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フォーリア10歳、アシェル20歳 ーバース性判明からー
マティアス家からの提案 ーsideアシェル
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フォーリアの強張った表情と、真剣なお母様の顔。マティアス先生の話を避けているし、何か秘密があるのか? そして、その秘密を俺が聞いても良いのだろうか……。
二人は俯いてしばらく考え込んでいる。
フォーリアが、俺の父と会うのは自分の一存では決められないと言ったことにも関係しているのかもしれない。マティアス先生と父が知り合いだと分かった瞬間からフォーリアの様子はおかしかった。
ハーブ園のことを尋ねた時もそうだ。何か誤魔化された気になったのを思い出した。ずっと違和感を覚えながらも、言いたくないのならと流していたが、この状況から全ては繋がるんじゃないかと推測した。
「あの……! 俺を信用してくれるかどうかはお母様とフォーリアにお任せします。言いにくいのでしたら追求も致しません。俺にとって一番必要なのはフォーリアとの時間ですし……でもお二人が抱えている物を俺が共有しても良いのでしたら、是非教えて頂きたい」
今直ぐじゃなくても構いません、と付け加えた。二人だけで守ってきた何かがあるのなら大切にして欲しい。いつかはその中に自分も加われたら嬉しいけれど。
真っ直ぐお母様を見つめてしまっていた。ハッと我に帰り、視線を逸らせた。
「すみません。興奮してしまいました……。あの、本当に無理じゃない範囲で良いので。いつでも、構いませんし……」
語尾に向かうほど小声になってしまった。余計に恥ずかしくなる。
耳の垂れ下がった俺を見て、二人ともキョトンとした表情に変わってしまった。
「ふふ……あはは! アシェルさん!! ありがとうございます」
「え? 何にありがとうなのか分からないのだが……」
「アシェルさんが私たちの秘密を共有したいって言ってくれたの、嬉しいです」
と言うことは……やはりこの二人だけの秘密があるということだ。人には知られてはいけない何かが……。
「ローウェルさん。今の言葉であなたを信用すると決めました」
少しの間、黙って聞いていたお母様が口を開いた。
「……話して下さるのですか?」
「はい。そのかわり、身内の方にも誰にも口外しないで下さい。これは私達だけではなく、ヒースマロウ村のオメガの方々にも関わってくる話なのです。本当なら、あなたのような立場の方には一番知られてはいけないのです」
お母様の視線に熱がこもっていた。それだけで、いかに真剣に聞かなければならないかが伺える。一度姿勢を正して一言一句聞き逃すまいという気持ちに切り替えた。
その後お母様から聞いた話は、マティアス先生が結婚を機に医師会から離脱。ヒースマロウ村に移り住んだ後、薬草の知識を活かしてオメガ専用の抑制剤を研究し始め、それを村のオメガに飲ませているという内容だった。
フォーリアはその抑制剤を俺のお茶にも混ぜて飲ませていたらしい。これは認定外の薬のため、村のオメガリストに載っている人以外には渡さないと言う約束をしているのだそうだ。
今まで俺のことをお母様に隠していたのは、フォーリアが隠れて俺にその抑制剤を飲ませてくれていたからなのだろう。
「私の村は貧困に悩むオメガが沢山おりました。医師会から認定を受けている薬はとても高額で手に入りません。オルダーはそんな村人の為に、安全性も高く、よく効く抑制剤を作ってくれたのです。なのでこの薬が医師会の人にバレて認定を受けてしまえば、村のオメガは路頭に迷うことになります」
「なるほど……その効果は俺自身が一番分かります。不思議とフォーリアの淹れてくれたハーブティーを飲んだ時だけ体が楽になっていましたから。それに、医師会の認定を受ければ効果は保証されるがどうしても高額になってしまうのも確かです。それだけの研究費用が掛かっていますので」
マティアス先生が結婚後、医師会に戻らなかった理由はこれだったのか。急に姿を消したから大騒ぎになったのをよく覚えている。ジュニパーネトル街の周辺にまで捜査が及んだと聞いていたが、まさかあんな森の奥に村があるとは誰も思わなかったのだろう。上手く身を隠したものだ。
一通りの話を聞き終わると、大きなため息を漏らしてしまった。
「自分の知らない所でそんな事が起こっていたなんて……。聞かせてくれてありがとうございます。これからの仕事への意識も変わります」
