FIGHT AGAINST FATE !

薄荷雨

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Find a Way

16・王子様じゃないから

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 桧村良太が目覚めた場所は実家の二階の自室ではなく、恋人の部屋のベッドの上だった。

 榊さん、まだ寝てる?

 顔を少し左側に傾ける。薄暗い中にぼんやりと発光するような銀色の頭髪、そして白い肌。榊龍時は仰向けで眠っている。次いで寝惚け眼がとらえたのは、こちら側とあちら側のベッドパッドの色の違い。
 昨晩、というか時間でいえば今日の出来事なのだが、隣で眠る彼と「前戯」と称してかなり性的な接触をしたその後、いま隣で眠っている彼は──

 比較的汚れていない左手でベッドサイドテーブルからリモコンを取り、蛍光灯の明かりをつけた。
 互いの精にまみれた腹と性器、股の間が明るみに晒される。特に下になっていた榊のそこは二人分の体液によってひどく濡れていた。大雑把にティッシュで拭い、ベッドを出る。さっきまで「致して」いたその場を見下ろすと、どのような行為をしていたのかがよく分かる。人体の腰部が体液の染みによって縁取られ、切り絵のように浮かび上がっていた。尻の割れ目までくっきりと。
「とりあえずシャワー浴びてくる」
「一緒に洗いっこし……」
「しない」
 あわよくばバスルームでもう一回したい良太だったが、にべなく断られてとなる。下心はあえなく看破されたのだ。
 榊は疲労感の残る表情で、なんでそんなに元気なんだお前、とげんなりして眼鏡を掛けた。
 眉をひそめた彼の、事後の気怠さを纏った様子にまたもや雄の証が反応してしまいそうだ。さっき四度も吐精したばかりなのだが、良太は数回達したくらいどうってことない。でもここらでいい加減にしておかないと、性欲発散のためだけに付き合っていると疑われる危険性がある。控えなければ。
「これ、交換しましょうか」
 と良太は汚れたベッドパッドを剥がす。幸い厚みがあるタイプだったのでマットレスの方は濡れていない。水気を含んでいささか重みを増したこの寝具は責任?を持って洗うつもりだった。
「あの、榊さんシャワー終わったら、俺これ風呂場で洗っときますので」
「いいよ私がやるから。ついでに下着も洗いたいし」
 榊は、それをよこせと手を差し出す。躊躇っていると、
「いずれにしろそれ、ウチのやつだから」
 お前にどうこうできる権利はないとでも言うように持ち去られた。こうなってはもう打つ手なしだ。なら次にやれることをする。
「新しいやつ、敷いておきます」
「じゃ、そこに入ってるから敷いておいてくれ」
 クローゼットを指し示された。そうして榊は静かに寝室を後にする。良太は明るい寝室の向こうの闇に浮かぶ榊の裸体、その均整のとれた後ろ姿に見惚れた。
 そういえば自分も裸だった。この後シャワーを貸してもらうとしても、ひとまず部屋着を着ることにした。
 黒いスウェットの上着、胸の辺りが若干湿っている。榊の涙が染み込んで、まだ乾いていないからだ。彼がなぜ泣いていたのか良太には理由が分からない。知りたい。知りたいけど、彼の心を穿ほじくって暴くようなことはしたくない。
 クローゼットをそうっと開ける。
 中には薄手のコート、カーディガン、スーツ、Yシャツ、彼の誕生日にプレゼントしたネクタイなどが掛けてある。寝具の類はどこにあるのだろうか。
 隣の引き出しを開けると、肌着や下着のスペースだった。宝の山とはこのことか。一瞬、それらを手に取りあまつさえその匂いを嗅いで、などと妄想してしまったが実行はしなかった。悪魔の囁きに負けなかった自分を褒めてやりたい。
 ふと下の方に目をやると、半透明のボックスからネイビーの生地が透けていた。見覚えがある。鳥居地区のショッピングモールで買ったものだ。
 早速それを取り出してベッドに敷く。それからタオルケットと掛け布団を整え、枕を定位置に。
 換気もした方がいいだろう。彼には澱みない空気の中で眠ってもらいたい。テラス窓の左右を十センチほど開けると、ひゅうっ、と風切音がした。分厚いベージュのカーテンがひるがえり、新鮮で冷たい夜気が侵入してくる。
 やがて紺色のパジャマをちゃんと身に付けた榊が寝室に帰ってきた。行為をする数刻前に時間が巻き戻ったみたいだ。
「洗濯物、一緒に洗うのに抵抗がなければ洗濯機に突っ込んどいて。起きたら洗うから」
 そう言って榊はきちんと整えられたベッドに入り、
「バスルームでもなんでも使っていいけど、静かにな」
 と注意を促した。別段、良太が喧しくしているというわけでもないのだが、気心の知れた家族と住んでいる一戸建てと違ってアパートの各部屋に住んでいるのは他人だ。夜中の物音は特に響きやすい。
 良太が浴室から戻ると、読書灯の光源だけが寝室をほんのりと照らしていた。蛍光灯の白々しい明るさでもなく、真っ暗でもない空間が妙に幻想的だ。榊はベッドに横たわり、掛け布団を引き被っている。心ここに在らずといったような風情でゆっくりとまばたきしていた。眠そうだ。その無防備な様子が愛おしく、鳩尾から心臓の辺りにかけて切なさが込み上げてくる。
 ここは自分で借りている部屋でもない。けれどこうして二人きりで籠っていると、どうにも自分の作った巣箱の中で安らいでくれている、という錯覚に陥りそうになる。彼を囲って手元に置くなんていう空虚な錯覚にさえ、陶酔と幸福を感じてしまうのだ。これもαの特性なのかと思うと本当に嫌になる。沸々と自己への嫌悪が沸き起こりそうになったところで、
「良太くんは、寝るとき……」 
 と独り言のような、眠そうな声で榊が話しかける。
「電気、どうしてる」
「全部暗くしてます」
「そう、おなじ」
「榊さん」
「んー」
「キスしてもいいですか」
 どうぞ、と受け入れるように榊は目を閉じた。
 彼の唇に、性的な意味を含まない軽やかなお休みのキスをする。
 榊の代わりに、読書灯に手を伸ばして消灯した。程なくして安らかな寝息が聞こえ始める。
 良太はこのまま眠らずに、榊の無防備な身体にこっそり触れたり寝息を聞いたりして夜を明かそうかとも考えたが、同じ時間をただ一緒に眠って過ごすのもまた贅沢なことに思えたので、榊に倣って目を閉じたのだった。

 そして数時間後の午前、九時。
 良太は榊よりも早く起床した。
 洗顔と髭剃り、トイレを済ませた良太は、ベッドの傍に跪いて榊の寝顔を覗きこむ。
 遮光カーテンの隙間から日光がわずかに入り込む。淡い陰影によって形づくられた景色で、榊は静かに眠っていた。
 寝ているのにうるさい人間なんてそう居るものでもないのだろうが、少なくともこの榊龍時という人は、寝乱れてもおらず、いびきや歯軋りで音を立ててもいない。実に端然としてそこに横たわっていた。あまりにも整っていて物静かで、まるで精巧な人形のようだ。ふと、このまま数百年も目覚めることがなかったら、なんてお伽話みたいな空想をしてしまう。
 
 おとぎ話だったら王子様のキスで目覚めるのがお約束だよな。
 でも俺は王子様って柄じゃないし。

 いくらキスしたってメルヘンチックな「愛の力」とやらで彼を目覚めさせることはできない、というかむしろ、折角寝ている人にうざ絡みした挙句に起こしてしまうのが現実ってやつだろう。それに今日は日曜日で、榊にとっては貴重な休日なのだ。ならば睡眠を邪魔するべきではないけれど──
 
 俺、王子様じゃねえからキスしても起きない、大丈夫。
 ならちょっとだけ。

 と良太が悪戯心を出して唇を重ねると、そのタイミングで榊は薄らと目を開けた。
 油断していた良太は、はっと唇を離し、咄嗟に朝の挨拶をした。
「おはようございます」
 すみません起こしちゃったみたいで、と言うと、
「…………………………ぉぁょ……」
 掠れた小さな声が返ってきた。聞き取り辛かったが、おはよう、と挨拶に応えてくれた。
 榊はゆっくりと身じろぎ、スマホに手を伸ばした。時刻を確認する。
「良太くんは、今日、どうするの」
「特に用事はないです。今日も一緒にいてもいいですか?」
 当初の取り決めでは会える日が水曜・土曜と限定されているので、本来なら日曜日は彼一人の時間を優先するべきなのだが。
「いいよ」
 榊はあっさり許諾してくれた。
「カーテン開けましょうか」
「ああ」
 窓の外は快晴の青空。
 リネンの感触を楽しむように頭と手足を何度か寝具に擦り付けた榊は、猫みたいに伸びをした。

 良太はリビングでトーストとコーヒーを準備する。榊は洗面所兼脱衣場で軽く身支度を整えてから洗濯機を作動させ、食卓についた。今日はどうする、とかそんなことを喋る。
 結局どこへも行かずにこの部屋でのんびりと過ごすことになった。
 ドラム型の洗濯機には乾燥機能もついているが、榊は日光にあてて乾かす方が好きだ、と言ってベランダに洗濯物を干す。風にはためく洗い立ての衣類が、日差しを遮って細やかに動く影を作り出している。衣類だけではない、ライトグレーの寝具、青地にオレンジ色の差し色の入ったタオルなど。もちろんその中には良太の下着なんかもある。
 側から見れば男の一人暮らしの洗濯物がずらりと並んでいるだけだが、実は二人分なのだという事実に良太は満足感を覚える。

 新婚さんみたい、俺たち。
 実際は男同士だから結婚できねえけど。
 でも、パートナーシップ制度ってのがあるよな、あれは自治体が承認してくれるんだっけ?
 婚姻届みたいな用紙に記入するのか?

 リビングの床に掃除機をかけながら良太は考える。
 基本的に榊の居住範囲は片付いているので掃除が楽だ。掃除機のスイッチを切って窓の外の洗濯物を眺め、いつか必ず同棲するぞと決心した。
 良太は掃除機がけ、榊は水回りの清掃を終えるとちょうど昼時であった。昼食は榊が作ってくれた。この時インスタントではないコーンポタージュを初めて口にした良太はえらく感激して、榊から聞いたレシピをスマホに保存したほどだった。無論、今度は自分が榊に作ってあげたいからである。
 昼食後は揃ってソファでくつろぐ。
 榊はローテーブルの上から本を手に取った。黒いブックカバーのかかったレンガみたいな分厚い本で、赤い栞が挟んである。そういえば昨日からその本はそこにあったのだ。
 榊は本を開く前に良太に言った。
「テレビ、見たかったらつけていいし……」
 次いで榊はバツが悪そうに視線を漂わせる。
「つまんなかったら、帰ってもいいし」
「つまらなくないです」
 良太は抗議するように榊を見据えた。一緒に居られて嬉しいことはあっても、つまらないなんて思ったことは一度もない。それとも自分は、彼と共にいる時は退屈そうな態度をとっているのだろうか。だとすれば全くの誤解だ。弁明しなければ。
「榊さんといると嬉しいですよ。幸せって感じ。落ち着くし。ずっと一緒に居たい」
「なら、いいけどさ」
「むしろ榊さんは俺と一緒にいて、面白くねえ奴だなとか思ったりしてませんか」
「思わない」
「よかった。俺、仏頂面かもしれないっすけど、これ生まれつきです」
「べつにそんな仏頂面でもないけどな。面構えが男らしくて、良い顔立ちだよ」
 無意識にニヤけてしまう良太に追い打ちをかけるように榊は褒める。
「格好いいし、笑うと可愛い」
 良太はなんだかくすぐったい気持ちになる。照れ隠しと愛おしさで榊にじゃれついて、体のあちこちにたくさんキスをしたい気分だ。
 ダメかな、けど恋人同士ならそれくらいのスキンシップは普通なのでは?第一、今考えている以上の「前戯」をした仲なのだからいけるかも。でも本を読みたそうだし、邪魔になったらいけない、タイミングが悪いかも。と良太は葛藤している。
「構って欲しかったらちょっかいかけてくれ」
 と言って少し微笑み、榊は本を読む体勢に入る。
 ちょっかいなら今すぐにでも掛けたい、けど焦ってばかりの余裕のない男と思われてしまうかも。ここは我慢だ。
 テレビをつけてもいいと言われたけれど、特別見たい番組があるでもないし、テレビの音で読書の邪魔をしたくない。良太は先ほど気になった「パートナーシップ制度」について検索し始めた。
 どうやらその制度は日本ならどこでも通用するというわけではなく、導入している県や市は限られているらしい。証明書の手続き方法や発行の仕方も各自治体で微妙に違う、ということが分かった。良太と榊の住む御磨花市では、割と早い段階でその制度を導入していた。法的な効力は流石に婚姻制度には劣るが、それでも自治体が認める証明書がある、という点が良太には魅力だった。
 もうしばらく彼と同じ時間を過ごし、親密な仲になり、信頼関係を築いたら一緒に手続きをしてくださいとお願いしよう。男女なら婚姻制度があり、自分達にはパートナーシップ制度がある、ならばその懇願は事実上のプロポーズだ。
 プロポーズをするならば、やはりお揃いの結婚指輪は必須。新婚旅行は国内でも海外でも彼の行きたい所へ行こう、数日間地元を離れて、仕事や実生活のことを忘れていちゃいちゃしながら過ごす。その後一緒に暮らすとしたらこの部屋でも実家でもいいけれど、やっぱり二人だけで一緒に暮らせる一戸建てが欲しい。広い庭付きの家がいいな。もし彼がどこか違う土地へ引っ越したいというならそこへ行く。その土地で彼の好みの住宅を注文して、のびのびと穏やかに暮らす。ガレージには白いSUVと俺の単車が並んでいて──
 とまあ、まるで当たってもいない宝くじの使い道を考えるようなもので、果てしなく広がる妄想に任せて指輪や旅行先、住居などをあてもなくスマホで検索しては明るい未来ばかりを夢見る。
 だがそこはやはり庶民、望みを全部叶えるだけの経済的余裕は無いという現実が浅はかな夢を掻き消す。

 あーあ、もし俺が、映画とか漫画に出てくる王子様みたいなαだったら、金の心配なんてしないんだろうな。
 だいたい余るほど金と権力があったら榊さんがどこの大学に在学してたか、探偵でも何でも雇ってさっさと調べてたっつうの。
 居場所を突き止めて俺以外の誰にも──またこれだ。
 なんで俺は最終的に囲うとか、独占とかいう考えになるんだよ。
 αだからか?
 たぶんそうなんだ。
 だとしたら俺は一般庶民でよかったよ。
 セレブのαなんて、金に飽かしてどんなロクでもないことするか分かねえからな。

 良太は以前榊とナイトショーで見た映画を思い出す。
 舞台は現代日本、東京。富と権力に恵まれた王子様みたいな男性型αが、だらしなく淫奔で貪婪どんらんな「姫」とあだ名される男性型Ωとフェロモンで惹かれあい、〔運命の番〕になる話だ。αはΩのわがままを叶えるために周囲の人々を殺しまくった。元から金持ちなのにさらに多額の遺産やら保険金やらを手に入れ、小さな南の島を買って豪邸を建てる。そこでやることといえば食って寝て性行為だけ。罪が暴かれていざ逮捕されるという段階でも、最後に一回だけ愛し合いたいと二人で無駄に暴れたのには思わず鼻で笑ってしまった程だ。いい歳こいた大人が、要はセックスをさせろと警察に抵抗して駄々を捏ねたのだから。だがその「最後にもう一度だけ愛し合いたい」という台詞と必死な姿が、特定の層の心に刺さってそれなりにヒットしたのだそうだ。役者の人気と演技の賜物だろう。〔運命の番〕が生木を割くように離れ離れになんて切ない、Ωが可哀想で泣ける、αが純粋すぎる、とかなんとか。
 
 俺はαだけど裕福な「王子様」じゃないから、あんなΩの標的にされることはないはずだ。
 それでもゲーム感覚で、貧しい庶民のαを「お姫様」がもてあそぶことはあるんだろう。
 なんたってΩはフェロモンという妖術を使って、αなら庶民でも王子でも皇帝だって従属させることができるんだからな。
 冗談じゃねえ。
 だったらいっそ、モブαの庶民から「悪役」になってやろうじゃないか。
 Ωの「お姫様」を容赦なく駆除する、非情な「悪役」になってやる。
 ──俺が「悪役」なら、榊さんはなんだろう。

 隣で本を読んでいる彼を盗み見る。
 窓の外から差し込む揺れる陽光と影のマーブル模様。榊の銀色の髪に、白磁の顔に、衣服で覆い隠された均整のとれた体に、すらりと伸びた脚に投射されている。美しくて格調高い佇まい。Ωが怯えて震えるほどの清浄な気配。

 この人はαの俺の心をいっぱいに埋めつくして夢中にさせる。
 けどフェロモンを撒き散らす「お姫様」のような怪物じゃない、このひとは──
 神様だよ、俺の。
 俺だけが崇める。
 俺だけが奉拝する。
 俺だけが触れられる。
 
 榊は本に栞を挟み、ソファの肘掛けに背を預けるように体勢を変えた。
 良太と榊の視線が指先を絡め合うように繋がる。榊は、ふふ、と柔らかさの中に悪戯と照れを隠した笑みを浮かべた。
 なにかして欲しいのかあるいは──
「そっちからちょっかい、掛けてくれるんですか」
「膝貸して」
「膝枕?」
「嫌ならいい」
「全然嫌じゃないです」
 
 彼は緩やかに倒れ込み、膝の上に頭を乗せた。
 神様が悪い人間のもとにその身を預ける。
 こんな場面は誰にも見せられない。
 悪役と神様が、人知れず仲睦まじくしているなんて。
 ファンタジーなら断罪ものだ。

 良太が榊の銀髪を撫でると、榊は良太の大きな手を取りたなごころに接吻した。
 榊の手首のあたりから微かにフレグランスの香りが舞う。
 いつもとは違う。
 秘密にしたくなるような匂いだった。
 

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