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9章 再会そして
4 朝廷
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憧妟に卯の刻を告げる鐘の音が響き、王宮の門の内外を行き交う人々の姿が続々と増えていく。
王の宮の中央に位置する泉樂宮は、地理的にも役割としてもこの国の中心と言えよう。宮の中央には謁見の間を有し、その裏には王の執務室と、国の心臓である朝廷がある。
朝廷は、国を動かす六部のそれぞれ長である尚書と、彼らの直属の部下である侍郎が一堂に会し政策を議論する政治の場だ。部屋の一番奥には王座があり、そこに座る王の声が誰にも届くよう、囲うように桐の長机が置いてある。
その日、その部屋に誰よりも先に現れたのは吏部尚書―燦雨皐だった。官僚人事の要であり要職である彼は、皺ひとつない艶やかな肌と結い上げられた黒髪が一際目立つ。旧六家燦家の御曹司であり、若干三十一歳という夙克静の再来とも呼ばれる青年は、けだるそうに席に腰掛けあくびをした。
(今日もどうせ何も決まらん。時間の無駄となる朝儀など必要あるのだろうか)
ぼんやりと思う彼の後ろには直属の部下である吏部侍郎の垬粋鋭が静かに腰掛け、ややあって扉が再度開き、現れたのは戸部尚書、郭雷臨だった。先にいた吏部の二人に会釈をし、普段と同じように黒髪を降ろし颯爽と席に着いた。そのいつもと異なる物静かな様子に、人を見抜く達人と呼ばれる吏部尚書が気づいたのは必然だったろうか。
普段なら年長者の雷臨から一言二言あるそれがなく、どこか思い詰めたような白い顔をしていた。
―何かあったのだろうか。
そう思い横目で眺めていると、ようやく他の部署のもの達も集まり始めた。下町出身の鬼才、礼部尚書宇苑艶を始め、 刑部尚書氾共萼 、そして工部尚書―仙人と呼ばれる掌鏖仁 らが、侍郎を後ろに連れながら指定された自分の席に座った。
そのため目立っていたのは兵部尚書―すなわち我が霽国大将軍の席がいまだ空であることだった。後ろには怪訝な顔で体を強ばらせながらそこに座る参謀官の姿だけがあった。
将軍―來戰景はどうしたのだろうか。普段ならば大抵の場合郭雷臨と共に雑談をしながら現れ、雨皐に一瞥をし席に着くというのに。
彼が姿を見せないとは、遂に英千帝の捜索を遙か遠方まで伸ばすということだろうか。
雨皐は目の前の空の王座を見て思った。
もはや誰もいないことが当たり前となってしまった王の席。若き王―英千帝の失踪が発覚してからもはや半年となる。
早く王を見つけだし政事の中心となって貰わねばならなかった。朝廷の顔触れは、かつてのような我を貫きとおす貴族たちではないのだ。旧六家出身は数える程で、下町や村出身なども多く、多様な顔触れは闊達な意見を交わすのに嬉しいことだと思う。
しかしそれは決断するものがいればの話だ。意見は出るが数ばかりが集まり決めるものがいない。夙克静ならば立ち回れるのではと常々思っていたが、なぜか彼は朝廷の陣頭指揮を取ろうとしないのだ。
このままでは船頭多くして船山に登る―すなわち待つ民に何も行えず彼らの不満が溜まっていくばかりだった。
燦雨皐は強く思っていた。この影響が国に広がる前に一度姿を見せて頂かないと今後が危うい、と。
姿を見たことのない王―英千帝。
ただ一度だけ、王位に付く前の少年の彼は、表情のない冷たい顔をしていたものの、まるで阿呆には見えなかった。
彼は大切な民を放り出して一体どこで何をしているのだろうか。
そうして肩肘を付き物思いにふけっていると、中央の扉がゆっくりと開け放たれた。
現れたのは尚書令夙克静と、その後ろを歩く男の姿だった。
その姿を見た雨皐は思考を全力で動かした。なぜならこの国の官吏すべてを把握している彼の記憶にない男であった。
長い黒髪を結わえ、その顔には小さな傷がちらほら見受けられた。背は高く黒と赤の軍服に覆われた上半身は薄く見えるものの、独特な歩き方は來戰景のような歴戦の武将を思わせた。そしてその腰には剣がある。
燦雨皐は驚いた。朝廷というこの場で帯剣が許されているのは王を守る将軍だけなのに。
―どういうことだ?
