24 / 36
其の弍拾肆
しおりを挟む
飛龍は青蝶の昂りを根本から一気に吸い上げた。自分の唾液をわざと撹拌し、卑猥な音を立てる。あまりの刺激に脚を閉じたくなるが、飛龍はそうはさせてくれない。青蝶の脚を大きく広げ、両手で押さえつけていた。
羞恥の気持ちだけで、また直ぐにでも達してしまいそうになる。逃れられない快楽に溺れてしまう。自我を失うのが怖かった。
「ぁぁあ……んぁあ、やめ……ぁああ」
青蝶の声は聞き入れられない。それどころか飛龍は窄まりに指を当て、中へと這入ってきたのだ。すっかり濡れている青蝶の孔は、香油も何も必要ないくらい滑りがいい。飛龍の指を飲み込むように奥まで咥え込んだ。
自慰をしていた時とは全く違う。何度も飛龍を想って自分の指を挿れていたが、本物の飛龍の指は想像より遥かにゴツゴツとしていて、内襞に当たる指の間接が更なる刺激を与えた。
青蝶の孔の一番奥まで簡単に辿り着いたことにも驚いたが、自分では得たことのない強い刺激に突然襲われ、瞠目とする。
「ひゃっ、んんんっ……なに? こんなの知らない……」
「ここが青蝶の気持ちいい場所のようだな。もっと気持ちよくさせよう」
「やっ、だめっっ!! ぁぁああああっ、やっ、んんはぁぁああっっ!!」
飛龍は一箇所だけに指を腹を擦りつけ、止まることなく責めた。
青蝶は経験のない快感に腰を浮かせる。
「ほら、そんなに締め付けられては、嫌だと言われても抜けないじゃないか」
「だって……はぁっ……!! ぁぁん……そこは……」
「気持ちがいいだろう? 自分で腰を揺らしている」
「ちが……これは……はぁあんっっ!!」
昂りと孔を同時に責められ、青蝶は飛龍に腰を押し付けて身悶えた。自分の股に顔を埋める飛龍を上から見るなど、どんな感情を持てばいいのか分からない。
それどころか、どんどん何も考えられなくなってきた。
「殿下っ、殿下っ、顔をお離しくださいっ!! 射精るっっ!!」
腰が激しい痙攣を起こすと、飛龍は口での律動を早める。青蝶は飛龍の口腔に白濁を迸らせた。足先まで力を入れすぎて震えている。
青蝶が飛ばした精液を、飛龍はゴクリと飲んだ。
「やはり青蝶の蜜は甘い。いくらでも飲めそうだ」
「そんなわけ、ありません……」
青蝶はあまりにも続く快楽に涙を流した。自分が客を相手にしていた時だって、こんなにも激しくなんてしたことがなかった。自分が奉仕されれば……と、想像したこともあったが、こんなにも気持ちいいなど思ってもいない。
二度も達した青蝶は寝具にぐったりと身を埋めた。しかし、孔に入っている指はまだ抜かれてはいない。
ぬるりと一度抜かれたかと思うと、今度は二本の指が這入ってくる。
太くて長い指は、肉胴を押し広げるよう穿ってきた。
「殿下、少し休ませてください。もう二回も達してしまい、僕は……んぁぁああん!!」
「二回も達して、感度がさらに増しただろう? まだまだ、本番ではないぞ」
「そんな……ぁあっっ……もう、そこばかり……はぁ……」
「何度でもイって良いんだ。ほら、青蝶の中からこんなにも液が溢れ出している」
飛龍は激しく指で中を掻き混ぜ、青蝶に淫靡な水音を聴かせる。そうすると、奥から更に液が分泌された。
自分がこんなにも濡れていると自覚したくないが、ぐちゅりぐちゅりと耳の奥まで響いてくる。
そして飛龍の動きに合わせて、自ら腰を揺らすのも止められない。
「孔だけで達してしまいそうだな」
上から見下ろす飛龍が、嬉しそうに笑う。
「嫌です。殿下と一緒がいい」
恍惚とした瞳で哀願しても、飛龍は「まだ自分のものは這入らない」と言ってやめてくれなかった。
飛龍が青蝶の隣に横たわると、孔を刺激しながら口付けた。
大きな舌が青蝶の口腔を蹂躙していく。
「んんっ……」
青蝶も必死に応えようとするが、上手くできない。息継ぎさえままならなかった。
またすっかりと昂った自分の中心を飛龍に擦り付ける。飛龍は青蝶の腰をグッと引き寄せ、より密着させた。
「今に青蝶から求めるようになるはずだ」
「そんなの、恥ずかしくてできません」
「そんなことはない。今は清廉であっても、私からの快楽を思慕するようになるさ。この快楽をしっかりと体に覚え込ませるからね」
孔に挿れた指を激しく蠢かすと、青蝶はあっという間に三度目の絶頂を迎える。
