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第二節 おかわりはありますか?
Ep.9 何をやっているんですか?
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何を考えているのか、僕には分からない。彼女は桐太が起こした事故が僕のせいであろうとでも言いたいのか。
「残念だけど、あの事故には何もやってないよ。あの事故は本当にたまたま起きたもので」
「桐太が起こしそうになった事故や妹の事故について関与しているとは言っていない」
「じゃあ、どういうことだよ!?」
一瞬、背筋どころか体全体がゾッとした。彼女の目付き、それはあり得ない真実を握っている目だった。逃げるつもりだったのだが。逃げられない。心からそう思ってしまった。
「桐太は結局、完全犯罪の内容を知りたかったからお前に電話を掛けたんじゃないのか? 本当は心の電話の間違い電話ではなかったんだ。ネタを相談するために掛けたんだろうな。まずは感情を込めて相談したってところかな。ただお前は事故で電話が切れたのとその演技を信じ込んでしまったせいで、完全犯罪の相談だったとは知らなかったんだろう」
「か、完全犯罪って……えっ?」
「完全犯罪アドバイザー、それって情真のことだろ? 異論はないな?」
もう逃げ場もないことは分かっている。理亜に知られたら証拠がなくたって、終わったも同然。しかし、本能が抗おうとしていた。自分なら何とか言い逃れられると思っていた。
「完全犯罪アドバイザーって……そ、そんな……どうして……そもそも、あのメッセージに何の心当たりもないんだよ? 僕」
汗がまたもやだらだら流れていく。口調も気付けば強くなっていた。このままでは自分が痛いところを突かれていると言っているようなものだ。深呼吸を数回繰り返し、理亜の推理を落ち着いて聞いていく。
「シラを切っても無駄だ。山田とかいう、あの男が来た時にお前のことは全て読み取れた」
「えっ?」
「お前はさっきの録音の内容を最初に『何かの会話をスマートフォンか何かで録音して』と言ったんだ」
「だから何? 確かにそう言ったけど……」
「山田にはこう言ったよな『恐ろしい独り言を話すなよ』って。お前は間違いなく会話と独り言の区別がついている」
「ば、馬鹿にするなよ……! それ位は」
「じゃあ、何故だ? 何故、録音の内容を。ただ、佳苗先輩が他の人に語り掛けている内容を会話と言い切った? 独り言ではないと思えた? それは会話だったから。会話だとお前が知っていたからだろう? 会話の相手がお前だったんだからな」
一つの単語。
それだけで看破されてしまっていたのだ。
「あっ……」
今後もう彼女の前では何も喋らないようにしようかな、と思ったが。それは不便なのでやめておく。
彼女は彼女自身が何故こんなことをしたのか、推理と共に動機も語り出す。
「情真がこうやってぼろを出してくれてよかった。まぁ、ナノカが犯人かもっていう展開になれば、お前が勝手に事情を話してくれるとは思ったんだが。お前が推理までしたのは予想外だったな。まっ、結果としては推理の最中に確信は手に入ったから良しとするか」
「うう……」
全てを見抜かれているような気がした。声も出せなくなってくる。何を言っても無駄なのだろう。言い訳やハッタリをしても、ナノカにこの事実をばらされたら、僕の青春は終わってしまう。
「放課後、ついつい教室で遊んでたら。お前の怪しげな声が聞こえてきて。すぐさま録音してしまった。で、切り取って情真の推理通りペンの方に入れといたんだ。まぁ、お前が本当にこの会話を知っているのか確かめたかったんだ。それと、お前がどんなことをやっているのかも、な」
「そうか」
僕がやっていること。ナノカに隠していること、だった。
「後もう一つ、まだ説明していないが、どうしてこのセリフが裏掲示板の完全アドバイザーとの話だと思ったか、だ」
「まだ、あるの?」
「佳苗先輩がお前に対する態度はまぁ、間違いなく下級生相手だったから敬語は一切なしなのが分かった。ただ、お前とやり取りをした方は敬語だったんだよな。それは何故か。お前が正体を明かさないで何かをしているから。図星だろ?」
完全に負けた。
もう、ここは潔く罪を認めるしか、格好良い終わり方などないのだろう。このままダラダラと逃げていたら、理亜にもナノカにも嫌われるような気がした。だから話すのに勇気など一欠けらもいらなかった。
「……そうだよ。何か、ただただ何もできない自分が無力で、何かできないかって思って……それでちょっと、だ。ちょっと危ない相談屋でもできないかってことで電話番号やメールアドレスを学校の裏掲示板みたいな場所にちょっちょっとね。怖くてすぐ消したけど……でも、まぁ、依頼は時々来てる……」
理亜は理解したと言わんばかりの上目遣いで僕に問う。
「ふぅん、それがかっこいいとか思ってるのか? 十五でバイクを盗むのがクールな奴もいるから分からんこともないがな」
何か心を見透かされたみたいで腹が立った。推理で彼女を追い詰めたのも彼女の手の上で踊る振りつけの一つだったのではないかと思えてしまう。
溜息をつき、彼女に返答する。
「まぁ、そんなところかな。自分は個性がないんだよね……呆れる程ね。ナノカみたいな人や……今の理亜みたいな人といると、本当に……そう思うんだ。だから悪いことの一つや二つアドバイスできるような尖った個性があれば……相談屋になれば、何とかなると思ってたんだよ。それに本当ドキッってして楽しかったってのもあったかも。自分にしかない個性で誰かが助けられるってことで。完全犯罪のアドバイスをすることで、何とか何とかできるかも……ってことで……」
理亜の嘘や冗談は時に人を不快にさせることもあるが、面白がらせることもできる。不思議な才能だ。
ナノカも同じ。クレーマーとして同じことをできるという女子高生は今のところ、ほとんどいないと思う。二人もいない。だから、唯一の価値があって代わりはいない。
どうして僕と彼女達ではそんなに差が出るのか。悩んでいたら、机に顎を当てていた。
そんな僕に見かねた理亜がようやく帰る許可を出してくれる。毒づきながら。
「ふん、下らないことを聞いたな」
「えっ?」
「もう今日は帰れ。いいぞ」
「分かったけど、理亜はどうやって帰るの? このままじゃ、先生に怒られない?」
「心配ない。職員室では、踏み足摺り足忍び足で何時の間にか鍵は返しておきました、もうとっくに帰っていました状態を作っておく」
頑張ってもらいたいな。
僕は彼女を心の中で応援して、放送室の出口に手をつける。彼女の特技を想像して、少しばかり戯言を吐いていた。
「やっぱ凄いな。理亜には価値のある才能みたいなものがあって……」
「……はぁ?」
彼女は何かに反応したのか、こちらを向く。それと同時に僕は放送室の扉を廊下側から閉めていた。
理亜にも僕の上位互換がいたら、そちらを取るだろうか。きっと代わりの僕なら、もっとハキハキしていて、ポジティブで、未来に希望を持っていて。からかって、面白い。意味のないことだって理亜と共に笑顔で楽しめる人なのかな。彼ならおどおどしたりせず、ナノカにも堂々と告白しているのだろうか。
顔を下に向けてとぼとぼ廊下を歩いていたら、突然耳を叩き潰すような大声が飛ばされてきた。
「情真! 急げ!」
「えっ!?」
ゾンビでも出現して、僕に逃げるよう忠告しているのだろうか。そう用心して後ろを向くと、ある意味化け物よりも凄まじい瘴気を感じた。
「教師共に鍵を返しているところを見られた! 顔は見られていない。捕まると、補習か反省文三十枚だっ!」
理亜は僕を置いて、猛ダッシュ。腕を瞬時に動かし、廊下を駆けている。僕も負けじと彼女の横を全速力で走る。
たぶん、百メートル走をした時の二倍は優に速く走れている。
と、絶望しないために急いだのではあるが、僕は昇降口の前で信じられないような事実に気付いてしまった。
「あああああっ!」
「はぁ……どうした!? また顔が青いぞ」
「荷物丸ごと放送室に置いてきたぁ!」
「あっ、確かに……情真、お疲れさん」
彼女は他人事のように僕の肩へ手を置いた。それを睨むだけの労力も僕には残っておらず、ただただへこたれることしかできなかった。
「残念だけど、あの事故には何もやってないよ。あの事故は本当にたまたま起きたもので」
「桐太が起こしそうになった事故や妹の事故について関与しているとは言っていない」
「じゃあ、どういうことだよ!?」
一瞬、背筋どころか体全体がゾッとした。彼女の目付き、それはあり得ない真実を握っている目だった。逃げるつもりだったのだが。逃げられない。心からそう思ってしまった。
「桐太は結局、完全犯罪の内容を知りたかったからお前に電話を掛けたんじゃないのか? 本当は心の電話の間違い電話ではなかったんだ。ネタを相談するために掛けたんだろうな。まずは感情を込めて相談したってところかな。ただお前は事故で電話が切れたのとその演技を信じ込んでしまったせいで、完全犯罪の相談だったとは知らなかったんだろう」
「か、完全犯罪って……えっ?」
「完全犯罪アドバイザー、それって情真のことだろ? 異論はないな?」
もう逃げ場もないことは分かっている。理亜に知られたら証拠がなくたって、終わったも同然。しかし、本能が抗おうとしていた。自分なら何とか言い逃れられると思っていた。
「完全犯罪アドバイザーって……そ、そんな……どうして……そもそも、あのメッセージに何の心当たりもないんだよ? 僕」
汗がまたもやだらだら流れていく。口調も気付けば強くなっていた。このままでは自分が痛いところを突かれていると言っているようなものだ。深呼吸を数回繰り返し、理亜の推理を落ち着いて聞いていく。
「シラを切っても無駄だ。山田とかいう、あの男が来た時にお前のことは全て読み取れた」
「えっ?」
「お前はさっきの録音の内容を最初に『何かの会話をスマートフォンか何かで録音して』と言ったんだ」
「だから何? 確かにそう言ったけど……」
「山田にはこう言ったよな『恐ろしい独り言を話すなよ』って。お前は間違いなく会話と独り言の区別がついている」
「ば、馬鹿にするなよ……! それ位は」
「じゃあ、何故だ? 何故、録音の内容を。ただ、佳苗先輩が他の人に語り掛けている内容を会話と言い切った? 独り言ではないと思えた? それは会話だったから。会話だとお前が知っていたからだろう? 会話の相手がお前だったんだからな」
一つの単語。
それだけで看破されてしまっていたのだ。
「あっ……」
今後もう彼女の前では何も喋らないようにしようかな、と思ったが。それは不便なのでやめておく。
彼女は彼女自身が何故こんなことをしたのか、推理と共に動機も語り出す。
「情真がこうやってぼろを出してくれてよかった。まぁ、ナノカが犯人かもっていう展開になれば、お前が勝手に事情を話してくれるとは思ったんだが。お前が推理までしたのは予想外だったな。まっ、結果としては推理の最中に確信は手に入ったから良しとするか」
「うう……」
全てを見抜かれているような気がした。声も出せなくなってくる。何を言っても無駄なのだろう。言い訳やハッタリをしても、ナノカにこの事実をばらされたら、僕の青春は終わってしまう。
「放課後、ついつい教室で遊んでたら。お前の怪しげな声が聞こえてきて。すぐさま録音してしまった。で、切り取って情真の推理通りペンの方に入れといたんだ。まぁ、お前が本当にこの会話を知っているのか確かめたかったんだ。それと、お前がどんなことをやっているのかも、な」
「そうか」
僕がやっていること。ナノカに隠していること、だった。
「後もう一つ、まだ説明していないが、どうしてこのセリフが裏掲示板の完全アドバイザーとの話だと思ったか、だ」
「まだ、あるの?」
「佳苗先輩がお前に対する態度はまぁ、間違いなく下級生相手だったから敬語は一切なしなのが分かった。ただ、お前とやり取りをした方は敬語だったんだよな。それは何故か。お前が正体を明かさないで何かをしているから。図星だろ?」
完全に負けた。
もう、ここは潔く罪を認めるしか、格好良い終わり方などないのだろう。このままダラダラと逃げていたら、理亜にもナノカにも嫌われるような気がした。だから話すのに勇気など一欠けらもいらなかった。
「……そうだよ。何か、ただただ何もできない自分が無力で、何かできないかって思って……それでちょっと、だ。ちょっと危ない相談屋でもできないかってことで電話番号やメールアドレスを学校の裏掲示板みたいな場所にちょっちょっとね。怖くてすぐ消したけど……でも、まぁ、依頼は時々来てる……」
理亜は理解したと言わんばかりの上目遣いで僕に問う。
「ふぅん、それがかっこいいとか思ってるのか? 十五でバイクを盗むのがクールな奴もいるから分からんこともないがな」
何か心を見透かされたみたいで腹が立った。推理で彼女を追い詰めたのも彼女の手の上で踊る振りつけの一つだったのではないかと思えてしまう。
溜息をつき、彼女に返答する。
「まぁ、そんなところかな。自分は個性がないんだよね……呆れる程ね。ナノカみたいな人や……今の理亜みたいな人といると、本当に……そう思うんだ。だから悪いことの一つや二つアドバイスできるような尖った個性があれば……相談屋になれば、何とかなると思ってたんだよ。それに本当ドキッってして楽しかったってのもあったかも。自分にしかない個性で誰かが助けられるってことで。完全犯罪のアドバイスをすることで、何とか何とかできるかも……ってことで……」
理亜の嘘や冗談は時に人を不快にさせることもあるが、面白がらせることもできる。不思議な才能だ。
ナノカも同じ。クレーマーとして同じことをできるという女子高生は今のところ、ほとんどいないと思う。二人もいない。だから、唯一の価値があって代わりはいない。
どうして僕と彼女達ではそんなに差が出るのか。悩んでいたら、机に顎を当てていた。
そんな僕に見かねた理亜がようやく帰る許可を出してくれる。毒づきながら。
「ふん、下らないことを聞いたな」
「えっ?」
「もう今日は帰れ。いいぞ」
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「心配ない。職員室では、踏み足摺り足忍び足で何時の間にか鍵は返しておきました、もうとっくに帰っていました状態を作っておく」
頑張ってもらいたいな。
僕は彼女を心の中で応援して、放送室の出口に手をつける。彼女の特技を想像して、少しばかり戯言を吐いていた。
「やっぱ凄いな。理亜には価値のある才能みたいなものがあって……」
「……はぁ?」
彼女は何かに反応したのか、こちらを向く。それと同時に僕は放送室の扉を廊下側から閉めていた。
理亜にも僕の上位互換がいたら、そちらを取るだろうか。きっと代わりの僕なら、もっとハキハキしていて、ポジティブで、未来に希望を持っていて。からかって、面白い。意味のないことだって理亜と共に笑顔で楽しめる人なのかな。彼ならおどおどしたりせず、ナノカにも堂々と告白しているのだろうか。
顔を下に向けてとぼとぼ廊下を歩いていたら、突然耳を叩き潰すような大声が飛ばされてきた。
「情真! 急げ!」
「えっ!?」
ゾンビでも出現して、僕に逃げるよう忠告しているのだろうか。そう用心して後ろを向くと、ある意味化け物よりも凄まじい瘴気を感じた。
「教師共に鍵を返しているところを見られた! 顔は見られていない。捕まると、補習か反省文三十枚だっ!」
理亜は僕を置いて、猛ダッシュ。腕を瞬時に動かし、廊下を駆けている。僕も負けじと彼女の横を全速力で走る。
たぶん、百メートル走をした時の二倍は優に速く走れている。
と、絶望しないために急いだのではあるが、僕は昇降口の前で信じられないような事実に気付いてしまった。
「あああああっ!」
「はぁ……どうした!? また顔が青いぞ」
「荷物丸ごと放送室に置いてきたぁ!」
「あっ、確かに……情真、お疲れさん」
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