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四話:ずっと一緒に
しおりを挟むその日以来♀の情緒は不安定だ。
やつれているようにも見える。
そんな状態でも僕へのご飯は出てきた。
役に立つヤツ。
そんなことより、僕はあの日から舞と二人でずっと一緒にいたいと考えるようになった。
そのためには消さなければならない存在がいる。
舞の母親と父親という存在だ。
舞はどうやらこの二匹に自由を束縛されてるようだ。
僕は直ぐに行動に起こした。思い立ったらすぐ行動。
舞の帰り道についていく。
舞の家についた。
僕は舞と一緒に舞の家にお邪魔した。
舞母「おかえり。あら友達!?嬉しいわ!」
そこには舞の母親らしき人物が出迎えた。
そして醜い顔をクシャっとしたような顔をした。
僕が♀の料理を食べてるときに♀が僕に向ける表情に似ていた。
そんなことはどうでもいいんだ。こいつを殺す。
僕と舞がずっと一緒になるためにね。
僕は家にあった包丁を舞の母親の体に適当に刺したり抜いたりした。
玄関が真っ赤に染まる。
隣の舞は泣いている。
どうやら心の底から僕らがずっと一緒にいれることを嬉しがっているようだ。
少し胸の奥が痛かった。
舞の父親はこの家には居なかった。
まぁいいか、いずれ殺せば。
もう舞とどこか遠くへ行きたい。
この醜いやつらがいない何処かへ。
舞はまだ泣いている。
うるさかった。
僕が行こうと言っても死んだ母親の前でうずくまり、鳴き叫ぶ。
しょうがないから息が絶えるまで首をしめた。
僕「舞はそんなに泣いたりしないよ。静かな君が好きだよ。」
僕は舞の唇にキスをした。
舞が自分から動けなくなってしまったので、背負っていた大きめのバックに入るようになくなく加工し、バックに詰めた。
そして僕は舞と一緒に暮らせる場所を見つける旅に出ることにした。
でも、その前に家から借りてきた包丁を戻しに行こうと思った。
なんとなくね。
血がいっぱいついてて、臭いし。
♀と一緒に住んでいる家に着いた。いや今日から住んでいた、だね。
とりあえず包丁を戻しに台所へ向かった。
途中リビングに横たわる♀が視界に入った。
♀の周りには注射器のようなものや、変な薬のようなものが落ちていた。
少し悲しくなった。
なんでかな?
その気持ちは包丁を戻した後、家から出ようとしている今でさえ続いている。
僕は玄関で立ち止まった。
僕「母さん。ごめん。今までありがとう。」
僕今なんか言ったかな?まぁいいや。
まぁいいんだ。
僕は舞とずっと一緒にいれればいい。
僕と舞のためだけの場所で。
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