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本編
65 Rー18
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こんな感覚は初めてだ。
口付けが、こんなにも気持ちいいなんて知らなかった。
啄むように吸い付くと、輝惺様の吐息がふわりとかかる。
全てを委ねてもいいのだろうか。初めての行為で、何をどうすればいいのかも分からない。
ただ、降り注がれる口付けにウットリとしているだけなのだ。
「まだ、緊張しているんだね」
輝惺様は余裕そうな表情をして、僕の蕩けた顔が可愛らしいと言った。
「上手く、できません……」
気持ちばかり昂って、腹の奥が疼いて仕方ないのに、どんなふうに求めればいいのか分からない。
「大丈夫。全て私にやらせてくれ」
真上から見下ろしながら、再び口付けた。
ゆっくりと時間をかけて蹂躙していく。ようやく唇の力が抜けた頃、「少し口を開いて」と、輝惺様の舌が口腔へ侵入してきた。
「ん……ぅん……」
輝惺様と舌が絡まる。唾液が混じり合い、次第に淫靡な水音を立て始めた。
着物はいつの間にか剥ぎ取られていて、少しでも動けば全てが露わになってしまう。
肩を支えていた手が、滑り降りると身体中を愛撫する。
「は……ぁ……」
甘いため息が漏れる。
恥ずかしいのに、もっと触ってほしい。
暖かい手が体をなぞるほどに、体の力が抜けていった。
止まることのない口付けと愛撫。
そのうち、体を滑っていた手が胸小さな突起に辿り着いた。
指の先でピンと弾かれると、全神経がそこに集中し、喉を仰け反らせた。
「如月は敏感なんだね、嬉しいよ」
輝惺様が嬉しそうに微笑んでくれるのがたまらなく幸せだ。
もっとたくさん触ってほしくて、窄まりからは、期待に満ちたオメガの分泌液が溢れ出していた。
「キスだけでこんなに濡らしているなんて」
指先で布団を濡らした液を掬うと、そのまま孔に宛てがった。
「んぁっ!!」
触れたれただけなのに、電流が走ったような刺激に襲われる。
「如月、ここをしっかりと解さなければいけない。時間がかかるけど頑張れるね?」
「あ……はぁ……ぁぁああ」
返事も出来ないくらいの刺激に窄まりをキュウキュウと引くつかせた。
輝惺様は乳暈ごと舐め取り、そのまま突起を舌で弄り始める。それと同時に孔を指で解していく。
僕は声を出すだけで、与えられる快楽の海に溺れるだけだった。
輝惺様は一瞬たりとも休むことはない。
「あっ、やっ、はぁ……」
もう昂った先は愛液でしとどに濡れている。
しかし輝惺様はあくまで胸の突起と孔だけに集中しているのだった。
触ってほしい。昂りを。
もしかすると、僕から触ってくださいと言うのを待っているのだろうか。
でもそんなことは口が裂けても言えない。
解れ始めた孔に、指が一本挿れられた。
「如月、力抜いて」
輝惺様の指が一本入ってくる。
「まだ、キツイね」
「あっ、あっ……んんんっっ!!」
少し痛みを感じるけれど、それよりも体の一部が輝惺様と繋がっているのがすごい。
輝惺様に触られていると思っただけでも、達してしまいそうになる。
「如月、苦しそうだね。一回射精そうか?」
「そんな……。一人で達するなんて……いや……です」
「心配するな。如月は何度でも達してくれ。いや、私がそうさせたいからね。それに、もっと孔を解さないといけない。一回達したほうが楽になれるだろう」
そう言うと、孔の中に入っている指で気持ちいいところをグイグイと刺激してきた。
「あああっっ、んん、はぁ、ん……そこは、なんか変な感じがします」
「それはきっと感じているのだ。我慢せずに達してほしい」
孔の中の指の動きを早め、同時に胸も舌先で転がす。
「やぁ、い、イきますっ! イきますーー!!」
胸の突起と孔だけで、僕の昂った先端から白濁の液が迸った。
「上手にいけたね。まだまだ、これからだよ」
孔の指は残したまま、唇を重ねた。
口付けが、こんなにも気持ちいいなんて知らなかった。
啄むように吸い付くと、輝惺様の吐息がふわりとかかる。
全てを委ねてもいいのだろうか。初めての行為で、何をどうすればいいのかも分からない。
ただ、降り注がれる口付けにウットリとしているだけなのだ。
「まだ、緊張しているんだね」
輝惺様は余裕そうな表情をして、僕の蕩けた顔が可愛らしいと言った。
「上手く、できません……」
気持ちばかり昂って、腹の奥が疼いて仕方ないのに、どんなふうに求めればいいのか分からない。
「大丈夫。全て私にやらせてくれ」
真上から見下ろしながら、再び口付けた。
ゆっくりと時間をかけて蹂躙していく。ようやく唇の力が抜けた頃、「少し口を開いて」と、輝惺様の舌が口腔へ侵入してきた。
「ん……ぅん……」
輝惺様と舌が絡まる。唾液が混じり合い、次第に淫靡な水音を立て始めた。
着物はいつの間にか剥ぎ取られていて、少しでも動けば全てが露わになってしまう。
肩を支えていた手が、滑り降りると身体中を愛撫する。
「は……ぁ……」
甘いため息が漏れる。
恥ずかしいのに、もっと触ってほしい。
暖かい手が体をなぞるほどに、体の力が抜けていった。
止まることのない口付けと愛撫。
そのうち、体を滑っていた手が胸小さな突起に辿り着いた。
指の先でピンと弾かれると、全神経がそこに集中し、喉を仰け反らせた。
「如月は敏感なんだね、嬉しいよ」
輝惺様が嬉しそうに微笑んでくれるのがたまらなく幸せだ。
もっとたくさん触ってほしくて、窄まりからは、期待に満ちたオメガの分泌液が溢れ出していた。
「キスだけでこんなに濡らしているなんて」
指先で布団を濡らした液を掬うと、そのまま孔に宛てがった。
「んぁっ!!」
触れたれただけなのに、電流が走ったような刺激に襲われる。
「如月、ここをしっかりと解さなければいけない。時間がかかるけど頑張れるね?」
「あ……はぁ……ぁぁああ」
返事も出来ないくらいの刺激に窄まりをキュウキュウと引くつかせた。
輝惺様は乳暈ごと舐め取り、そのまま突起を舌で弄り始める。それと同時に孔を指で解していく。
僕は声を出すだけで、与えられる快楽の海に溺れるだけだった。
輝惺様は一瞬たりとも休むことはない。
「あっ、やっ、はぁ……」
もう昂った先は愛液でしとどに濡れている。
しかし輝惺様はあくまで胸の突起と孔だけに集中しているのだった。
触ってほしい。昂りを。
もしかすると、僕から触ってくださいと言うのを待っているのだろうか。
でもそんなことは口が裂けても言えない。
解れ始めた孔に、指が一本挿れられた。
「如月、力抜いて」
輝惺様の指が一本入ってくる。
「まだ、キツイね」
「あっ、あっ……んんんっっ!!」
少し痛みを感じるけれど、それよりも体の一部が輝惺様と繋がっているのがすごい。
輝惺様に触られていると思っただけでも、達してしまいそうになる。
「如月、苦しそうだね。一回射精そうか?」
「そんな……。一人で達するなんて……いや……です」
「心配するな。如月は何度でも達してくれ。いや、私がそうさせたいからね。それに、もっと孔を解さないといけない。一回達したほうが楽になれるだろう」
そう言うと、孔の中に入っている指で気持ちいいところをグイグイと刺激してきた。
「あああっっ、んん、はぁ、ん……そこは、なんか変な感じがします」
「それはきっと感じているのだ。我慢せずに達してほしい」
孔の中の指の動きを早め、同時に胸も舌先で転がす。
「やぁ、い、イきますっ! イきますーー!!」
胸の突起と孔だけで、僕の昂った先端から白濁の液が迸った。
「上手にいけたね。まだまだ、これからだよ」
孔の指は残したまま、唇を重ねた。
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