そう思い周りをちらりとみると、隣の戸部尚書郭雷臨の顔に動揺が走っているではないか。そして工部尚書―掌老人も今まで見た事のないほどに目を見開いて、微かに身体を震わせている。
その様子に雨皐は口元に笑みを浮かべた。
彼が思った通りの人物であれば、この国は変わるかもしれない。停滞した国が動き民に平安が訪れるというのならば、どんな形であれよしとしよう。
例えそれが血塗られたものになったとしても。
※※※※
晃閃は夙克静の後ろに付きながら朝廷の扉の中へと入った。その場所はすでに全てのものが集まっているようで、静寂で満たされていたものの視線が刺さる。
誰だろうという多くの疑問の中に時折確認できたのは、二人の驚愕の顔付きだった。友人郭雷臨と、二十年前にこの場所でよく顔を合わせていた老人―掌鏖仁だった。
二人の痛烈な視線を無理やり躱し、晃閃は席に着いた夙尚書令の脇に立った。それを確認した夙克静は微笑むと、始めようかと皆に告げた。
直後、待っていたとばかりに男が立ち上がって叫ぶように言った。
「尚書令!來将軍が謀反というのは……一体どういうことなのでしょうか?」
その発言に朝廷がざわめきで満ちる。
一体どういうことだろう。來戰景が謀反―すなわち英千帝に反旗を翻す企てをしたというのだろうか。
すると夙克静は極めて残念そうに言った。
「あなたにとって耳を背けたくなる話だと思いますが……來戰景の執務室から英千帝失踪に関わる証拠が出てきたのです」
絶句したのはおそらく戰景の部下なのだろうが、晃閃にとっても同様だった。
あの戰景が王に反するわけがない。
そもそもあの男は晃閃が知る限り剣を振る以外あまり関心がなかった。現職である将軍職ですら、内心退屈ぐらいに思っているに違いない。
そう思った晃閃は不意に声をかけようとした。しかしその寸前で夙克静はにやりと怪しい笑みを浮かべたのだった。
―まさかこの男は。
「静粛に。皆さんご存知の通り将軍來戰景は現在謀反の罪で地下牢に捕らえております。今後五日の内に調査を行う予定ではありますが、証拠は固くおそらくこのまま監獄へと移送となるでしょう」
「そんな……」
戰景の部下の悲痛な呟きが聞こえる。
「ですので、その後継に素晴らしい人材を私、夙克静自ら探して参りました」
「……まさかその方は」
掌老人の小さな声に、晃閃は静かに覚悟を決めた。
「彼は―」
そうして尚書令が自分のかつての名前を呼ぼうとした時だった。朝廷の前で兵が騒ぐ音が聞こえ、そのうち一人の兵が扉を開け中へと入ってきた。
「何があった?」
すると兵は信じられないという顔付きで口を開いた。
「し、失礼します!英千帝の、お戻りです……!」
誰もが耳を疑った。
しかし確かに現れたのは輝く王の冠を拝した青年の姿だった。
極めて白に近い薄茶のまとめ髪の下には黄金に輝くふたつの瞳。ほっそりとしなやかに歩く身体を、淡い紫のゆったりとした衣で覆っている。その髪色との対比は華やかで美しく、見るものの目を奪った。
そうして英千帝は玉座にゆったりと腰掛けると微笑みを浮かべて言った。
「皆、申し訳ない。遅くなってしまった。さあ話を続けてくれ―夙尚書令」
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ぼんやりと思う彼の後ろには直属の部下である吏部侍郎の垬粋鋭が静かに腰掛け、ややあって扉が再度開き、現れたのは戸部尚書、郭雷臨だった。先にいた吏部の二人に会釈をし、普段と同じように黒髪を降ろし颯爽と席に着いた。そのいつもと異なる物静かな様子に、人を見抜く達人と呼ばれる吏部尚書が気づいたのは必然だったろうか。
普段なら年長者の雷臨から一言二言あるそれがなく、どこか思い詰めたような白い顔をしていた。
―何かあったのだろうか。
そう思い横目で眺めていると、ようやく他の部署のもの達も集まり始めた。下町出身の鬼才、礼部尚書宇苑艶を始め、 刑部尚書氾共萼 、そして工部尚書―仙人と呼ばれる掌鏖仁 らが、侍郎を後ろに連れながら指定された自分の席に座った。
そのため目立っていたのは兵部尚書―すなわち我が霽国大将軍の席がいまだ空であることだった。後ろには怪訝な顔で体を強ばらせながらそこに座る参謀官の姿だけがあった。
将軍―來戰景はどうしたのだろうか。普段ならば大抵の場合郭雷臨と共に雑談をしながら現れ、雨皐に一瞥をし席に着くというのに。
彼が姿を見せないとは、遂に英千帝の捜索を遙か遠方まで伸ばすということだろうか。
雨皐は目の前の空の王座を見て思った。
もはや誰もいないことが当たり前となってしまった王の席。若き王―英千帝の失踪が発覚してからもはや半年となる。
