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豆でっぽう
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「どんぐり、待つのです。わたくしの作戦であのイノシシを止めるのです」
リンは青大豆小鬼のヒロを見て、イノシシにふり返る。あんな大きなイノシシに勝てるの。
「よし、やろうではないか。ヒロの作戦にそれがしの奇策を足そう」
「ショウ、奇策とはなんだ」
そら豆小鬼のショウはニヤリとして空を見上げた。
「クロジン、出番だ」
リンは空を見上げた。クロジン、いっしょに来ていたのか。
「カァー。クロジン、出番。クロジン、みんなを救う」
「あの者に乗って空よりイノシシにぶち当たるのだ」
クロジンが低空飛行をしてどんぐりの横を通り過ぎる。その瞬間、まめつぶ隊はクロジンの背に乗った。そこには飛ばされたはずのカンの姿もあった。
急上昇するクロジン。そうかと思ったら旋回して急降下しはじめた。
「秘儀、豆でっぽうだ‼」
だれかがさけぶ。
あずき小鬼と花豆小鬼がイノシシの鼻先に直撃。青大豆とそら豆が耳裏にぶち当たる。最後にごつごつした豆が脳天に一撃を食らわした。
イノシシは痛みに奇声をあげて方向転換して逃げていった。
すごい、すごい。けど、かわいそう。
リンは青大豆小鬼のヒロを見て、イノシシにふり返る。あんな大きなイノシシに勝てるの。
「よし、やろうではないか。ヒロの作戦にそれがしの奇策を足そう」
「ショウ、奇策とはなんだ」
そら豆小鬼のショウはニヤリとして空を見上げた。
「クロジン、出番だ」
リンは空を見上げた。クロジン、いっしょに来ていたのか。
「カァー。クロジン、出番。クロジン、みんなを救う」
「あの者に乗って空よりイノシシにぶち当たるのだ」
クロジンが低空飛行をしてどんぐりの横を通り過ぎる。その瞬間、まめつぶ隊はクロジンの背に乗った。そこには飛ばされたはずのカンの姿もあった。
急上昇するクロジン。そうかと思ったら旋回して急降下しはじめた。
「秘儀、豆でっぽうだ‼」
だれかがさけぶ。
あずき小鬼と花豆小鬼がイノシシの鼻先に直撃。青大豆とそら豆が耳裏にぶち当たる。最後にごつごつした豆が脳天に一撃を食らわした。
イノシシは痛みに奇声をあげて方向転換して逃げていった。
すごい、すごい。けど、かわいそう。
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