「ローウェルさん、話はまだ終わっていないの。話……というか、提案なのですが」
「……なんでしょう?」
「今後、あなたの抑制剤をフォーリアに委ねてはみませんか?」
「フォーリアに? そんな……! こちらこそ、そんな待遇良いのでしょうか?」
願ってもいない提案に驚いた。そりゃ、フォーリアの飲ませてくれたハーブティーは美味しい上に効果も絶大だ。それを今後も飲めるなら今直ぐにでもそうしたい。
「私たちの作っている抑制剤は百パーセント天然の材料しか使っていません。なので摂り過ぎる心配もありません。お仕事柄、薬の服用が困難な時もあるでしょうし。粉末なのでお茶に混ぜて飲めますし、周りにも暴露ないでしょう」
「それは、本当に嬉しいです。でもどうして俺にそこまでしてくれるのですか?」
「私はフォーリアの意思を尊重しただけです。最終的にどうするかは、勿論ローウェルさんに会ってから決めようと思っていました。実際会ってみれば、フォーリアがお慕いしているワケも分かります。それに、この子はオルダーに似て頑固だから……」
フォーリアと目を合わせて微笑みあった。俺たちの関係も認めてもらった上、マティアス家の秘密も共有出来た。その上、マティアス先生が作り上げた抑制剤を飲めるなんて……。こんな幸福が訪れるとは思ってもみなかった。
「ありがとうございます……。ありがとう……ござ……」
何度お礼を言っても伝えきれないほどの感謝を伝えたいのに、喋ると泣きそうで上手くお礼も言えない。
「母様、私からもありがとうございます。これからは私がアシェルさんを守れるように頑張ります!」
「はは……。まさか十歳も年下の恋人に守られる日が来るなんて……」
フォーリアの言葉に思わず笑ってしまったが、その後直ぐ口を閉ざした。“恋人”なんて、まだ早い。それはフォーリアが十八歳の成人を迎えてからだ。
「……すまない。恋人……候補でも、いいですか?」
「アシェルさん!! 私達は番になるんです!! もう恋人でもいいじゃないですか!」
フォーリアが大きな声で言ったが、それでは俺は今の時点で実質犯罪者だ。
「フォーリア、そんなに焦らなくても良いじゃない」
「母様! 私たちの関係を認めてくださったのではないのですか?」
駄々をこねる辺りは、まだ年相応かと思うと可笑しかった。
「俺はフォーリアが成人するまで待っているから、早く大人になってくれ」
まだ子供の恋人(候補)を引き寄せ、抱きしめた。
二人は俯いてしばらく考え込んでいる。
フォーリアが、俺の父と会うのは自分の一存では決められないと言ったことにも関係しているのかもしれない。マティアス先生と父が知り合いだと分かった瞬間からフォーリアの様子はおかしかった。
ハーブ園のことを尋ねた時もそうだ。何か誤魔化された気になったのを思い出した。ずっと違和感を覚えながらも、言いたくないのならと流していたが、この状況から全ては繋がるんじゃないかと推測した。
「あの……! 俺を信用してくれるかどうかはお母様とフォーリアにお任せします。言いにくいのでしたら追求も致しません。俺にとって一番必要なのはフォーリアとの時間ですし……でもお二人が抱えている物を俺が共有しても良いのでしたら、是非教えて頂きたい」
今直ぐじゃなくても構いません、と付け加えた。二人だけで守ってきた何かがあるのなら大切にして欲しい。いつかはその中に自分も加われたら嬉しいけれど。
真っ直ぐお母様を見つめてしまっていた。ハッと我に帰り、視線を逸らせた。
「すみません。興奮してしまいました……。あの、本当に無理じゃない範囲で良いので。いつでも、構いませんし……」
語尾に向かうほど小声になってしまった。余計に恥ずかしくなる。
耳の垂れ下がった俺を見て、二人ともキョトンとした表情に変わってしまった。
「ふふ……あはは! アシェルさん!! ありがとうございます」
「え? 何にありがとうなのか分からないのだが……」
「アシェルさんが私たちの秘密を共有したいって言ってくれたの、嬉しいです」
と言うことは……やはりこの二人だけの秘密があるということだ。人には知られてはいけない何かが……。
「ローウェルさん。今の言葉であなたを信用すると決めました」
少しの間、黙って聞いていたお母様が口を開いた。
「……話して下さるのですか?」
「はい。そのかわり、身内の方にも誰にも口外しないで下さい。これは私達だけではなく、ヒースマロウ村のオメガの方々にも関わってくる話なのです。本当なら、あなたのような立場の方には一番知られてはいけないのです」
