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本編
カマルの日常 ★R-18
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「こうして誰かと過ごしているのが不思議だ」
思いに耽るようにカマルが話した。
「今までは、どんな風に過ごしていたんですか?」
「淫紋に精気を吸われ、長い間、悶え苦しんだのは覚えている。その後は気を失っていた。どのくらいの期間だったのかは分からない。気付けば森の奥深くで倒れていた。全身傷だらけになっていたから、のたうち回って、暴れながらここに来たのだろう。猫神が助けてくれなかったら、とっくに死んでいた」
「猫神?」
「ルアをここまで連れてきた猫がいただろう? あれがこの森の守り神なのだ。発作が落ち着いている時、よく話し相手になってくれていた。と言っても、一方的に私が話しているだけなのだが」
あの綺麗な毛並みの猫は神様だった。きっと月亜が森に迷い込んだと察して出てきてくれたのかもしれない。カマルを助けた時のように。
「淫紋の呪いは恐ろしい。精気を吸われている間は悲鳴を上げるほど苦しいのだ。耐えきれなくて、闇を放ってしまった。全て自分の中に閉じ込めて死にたかった。それでも……きっと頭のどこかで生きたいと思っていたのだろうな。はじめはある程度の発作には耐えていたが、その内、毎回闇を放つようになった」
闇は屋敷の中だけに止まらず、やがて森にまで広がっていった。猫神はどういうわけか怒りを露わにしなかった。それどころか、ある程度の場所に結界を張って、それ以上は闇が広がらないようにしくれたらしい。
それはきっと、カマルが隠れている屋敷に人が近づかないよう配慮してくれたのだろうと話してくれた。
「その、火傷痕のような肌は……」
「精気を吸われ、肌が栄養を失った。頬はあまり感覚もない」
ケロイドに似たものは、淫紋の呪いによる瘴気の所為だと付け加えた。
自分の人生を諦めたと言いながらも、どこかに運命の番がいると信じてくれていたのだろうか。それだと、嬉しい。
「じゃあ、俺がこの世界に来たのは奇跡なんですかね!」
ワザと明るい口調にしたのは、月亜が今楽しんでいると分かって欲しかったからだ。
カマルは皮膚が引き攣って表情を変えられない。常に無表情ではあるが、淀んでいた目は澄んでいる。その目が、僅かに潤んだ。
「私が頼んだのだ。猫神に話しかけていた時、うわ言のように言っていた。私は運命の番がいないといずれ死んでしまう。もし私の番がどこにいるのか知っていれば、連れてきてほしいと」
話は意外な展開へと傾いた。月亜は全て偶然の出来事だと思っていた。しかしそうではなかったのだ。
「じゃあ、俺は必然的にこの世界に連れて来られたというんですか?」
「そうだ」
端的に答え、カマルは空を見上げた。
「———青いのだな」
「今日はいい天気ですね」
「あぁ、ルアのお蔭で色が戻ったらしい。何年も色のない世界にいたから、空の色を忘れていた」
淀んだ目から見える景色はモノクロだったと言った。
「今の俺はどう映っていますか?」
「ルアは、肌が白い。そして瞳は茶色くて、唇は赤い」
月亜の顔を指でなぞりながら、カマルが答えた。いつから色が見えるようになっていたのだろうか。抱き合っている時間は、月亜もあまり他のことには意識を向けられない。
カマルも、改めて周りに目を向ける心の余裕ができたのかもしれない。
月亜の体液がどのくらい瘴気を浄化できたかは分からないが、少しでも役に立てていると証明されたように感じた。
月亜はカマルを引き寄せ、口付けた。
「長い時間温まってますが、そろそろ痒くなってませんか?」
「そうだな。私はいつでもルアの体液を欲している」
