人生・にゃん生いろいろ

人も猫も情報化時代？

　今やネット時代。

　スマホが手放せない人は多いことだろう。ガラケーもスマホもない時代を知っている私だけど、今はスマホが手放せない。なんでもスマホで検索できるからね。情報はスマホの中にあると言っても過言じゃない。

　危険でもあるけど。

　ネットの情報がすべて真実だとはかぎらないから。鵜呑みにしてはいけない。危機感ももたなくてはいけない。でも、やっぱりネットの情報は役に立つ。

　はたして今スマホがなくなったとしたらどうなるだろうか。
　最初はいろいろと困るとは思うけど、なくなったらなくなったで昔に戻るだけかも。そのうちスマホがない生活に慣れるだろう。

　本当に、そうか。そうだと信じたい。
　地図を見て調べたり、辞書で言葉の意味や漢字を調べたり、手紙を出したり、電話も家の固定電話だけとなる。それはそれで人と人の繋がりが強くなるのかもしれない。けど、そんな時代を知らない子供たちはどうだろう。どんな反応を示すのだろう。
　ないとなれば、いずれ適応していくのだろうか。

　まあ、よほどのことがないかぎりネットが消え去るとかはありえないだろうけど。
　無料でゲームもできる時代だからね。ゲーム好きの人にもいい時代かも。
　ゲームの大会でお金を稼げる時代だからね。ユーチューバなる人もいる時代だ。
　すごい時代になったものだ。

　情報化社会だ。そこには危険も孕んでいるということを忘れてはいけない。

　んっ、ちょっと待て。猫も情報化社会なのか。
　まさか、猫がネットで繋がっているなんてことはないだろう。あったら怖い。
　夜な夜な、パソコンの電源を入れて世界中の猫とやりとりしているなんてことが……。
ない、ない。

　それこそ、ホラーだ。

　パソコン画面を覗き込んだら「見たなぁ」なんてしわがれた声とともに目を細めた猫の顔があったら、ゾワゾワと鳥肌がたつことだろう。
　そんな時代はこない。たぶん。
　けど、猫がタブレットに表示される魚を取ろうと必死になる姿の映像を観たことがある。猫の手が画面にペシッパシッと。

『なんで、捕まえられないの。こら、待て。そこか』

　なんてペシッパシッと。真剣な猫の眼差しがまたいい。
　まあ、それはそれとして猫はやっぱりネットを使うことはない。
　猫の場合は猫同士が連絡を取り合っているという情報化社会だ。

「あそこの家にいけば美味いごはんにありつけるぞ」とか、「あそこのオヤジに気をつけろよ」とかだ。

　そうそう、前にも話したが『ねこねこネットワーク』なる存在がある。いや、あると思われていると言ったほうがいいのかもしれない。
　私はあると思っている。

　なぜかって。
　通い猫さんにいつもキャットフードをあげていたら、他の猫も来たなんて話をしただろう。だけど、そのあと、もう一匹、もう一匹と増えてしまって。
　もちろん、そのときはキャットフードをあげたりしない。猫屋敷になってしまう。
　あげるのは三匹だけ。あとの猫はお引き取り願おう。言葉が通じるかはわからないが、そう猫たちに話している。

「君たちは他の人にごはんをもらいな」ってね。

　ねこの情報網を侮ってはいけない。私の家に行けばごはんが貰えるなんて情報を伝えたのはいったい誰なのか。三匹のうちの誰かだろうけど。
　とにかく猫情報網もネットも気をつけなくてはいけない。そう思う。