに、襞が擦り上げられる。
「んっ……あっ、はっぁ……っんく」
「如月、呼吸して」
「あっ……ぅん……」
輝惺様の優しさを感じる。僕の様子を見ながら、動きを止めつつ、ゆっくりと這入ってくる。
「まだ三分の一くらいしか這入ってない」と言われた時は愕然としてしまったけれど、自分の中に確かに存在している輝惺様の昂りを感じているだけで多幸感に包まれいた。
「だい、じょうぶ……もっと、這入って……」
「如月を大切にしたい。焦らないで良い」
額に口付け、髪を撫でてくれた。そうしてくれると、少し力が抜ける気がする。
輝惺様もそれに気付いたのか、再び唇を重ねてきた。
軽く吸い付くような口付けを繰り返す。啄むだけなのに官能的で甘い。唇に集中することで、下半身の圧迫感から意識が逸れた。
きっと、輝惺様の体温を感じられるほど体が密着しているのも良かったのだろう。
そこから最奥まで昂りが到達するまで、時間はかからなかった。
ついに僕と輝惺様が一つに繋がった。
「如月、感じるかい? ここに私のものが入っている」
そっと下腹に手を当てる。
「……はい。感じます。僕の中に輝惺様が……」
繋がれた悦びで涙が目尻から流れた。
番として認められたと、やっと実感できた。
輝惺様の表情も、少しずつ余裕を失い始めていた。
慣れるまでは動かないでいると耐えてくれているけれど、それだと余計に太い昂りを感じてしまい、孔の中がキュッと閉まる。
輝惺様の昂った先端は直腸内の子宮にまで達していて、すぐにでも妊娠してしまいそうな気さえする。
しばらくの間、じっとしていた輝惺様だったが、ゆらりと腰が揺れ始めた。
「はぁ……」
吐息に混じって甘い声が漏れる。
輝惺様の呼吸も乱れてきた。孔の中に溢れたオメガの液が少しずつ掻き乱され、そのうちグチュリと卑猥な水音へと変わっていく。
二人の荒い呼吸と淫靡な音だけが、部屋の中に響いている。
「そんな風に扇状的な目で見られると、乱れるほどに攻めてしまいそうだ」
「あなたの望むままにしてください。それが、僕の悦びでもあります」
「如月……」
名前を呼ばれると同時に、ずくんっと強い圧を感じた。輝惺様が腰を打ち付けたのだ。
「んあっ……!」
突然の衝撃に目の前に星が飛び散る。
輝惺様が律動を早めていく。腰を打ち付けるたびに甘いため息が漏れた。
「はぁ、ん……あっ、ぁあ!!!」
喘ぐ声が止まらない。こんなにも蕩けた顔を見られるのも、本当は恥ずかしい。
輝惺様はずっと名前を呼び続けてくれている。
「輝惺様……」
僕からも名前を呼ぶと、中で昂った輝惺様のものが一層太く固くなった。
チラリと見えた口の中では、犬歯が伸びていた。いよいよラット状態に入ったようだ。
僕をうつ伏せに寝かせると、背後から覆いかぶさりより深いところまで押し入る。
「如月、そろそろ限界だ……」
「噛んでください、輝惺様……。あっ、ぁぁあああっ!! んんっ!!」
吐精と共に、頸に尖った犬歯が食い込んだ。
意識が飛ぶほどの痛みが迸る。それでも更に深く歯が喰い込む。
(輝惺様と、番になれた……)
痛みよりも愉悦が優っている。
微かに血の匂いが鼻を掠めた。
アルファの吐精は長い。オメガが孕むように、たっぷりと精液を子宮に注ぐ。
頸から歯を抜いた後も、痙攣するように腰を打ち付けた。
僕は途中から少しの間、意識を失っていた。
ふわふわとした意識の中、ただ幸せな気持ちだけが身体を支配していた。
我に帰った時、輝惺様の腕に包まれていた。
(寝てる……)
無意識に僕を抱きしめて意識を飛ばしたらしい。
愛おしくて、自分から口付けた。
顔を離した時、目を開けた輝惺様とバッチリ目が合ってしまった。
「如月、もう一度……」
手で優しく頭を支えられ、口付けた。
「僕たち、番になれたのですね」
「ああ、そうだ。心嬉しい気持ちでいっぱいだ」
「僕もです。なんだか夢を見ているようです」
「夢であるものか」
そう言って再び口付ける。お互いの存在を確かめ合うように。
輝惺様に包み込まれた温もりを感じながら、眠りについた。
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