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一章~伊角光希編~
28 口淫 ★
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「あっ、はぁ……んくっ……」
窄まりから侵入した舌が媚肉を擦る。
あまりの刺激に、オメガの液が分泌を増す。
エリアス様はそれを舌で搦め、掻き出しては飲み込んでいく。
自分の孔を晒すだけでも相当な羞恥であったが、それだけでなく隘路を蹂躙されるなんて想像もしていなかった。
しかも、一度達した体は、感度がより鋭敏になっている。
エリアス様に奥まで挿れて欲しいと願っていたが、それが舌だなんて誰が考えるのか。
もうアシルを気遣う余裕もない。
ただエリアス様から与えられる快楽を、受け入れることしかできない。
「また、出る……出ちゃう……」
止めて欲しくて言ったのだが、エリアス様は「何度でも果ててくれ」と言い、今度は指を挿入した。
「あっ、んぁぁああっ」
長い指が奥を捏ねる。
その指が前立腺を刺激すると、僕は簡単に絶頂に登り白濁を飛ばした。
エリアス様の指を抜きたくないと言わんばかりにキュッと中を引き締める。
「アシル、そんなふうにされては君の中から出たくなくなってしまう」
「でも、エリアス様が……んぁあ」
一点を集中的に責められる。
「今、達したので……エリアス様ぁ!!」
「達した直後がまた気持ち良いんだ、ほら、満足なだけ達してくれ」
「あっ、ぁあっ」
目を瞑っていてもエリアス様の双眸は、僕だけをしっかりと捉えていると分かる。
その鋭い視線の先で、僕は繰り返し白濁を飛ばしているのだ。
もう僅かな刺激にも抗えない。
「エリアス様が欲しい」
嘆願しても、それだけが叶えられない夢のように儚く散る。
指と舌で懐柔されていくが、Ωの性は間違いなくαを欲している。この隘路の一番奥に白濁をたっぷりと注いで欲しい。
それなのに、エリアス様のものが挿入されることはない。
身悶え、与えられ続ける快楽に溺れるしかできない自分が悔しいとさえ思った。
「ならばエリアス様のものも奉仕させてください」と切願する。
何も昂っているのは自分だけではない。
エリアス様だって、固く太く屹立している。
僕はそれを舐めてみたいと言った。
こんな気持ちになるのは初めての経験で、前世ではひたすらαがイくのを待っていた。
それ以上のことは期待もしなかったし、ましてや自分から口淫したいと言い出すなど、びっくりだ。
こんな欲情を持っていたことに、自分が一番驚いている。
僕は仰向けになっていた体勢を変え、エリアス様の昂った男根を握る。
「アシル、無理しなくてもいい」
「嫌です。僕ばかりが気持ちよくても意味ないんです。二人で気持ちよくなりたい」
啖呵を切ったはいいが口淫など初めてなので、上手くできる保証なんてない。
それでもアシルの小さな口に男根を咥え、舌で鬼頭を舐める。
エリアス様の先端からも、透明の液がジワリと滲み出す。
感じてくれていることが嬉しくて、さらに奉仕に精を出すのだった。
窄まりから侵入した舌が媚肉を擦る。
あまりの刺激に、オメガの液が分泌を増す。
エリアス様はそれを舌で搦め、掻き出しては飲み込んでいく。
自分の孔を晒すだけでも相当な羞恥であったが、それだけでなく隘路を蹂躙されるなんて想像もしていなかった。
しかも、一度達した体は、感度がより鋭敏になっている。
エリアス様に奥まで挿れて欲しいと願っていたが、それが舌だなんて誰が考えるのか。
もうアシルを気遣う余裕もない。
ただエリアス様から与えられる快楽を、受け入れることしかできない。
「また、出る……出ちゃう……」
止めて欲しくて言ったのだが、エリアス様は「何度でも果ててくれ」と言い、今度は指を挿入した。
「あっ、んぁぁああっ」
長い指が奥を捏ねる。
その指が前立腺を刺激すると、僕は簡単に絶頂に登り白濁を飛ばした。
エリアス様の指を抜きたくないと言わんばかりにキュッと中を引き締める。
「アシル、そんなふうにされては君の中から出たくなくなってしまう」
「でも、エリアス様が……んぁあ」
一点を集中的に責められる。
「今、達したので……エリアス様ぁ!!」
「達した直後がまた気持ち良いんだ、ほら、満足なだけ達してくれ」
「あっ、ぁあっ」
目を瞑っていてもエリアス様の双眸は、僕だけをしっかりと捉えていると分かる。
その鋭い視線の先で、僕は繰り返し白濁を飛ばしているのだ。
もう僅かな刺激にも抗えない。
「エリアス様が欲しい」
嘆願しても、それだけが叶えられない夢のように儚く散る。
指と舌で懐柔されていくが、Ωの性は間違いなくαを欲している。この隘路の一番奥に白濁をたっぷりと注いで欲しい。
それなのに、エリアス様のものが挿入されることはない。
身悶え、与えられ続ける快楽に溺れるしかできない自分が悔しいとさえ思った。
「ならばエリアス様のものも奉仕させてください」と切願する。
何も昂っているのは自分だけではない。
エリアス様だって、固く太く屹立している。
僕はそれを舐めてみたいと言った。
こんな気持ちになるのは初めての経験で、前世ではひたすらαがイくのを待っていた。
それ以上のことは期待もしなかったし、ましてや自分から口淫したいと言い出すなど、びっくりだ。
こんな欲情を持っていたことに、自分が一番驚いている。
僕は仰向けになっていた体勢を変え、エリアス様の昂った男根を握る。
「アシル、無理しなくてもいい」
「嫌です。僕ばかりが気持ちよくても意味ないんです。二人で気持ちよくなりたい」
啖呵を切ったはいいが口淫など初めてなので、上手くできる保証なんてない。
それでもアシルの小さな口に男根を咥え、舌で鬼頭を舐める。
エリアス様の先端からも、透明の液がジワリと滲み出す。
感じてくれていることが嬉しくて、さらに奉仕に精を出すのだった。
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