カマルが舌を侵入させた。歯列を辿り、上顎を滑ると、ねっとりと舌を絡めとる。
月亜の体は直ぐに反応する。オメガの性がそうさせていると自分に言い聞かせているが、本当は月亜自身がカマルを求めて疼いていると気付いている。
肌を寄せ、より深くお互いを求め合う。
唾液が交わる淫靡な音が二人をさらに欲情を駆り立てる。舌を絡ませるほどに、二人だけの世界へと閉じ込めていく。
「まだ足りない」
月亜を立たせると、カマルも膝立ちになり昂りを咥えた。既に月亜の気持ちいいところを把握しているかのように裏筋に舌を這わせ、先端にキスをした。
「んっ、はぁ……」
吐息まじりに甘い声が溢れた。
「ルアは綺麗だな」
根本まで昂りを加え、先端まで吸い上げる。カマルの口腔で唾液が絡まり卑猥な音を出す。
まるで昂りだけがカマルの口腔で溺れているようだ。月亜に聞こえるよう意識的にぐちゅりと音をたてながら昂りを攻める。
月亜の先端からは愛蜜が溢れ出していた。
カマルは強く吸い上げながら愛蜜を飲み込んでいく。
月亜はもう立っていられないほど脚を震わせていた。
「あっ、ふぅ、ん……カマルさ……だめ……」
カマルの肩に乗せている手が華奢な体にめり込んだ。
「一度、射精してしまうといい」
「えっ、そんなっ……あぁ、んん……そんなに強くしないで……はぁぁ……」
注挿を繰り返すカマルはさらに強く吸いながら動きを早める。根本から月亜の昂りを掴み、同時に手でも扱かれ、月亜は膝から崩れ落ちそうにガクガクと震えている。
「でる……カマルさんの口に出ちゃうぅぅぅ」
「欲しいのだ。全て残らず。全部射精して、ルアっ!」
「はぁぁぁっ! イくっ! んんんっ~~~~っ!!」
カマルの口腔に迸った愛液を全て飲み込み、屹立の先端にキスをした。その瞬間、再び月亜は体をビクンと仰け反らせた。
脚の力が抜け、カマルに倒れ込むと、力強く抱きしめ首筋にキスをしてくれた。
「オンセンは、とても良いな。気に入った」
満足そうに言うが、カマルの屹立は萎えてはいない。倒れ込んだ月亜の双丘にしっかり食い込んでいる。
「カマルさん、まだ、痒いですよね?」
こんなにも昂ったものを押し当てられ、月亜だって正気ではいられない。この太い肉棒が中に這入った時の気持ちよさを、もう体が覚えてしまっているのだ。
双丘でカマルのものを挟み、腰を揺らして強請る。
カマルはそんな月亜の様子に、ゴクリと生唾を飲んだ。
「君は私を悦ばせるのが上手だな」
そういうと、月亜の腰を掴み昂った先端を月亜の窄まりに当てた。
「あっ、あっ……這入ってくる……」
「私は何もしていない。ルアが自分で挿れているんだ」
もう体に力が入らない月亜は、自分の体重だけでカマルのものを中に押し込んでいっている。
ゆっくりと這入っていくのがさらに高揚感を煽る。
媚肉を擦る男根が最奥に当たると、腹の奥がキュッと締まった。
「月亜、入れただけで果ててしまったようだね」
「えっ、でも何も出ていないのに……」
確かに絶頂を迎えた感覚はあったのだが、なぜか吐精しなかった。もう何もでるものがなくなったのか……。
「果てたことには間違いない。むしろ、今が一番敏感になっているはずだよ。ほら……」
下からカマルが思いっきり突き上げた。
「あああぁぁぁっ!!! なに、これ……こんなの知らない……」
「吐精と伴わない絶頂を迎えた時が、一番気持ち良くなれると聞いたことがある」
また腰を突き上げた。
「はぁぁっ!!! あっやっ、これ……やらぁぁっっ!!」
腰を打ちつけられるたびに絶頂の波が襲う。
「ルア、確かにこれが一番いい。私の中に精気が満ちているのが分かる」
カマルは月亜の腰を鷲掴みにし、何度も力強く打ちつけてくる。その度に月亜は吐精を繰り返す。
さらにカマルが胸の突起に口付けてきた。
