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フォーリア8歳、アシェル18歳 ——出会い——
プレゼント ーsideアシェル
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フォーリアに会えるかもしれない、と期待したはいいが、週末の街の人出は想像以上だった。
週末だけに催される市場を目当てに周辺の街や村から一斉に人が集まるのだ。例え同じ日に来ていたとしても、こんな中でフォーリアを見つけるのは至難の技だと思った。
俺は今日、オリビアと一緒に色んな店を見に来ている。次の発情期に、フォーリアに何かプレゼントを贈りたいと思い下見をしに来たのだ。
普段あまり街には出ないから、目に見るもの全てが魅力的だった。
フォーリアが好きそうなお菓子も良いが、服も良い。でも一緒にハーブティーを楽しむためのティーカップも捨て難い。とりあえず評判のクッキーは買うと決まったが……。
「アシェル!! いつまで悩んでるの? いい加減、私疲れてきたんだけど!」
一緒に来たオリビアがこの通りである。
「滅多に買い物なんて来ないから目移りしてしまってね。どれもこれも良いから迷ってしまう。いっそのこと、全部買い占めたいくらいだ」
でも流石にいきなり大量のプレゼントなんて、フォーリアを驚かせてしまうだろう。やはり、初めてのプレゼントは慎重に選ばなければいけない。
「アシェル、とりあえず一回休憩しましょう」
「そうだな。俺もひとまずお茶でも飲みながら候補を絞るとしよう」
オリビアの行きつけのカフェテリアに移動した。その途中に週末だけ開催される市場があり、大混雑していた。こんな所でヒートを起こせば大変だ。
今日オリビアに付いて来てもらったのは、万が一の時、抑制剤の注射を打ってもらうためでもある。
付いて来て欲しいと頼んだときは、「アシェルがプレゼントなんて! 一体誰に贈るの?」なんて迫られたが何とか誤魔化した。
なんだかんだで自分もついでに買い物するから……と言って承諾してくれ、感謝している。きっと自分が付き添いを断っても、俺一人で街に行くと思ったのだろう。
(流石にそこまで危険を犯すつもりはなかったのだが)
「で? プレゼントは何にするか決まったの?」
「うーん……まだ決められない。一緒に出掛けられればいいのに」
紅茶を飲みながら考えてはいるが、アレもこれも全てフォーリアにピッタリ過ぎる。
「あなたがそんなに夢中になるなんて、一体どんな人なの? いずれは紹介してくれるんでしょうね?」
「あー……。うん、そうだな。紹介出来る日が来ると良いんだが……」
言葉を濁すから、余計に責められる。
オリビアはハッキリとした性格で、優柔不断でいじけている奴が嫌いだ。喋る時も切り捨てるようにパシっと言うものだから、学校の男子達もタジタジである。
俺もこれ以上誤魔化していると、白状するまで帰らせてくれなくなりそうだ。
フォーリアの話をしたいが、なんとなく自分だけのものにしておきたくてオリビアにすら言い出せない。
十歳も年下の友達なんて紹介したら、オリビアはなんと言うだろうか。案外すぐに受け入れてくれそうな気もするが……いつになく慎重になってしまっている自分がいる。
俺も発情期に別宅に行った時にしか会えないのだから、貴重な時間を大切にしたいのだ。
このカフェテリアの紅茶も美味しいが、やはりフォーリアの淹れてくれるハーブティーには敵わない。貰った茶葉で自分でも淹れて飲んでいるが、何が違うのか芳醇な香りが何となく足りない気がする。
「そういえば、ステーショナリーのお店は知ってるか?」
「それなら向こうの方にあるけど……これ以上、候補作っても大丈夫?」
呆れた顔で言われてしまったが、結局いつも最後まで付き合ってくれるのだ。
