17 / 31
井戸端会議
しおりを挟む
近所のおばさんたちが集まってなにやら話をしている。よく見る光景だ。いわゆる、井戸端会議ってやつだ。いったいなにを話しているのだろう。さすがにその輪に入って話を聞くわけにはいかない。
「訊けばいいじゃないか」
そう思う人もいるかもしれないけど、なんとなく私は嫌だ。
いろいろと詮索されるような気がして。だからって悪いことをしているわけじゃない。でも、なんとなく訊かれたくないことってあるだろう。
それはさておき、イメージ的には井戸端会議って噂話というか誰かの悪口を言っていそうな気がする。そればかりではないだろうけど。
こんなことを書いていると余計に気になってくるものだ。
結構長い時間道端で話をしているからね。気になるのも当然なのかもしれない。人によっては迷惑だって思う人もいる。これも考え方次第だろうけど。
井戸端会議が気になるのって、自分のことを話しているのではないかと思うから気になるのだろう。実際に話しているどうかわからないけど、そう思うとだんだん迷惑だって思うようになってしまうのだろう。悪循環だ。
気にしなければいいだけの話だ。
なんて言っておきながら気にしている自分がいる。
人ってそんなものだ。
そうそう、「ここだけの話だけどね」とか「誰にも言っちゃダメだからね」とかの言葉は危険極まりない言葉だ。絶対にここだけの話にはならない。全員そうだとは言わないが、気づけば話が広まっているなんてことはよくあることだ。
気をつけなきゃいけない。
そんな井戸端会議を猫もしている。本当に。まさか、猫が井戸端会議はしないだろう。
道端で猫が集まっているって場面を見たことがある。それが井戸端会議に思えただけの話だ。実際にそうだったかはわからない。
わからないけど、井戸端会議をしている猫たちという構図を想像してみてほしい。そのほうが楽しいだろう。
「あそこの家の奴はケチだ」とか「あそこの家には近づくな、箒持って追いかけられるぞ」とか「あそこの家のごはんは美味いぞ」とか「あそこの家の人はちょっと甘えてやればすぐにごはんをくれる」なんて話をしているのではないかと想像したら面白いだろう。
猫の言葉はわからないから、そんな話をしているかはわからない。けど、していそうな雰囲気はある。勝手な想像だけどね。
井戸端会議というよりも猫の集会と言ったほうがしっくりくるのかもしれない。
そうだ、ねこねこネットワークなんて言葉が今はある。もしかしたら、そこで情報交換をしている可能性もある。
もしかしてわが家に三匹の猫が来るのはそのネットワークによるものの可能性もあるのか。いや、たまたまだ。わが家の庭は猫の通り道になっているから。いろんな猫が通っていく。
きっと、通い猫さんにカリカリのキャットフードをあげているのをどこかで見ていて「自分にもくれよ」とやってきたのかもしれない。
ねこねこネットワークでも井戸端会議でもない。たぶん。
そういえば、海にいったときにも数匹の猫が集まっていたのをみかけた。海と言っても海水浴場ではない。夏でもなかったと思う。
あれこそ井戸端会議に思えた。
目が合って、「なんだ、邪魔するなよ」とでも思っていたかもしれない。睨まれた気がしたから。もともと鋭い目つきの猫って可能性もあるけど。
そんな睨む顔も可愛いって思ってしまう私は、やっぱり猫好き馬鹿かもしれない。
それにしても、ねこねこネットワークって本当にあるのだろうか。あったらいいなと思う。すごくワクワクしてくるからね。
今度、通い猫さんに訊いてみよう。
「おい、猫が答えるわけがないだろう」
そうツッコミを入れた方、その通り。
「はい、私が馬鹿でした」
答えはなくても、私は猫によく話しかけてしまう。なんとなくね。
やっぱり、私は猫好き馬鹿だね。
「訊けばいいじゃないか」
そう思う人もいるかもしれないけど、なんとなく私は嫌だ。
いろいろと詮索されるような気がして。だからって悪いことをしているわけじゃない。でも、なんとなく訊かれたくないことってあるだろう。
それはさておき、イメージ的には井戸端会議って噂話というか誰かの悪口を言っていそうな気がする。そればかりではないだろうけど。
こんなことを書いていると余計に気になってくるものだ。
