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二章~アシル・クローシャー編~
11 アシルの発情期⑥ ★
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「や……止まんない……」
また潮を噴いてしまった。産後から、どうも変な癖がついてしまっていた。
困ったのは、エリアス様がこうなるまでぼくを責め続けることだ。
それをとても嬉しそうに微笑むエリアス様を見ると、何も言えない。
だってエリアス様は、ぼくから分泌される全ての液を飲み干したいとまで言うのだから。
それは流石に汚いですと言ったことがあるのだが、「アシルはとても綺麗だ。私の天使……」と抱きしめられる。
ここまで感じてしまうのは発情期の時くらいだけれど、潮を吹いた後は絶頂を味わい続ける。体がそれを求めているし、エリアス様はそれに応えるだけの体力とテクニックを持ち合わせていた。なので、まだ一度も果ててないエリアス様は、この後、自分が果てるまで止まらずぼくを突き続けるのだ。
それを想像しただけでも全身が戦慄く。
両脇から伸ばした手で双丘を鷲掴みにすると、再び激しく揺すり始める。
「ほら、もっと感じてくれ。アシル」
「あっんぁ……だめ……今、揺らさないで……はぁ、んぁぁっっ」
内襞を擦る男根は熱を保ったまま、またぼくを快楽の海へと沈めていく。
口では体を休めたいと発しても、本能は疼くばかり。
発情期に入ったばかりのこの体は、欲情の焰を絶やさず燃やし続ける。早くエリアス様の熱をこの体に注いで欲しい。
しかしそれは、自ら請うまで与えては貰えない。
厭だとは簡単に言えても、欲しいと言うのには未だに抵抗がある。早く理性を失ってしまいたい。そうすれば、欲のままエリアス様を求められるのに……。
「さぁ、アシル。君の欲しているものを教えてくれ」
エリアス様から促され、ようやく「この中に性を注いでください」と強請ることができた。
その瞬間から、律動が激しさを増す。
孔の奥で攪拌されたオメガの液が卑猥な音を立て、二人を濡らしてしまうほど溢れ出している。エリアス様はわざとその音を聴かせるようにオーバーに体を揺すった。
「あ、ぁん、また……果ててしまう……んんぁ、ん……」
ただでさえ絶頂を味わい続けている体は、快楽に鋭敏に反応し、突かれる度に嬌声を上げる。
エリアス様も恍惚とした表情でぼくを見つめると、「射精すっ!」と、余裕のない力んだ声で呟き、腰を深く突き上げ白蜜を迸らせた。
ぼくはエリアス様の背中に爪を立て、共に絶頂へと達したのだった。
「あ……くる……中に、入って……」
じんわりと暖かくなる下腹にそっと手を添える。エリアス様の方に頭を乗せ、注がれる白蜜を感じて陶酔した。
「これで満足したのかい?」
耳朶を甘噛みしながらエリアス様が問う。ぼくはかぶりを振り「もっと繋がっていたいです」と自分の精一杯を伝える。
エリアス様は吐精を続けながら舌を耳に侵入させた。
グチュリと淫靡な音が直接脳を刺激し、くすぐったくて肩を竦めた。
「ふ、ん……」
「かわいい君がもっと見たい」
「ひゃん……」
耳元で囁かれると、また劣情を唆られ、オメガの本能が疼いてしまう。それを狙ってやっていると分かっていても、喜悦する感情は止められない。
激しく互いの唇を求め、激しく舌を絡ませた。
また潮を噴いてしまった。産後から、どうも変な癖がついてしまっていた。
困ったのは、エリアス様がこうなるまでぼくを責め続けることだ。
それをとても嬉しそうに微笑むエリアス様を見ると、何も言えない。
だってエリアス様は、ぼくから分泌される全ての液を飲み干したいとまで言うのだから。
それは流石に汚いですと言ったことがあるのだが、「アシルはとても綺麗だ。私の天使……」と抱きしめられる。
ここまで感じてしまうのは発情期の時くらいだけれど、潮を吹いた後は絶頂を味わい続ける。体がそれを求めているし、エリアス様はそれに応えるだけの体力とテクニックを持ち合わせていた。なので、まだ一度も果ててないエリアス様は、この後、自分が果てるまで止まらずぼくを突き続けるのだ。
それを想像しただけでも全身が戦慄く。
両脇から伸ばした手で双丘を鷲掴みにすると、再び激しく揺すり始める。
「ほら、もっと感じてくれ。アシル」
「あっんぁ……だめ……今、揺らさないで……はぁ、んぁぁっっ」
内襞を擦る男根は熱を保ったまま、またぼくを快楽の海へと沈めていく。
口では体を休めたいと発しても、本能は疼くばかり。
発情期に入ったばかりのこの体は、欲情の焰を絶やさず燃やし続ける。早くエリアス様の熱をこの体に注いで欲しい。
しかしそれは、自ら請うまで与えては貰えない。
厭だとは簡単に言えても、欲しいと言うのには未だに抵抗がある。早く理性を失ってしまいたい。そうすれば、欲のままエリアス様を求められるのに……。
「さぁ、アシル。君の欲しているものを教えてくれ」
エリアス様から促され、ようやく「この中に性を注いでください」と強請ることができた。
その瞬間から、律動が激しさを増す。
孔の奥で攪拌されたオメガの液が卑猥な音を立て、二人を濡らしてしまうほど溢れ出している。エリアス様はわざとその音を聴かせるようにオーバーに体を揺すった。
「あ、ぁん、また……果ててしまう……んんぁ、ん……」
ただでさえ絶頂を味わい続けている体は、快楽に鋭敏に反応し、突かれる度に嬌声を上げる。
エリアス様も恍惚とした表情でぼくを見つめると、「射精すっ!」と、余裕のない力んだ声で呟き、腰を深く突き上げ白蜜を迸らせた。
ぼくはエリアス様の背中に爪を立て、共に絶頂へと達したのだった。
「あ……くる……中に、入って……」
じんわりと暖かくなる下腹にそっと手を添える。エリアス様の方に頭を乗せ、注がれる白蜜を感じて陶酔した。
「これで満足したのかい?」
耳朶を甘噛みしながらエリアス様が問う。ぼくはかぶりを振り「もっと繋がっていたいです」と自分の精一杯を伝える。
エリアス様は吐精を続けながら舌を耳に侵入させた。
グチュリと淫靡な音が直接脳を刺激し、くすぐったくて肩を竦めた。
「ふ、ん……」
「かわいい君がもっと見たい」
「ひゃん……」
耳元で囁かれると、また劣情を唆られ、オメガの本能が疼いてしまう。それを狙ってやっていると分かっていても、喜悦する感情は止められない。
激しく互いの唇を求め、激しく舌を絡ませた。
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