オリビアの面倒見の良さを俺も分かっているから、つい甘えてしまう。
結局、夕暮れ時まで連れ回してしまった。
それからオリビアとは週末になると色んな店を見て回るのが定番となった。見るもの見るものフォーリアにあげたいと思ってしまう。その度オリビアから厳しい指摘をされてしまうが、そんな時間さえ楽しいのだから不思議なのだ。
二ヶ月ほど悩んだ末、俺は手土産のクッキーと、二人でハーブティーを飲むためのティーカップをプレゼントすることに決めた。
オリビアはようやく決まって胸を撫で下ろしている。俺がこんなにも優柔不断だとは思わなかったと、うんざりした様子で言った。
俺自身も、同じく自分がこんなに優柔不断だったとは知らなかったから、自分に驚いているのだけれど。
屋敷に帰ると直ぐに自室へと向かった。
階段を上がり、3階に着いた所で弟に出くわした。
「何をヘラヘラと、口元が緩んでだらしない兄さんだな」
「ふふ……。まだ兄だと言ってくれるのか」
「っ!! 癖で出ただけだ。そんなにも威厳もない人がローウェル家の長男なんて、父さんもなんで追い出さないのだ! ……オメガだし」
「オメガでも、父は俺への期待をやめないでいてくれてる。俺は父さんの期待に答えてみせるよ。俺にそんな妬んでいる暇があったら、勉強すればどうだ? オメガよりも成績が悪いなんて、示しがつかないぞ?」
「くっ……!!」
弟が鋭く睨んでリビングへ降りて行った。俺だって、こんなことが言いたいわけではない。俺がオメガになんてならなければ、今でも弟の自慢の兄でいられたのかもしれない。奥歯を噛み締めて、自室へと入った。
オメガになりたくてなったわけじゃないのに……。今まではそう思っていた。
でもオメガじゃなければフォーリアとは出会えなかったと思う。フォーリアは今まで出会ったことのないタイプで、しっかりしていると思えば、不意を突いて見せるあどけない笑顔の可愛らしさに、思わずドキッとしてしまう。
この感情がどういう類のものなのかは、正直自分でも良く分からない。
もし仮にこれが恋愛感情だったら……? まさか、相手は十歳も年下の子供だぞ? 流石にそれは無い。ついつい構いたくなるのは、弟の幼い頃を思い出してるのかもしれない。
それにしても、こんなにもフォーリアのことばかり考えているなんて、何にしても思いがけない出逢いに浮かれているのだけは確かなのだ。
買ったばかりのプレゼントを眺める。喜んでもらえるだろうか。買ってしまうと今すぐ渡したくなってしまう。
ヒートは苦しいが別宅へ行く日が待ち遠しい。
フォーリアがくれたハーブティーが底尽きた後は、街で茶葉を買って自分で淹れた。やはり何かが違う。何が違うのだろう。
フォーリアが淹れてくれるハーブティーはもっと香りが爽やかに鼻を抜ける。自分の淹れ方が違うのか、それとも茶葉の質の問題なのか……。
そんなこんなで月日は経ち、ついにまたこ時期が来た。発情期だ。
前の発情期から三ヶ月。あっという間に夏は終わり、残暑の名残も消えかけていた。
前回、早めに行動したにもかかわらず、別宅に向かう道中でヒートを起こしてしまった。なので今回はもう少し早く移動すると決めていた。
着替えなんかは予め向こうに置いているから荷物はほぼ手ぶらに近かった。今回はフォーリアへのプレゼントを大切に抱えて行く。その様子を弟は見逃さなかった。
「発情期で引きこもりに行くのに楽しそうだな」
見られたく無いものを見られてしまった。店の名前の入った袋でおおよそ何を持っているのか察しがついたのだろう。
俺が疎ましいなら放っておけばいいのに……。さっさとこの場を離れたい。
「いつもより長く籠るから、少しでも気を紛らわせたいだけだ」
「それがハーブティーってわけか。キッチンがハーブ臭くて堪らない。女みたいだな……って、そうか、オメガだから女も同然か」
ワザと声を出して笑う。怒らせようとしているのか?