早く王を見つけだし政事の中心となって貰わねばならなかった。朝廷の顔触れは、かつてのような我を貫きとおす貴族たちではないのだ。旧六家出身は数える程で、下町や村出身なども多く、多様な顔触れは闊達な意見を交わすのに嬉しいことだと思う。
しかしそれは決断するものがいればの話だ。意見は出るが数ばかりが集まり決めるものがいない。夙克静ならば立ち回れるのではと常々思っていたが、なぜか彼は朝廷の陣頭指揮を取ろうとしないのだ。
このままでは船頭多くして船山に登る―すなわち待つ民に何も行えず彼らの不満が溜まっていくばかりだった。
燦雨皐は強く思っていた。この影響が国に広がる前に一度姿を見せて頂かないと今後が危うい、と。
姿を見たことのない王―英千帝。
ただ一度だけ、王位に付く前の少年の彼は、表情のない冷たい顔をしていたものの、まるで阿呆には見えなかった。
彼は大切な民を放り出して一体どこで何をしているのだろうか。
そうして肩肘を付き物思いにふけっていると、中央の扉がゆっくりと開け放たれた。
現れたのは尚書令夙克静と、その後ろを歩く男の姿だった。
その姿を見た雨皐は思考を全力で動かした。なぜならこの国の官吏すべてを把握している彼の記憶にない男であった。
長い黒髪を結わえ、その顔には小さな傷がちらほら見受けられた。背は高く黒と赤の軍服に覆われた上半身は薄く見えるものの、独特な歩き方は來戰景のような歴戦の武将を思わせた。そしてその腰には剣がある。
燦雨皐は驚いた。朝廷というこの場で帯剣が許されているのは王を守る将軍だけなのに。
―どういうことだ?
そう思い周りをちらりとみると、隣の戸部尚書郭雷臨の顔に動揺が走っているではないか。そして工部尚書―掌老人も今まで見た事のないほどに目を見開いて、微かに身体を震わせている。
その様子に雨皐は口元に笑みを浮かべた。
彼が思った通りの人物であれば、この国は変わるかもしれない。停滞した国が動き民に平安が訪れるというのならば、どんな形であれよしとしよう。
例えそれが血塗られたものになったとしても。
※※※※
晃閃は夙克静の後ろに付きながら朝廷の扉の中へと入った。その場所はすでに全てのものが集まっているようで、静寂で満たされていたものの視線が刺さる。
誰だろうという多くの疑問の中に時折確認できたのは、二人の驚愕の顔付きだった。友人郭雷臨と、二十年前にこの場所でよく顔を合わせていた老人―掌鏖仁だった。
二人の痛烈な視線を無理やり躱し、晃閃は席に着いた夙尚書令の脇に立った。それを確認した夙克静は微笑むと、始めようかと皆に告げた。
直後、待っていたとばかりに男が立ち上がって叫ぶように言った。
「尚書令!來将軍が謀反というのは……一体どういうことなのでしょうか?」
その発言に朝廷がざわめきで満ちる。
一体どういうことだろう。來戰景が謀反―すなわち英千帝に反旗を翻す企てをしたというのだろうか。
すると夙克静は極めて残念そうに言った。
「あなたにとって耳を背けたくなる話だと思いますが……來戰景の執務室から英千帝失踪に関わる証拠が出てきたのです」
絶句したのはおそらく戰景の部下なのだろうが、晃閃にとっても同様だった。
あの戰景が王に反するわけがない。
そもそもあの男は晃閃が知る限り剣を振る以外あまり関心がなかった。現職である将軍職ですら、内心退屈ぐらいに思っているに違いない。
そう思った晃閃は不意に声をかけようとした。しかしその寸前で夙克静はにやりと怪しい笑みを浮かべたのだった。
―まさかこの男は。
「静粛に。皆さんご存知の通り将軍來戰景は現在謀反の罪で地下牢に捕らえております。今後五日の内に調査を行う予定ではありますが、証拠は固くおそらくこのまま監獄へと移送となるでしょう」
「そんな……」
戰景の部下の悲痛な呟きが聞こえる。
「ですので、その後継に素晴らしい人材を私、夙克静自ら探して参りました」
「……まさかその方は」
掌老人の小さな声に、晃閃は静かに覚悟を決めた。
「彼は―」
そうして尚書令が自分のかつての名前を呼ぼうとした時だった。朝廷の前で兵が騒ぐ音が聞こえ、そのうち一人の兵が扉を開け中へと入ってきた。
「何があった?」
すると兵は信じられないという顔付きで口を開いた。
「し、失礼します!英千帝の、お戻りです……!」
誰もが耳を疑った。
しかし確かに現れたのは輝く王の冠を拝した青年の姿だった。
極めて白に近い薄茶のまとめ髪の下には黄金に輝くふたつの瞳。ほっそりとしなやかに歩く身体を、淡い紫のゆったりとした衣で覆っている。その髪色との対比は華やかで美しく、見るものの目を奪った。
そうして英千帝は玉座にゆったりと腰掛けると微笑みを浮かべて言った。
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