嬌声を上げ、背中を撓ませながら飛龍の腹に白濁を飛ばした。
羞恥の気持ちだけで、また直ぐにでも達してしまいそうになる。逃れられない快楽に溺れてしまう。自我を失うのが怖かった。
「ぁぁあ……んぁあ、やめ……ぁああ」
青蝶の声は聞き入れられない。それどころか飛龍は窄まりに指を当て、中へと這入ってきたのだ。すっかり濡れている青蝶の孔は、香油も何も必要ないくらい滑りがいい。飛龍の指を飲み込むように奥まで咥え込んだ。
自慰をしていた時とは全く違う。何度も飛龍を想って自分の指を挿れていたが、本物の飛龍の指は想像より遥かにゴツゴツとしていて、内襞に当たる指の間接が更なる刺激を与えた。
青蝶の孔の一番奥まで簡単に辿り着いたことにも驚いたが、自分では得たことのない強い刺激に突然襲われ、瞠目とする。
「ひゃっ、んんんっ……なに? こんなの知らない……」
「ここが青蝶の気持ちいい場所のようだな。もっと気持ちよくさせよう」
「やっ、だめっっ!! ぁぁああああっ、やっ、んんはぁぁああっっ!!」
飛龍は一箇所だけに指を腹を擦りつけ、止まることなく責めた。
青蝶は経験のない快感に腰を浮かせる。
「ほら、そんなに締め付けられては、嫌だと言われても抜けないじゃないか」
「だって……はぁっ……!! ぁぁん……そこは……」
「気持ちがいいだろう? 自分で腰を揺らしている」
「ちが……これは……はぁあんっっ!!」
昂りと孔を同時に責められ、青蝶は飛龍に腰を押し付けて身悶えた。自分の股に顔を埋める飛龍を上から見るなど、どんな感情を持てばいいのか分からない。
それどころか、どんどん何も考えられなくなってきた。
「殿下っ、殿下っ、顔をお離しくださいっ!! 射精るっっ!!」
腰が激しい痙攣を起こすと、飛龍は口での律動を早める。青蝶は飛龍の口腔に白濁を迸らせた。足先まで力を入れすぎて震えている。
青蝶が飛ばした精液を、飛龍はゴクリと飲んだ。
「やはり青蝶の蜜は甘い。いくらでも飲めそうだ」
「そんなわけ、ありません……」
青蝶はあまりにも続く快楽に涙を流した。自分が客を相手にしていた時だって、こんなにも激しくなんてしたことがなかった。自分が奉仕されれば……と、想像したこともあったが、こんなにも気持ちいいなど思ってもいない。
二度も達した青蝶は寝具にぐったりと身を埋めた。しかし、孔に入っている指はまだ抜かれてはいない。
ぬるりと一度抜かれたかと思うと、今度は二本の指が這入ってくる。
太くて長い指は、肉胴を押し広げるよう穿ってきた。
「殿下、少し休ませてください。もう二回も達してしまい、僕は……んぁぁああん!!」
「二回も達して、感度がさらに増しただろう? まだまだ、本番ではないぞ」
「そんな……ぁあっっ……もう、そこばかり……はぁ……」
「何度でもイって良いんだ。ほら、青蝶の中からこんなにも液が溢れ出している」
飛龍は激しく指で中を掻き混ぜ、青蝶に淫靡な水音を聴かせる。そうすると、奥から更に液が分泌された。
自分がこんなにも濡れていると自覚したくないが、ぐちゅりぐちゅりと耳の奥まで響いてくる。
そして飛龍の動きに合わせて、自ら腰を揺らすのも止められない。
「孔だけで達してしまいそうだな」
上から見下ろす飛龍が、嬉しそうに笑う。
「嫌です。殿下と一緒がいい」
恍惚とした瞳で哀願しても、飛龍は「まだ自分のものは這入らない」と言ってやめてくれなかった。
飛龍が青蝶の隣に横たわると、孔を刺激しながら口付けた。
大きな舌が青蝶の口腔を蹂躙していく。
「んんっ……」
青蝶も必死に応えようとするが、上手くできない。息継ぎさえままならなかった。
またすっかりと昂った自分の中心を飛龍に擦り付ける。飛龍は青蝶の腰をグッと引き寄せ、より密着させた。
「今に青蝶から求めるようになるはずだ」
「そんなの、恥ずかしくてできません」
「そんなことはない。今は清廉であっても、私からの快楽を思慕するようになるさ。この快楽をしっかりと体に覚え込ませるからね」
孔に挿れた指を激しく蠢かすと、青蝶はあっという間に三度目の絶頂を迎える。
嬌声を上げ、背中を撓ませながら飛龍の腹に白濁を飛ばした。
39
お気に入りに追加
844
あなたにおすすめの小説