俺はこんなのに付き合っている時間が惜しい。一刻でも早く別宅へ行きたい。
「俺が嫌いなくせにやたら構ってくるな。寂しいのか?」
「はっ? オメガのくせに、調子に乗るなよ!!」
「アルファだからって、気を抜くなよ」
いくら俺がオメガでも、弟との口喧嘩くらいでは負けない。
適当に言い負かすと、今度こそ別宅へと急いだ。
本格的に発情期が始まる前に、家の空気を入れ替えたり、軽く掃除をしておきたい。
そういえばせっかく森へ戻って来たものの、フォーリアへの連絡方法が思い浮かばない。偶然通りかかるのを待つしか出来ないのか。迂闊だったと、今更反省しても遅い。
まだ発情期では無いから、フォーリアの村を訪ねてみてはどうか? 他所の街を見てみたいという気持ちもあるし、何よりもフォーリアの生まれ育った環境をこの目で見てみたい。
別宅の掃除を終わらせると、出かける準備をした。
週末だけに催される市場を目当てに周辺の街や村から一斉に人が集まるのだ。例え同じ日に来ていたとしても、こんな中でフォーリアを見つけるのは至難の技だと思った。
俺は今日、オリビアと一緒に色んな店を見に来ている。次の発情期に、フォーリアに何かプレゼントを贈りたいと思い下見をしに来たのだ。
普段あまり街には出ないから、目に見るもの全てが魅力的だった。
フォーリアが好きそうなお菓子も良いが、服も良い。でも一緒にハーブティーを楽しむためのティーカップも捨て難い。とりあえず評判のクッキーは買うと決まったが……。
「アシェル!! いつまで悩んでるの? いい加減、私疲れてきたんだけど!」
一緒に来たオリビアがこの通りである。
「滅多に買い物なんて来ないから目移りしてしまってね。どれもこれも良いから迷ってしまう。いっそのこと、全部買い占めたいくらいだ」
でも流石にいきなり大量のプレゼントなんて、フォーリアを驚かせてしまうだろう。やはり、初めてのプレゼントは慎重に選ばなければいけない。
「アシェル、とりあえず一回休憩しましょう」
「そうだな。俺もひとまずお茶でも飲みながら候補を絞るとしよう」
オリビアの行きつけのカフェテリアに移動した。その途中に週末だけ開催される市場があり、大混雑していた。こんな所でヒートを起こせば大変だ。
今日オリビアに付いて来てもらったのは、万が一の時、抑制剤の注射を打ってもらうためでもある。
付いて来て欲しいと頼んだときは、「アシェルがプレゼントなんて! 一体誰に贈るの?」なんて迫られたが何とか誤魔化した。
なんだかんだで自分もついでに買い物するから……と言って承諾してくれ、感謝している。きっと自分が付き添いを断っても、俺一人で街に行くと思ったのだろう。
(流石にそこまで危険を犯すつもりはなかったのだが)
「で? プレゼントは何にするか決まったの?」
「うーん……まだ決められない。一緒に出掛けられればいいのに」
紅茶を飲みながら考えてはいるが、アレもこれも全てフォーリアにピッタリ過ぎる。
「あなたがそんなに夢中になるなんて、一体どんな人なの? いずれは紹介してくれるんでしょうね?」
「あー……。うん、そうだな。紹介出来る日が来ると良いんだが……」
言葉を濁すから、余計に責められる。
オリビアはハッキリとした性格で、優柔不断でいじけている奴が嫌いだ。喋る時も切り捨てるようにパシっと言うものだから、学校の男子達もタジタジである。
俺もこれ以上誤魔化していると、白状するまで帰らせてくれなくなりそうだ。
フォーリアの話をしたいが、なんとなく自分だけのものにしておきたくてオリビアにすら言い出せない。
十歳も年下の友達なんて紹介したら、オリビアはなんと言うだろうか。案外すぐに受け入れてくれそうな気もするが……いつになく慎重になってしまっている自分がいる。
俺も発情期に別宅に行った時にしか会えないのだから、貴重な時間を大切にしたいのだ。
このカフェテリアの紅茶も美味しいが、やはりフォーリアの淹れてくれるハーブティーには敵わない。貰った茶葉で自分でも淹れて飲んでいるが、何が違うのか芳醇な香りが何となく足りない気がする。
「そういえば、ステーショナリーのお店は知ってるか?」
「それなら向こうの方にあるけど……これ以上、候補作っても大丈夫?」
呆れた顔で言われてしまったが、結局いつも最後まで付き合ってくれるのだ。
オリビアの面倒見の良さを俺も分かっているから、つい甘えてしまう。
結局、夕暮れ時まで連れ回してしまった。
それからオリビアとは週末になると色んな店を見て回るのが定番となった。見るもの見るものフォーリアにあげたいと思ってしまう。その度オリビアから厳しい指摘をされてしまうが、そんな時間さえ楽しいのだから不思議なのだ。
二ヶ月ほど悩んだ末、俺は手土産のクッキーと、二人でハーブティーを飲むためのティーカップをプレゼントすることに決めた。
オリビアはようやく決まって胸を撫で下ろしている。俺がこんなにも優柔不断だとは思わなかったと、うんざりした様子で言った。
俺自身も、同じく自分がこんなに優柔不断だったとは知らなかったから、自分に驚いているのだけれど。
屋敷に帰ると直ぐに自室へと向かった。
階段を上がり、3階に着いた所で弟に出くわした。
「何をヘラヘラと、口元が緩んでだらしない兄さんだな」
「ふふ……。まだ兄だと言ってくれるのか」
「っ!! 癖で出ただけだ。そんなにも威厳もない人がローウェル家の長男なんて、父さんもなんで追い出さないのだ! ……オメガだし」
「オメガでも、父は俺への期待をやめないでいてくれてる。俺は父さんの期待に答えてみせるよ。俺にそんな妬んでいる暇があったら、勉強すればどうだ? オメガよりも成績が悪いなんて、示しがつかないぞ?」
「くっ……!!」
弟が鋭く睨んでリビングへ降りて行った。俺だって、こんなことが言いたいわけではない。俺がオメガになんてならなければ、今でも弟の自慢の兄でいられたのかもしれない。奥歯を噛み締めて、自室へと入った。
オメガになりたくてなったわけじゃないのに……。今まではそう思っていた。
でもオメガじゃなければフォーリアとは出会えなかったと思う。フォーリアは今まで出会ったことのないタイプで、しっかりしていると思えば、不意を突いて見せるあどけない笑顔の可愛らしさに、思わずドキッとしてしまう。
この感情がどういう類のものなのかは、正直自分でも良く分からない。
もし仮にこれが恋愛感情だったら……? まさか、相手は十歳も年下の子供だぞ? 流石にそれは無い。ついつい構いたくなるのは、弟の幼い頃を思い出してるのかもしれない。
それにしても、こんなにもフォーリアのことばかり考えているなんて、何にしても思いがけない出逢いに浮かれているのだけは確かなのだ。
買ったばかりのプレゼントを眺める。喜んでもらえるだろうか。買ってしまうと今すぐ渡したくなってしまう。
ヒートは苦しいが別宅へ行く日が待ち遠しい。
フォーリアがくれたハーブティーが底尽きた後は、街で茶葉を買って自分で淹れた。やはり何かが違う。何が違うのだろう。
フォーリアが淹れてくれるハーブティーはもっと香りが爽やかに鼻を抜ける。自分の淹れ方が違うのか、それとも茶葉の質の問題なのか……。
そんなこんなで月日は経ち、ついにまたこ時期が来た。発情期だ。
前の発情期から三ヶ月。あっという間に夏は終わり、残暑の名残も消えかけていた。
前回、早めに行動したにもかかわらず、別宅に向かう道中でヒートを起こしてしまった。なので今回はもう少し早く移動すると決めていた。
着替えなんかは予め向こうに置いているから荷物はほぼ手ぶらに近かった。今回はフォーリアへのプレゼントを大切に抱えて行く。その様子を弟は見逃さなかった。
「発情期で引きこもりに行くのに楽しそうだな」
見られたく無いものを見られてしまった。店の名前の入った袋でおおよそ何を持っているのか察しがついたのだろう。
俺が疎ましいなら放っておけばいいのに……。さっさとこの場を離れたい。
「いつもより長く籠るから、少しでも気を紛らわせたいだけだ」
「それがハーブティーってわけか。キッチンがハーブ臭くて堪らない。女みたいだな……って、そうか、オメガだから女も同然か」
ワザと声を出して笑う。怒らせようとしているのか?
俺はこんなのに付き合っている時間が惜しい。一刻でも早く別宅へ行きたい。
「俺が嫌いなくせにやたら構ってくるな。寂しいのか?」
「はっ? オメガのくせに、調子に乗るなよ!!」
「アルファだからって、気を抜くなよ」
いくら俺がオメガでも、弟との口喧嘩くらいでは負けない。
適当に言い負かすと、今度こそ別宅へと急いだ。
本格的に発情期が始まる前に、家の空気を入れ替えたり、軽く掃除をしておきたい。
そういえばせっかく森へ戻って来たものの、フォーリアへの連絡方法が思い浮かばない。偶然通りかかるのを待つしか出来ないのか。迂闊だったと、今更反省しても遅い。
まだ発情期では無いから、フォーリアの村を訪ねてみてはどうか? 他所の街を見てみたいという気持ちもあるし、何よりもフォーリアの生まれ育った環境をこの目で見てみたい。
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