お母様の視線に熱がこもっていた。それだけで、いかに真剣に聞かなければならないかが伺える。一度姿勢を正して一言一句聞き逃すまいという気持ちに切り替えた。
その後お母様から聞いた話は、マティアス先生が結婚を機に医師会から離脱。ヒースマロウ村に移り住んだ後、薬草の知識を活かしてオメガ専用の抑制剤を研究し始め、それを村のオメガに飲ませているという内容だった。
フォーリアはその抑制剤を俺のお茶にも混ぜて飲ませていたらしい。これは認定外の薬のため、村のオメガリストに載っている人以外には渡さないと言う約束をしているのだそうだ。
今まで俺のことをお母様に隠していたのは、フォーリアが隠れて俺にその抑制剤を飲ませてくれていたからなのだろう。
「私の村は貧困に悩むオメガが沢山おりました。医師会から認定を受けている薬はとても高額で手に入りません。オルダーはそんな村人の為に、安全性も高く、よく効く抑制剤を作ってくれたのです。なのでこの薬が医師会の人にバレて認定を受けてしまえば、村のオメガは路頭に迷うことになります」
「なるほど……その効果は俺自身が一番分かります。不思議とフォーリアの淹れてくれたハーブティーを飲んだ時だけ体が楽になっていましたから。それに、医師会の認定を受ければ効果は保証されるがどうしても高額になってしまうのも確かです。それだけの研究費用が掛かっていますので」
マティアス先生が結婚後、医師会に戻らなかった理由はこれだったのか。急に姿を消したから大騒ぎになったのをよく覚えている。ジュニパーネトル街の周辺にまで捜査が及んだと聞いていたが、まさかあんな森の奥に村があるとは誰も思わなかったのだろう。上手く身を隠したものだ。
一通りの話を聞き終わると、大きなため息を漏らしてしまった。
「自分の知らない所でそんな事が起こっていたなんて……。聞かせてくれてありがとうございます。これからの仕事への意識も変わります」
「ローウェルさん、話はまだ終わっていないの。話……というか、提案なのですが」
「……なんでしょう?」
「今後、あなたの抑制剤をフォーリアに委ねてはみませんか?」
「フォーリアに? そんな……! こちらこそ、そんな待遇良いのでしょうか?」
願ってもいない提案に驚いた。そりゃ、フォーリアの飲ませてくれたハーブティーは美味しい上に効果も絶大だ。それを今後も飲めるなら今直ぐにでもそうしたい。
「私たちの作っている抑制剤は百パーセント天然の材料しか使っていません。なので摂り過ぎる心配もありません。お仕事柄、薬の服用が困難な時もあるでしょうし。粉末なのでお茶に混ぜて飲めますし、周りにも暴露ないでしょう」
「それは、本当に嬉しいです。でもどうして俺にそこまでしてくれるのですか?」
「私はフォーリアの意思を尊重しただけです。最終的にどうするかは、勿論ローウェルさんに会ってから決めようと思っていました。実際会ってみれば、フォーリアがお慕いしているワケも分かります。それに、この子はオルダーに似て頑固だから……」
フォーリアと目を合わせて微笑みあった。俺たちの関係も認めてもらった上、マティアス家の秘密も共有出来た。その上、マティアス先生が作り上げた抑制剤を飲めるなんて……。こんな幸福が訪れるとは思ってもみなかった。
「ありがとうございます……。ありがとう……ござ……」
何度お礼を言っても伝えきれないほどの感謝を伝えたいのに、喋ると泣きそうで上手くお礼も言えない。
「母様、私からもありがとうございます。これからは私がアシェルさんを守れるように頑張ります!」
「はは……。まさか十歳も年下の恋人に守られる日が来るなんて……」
フォーリアの言葉に思わず笑ってしまったが、その後直ぐ口を閉ざした。“恋人”なんて、まだ早い。それはフォーリアが十八歳の成人を迎えてからだ。
「……すまない。恋人……候補でも、いいですか?」
「アシェルさん!! 私達は番になるんです!! もう恋人でもいいじゃないですか!」
フォーリアが大きな声で言ったが、それでは俺は今の時点で実質犯罪者だ。
「フォーリア、そんなに焦らなくても良いじゃない」
「母様! 私たちの関係を認めてくださったのではないのですか?」
駄々をこねる辺りは、まだ年相応かと思うと可笑しかった。
「俺はフォーリアが成人するまで待っているから、早く大人になってくれ」
まだ子供の恋人(候補)を引き寄せ、抱きしめた。
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