結構長い時間道端で話をしているからね。気になるのも当然なのかもしれない。人によっては迷惑だって思う人もいる。これも考え方次第だろうけど。
井戸端会議が気になるのって、自分のことを話しているのではないかと思うから気になるのだろう。実際に話しているどうかわからないけど、そう思うとだんだん迷惑だって思うようになってしまうのだろう。悪循環だ。
気にしなければいいだけの話だ。
なんて言っておきながら気にしている自分がいる。
人ってそんなものだ。
そうそう、「ここだけの話だけどね」とか「誰にも言っちゃダメだからね」とかの言葉は危険極まりない言葉だ。絶対にここだけの話にはならない。全員そうだとは言わないが、気づけば話が広まっているなんてことはよくあることだ。
気をつけなきゃいけない。
そんな井戸端会議を猫もしている。本当に。まさか、猫が井戸端会議はしないだろう。
道端で猫が集まっているって場面を見たことがある。それが井戸端会議に思えただけの話だ。実際にそうだったかはわからない。
わからないけど、井戸端会議をしている猫たちという構図を想像してみてほしい。そのほうが楽しいだろう。
「あそこの家の奴はケチだ」とか「あそこの家には近づくな、箒持って追いかけられるぞ」とか「あそこの家のごはんは美味いぞ」とか「あそこの家の人はちょっと甘えてやればすぐにごはんをくれる」なんて話をしているのではないかと想像したら面白いだろう。
猫の言葉はわからないから、そんな話をしているかはわからない。けど、していそうな雰囲気はある。勝手な想像だけどね。
井戸端会議というよりも猫の集会と言ったほうがしっくりくるのかもしれない。
そうだ、ねこねこネットワークなんて言葉が今はある。もしかしたら、そこで情報交換をしている可能性もある。
もしかしてわが家に三匹の猫が来るのはそのネットワークによるものの可能性もあるのか。いや、たまたまだ。わが家の庭は猫の通り道になっているから。いろんな猫が通っていく。
きっと、通い猫さんにカリカリのキャットフードをあげているのをどこかで見ていて「自分にもくれよ」とやってきたのかもしれない。
ねこねこネットワークでも井戸端会議でもない。たぶん。
そういえば、海にいったときにも数匹の猫が集まっていたのをみかけた。海と言っても海水浴場ではない。夏でもなかったと思う。
あれこそ井戸端会議に思えた。
目が合って、「なんだ、邪魔するなよ」とでも思っていたかもしれない。睨まれた気がしたから。もともと鋭い目つきの猫って可能性もあるけど。
そんな睨む顔も可愛いって思ってしまう私は、やっぱり猫好き馬鹿かもしれない。
それにしても、ねこねこネットワークって本当にあるのだろうか。あったらいいなと思う。すごくワクワクしてくるからね。
今度、通い猫さんに訊いてみよう。
「おい、猫が答えるわけがないだろう」
そうツッコミを入れた方、その通り。
「はい、私が馬鹿でした」
答えはなくても、私は猫によく話しかけてしまう。なんとなくね。
やっぱり、私は猫好き馬鹿だね。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
カルバート
角田智史
エッセイ・ノンフィクション
連想させるのは地下を走る水。
あまり得るものはないかもしれません。
こんな人間がいる、こんな経験がある、それを知る事でまたあなた自身を振り返る、これからのあなたを考える、そのお手伝いが少しでもできればいいかなと思っています。
また時折出てくる対人間関係のアドラー、フロム、ニーチェに感化された僕の考え方が今後の皆様の生活の参考になる事があれば、幸いです。
もし最後まで、僕にお付き合いされる方がいらっしゃれば、心より感謝致します。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
プリキュア語り デリシャスパーティ♡プリキュア
九情承太郎
エッセイ・ノンフィクション
「デリシャスパーティ♡プリキュア」を視聴した感想を、ゆるくまったりとエッセイします。
※他の投稿サイトでも公開しています
表紙は、画像生成AIで出力したイラストです。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる