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第二章 陰謀戦争許さぬ意向
sideアンジュ。
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注意 軽度百合
ーーー
この美しい精霊のような子は、竜王と呼ばれる竜族の子で、二代目竜王リリーナの生まれ変わりなのだそうだ。こんなに小さくて可憐な、馬の嗎で吹き飛んでしまいそうなこの子が、この国を守る護り神?誠也が言っていた言葉を信じるならそうなのだろうけど、信じられない。
「……あたしは本来まだ生まれるべきではありませんでした。予言通りに行けばあと三世紀後、ヘイストスの末裔の腹から生まれるハズでしたの。外界からのもののせいで因果律が狂ってしまっている。」
「それって…」
「おかあさま、わかっているはずでしょう。無闇に聞かないでくださいませ。」
外界 因果律……。誠哉の言っていた言葉にもそれはあった。バタフライエフェクト、小さな蝶の羽の風で、全てが乱れて変わってしまうと。だから失敗は許されないのだと、何度も鞭をふるい叩かれたことを思い出して身震いした。
「…ジュリー?」
ふと、ジュリアスの顔を見て、不安になった。ジュリアスは深く考え混んでいるようだった。まるで外界からのものに心当たりがあるかのように。そんな憂いを取り払ってあげるべき存在は、竜王の聖女という立場からか、リリーナの言葉に気を取られ気づいていない。
「まぁ、生まれる順が変わったところで世界滅亡とか大災害が起こるとかはありませんので、ご安心を。竜王のロールはあくまで矮小な他の種の保存ですわ。」
ぱたぱた、とリリーナが動くたびに、銀髪が蝋燭の光を浴びて煌めく。ほぅ、とため息が出てしまうほど彼女は綺麗だ。この黴臭い牢屋に似合わない、満面の笑みを浮かべ、鉄格子の隙間からこちらにやってきて私の肩に止まる。
「それで……あの、リリーナ公爵令嬢?なぜ私を」
「あら、あたしの愛しい唯一。そんな堅苦しく呼ばず、どうかリリーと呼んで」
「いや、でも、その…」
「あーん。可愛い!おかあさま、おとうさま。この子を傷つけた世界で一番のバグを殺しにいきましょう。許せませんわ!」
リリーナが額にキスすると同時に、膨大な魔力が私に振り返る。魔力の気配にびくりと肩を揺らす。しかしいつもの、誠哉の折檻のための魔法とは違って、柔らかく温かな魔法は私をキラキラと包んだ。
「あぁ、やはり、産まれるのが早すぎましたの。傷跡が残ってしまったし、眼球は再生できなかった…。アンジュ、あたしの天使ちゃん。不出来なあたしは嫌いかしら…?」
その言葉に驚き、自らの顔に触れる。額から頬にかけての傷が、塞がっているようだ。目は片方潰れてしまったが、痛みもなく、傷跡がぷくりとケロイドになっていた。ギルドで見た屈強な戦士みたいな傷跡をなぞる。美しくはないだろう……。
「へ?あ、あれ?ほんとだ傷が塞がって…私、このままジュリーについて行って死ぬのだとばかり……。」
「#__それは許さぬぞ?__#」
「ひっゃ!」
低い低い声と共に大量の魔力がこの小さい体から放出される。威圧だ。この子は圧倒的な強者だと、首を垂れろと本能が叫び、耳がぺたりと倒れ、尻尾が脚の間に丸まる。
「あぁ、ごめんなさい。あたしのかわいい天使がつい笑えないジョークを言うものだから…。」
「リリーナ公爵れ「リリーと呼んで?」……リリー…。私、醜いわ。誠哉にもなんども殴られて、火箸のアザもあるし、あいつと一緒に寝て……噛みつかれたあとだってある。あなたは私とは違う。立派なご両親がいる、素晴らしい家系のご令嬢で、私は偽物の男爵よ。」
身分不相応だと、必死に伝える。前まで第三王子に言い寄ってたことを棚に上げて……馬鹿みたい。それに、わざわざ私みたいな傷モノをもらい受ける必要はない。もっと相応しくて、あなたと釣り合う人がいるはず……とやんわり断る。
「竜にニンゲンのリクツを垂れたって、ムダよ?あなたが今までどう生きてきたかとか、あなたが誰かに汚されたとか、関係ないわ。あなたを傷つけた奴は許さないし、もっと早く会いに来れたらなんて、思うけれど……。今、あなたを、1番欲しがってるのはあたし。」
小さな、海のように澄んだ瞳が鋭く私を射止める。熱視線が愛を伝えてきて、心臓が早鐘を打つ。
「…っ。でも、許されないわ。周りがどう言うか。」
「周りってニンゲンのことでしょう?何回も同じ話は嫌よ。欲しい言葉はあなたがどう思ってるかだけ。アンジュ。私の可愛くて綺麗な唯一。わかっているんでしょう賢いあたしの子」
さっきから、リリーナは綺麗とか可愛いとか、甘い言葉を浴びせてくる。そんなわけない。私、醜くなったのに。それでもリリーナの瞳は真剣で嘘を一つもついてないことがわかって。何故だかその言葉が嬉しくて…。
さっき初めて会った私のことをなんでそこまで思ってくれるの?
今の私は、魔法の薬を持ってるわけじゃない。ましてや、誠哉に唯一使えると褒められた顔は傷がついてて、ボロボロで、みすぼらしくて。なのに、それでもリリーナは、私のことを?
「やめてよ。竜王なら私に命令すればいいじゃない。」
「往生際が悪いわ、アンジュ。あなたが決めるのよ。あなたが選んだ伴侶にあたしがなるの。あなたの伴侶はいい人よ。あなたしか愛さない。あなただけを見つめ続けるわ」
今すぐ、手を取れ、欲しがれと小さな瞳が爛々と光る。散々甘言を流し込んだくせに、リリーナは押し切られた騙されたなんて言わせないと言うのだ。そんなの…。
「…そんなのって、ずるい。」
まだ相手のこと、何も知らないのに…愛してやるからこちらに全てを委ねろなんて間違ってるわ。強引で傲慢な言葉も、……それにドキドキしてる私も、全ておかしい。ダメ、ダメよ。頬がカァッと赤くなる。
「ずるくても、結構よ。美しいあなたを手に入れるためなら、あたしは太陽も月も撃ち落とすわ。」
ジャリ、と言う音がして鉄格子の向こうを見る。二人を忘れて、この子の親の目の前で口説かれていたことに気づき、めまいがした。そう、そうよ。私、ついさっき決意したばかりじゃない。ジュリアスの幸せを守るって言ったばかりじゃない!それなのに、ジュリアスの幸せの結晶に手をつけようなんて……やっぱり、ダメよ…。
「アンジュ・カトゥルヌス。お前の罪を責めたら、竜王の機嫌を損ねてしまう。それに、竜王は我が妻にあったお前の罪を全て払う力を持っています。嘘はついてないでしょう。お前は罪人ではなくなった…。外野は何も言いません。平民でも奴隷でもない、身分関係なしのアンジュとして、リリーナの言葉を受け止めなさい。」
ルミナスは竜王の聖女としての言葉を言った。リリーナを自らの娘として制御できないと判断したのか、放任的ですごく冷たい言葉にも思えた。
「ルミナス……。ジュリー。私、そんな、いいのかしら……?」
先ほどまで静かに私たちの様子を見ていたジュリーに話しかける。ジュリー、あなたの家族に、私は入っていいのかしら。
「私としても、アンジュ、君には幸せになって欲しいな。それに我が子の幸せも尊重したいしね。」
「ーーっ、ありがとう。ジュリー…」
ジュリーは、ジュリーの気持ちを教えてくれた。ジュリーとルミナス、そしてリリーナ…その幸せな家庭の中に、私を入れてくれた。嬉しくて、涙がにじむ。
「お手を取って、あたしの可愛いお姫様。」
恐る恐る、その小さな手を取る。小さくて、紅葉の新芽ほどもない手は綺麗で、潰してしまわないか汚してしまわないか恐ろしかったけど……。
リリーナの魔力が辺りに満ちて、ジワジワと身体に暖かなものが流れ込む。ピンと空気が引き締まり、そして緩んだ時、チリっと額に痛みが走った。
「これであたしたちは、ずっと一緒よ。アンジュ」
涙で濡らしたリリーナの瞳には、恍惚とした表情が浮かんでいた。
ーー
BLでねぇのに3,000文字超すでないよ……。
アンジュは結局、周りの意見を聞いて、周りから許されるまで自分で愛を掴みにいけない恋愛臆病女なので。
リリーナに何も考えずにあたしだけを見て!あたしとあなたのことでしょ天使ちゃん!!て怒られるやつを、描きたいんじゃ……。(遺言)
あと少し、本編はあと二話ぐらいでおわる予定です。最後までお付き合いください。
ーーー
この美しい精霊のような子は、竜王と呼ばれる竜族の子で、二代目竜王リリーナの生まれ変わりなのだそうだ。こんなに小さくて可憐な、馬の嗎で吹き飛んでしまいそうなこの子が、この国を守る護り神?誠也が言っていた言葉を信じるならそうなのだろうけど、信じられない。
「……あたしは本来まだ生まれるべきではありませんでした。予言通りに行けばあと三世紀後、ヘイストスの末裔の腹から生まれるハズでしたの。外界からのもののせいで因果律が狂ってしまっている。」
「それって…」
「おかあさま、わかっているはずでしょう。無闇に聞かないでくださいませ。」
外界 因果律……。誠哉の言っていた言葉にもそれはあった。バタフライエフェクト、小さな蝶の羽の風で、全てが乱れて変わってしまうと。だから失敗は許されないのだと、何度も鞭をふるい叩かれたことを思い出して身震いした。
「…ジュリー?」
ふと、ジュリアスの顔を見て、不安になった。ジュリアスは深く考え混んでいるようだった。まるで外界からのものに心当たりがあるかのように。そんな憂いを取り払ってあげるべき存在は、竜王の聖女という立場からか、リリーナの言葉に気を取られ気づいていない。
「まぁ、生まれる順が変わったところで世界滅亡とか大災害が起こるとかはありませんので、ご安心を。竜王のロールはあくまで矮小な他の種の保存ですわ。」
ぱたぱた、とリリーナが動くたびに、銀髪が蝋燭の光を浴びて煌めく。ほぅ、とため息が出てしまうほど彼女は綺麗だ。この黴臭い牢屋に似合わない、満面の笑みを浮かべ、鉄格子の隙間からこちらにやってきて私の肩に止まる。
「それで……あの、リリーナ公爵令嬢?なぜ私を」
「あら、あたしの愛しい唯一。そんな堅苦しく呼ばず、どうかリリーと呼んで」
「いや、でも、その…」
「あーん。可愛い!おかあさま、おとうさま。この子を傷つけた世界で一番のバグを殺しにいきましょう。許せませんわ!」
リリーナが額にキスすると同時に、膨大な魔力が私に振り返る。魔力の気配にびくりと肩を揺らす。しかしいつもの、誠哉の折檻のための魔法とは違って、柔らかく温かな魔法は私をキラキラと包んだ。
「あぁ、やはり、産まれるのが早すぎましたの。傷跡が残ってしまったし、眼球は再生できなかった…。アンジュ、あたしの天使ちゃん。不出来なあたしは嫌いかしら…?」
その言葉に驚き、自らの顔に触れる。額から頬にかけての傷が、塞がっているようだ。目は片方潰れてしまったが、痛みもなく、傷跡がぷくりとケロイドになっていた。ギルドで見た屈強な戦士みたいな傷跡をなぞる。美しくはないだろう……。
「へ?あ、あれ?ほんとだ傷が塞がって…私、このままジュリーについて行って死ぬのだとばかり……。」
「#__それは許さぬぞ?__#」
「ひっゃ!」
低い低い声と共に大量の魔力がこの小さい体から放出される。威圧だ。この子は圧倒的な強者だと、首を垂れろと本能が叫び、耳がぺたりと倒れ、尻尾が脚の間に丸まる。
「あぁ、ごめんなさい。あたしのかわいい天使がつい笑えないジョークを言うものだから…。」
「リリーナ公爵れ「リリーと呼んで?」……リリー…。私、醜いわ。誠哉にもなんども殴られて、火箸のアザもあるし、あいつと一緒に寝て……噛みつかれたあとだってある。あなたは私とは違う。立派なご両親がいる、素晴らしい家系のご令嬢で、私は偽物の男爵よ。」
身分不相応だと、必死に伝える。前まで第三王子に言い寄ってたことを棚に上げて……馬鹿みたい。それに、わざわざ私みたいな傷モノをもらい受ける必要はない。もっと相応しくて、あなたと釣り合う人がいるはず……とやんわり断る。
「竜にニンゲンのリクツを垂れたって、ムダよ?あなたが今までどう生きてきたかとか、あなたが誰かに汚されたとか、関係ないわ。あなたを傷つけた奴は許さないし、もっと早く会いに来れたらなんて、思うけれど……。今、あなたを、1番欲しがってるのはあたし。」
小さな、海のように澄んだ瞳が鋭く私を射止める。熱視線が愛を伝えてきて、心臓が早鐘を打つ。
「…っ。でも、許されないわ。周りがどう言うか。」
「周りってニンゲンのことでしょう?何回も同じ話は嫌よ。欲しい言葉はあなたがどう思ってるかだけ。アンジュ。私の可愛くて綺麗な唯一。わかっているんでしょう賢いあたしの子」
さっきから、リリーナは綺麗とか可愛いとか、甘い言葉を浴びせてくる。そんなわけない。私、醜くなったのに。それでもリリーナの瞳は真剣で嘘を一つもついてないことがわかって。何故だかその言葉が嬉しくて…。
さっき初めて会った私のことをなんでそこまで思ってくれるの?
今の私は、魔法の薬を持ってるわけじゃない。ましてや、誠哉に唯一使えると褒められた顔は傷がついてて、ボロボロで、みすぼらしくて。なのに、それでもリリーナは、私のことを?
「やめてよ。竜王なら私に命令すればいいじゃない。」
「往生際が悪いわ、アンジュ。あなたが決めるのよ。あなたが選んだ伴侶にあたしがなるの。あなたの伴侶はいい人よ。あなたしか愛さない。あなただけを見つめ続けるわ」
今すぐ、手を取れ、欲しがれと小さな瞳が爛々と光る。散々甘言を流し込んだくせに、リリーナは押し切られた騙されたなんて言わせないと言うのだ。そんなの…。
「…そんなのって、ずるい。」
まだ相手のこと、何も知らないのに…愛してやるからこちらに全てを委ねろなんて間違ってるわ。強引で傲慢な言葉も、……それにドキドキしてる私も、全ておかしい。ダメ、ダメよ。頬がカァッと赤くなる。
「ずるくても、結構よ。美しいあなたを手に入れるためなら、あたしは太陽も月も撃ち落とすわ。」
ジャリ、と言う音がして鉄格子の向こうを見る。二人を忘れて、この子の親の目の前で口説かれていたことに気づき、めまいがした。そう、そうよ。私、ついさっき決意したばかりじゃない。ジュリアスの幸せを守るって言ったばかりじゃない!それなのに、ジュリアスの幸せの結晶に手をつけようなんて……やっぱり、ダメよ…。
「アンジュ・カトゥルヌス。お前の罪を責めたら、竜王の機嫌を損ねてしまう。それに、竜王は我が妻にあったお前の罪を全て払う力を持っています。嘘はついてないでしょう。お前は罪人ではなくなった…。外野は何も言いません。平民でも奴隷でもない、身分関係なしのアンジュとして、リリーナの言葉を受け止めなさい。」
ルミナスは竜王の聖女としての言葉を言った。リリーナを自らの娘として制御できないと判断したのか、放任的ですごく冷たい言葉にも思えた。
「ルミナス……。ジュリー。私、そんな、いいのかしら……?」
先ほどまで静かに私たちの様子を見ていたジュリーに話しかける。ジュリー、あなたの家族に、私は入っていいのかしら。
「私としても、アンジュ、君には幸せになって欲しいな。それに我が子の幸せも尊重したいしね。」
「ーーっ、ありがとう。ジュリー…」
ジュリーは、ジュリーの気持ちを教えてくれた。ジュリーとルミナス、そしてリリーナ…その幸せな家庭の中に、私を入れてくれた。嬉しくて、涙がにじむ。
「お手を取って、あたしの可愛いお姫様。」
恐る恐る、その小さな手を取る。小さくて、紅葉の新芽ほどもない手は綺麗で、潰してしまわないか汚してしまわないか恐ろしかったけど……。
リリーナの魔力が辺りに満ちて、ジワジワと身体に暖かなものが流れ込む。ピンと空気が引き締まり、そして緩んだ時、チリっと額に痛みが走った。
「これであたしたちは、ずっと一緒よ。アンジュ」
涙で濡らしたリリーナの瞳には、恍惚とした表情が浮かんでいた。
ーー
BLでねぇのに3,000文字超すでないよ……。
アンジュは結局、周りの意見を聞いて、周りから許されるまで自分で愛を掴みにいけない恋愛臆病女なので。
リリーナに何も考えずにあたしだけを見て!あたしとあなたのことでしょ天使ちゃん!!て怒られるやつを、描きたいんじゃ……。(遺言)
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