「やぁっ!!」
それだけの刺激でも果ててしまうほど、全身が敏感になっていた。
思いに耽るようにカマルが話した。
「今までは、どんな風に過ごしていたんですか?」
「淫紋に精気を吸われ、長い間、悶え苦しんだのは覚えている。その後は気を失っていた。どのくらいの期間だったのかは分からない。気付けば森の奥深くで倒れていた。全身傷だらけになっていたから、のたうち回って、暴れながらここに来たのだろう。猫神が助けてくれなかったら、とっくに死んでいた」
「猫神?」
「ルアをここまで連れてきた猫がいただろう? あれがこの森の守り神なのだ。発作が落ち着いている時、よく話し相手になってくれていた。と言っても、一方的に私が話しているだけなのだが」
あの綺麗な毛並みの猫は神様だった。きっと月亜が森に迷い込んだと察して出てきてくれたのかもしれない。カマルを助けた時のように。
「淫紋の呪いは恐ろしい。精気を吸われている間は悲鳴を上げるほど苦しいのだ。耐えきれなくて、闇を放ってしまった。全て自分の中に閉じ込めて死にたかった。それでも……きっと頭のどこかで生きたいと思っていたのだろうな。はじめはある程度の発作には耐えていたが、その内、毎回闇を放つようになった」
闇は屋敷の中だけに止まらず、やがて森にまで広がっていった。猫神はどういうわけか怒りを露わにしなかった。それどころか、ある程度の場所に結界を張って、それ以上は闇が広がらないようにしくれたらしい。
それはきっと、カマルが隠れている屋敷に人が近づかないよう配慮してくれたのだろうと話してくれた。
「その、火傷痕のような肌は……」
「精気を吸われ、肌が栄養を失った。頬はあまり感覚もない」
ケロイドに似たものは、淫紋の呪いによる瘴気の所為だと付け加えた。
自分の人生を諦めたと言いながらも、どこかに運命の番がいると信じてくれていたのだろうか。それだと、嬉しい。
「じゃあ、俺がこの世界に来たのは奇跡なんですかね!」
ワザと明るい口調にしたのは、月亜が今楽しんでいると分かって欲しかったからだ。
カマルは皮膚が引き攣って表情を変えられない。常に無表情ではあるが、淀んでいた目は澄んでいる。その目が、僅かに潤んだ。
「私が頼んだのだ。猫神に話しかけていた時、うわ言のように言っていた。私は運命の番がいないといずれ死んでしまう。もし私の番がどこにいるのか知っていれば、連れてきてほしいと」
話は意外な展開へと傾いた。月亜は全て偶然の出来事だと思っていた。しかしそうではなかったのだ。
「じゃあ、俺は必然的にこの世界に連れて来られたというんですか?」
「そうだ」
端的に答え、カマルは空を見上げた。
「———青いのだな」
「今日はいい天気ですね」
「あぁ、ルアのお蔭で色が戻ったらしい。何年も色のない世界にいたから、空の色を忘れていた」
淀んだ目から見える景色はモノクロだったと言った。
「今の俺はどう映っていますか?」
「ルアは、肌が白い。そして瞳は茶色くて、唇は赤い」
月亜の顔を指でなぞりながら、カマルが答えた。いつから色が見えるようになっていたのだろうか。抱き合っている時間は、月亜もあまり他のことには意識を向けられない。
カマルも、改めて周りに目を向ける心の余裕ができたのかもしれない。
月亜の体液がどのくらい瘴気を浄化できたかは分からないが、少しでも役に立てていると証明されたように感じた。
月亜はカマルを引き寄せ、口付けた。
「長い時間温まってますが、そろそろ痒くなってませんか?」
「そうだな。私はいつでもルアの体液を欲している」
カマルが舌を侵入させた。歯列を辿り、上顎を滑ると、ねっとりと舌を絡めとる。
月亜の体は直ぐに反応する。オメガの性がそうさせていると自分に言い聞かせているが、本当は月亜自身がカマルを求めて疼いていると気付いている。
