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フォーリア18歳、アシェル28歳 ー秘密のハーブガーデンー
襲われた爪跡 ーsideフォーリア
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村を出たのは約一ヶ月振りだ。先月はまだ森の中は少し寒く、アシェルさんならアウターが必要かもしれない。なんて思っていたのに……。今ではすっかり暖かくなっている。
風に揺れた葉や枝が心地よく音を立てた。
いつもなら景色を楽しみながら歩くのだが、今日はそんな気持ちの余裕はない。別宅に近づくにつれ、表情が強張る。心臓が大きく伸縮しているのが自分でも分かるほど緊張していた。
もしかすると、犯人に会うかもしれない。そうなればきっと私は正気でいられない。骨まで噛み砕いて殺してしまうだろう。
元々アルファなんて嫌いだった。自分もアルファだと分かった時は随分落ち込んだ。アシェルさんと出会っていたからアルファで良かったと思えるようになったが、もしそうでなかったとすれば、今でも自分のバース性を責めつづけているだろう。
オメガのフェロモンに抗えないのは『仕方ない』で済まされてきたが、私はそうは思わない。原因が分かっているなら対処できるはずなのだ。昔はオメガは馬鹿にされ、コケにされて隠れるように暮らしていたが今は違う。オメガも他のバース性の人達に混ざって仕事だってしている。
それはオメガがこのままではいけないと、努力をし続けた賜物だ。ならばアルファだってフェロモンに当てられてもラット状態にならない努力をしなければならない。
私は薬草学をもっと勉強して研究して、アルファがそうならないための薬を必ず作ってみせる。これは父様の意志を引き継いでいるのもあるし、アシェルさんという大切な人が出来たからこそ、余計に達成しなければならない目標なのだ。
いよいよ別宅が見えてくると、気を引き締め慎重に近寄った。ドアは壊されたままだ。
部屋の中も荒れ放題だった。
「イヤ……待てよ……」
うろ覚えだが、ここまで荒らされてはいなかったように記憶している。やはりあの後犯人はここへ来たのか?
息を飲み、じっくりとダイニングからキッチンまでを見渡して回る。
あの日は玄関からダイニング、リビングへ続く家具などは薙ぎ倒されていたが、棚の物には手をつけていなかったように思う。だが、今は棚の物も床に投げられお皿やコップも粉々に割れている。
その中にアシェルさんがプレゼントしてくれたティーカップもあった。
「……割れている」
とても使い物にはならない状態のお揃いのティーカップの欠片が散らばっている。かろうじて大きな欠片を拾うと、ハンカチにそっと包んで腰に下げた巾着に入れた。
寝室はあの日のままだ。テーブルや花瓶は転がっているものの、何かが盗まれた様子も見受けられない。
と言うことは、犯人はもう一度戻ってきた時ダイニングまでしか入っていないのか……。
もう一度ダイニングに戻り、倒れた椅子を立たせ棚に残った食器を手に取った。
その時、一枚の紙切れが目に入る。
「これは……!!」
棚にピンを刺して留められている紙を取った。
『羊女は預かった』
……羊女……?
オリビアさん!? 失踪した後、オリビアさんはここに来ていたのか。……と言うことは、オリビアさんは犯人を知ってしまった……?
