【完結】満月に導かれし龍の淫紋 〜運命の番は闇落ち王子〜

亜沙美多郎

文字の大きさ
上 下
93 / 104
続編 カマルとルアの子育て編

導かれるままに ★R-18

しおりを挟む
「はぁぁっ!! …………っっっ!!」

 カマルの男根が、容赦なく肉胴をこじ開け貫いた。
 後ろ手に引かれた手で、余計に月亜は弧を描くように背中を仰け反らせる。
 自分で弄っていたとはいえ、まだしっかりと解れてはいない孔の中はカマルのもので密閉されている。

 動く余地もないというのに、それでも一度腰を引き、また打ち付けた。

「んぐっ……! っぁああっっ!! んっはぁ、んんぁ……」
 
 カマルが抽送を繰り返す度に、嬌声を上げる。ここがバルコニーだなんてことは、いつの間にか意識の端にも置かれていなかった。

 ただひたすら与えられるに、自ら溺れていく……。

「ルア、満月にも見てもらう」
「へ? えっ……な、なに……あぁぁんっっ!!!」

 カマルはルアを抱えて自分がソファーに座ると、挿入したまま、月亜の脚を両脇から抱え、目いっぱい広げた。

「やぁっ!! カマルさんっ!!やっ……はずかしい」
「ほら、満月がルアを見ているよ。声も届くかな?」

 下から腰を突き上げる。

「ぁぁああああ!!!」
「そんな声じゃまだお月様には届かないよ」
「んっ、ぁあっ、おねがい……閉じて……」
「でも、ルアの中は嬉しそうにヒクヒクなってるよ?」

 カマルの男根が突かれる度に奥へと、まだ奥へと這入ってくる。
 剥き出しの身体を全て晒し、さらには孔を突かれている。

「ね、はずかしい……から……」

 言葉では言っても体の反応は違う。
 自分の体重も相まって、より深くまで這入ってくるカマルの男根に悦楽するように絡みついている。

「ルア、見られて興奮するなんてね」
「んんんっ……や……カマルさ……んの……おっきい……」
「おっきい、何?」
「……きもちい」
「じゃあ、もっと欲しかったらおねだりして?」

 カマルが月亜の耳朶を甘噛みする。
「はっ……っぁん……」
「ほら、ルア。おねだりは?」
 耳を舌で蹂躙しながら囁くと、月亜はくすぐったくてゾクゾクとわなないた。

「カマルさん……の、セーエキで孕みたい」
「ルアは赤ちゃん欲しいの?」
「ん……」
 涙目で涎を垂らしたままの顔で頷いた。
「じゃあ、ルアのここに、たっぷりと注いであげないとね」
 カマルがルアの下腹に、そっと手を置く。

 そこはカマルの男根でこんもりと膨れている。

 この奥に子宮が……。
 
 そう思っただけでも疼いてしまう。

 カマルが突然律動を早めた。
 さっきまでの激しさとはワケが違う。
 全身が壊れてしまうかのような衝撃に、月亜は意識を飛ばしそうになった。

「ルア、まだイケないでしょう?」

 月亜は、頭を横に振った。そんなに激しくされてしまったら、直ぐに果ててしまう。

「あっ……この……かんじ……」

 月亜は察した。この感覚は前兆だと。

 そしてカマルもニヤリと笑い、更に脚を広げる。

「あっや、やだ……これは、い……やぁぁああああ!!!」

 自らの腰を突き出し、昂った先端から潮が噴き上げた。

「あ……あぁ……」
 二人の腰回りがびしょ濡れになってしまった。

「ごめ……。ごめん……なさい……」
「何も謝る必要などあるものか。こんなにも可愛らしい声で泣いて、お月様も悦んでいるよ」
「でも……はずかしい……」
「ルアの中は素直なのにな」