肌を寄せ、より深くお互いを求め合う。
唾液が交わる淫靡な音が二人をさらに欲情を駆り立てる。舌を絡ませるほどに、二人だけの世界へと閉じ込めていく。
「まだ足りない」
月亜を立たせると、カマルも膝立ちになり昂りを咥えた。既に月亜の気持ちいいところを把握しているかのように裏筋に舌を這わせ、先端にキスをした。
「んっ、はぁ……」
吐息まじりに甘い声が溢れた。
「ルアは綺麗だな」
根本まで昂りを加え、先端まで吸い上げる。カマルの口腔で唾液が絡まり卑猥な音を出す。
まるで昂りだけがカマルの口腔で溺れているようだ。月亜に聞こえるよう意識的にぐちゅりと音をたてながら昂りを攻める。
月亜の先端からは愛蜜が溢れ出していた。
カマルは強く吸い上げながら愛蜜を飲み込んでいく。
月亜はもう立っていられないほど脚を震わせていた。
「あっ、ふぅ、ん……カマルさ……だめ……」
カマルの肩に乗せている手が華奢な体にめり込んだ。
「一度、射精してしまうといい」
「えっ、そんなっ……あぁ、んん……そんなに強くしないで……はぁぁ……」
注挿を繰り返すカマルはさらに強く吸いながら動きを早める。根本から月亜の昂りを掴み、同時に手でも扱かれ、月亜は膝から崩れ落ちそうにガクガクと震えている。
「でる……カマルさんの口に出ちゃうぅぅぅ」
「欲しいのだ。全て残らず。全部射精して、ルアっ!」
「はぁぁぁっ! イくっ! んんんっ~~~~っ!!」
カマルの口腔に迸った愛液を全て飲み込み、屹立の先端にキスをした。その瞬間、再び月亜は体をビクンと仰け反らせた。
脚の力が抜け、カマルに倒れ込むと、力強く抱きしめ首筋にキスをしてくれた。
「オンセンは、とても良いな。気に入った」
満足そうに言うが、カマルの屹立は萎えてはいない。倒れ込んだ月亜の双丘にしっかり食い込んでいる。
「カマルさん、まだ、痒いですよね?」
こんなにも昂ったものを押し当てられ、月亜だって正気ではいられない。この太い肉棒が中に這入った時の気持ちよさを、もう体が覚えてしまっているのだ。
双丘でカマルのものを挟み、腰を揺らして強請る。
カマルはそんな月亜の様子に、ゴクリと生唾を飲んだ。
「君は私を悦ばせるのが上手だな」
そういうと、月亜の腰を掴み昂った先端を月亜の窄まりに当てた。
「あっ、あっ……這入ってくる……」
「私は何もしていない。ルアが自分で挿れているんだ」
もう体に力が入らない月亜は、自分の体重だけでカマルのものを中に押し込んでいっている。
ゆっくりと這入っていくのがさらに高揚感を煽る。
媚肉を擦る男根が最奥に当たると、腹の奥がキュッと締まった。
「月亜、入れただけで果ててしまったようだね」
「えっ、でも何も出ていないのに……」
確かに絶頂を迎えた感覚はあったのだが、なぜか吐精しなかった。もう何もでるものがなくなったのか……。
「果てたことには間違いない。むしろ、今が一番敏感になっているはずだよ。ほら……」
下からカマルが思いっきり突き上げた。
「あああぁぁぁっ!!! なに、これ……こんなの知らない……」
「吐精と伴わない絶頂を迎えた時が、一番気持ち良くなれると聞いたことがある」
また腰を突き上げた。
「はぁぁっ!!! あっやっ、これ……やらぁぁっっ!!」
腰を打ちつけられるたびに絶頂の波が襲う。
「ルア、確かにこれが一番いい。私の中に精気が満ちているのが分かる」
カマルは月亜の腰を鷲掴みにし、何度も力強く打ちつけてくる。その度に月亜は吐精を繰り返す。
さらにカマルが胸の突起に口付けてきた。
「やぁっ!!」
それだけの刺激でも果ててしまうほど、全身が敏感になっていた。
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