急いでローウェル病院まで走って行った。ブライアンさんもイアソンさんもずっとオリビアさんを探している。早く知らせなければ……。
病院へ着くと急いでブライアンさんを呼んでくださいと受付で頼み込んだ。
「申し訳ありませんが、ブライアン医師は只今診察が立て込んでおりまして……ご予約はされてないんですよね?」
「そんな場合じゃないんです!! あの、イアソンさんは? 院長先生は会えますか?」
「院長先生なんて、なおさらアポを取ってからにして下さい」
全く常識もない……という目をこちらに向ける。それは重々承知の上言っているのだ。
いけないとは分かっていながらも、裏口へと周り関係者入り口から院内へ侵入した。受付の人はイアソンさんは居ないとは言っていなかった。きっと院長室に居るはず……。
人がいないのを確かめると、階段を駆け上がり一番奥の部屋を目指す。
「イアソンさん!! フォーリアです!! 開けてください!!」
ドアを叩きながら叫ぶ。
「フォーリアだって⁉︎」
イアソンさんは突然の訪問で驚いていたが、大急ぎでドアを開けてくれた。
「お忙しいときにすみません。あの、この紙を今さっき別宅で見つけたのです」
さっきの置き手紙をイアソンさんに渡すと、みるみる顔色を失った。
「これは……」
「きっとオリビアさんです。誰かに攫われたようです」
「オリビア……」
「直ぐにブライアンさんに伝えてください。それに、オリビアさんのパートナーや、ご家族にも!」
「分かった!!」
「私は村に戻ってアシェルさんに伝えます!!」
イアソンさんが馬車を準備してくれたので帰りは早かった。馬車が回せるギリギリのところまで行ってもらうと、そこで待機してもらった。アシェルさんに伝えるときっとローウェル病院へ行くと言うだろう。私もそれを止めたくはない。
馬車での移動で休憩も出来たので、村まで最速で帰ることが出来た。
「アシェルさん!!」
「フォーリア、どうした? そんなに慌てて」
「オリビアさんが、攫われました」
「オリビアが!!?」
顔面蒼白になり体の力が抜けたアシェルさんを咄嗟に抱き止めた。
「いきなり驚かせてすみません。別宅に置き手紙がありました。その足でローウェル病院まで行って、イアソンさんに伝えてきました。私も今からローウェル病院まで戻ります」
「俺も……俺も連れて行ってくれ……」
アシェルさんはまだ体調が万全ではないと自覚している。だから私が反対すると思っていたのだろう。手を震わせ、祈るように行きたい……と囁いた。
「勿論、つれて行きますよ。アシェルさんを一人になんて出来ませんし」
「本当か? フォーリア」
「はい、森の途中で馬車を待たせてあります。そこまでは私が抱いて移動します」
アシェルさんはありがとうと言い、涙ぐんだ。
ディルには直ぐにローウェル病院まで飛んで来てほしいと、母様に伝言を頼んだ。
「オリビア……無事でいてくれ……」
馬車に揺られながら、両手を握り締め祈った。
風に揺れた葉や枝が心地よく音を立てた。
いつもなら景色を楽しみながら歩くのだが、今日はそんな気持ちの余裕はない。別宅に近づくにつれ、表情が強張る。心臓が大きく伸縮しているのが自分でも分かるほど緊張していた。
もしかすると、犯人に会うかもしれない。そうなればきっと私は正気でいられない。骨まで噛み砕いて殺してしまうだろう。
元々アルファなんて嫌いだった。自分もアルファだと分かった時は随分落ち込んだ。アシェルさんと出会っていたからアルファで良かったと思えるようになったが、もしそうでなかったとすれば、今でも自分のバース性を責めつづけているだろう。
オメガのフェロモンに抗えないのは『仕方ない』で済まされてきたが、私はそうは思わない。原因が分かっているなら対処できるはずなのだ。昔はオメガは馬鹿にされ、コケにされて隠れるように暮らしていたが今は違う。オメガも他のバース性の人達に混ざって仕事だってしている。
それはオメガがこのままではいけないと、努力をし続けた賜物だ。ならばアルファだってフェロモンに当てられてもラット状態にならない努力をしなければならない。
私は薬草学をもっと勉強して研究して、アルファがそうならないための薬を必ず作ってみせる。これは父様の意志を引き継いでいるのもあるし、アシェルさんという大切な人が出来たからこそ、余計に達成しなければならない目標なのだ。
いよいよ別宅が見えてくると、気を引き締め慎重に近寄った。ドアは壊されたままだ。
部屋の中も荒れ放題だった。
「イヤ……待てよ……」
うろ覚えだが、ここまで荒らされてはいなかったように記憶している。やはりあの後犯人はここへ来たのか?
息を飲み、じっくりとダイニングからキッチンまでを見渡して回る。
あの日は玄関からダイニング、リビングへ続く家具などは薙ぎ倒されていたが、棚の物には手をつけていなかったように思う。だが、今は棚の物も床に投げられお皿やコップも粉々に割れている。
その中にアシェルさんがプレゼントしてくれたティーカップもあった。
「……割れている」
とても使い物にはならない状態のお揃いのティーカップの欠片が散らばっている。かろうじて大きな欠片を拾うと、ハンカチにそっと包んで腰に下げた巾着に入れた。
寝室はあの日のままだ。テーブルや花瓶は転がっているものの、何かが盗まれた様子も見受けられない。
と言うことは、犯人はもう一度戻ってきた時ダイニングまでしか入っていないのか……。
もう一度ダイニングに戻り、倒れた椅子を立たせ棚に残った食器を手に取った。
その時、一枚の紙切れが目に入る。
「これは……!!」
棚にピンを刺して留められている紙を取った。
『羊女は預かった』
……羊女……?
オリビアさん!? 失踪した後、オリビアさんはここに来ていたのか。……と言うことは、オリビアさんは犯人を知ってしまった……?
急いでローウェル病院まで走って行った。ブライアンさんもイアソンさんもずっとオリビアさんを探している。早く知らせなければ……。
病院へ着くと急いでブライアンさんを呼んでくださいと受付で頼み込んだ。
「申し訳ありませんが、ブライアン医師は只今診察が立て込んでおりまして……ご予約はされてないんですよね?」
「そんな場合じゃないんです!! あの、イアソンさんは? 院長先生は会えますか?」
「院長先生なんて、なおさらアポを取ってからにして下さい」
全く常識もない……という目をこちらに向ける。それは重々承知の上言っているのだ。
いけないとは分かっていながらも、裏口へと周り関係者入り口から院内へ侵入した。受付の人はイアソンさんは居ないとは言っていなかった。きっと院長室に居るはず……。
人がいないのを確かめると、階段を駆け上がり一番奥の部屋を目指す。
「イアソンさん!! フォーリアです!! 開けてください!!」
ドアを叩きながら叫ぶ。
「フォーリアだって⁉︎」
イアソンさんは突然の訪問で驚いていたが、大急ぎでドアを開けてくれた。
「お忙しいときにすみません。あの、この紙を今さっき別宅で見つけたのです」
さっきの置き手紙をイアソンさんに渡すと、みるみる顔色を失った。
「これは……」
「きっとオリビアさんです。誰かに攫われたようです」
「オリビア……」
「直ぐにブライアンさんに伝えてください。それに、オリビアさんのパートナーや、ご家族にも!」
「分かった!!」
「私は村に戻ってアシェルさんに伝えます!!」
イアソンさんが馬車を準備してくれたので帰りは早かった。馬車が回せるギリギリのところまで行ってもらうと、そこで待機してもらった。アシェルさんに伝えるときっとローウェル病院へ行くと言うだろう。私もそれを止めたくはない。
馬車での移動で休憩も出来たので、村まで最速で帰ることが出来た。
「アシェルさん!!」
「フォーリア、どうした? そんなに慌てて」
「オリビアさんが、攫われました」
「オリビアが!!?」
顔面蒼白になり体の力が抜けたアシェルさんを咄嗟に抱き止めた。
「いきなり驚かせてすみません。別宅に置き手紙がありました。その足でローウェル病院まで行って、イアソンさんに伝えてきました。私も今からローウェル病院まで戻ります」
「俺も……俺も連れて行ってくれ……」
アシェルさんはまだ体調が万全ではないと自覚している。だから私が反対すると思っていたのだろう。手を震わせ、祈るように行きたい……と囁いた。
「勿論、つれて行きますよ。アシェルさんを一人になんて出来ませんし」
「本当か? フォーリア」
「はい、森の途中で馬車を待たせてあります。そこまでは私が抱いて移動します」
アシェルさんはありがとうと言い、涙ぐんだ。
ディルには直ぐにローウェル病院まで飛んで来てほしいと、母様に伝言を頼んだ。
「オリビア……無事でいてくれ……」
馬車に揺られながら、両手を握り締め祈った。
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