【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺
福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。
目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。
でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい…
……あれ…?
…やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ…
前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。
1万2000字前後です。
攻めのキャラがブレるし若干変態です。
無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形)
おまけ完結済み

顔も知らない番のアルファよ、オメガの前に跪け!
小池 月
BL
男性オメガの「本田ルカ」は中学三年のときにアルファにうなじを噛まれた。性的暴行はされていなかったが、通り魔的犯行により知らない相手と番になってしまった。
それからルカは、孤独な発情期を耐えて過ごすことになる。
ルカは十九歳でオメガモデルにスカウトされる。順調にモデルとして活動する中、仕事で出会った俳優の男性アルファ「神宮寺蓮」がルカの番相手と判明する。
ルカは蓮が許せないがオメガの本能は蓮を欲する。そんな相反する思いに悩むルカ。そのルカの苦しみを理解してくれていた周囲の裏切りが発覚し、ルカは誰を信じていいのか混乱してーー。
★バース性に苦しみながら前を向くルカと、ルカに惹かれることで変わっていく蓮のオメガバースBL★
性描写のある話には※印をつけます。第12回BL大賞に参加作品です。読んでいただけたら嬉しいです。応援よろしくお願いします(^^♪
11月27日完結しました✨✨
ありがとうございました☆

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
とまどいの花嫁は、夫から逃げられない
椎名さえら
恋愛
エラは、親が決めた婚約者からずっと冷淡に扱われ
初夜、夫は愛人の家へと行った。
戦争が起こり、夫は戦地へと赴いた。
「無事に戻ってきたら、お前とは離婚する」
と言い置いて。
やっと戦争が終わった後、エラのもとへ戻ってきた夫に
彼女は強い違和感を感じる。
夫はすっかり改心し、エラとは離婚しないと言い張り
突然彼女を溺愛し始めたからだ
______________________
✴︎舞台のイメージはイギリス近代(ゆるゆる設定)
✴︎誤字脱字は優しくスルーしていただけると幸いです
✴︎なろうさんにも投稿しています
私の勝手なBGMは、懐かしすぎるけど鬼束ちひろ『月光』←名曲すぎ

【完結】可愛いあの子は番にされて、もうオレの手は届かない
天田れおぽん
BL
劣性アルファであるオズワルドは、劣性オメガの幼馴染リアンを伴侶に娶りたいと考えていた。
ある日、仕えている王太子から名前も知らないオメガのうなじを噛んだと告白される。
運命の番と王太子の言う相手が落としていったという髪飾りに、オズワルドは見覚えがあった――――
※他サイトにも掲載中
★⌒*+*⌒★ ☆宣伝☆ ★⌒*+*⌒★
「婚約破棄された不遇令嬢ですが、イケオジ辺境伯と幸せになります!」
が、レジーナブックスさまより発売中です。
どうぞよろしくお願いいたします。m(_ _)m

【完結】陛下、花園のために私と離縁なさるのですね?
紺
ファンタジー
ルスダン王国の王、ギルバートは今日も執務を妻である王妃に押し付け後宮へと足繁く通う。ご自慢の後宮には3人の側室がいてギルバートは美しくて愛らしい彼女たちにのめり込んでいった。
世継ぎとなる子供たちも生まれ、あとは彼女たちと後宮でのんびり過ごそう。だがある日うるさい妻は後宮を取り壊すと言い出した。ならばいっそ、お前がいなくなれば……。
ざまぁ必須、微ファンタジーです。
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
【完結】第三王子は、自由に踊りたい。〜豹の獣人と、第一王子に言い寄られてますが、僕は一体どうすればいいでしょうか?〜
N2O
BL
気弱で不憫属性の第三王子が、二人の男から寵愛を受けるはなし。
表紙絵
⇨元素 様 X(@10loveeeyy)
※独自設定、ご都合主義です。
※ハーレム要素を予定しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる