詩集①

華愁

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脱け出せない迷路

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{独りの空間}

私は、闇に落とされたんだ

それを、ピエロは

嗤って見ているだけ。

手を伸ばしたのに

嗤って見ているだけ


だって私を闇に落としたのは

ピエロなのだから……

楽しそうに嗤っている。


私は闇に落とされた

真っ逆さまに

落ちて行く


それを、ピエロは

楽しそうに嗤いながら

見ているだけ

だって、私を闇に

落としたのは、ピエロなのだから


手を伸ばしたのに

嗤って見ているだけ


私は闇の中に

真っ逆さまに

落ちて行くだけ


でもそれは、誰も知らない……


知っているのは

私を闇に落とした

ピエロだけさ


此処からはもう

抜け出せない


逃げられない


だって、出口なんて

無いんだから……


此処は闇の中の

迷路なのだから……
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