FIGHT AGAINST FATE !

薄荷雨

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Find a Way

14・何の前の戯れか1(※性的描写あり)

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 セックス保留のまま前戯のみをすることになった良太と榊。

 本番をしないなら一体、何の前の戯れなのか。疑問はあるとして、とにかく榊がその気になったことだけは確かであった。
 良太は意外にも喜び極まって榊に飛び付いたりせずに、大きな身体に乙女のような恥じらいを含ませてもじもじと揺すり、
「俺、下手かもしんないです」
 と上目遣いで榊に不安を訴えた。
 若干キモい、と思う榊だった。こんな湿り気を帯びた物怖じした態度ではなく、情熱を纏い堂々と正面から挑むような気迫こそ良太の可愛らしさだというのに。こいつは自分の魅力がわかってない。

 榊は二つある掛け布団と枕を良太側に押しやり、そのためのスペースを開けた。これからする行為で寝具が汚れるのは避けたい。カバーの予備はあるが、なるべく汚さないに越したことはない。睡眠は清潔な環境で取りたいのだ。
「こっちへ来い」
 と軽くマットレスを叩いて示す。良太が失礼しますとかなんとか言って遠慮がちに乗ってくる。まずは軽く頬にキスして、それから押し倒す。ライトグレーのシーツの上。普段自分が寝ているそこに初々しい風情で目を丸くし、横たわっている良太がなんともいじらしい。
 眼鏡を外す前によく顔を見ておこう、と榊は身を起こして良太の腰に馬乗りになり、上から眺める。それから少し前屈みになって良太の髪を梳き、眉をなぞり、頬を唇を撫で、耳の感触を確かめたりする。次に頭部を抱きしめるようにして覆い被さったかと思うと、良太の髪の毛をわしゃわしゃとかき回すようにしながら、
「ふふ、ははは、良太は可愛いな!」
 と笑い始めた。
 なされるがままになっていた良太は堪らず声を上げた。
「なんか俺のこと犬扱いしてません?」
「よーしよしよし」
「やっぱり!」
 そう拗ねるなよ、と言いながら榊はナイトテーブルに向かってぞんざいに眼鏡を放った。やや乱暴になってしまったその仕草に、気分の高揚を自覚する。
 視界はぼやけたが、すぐ目の前の黒髪は依然としてはっきりと榊の目に映っていた。艶と弾力のある黒髪の隙間に鼻先を寄せ、シャンプーの香りの残る空間をゆっくりと深く吸い込む。耳の裏を経由して首筋まで体臭を堪能し唇を這わせるが、鎖骨に到達する前に丸く開いた部屋着の襟元に行き当たってしまった。
 榊は無理に良太の衣服を剥ぎ取ろうとするでもなく、胸の真ん中に静かに耳をあてて心臓の鼓動を聞く。ここに頬を擦り付けてうんと甘えてみたい、と思っていたのだ。
 今がまさにその時なのだが、あからさまにそうした振る舞いをすることに対して、まだ自分自身と決着をつけていない。そんなことできるか!と、誘惑に打ち勝とうとする心がある。
 我慢強いというか負けず嫌いというか、要するに臆病で不器用なのだ、と榊は簡単に自己分析してみた。

 児戯じみた仕草をして笑ったり、かと思えば欲情の気配を纏って接触したり、今度は打って変わって胸の上で大人しくなったり。良太の知る榊龍時という男はもっと冷静で、感情や態度に起伏の少ない人間のはずだった。それが──こんなふうに目まぐるしく態度を変えるなんて。この人が俺にこんなにも心を開いてくれる、と嬉しさが込み上げてくる。
 いくら身長差があって良太の方が大きいといっても、普段は胸の位置に榊の頭部が来ることはない。と取り縋られるようなこの位置関係に庇護欲を掻き立てられる。
 自分が彼を庇護したり援助したり、そんなお節介はおそらく必要とされないだろうけど、それでも無性に「大丈夫、俺がついてる、守ってあげる」なんて陳腐な台詞を吐きたくなってしまう。これもα性の執着心や支配欲に起因するものなのかと思うと我ながら情けなくなる。相手を一方的に弱者と看做してしまうことに違いないからだ。

 分かってるよ、そんなこと。
 榊さんは俺なんかいなくても大丈夫だし、強いってことは分かってる。
 縋っているのはこっちの方だ。
  
 良太は榊の背に左腕をまわし、慎重に抱きしめて、頭を右手で優しく撫でた。

 静かな愛撫を受けた榊の目から不意に涙が溢れた。雫は止まらずに鼻根を横切り良太の黒いスウェットに吸い込まれてゆく。
 心から満ち足りた歓喜の涙を意思で堰き止めることは到底不可能と悟って、榊はほんのわずかだが負けを認めた。とうとう良太の胸に控えめに顔を擦り付ける。ようやく自らに少しだけ甘えを許して、こうすることは間違いではないのだと容認を心底に深く落とし込んだ。
 ほんの数分間だったが、榊がそうしていたおかげで良太の上着にはすっかり涙が染み込み、濡れそぼってしまった。
「ああごめん、随分と濡らしちゃったな」
 顔を起こした榊の銀色の睫毛やこめかみのあたりが濡れているのが良太にも分かった。まさか榊が泣いているとは思っていなかった良太は、自分が何か悪いことをしてしまったのかと狼狽える。
「ど、どうしました?」
「なんでもねえよ」
「でも」
「いいから」
 榊は指先で目元の雫をぬぐった。良太は胸の上の榊を軽く抱き込み、押し潰さないよう注意深く体を反転させた。今度は良太が榊を見下ろすかたちとなる。
「嫌ならもう、これ以上はやめましょう」
「べつに嫌じゃない」
 良太が成人男性一人分の体重や、そこにかかる重力などまったく苦にする様子もなく易々と体勢を反転させたことに対し、榊は内心舌を巻く。やはりαとβでは生物として決定的に骨格や筋肉の質量が違う、と認めざるを得ない。同じ男でありながらこうも力量に差があるのかと悔しくもなるし、同時に恐ろしくもなる。こいつはやろうと思えばβの男ぐらい簡単に手篭めにできる生き物なのだ。そう、奴みたいに──と、どうしてもそこに行き着いてしまう思考が忌々しい。ここまで良太との密接な間柄を欲して、認めて受け入れておきながら、今更あんな有害な記憶に囚われるなんて──

 本気マジで馬鹿馬鹿しい!
 そろそろガチでウザってえ。
 こっちはいい加減、良太とエロいことして楽しみたいってのに。

 いっそ快楽で塗り潰してしまえば何も考えなくて済むのかもな?と思い、良太の頭を引き寄せる。
 榊は自らの顎を上げ、半開きの唇の間から少し舌先を覗かせて深いキスをせがんでみせた。

 愛しい恋人からの蠱惑的な「お誘い」に、良太は強引にがっつきたい欲求をなるべく抑えて彼の口に吸いつき、その意図に応える。
 この間ソファでした時と違って、今夜の榊には性的な興奮と積極性が感じられた。自分の情愛が求められ、性的快感の奉献を望まれている!ならばご期待に添いましょう!と意識するよりも、とっくに先んじて良太の陰茎海綿体はきつく膨らんでいた。まったく正直すぎる。
 互いの口内を舌で愛撫し合い軽く喰んで堪能すれば、榊の肌はうっすらと汗ばみ、荒い吐息には快楽の色が混じりはじめる。
 もっと感じて欲しくて、良太は己の硬い逸物を彼のものに擦り付けた。自然と股間に良太のものを受け入れるように、控えめに股を開き始めた榊の許容を素直に喜んで腰を動かし、更なる性感の高みへとそそり立てる。銀色の睫毛に縁取られた目はぴたりと閉じられて、微かに瞼を震わせながらそれでも目を開けることなく、与えられる感覚に集中しているようだ。
 良太が彼の口蓋を強めに舐め上げれば、榊の喉から鼻腔にかけて上擦った甘い声が抜け、背が弓形に反る。ここが好きなのかな?と、今度はさらに舌で数回押し上げるようにして刺激してみる。するとみごとに顕著な反応をしめして仰け反り、悶えた。マットレスと背の間の隙間に腕を差し入れ、もっと胴が密着するように引き付けて尚も責め立てる。
 キスのみならず、擦り付けられている硬い一本に触発されたか、彼の雄の部分もまた欲情をあらわし始めているのが分かる。唇を、舌を、吐息を互いに貪りながら、完全に勃ち上がったそれを下腹部に押し付けあうようにして力を込める。
 ここまでくると着衣の隔たりが鬱陶しくなってきた。
 邪魔だ、と思うが早いか良太は身を起こしてさっさとスウェットを脱ぎ捨て、ついでに下着も取り払う。
 一方、榊はというとキスから解放されて息を弾ませ、自ら着衣のボタンを外しにかかったのだが──
「俺、脱がせたいです」
 良太が榊の手首を取って遮る。相手の衣服を自分の手で脱がせて裸にしてみたいという気持ちは、榊も男だ、まあ分からんでもない。どうぞ、と脱力して良大に任せることにした。
 恐る恐る、といった手つきで榊の寝巻きの襟元に良太の指がかかる。高級な菓子の包み紙か、あるいは十年越しの恋文を開封するかのような心持ちで指先を震わせながらひとつ、またひとつとボタンを外していく。紺色の上着の前たてが徐々に開かれて滑らかな白い胸が、腹が、照明を背にした良太の影のもとに暴かれた。
 上着の次は、下。
 先ほど熱く擦り付けあったその部分の布地の張りからは、いまだ興奮を維持していることがはっきりと分かる。完全に脱がせてしまう前に着衣越しの感触も堪能しておきたい、と欲張って良太はそこをゆっくりと撫で上げた。榊は反射的に腰を振るわせる。
「っん、おい、脱がせんならさっさと……」
 薄い布を隔てて刺激し続ければ、濃紺の布地の上に強調された乳白色の喉が仰け反る。なだらかな胸と腹部が波打ち、腰が上下して快感に流される痴態が悩ましい。
「……あ、良太っ、このまま……い」
 イかせる気なのか?と暗に問う榊にはどこか不安の色が滲んでいる。
 もちろん良太にはそんな気はない。まだ勿体ない。手を止めて、寝巻きのズボンを脱がせにかかる。隆起した下着のいただきはカウパー液で湿り気を帯びていた。
 下着の圧迫感と濡れた感触が不快なのか、榊は「早くしろ」と脱がせやすいように腰を浮かせるので、良太はこれに従った。ついにあられもない姿となった榊の肢体が良太の眼前に晒される。
 ここに辿り着くまで何度も思い描いた空想上の彼の裸体よりも美しい、素晴らしい、と衝撃を受けた。感動で鼻の奥がと痺れ、泣きそうになる。人間という生き物は神が自身に似せて作ったのだ、なんて神話も信じられるほどだ。
「榊さん、きれいですね」
 崇高な神の気配さえ存在するというのにそれでも尚、良太は榊に対して欲情してしまう。こんなに美しいものに対して我ながら不敬というか、無礼というか──だって仕方がないじゃないか、と開き直るしかない。
 しっとりとした肌触りの緩やかな胸の丘をするりと撫でると、慎ましい乳首の感触が手のひらを横切った。そのまま円を描くように手を滑らせながら、淡い色の乳暈の中心にある小さな突起の肉質を楽しむ。
「っふ、くすぐったいって」
 榊は身をよじる。まだここで性感を得た経験はなさそうだ。
「気持ちよくない?」
「だから、くすぐったいっての」
「痛くなかったら、もっと触っていい?」
「いい、けど」
 お許しが出た。指の腹を小さな乳首の先端に乗せて軽く捏ねる。左右同じように。そうして弄っているとより一層、弾力を増してたち上がる。女の乳房を求める衝動とはまた異なった欲望をもって彼の右胸のそこを口に含み、舌先で上下に弾いたり、吸い上げて転がしたりする。左胸の方はもちろん右手でいらったままだ。人差し指の爪先で乳頭をくすぐるようにしてみたり舌と指先の動きをシンクロさせてみたりなどして、乳首の感触を存分に味わう。
「お前、さっきから男の胸吸ってなにが楽しいんだよ」
 まだ性感帯として機能していないそこを執拗に責められるのが納得いかないのか、榊は鬱陶しげに良太の手を払おうとする。
「んむ、らって榊さんのここ、かわいい」
 良太は乳首から唇を離さずに答える。
「やっぱりこういうことは、女性の方がいいんじゃないか?」
 とんでもない!
「べつにおっぱいが欲しいわけじゃないです」
「じゃあ吸うのやめろよ」
「慣れれば気持ちよくなるかもしれないですよ」
「んなわけねえだろ」
 榊はにべもなくこう言うが、良太はもっと心ゆくまで堪能したかった。
 だがあまりしつこく捏ねくり回して気を損ねるのは得策ではない、と思い直す。が嫌な場所だと覚えられるのは避けなければならない。ゆくゆくは乳首だけで悦楽の頂点に到達して欲しいから、そのための障害は少ない方がいい。また今度、とお別れのあいさつをするように左右の乳首の先端に、ちゅっちゅっ、と軽くキスを落として今はひとまず引き下がることにした。
 できれば次は口淫で彼に御奉仕して性器と体液を味わいたいのだが、今夜はこれから先まだまだたくさん彼とキスをしたいわけで、となると果たして自分のものとはいえチンポをしゃぶった口でキスに応じてくれるだろうか?と疑問が生じる。潔癖症とまではいかないまでもなかなか綺麗好きな彼が、フェラしたあとふたたびキスを受け入れてくれるとは思えない。でもなあ、どうしようかな──
 迷いながら榊のなだらかな胸の谷間と腹直筋のくぼみを指先でなぞり、手のひら全体で胴体前面の筋肉を揉むようにして撫でる。ベッドに横たわる彼にかかる自分の黒い影が邪魔に思えたので、体をずらして光のもとに晒す。やっぱりこうすると彼の均整のとれた人体を彩る銀色の体毛や白磁の肌、唇の赤み、薄い肉桂色の乳首、胸や腹の筋肉の陰がよく分かる。

 榊は良太のわずかな隙をついてサイドテーブルに手を伸ばし、照明のリモコンを取る。
 そして真っ暗にしてしまった。
「えっ、電気消すんですか?」
 急に視覚を奪われた良太が喚く。
 眩しいから、と榊は言うが実は恥ずかしいのだった。


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