 カマルの男根を咥えている肉胴は、まだ抜いて欲しくないと言わんばかりに絡まっている。
 オメガの液と潮で身体中濡れているが、カマルはまだ律動を止めなかった。

 容赦なく下から突き上げ続け、月亜をさらなる快楽の海の底へと溺れさせる。

「イってる……ときは……ぁあっっ……や、やめ……」

 口では止めろと言っても、身体は違う。快楽を貪欲に求め、自分で腰を振っている。
 
「ほら、今度は果てたところ見てもらおうね」
「あっ……すぐ……に……イっちゃう……」

 カマルが月亜の腰を掴み、男根を押し付けた。
 カマルの先端が気持ちいいところを押し上げている。
 グイグイとそこだけを刺激されれば、快楽だけが押し寄せ、カマルが動かずとも絶頂の波は押し寄せてきた。

「っっん、っはぁぁあああっっ!!」

 孔を締め、カマルの存在を自分の中に感じながら、月亜は白濁の蜜を放った。
しおりを挟む
感想 14

あなたにおすすめの小説

消えない思い

樹木緑
BL
オメガバース:僕には忘れられない夏がある。彼が好きだった。ただ、ただ、彼が好きだった。 高校3年生 矢野浩二 α 高校3年生 佐々木裕也 α 高校1年生 赤城要 Ω 赤城要は運命の番である両親に憧れ、両親が出会った高校に入学します。 自分も両親の様に運命の番が欲しいと思っています。 そして高校の入学式で出会った矢野浩二に、淡い感情を抱き始めるようになります。 でもあるきっかけを基に、佐々木裕也と出会います。 彼こそが要の探し続けた運命の番だったのです。 そして3人の運命が絡み合って、それぞれが、それぞれの選択をしていくと言うお話です。

成り行き番の溺愛生活

アオ
BL
タイトルそのままです 成り行きで番になってしまったら溺愛生活が待っていたというありきたりな話です 始めて投稿するので変なところが多々あると思いますがそこは勘弁してください オメガバースで独自の設定があるかもです 27歳×16歳のカップルです この小説の世界では法律上大丈夫です  オメガバの世界だからね それでもよければ読んでくださるとうれしいです

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

日本一のイケメン俳優に惚れられてしまったんですが

五右衛門
BL
 月井晴彦は過去のトラウマから自信を失い、人と距離を置きながら高校生活を送っていた。ある日、帰り道で少女が複数の男子からナンパされている場面に遭遇する。普段は関わりを避ける晴彦だが、僅かばかりの勇気を出して、手が震えながらも必死に少女を助けた。  しかし、その少女は実は美男子俳優の白銀玲央だった。彼は日本一有名な高校生俳優で、高い演技力と美しすぎる美貌も相まって多くの賞を受賞している天才である。玲央は何かお礼がしたいと言うも、晴彦は動揺してしまい逃げるように立ち去る。しかし数日後、体育館に集まった全校生徒の前で現れたのは、あの時の青年だった──

アルファのアイツが勃起不全だって言ったの誰だよ!?

モト
BL
中学の頃から一緒のアルファが勃起不全だと噂が流れた。おいおい。それって本当かよ。あんな完璧なアルファが勃起不全とかありえねぇって。 平凡モブのオメガが油断して美味しくいただかれる話。ラブコメ。 ムーンライトノベルズにも掲載しております。

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜

飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。 でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。 しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。 秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。 美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。 秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。

初心者オメガは執着アルファの腕のなか

深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。 オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。 オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。 穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。

好きなあいつの嫉妬がすごい

カムカム
BL
新しいクラスで新しい友達ができることを楽しみにしていたが、特に気になる存在がいた。それは幼馴染のランだった。 ランはいつもクールで落ち着いていて、どこか遠くを見ているような眼差しが印象的だった。レンとは対照的に、内向的で多くの人と打ち解けることが少なかった。しかし、レンだけは違った。ランはレンに対してだけ心を開き、笑顔を見せることが多かった。 教室に入ると、運命的にレンとランは隣同士の席になった。レンは心の中でガッツポーズをしながら、ランに話しかけた。 「ラン、おはよう!今年も一緒のクラスだね。」 ランは少し驚いた表情を見せたが、すぐに微笑み返した。「おはよう、レン。そうだね、今年もよろしく。」

処理中です...