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漣華、ひとり想う。*R15*
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自室に戻ると、漣華は重ね着した服を脱いでいく。
すでに人払いもして、身の回りをしてくれる粋燕も下がってしまったから、自分で適当に脱ぎすてていく。
自室の入り口から寝室に至るまで、漣華の脱いだ服や帯が点々と落ちていき花が咲いたように鮮やかな色彩を残す。
単衣姿になると、それすらも脱いでしまいたくなった。
身体が熱い気がするのだ。
外は涼しいのに。
熱のこもった息を吐き出すとより一層熱が高まった気がする。
漣華自身には全く覚えがないが、妓楼での一夜はどこか漣華の身体に変化を与えていた。
沓を脱ぎ、寝台に腰かけて単衣を緩める。
下褌の紐すら緩めて、先ほどから熱く天を向いた雄が下帯に押さえつけられて不満そうにしているのを緩めてやると、ふるりと桃色をしてつるりとした傘が顔を出した。
「……はっ……!」
そっと手を触れると、そこから全身に電気が走るような快感が漣華を襲う。
敏感すぎて痛みを感じるくらいだが、同時に快感も漣華を甘くしびれさせる。
胎の中で荒れ狂う熱を吐き出したい。
漣華とて、健康な青年男子だ。
自慰行為などもそれなりに経験があるが、もともとそういった欲が少ないのか精通を迎えて以後もほとんど経験がないが、多少なりと職人たちの話から知った知識はある。
寝台の傍に据え付けてある小卓の引き出しを開けると、小さな小瓶が出てくる。
これは何の変哲もない植物油だ。
髪を整えたり、肌の保湿の為に塗り込んだりするもの。
これを掌にたっぷりと出し、屹立した雄にそっと手を当てると、手が冷たかったせいかぞくりと腰に電流が走る。
すこし掌で油を温め、再度手をやると冷たさに驚かずに住んだ。
そのまま掌で握りこんでしゅ、しゅ、としごき上げると腰の付け根に響くような快楽が漣華の身体を走る。
人払いをしているとは言え、声を押し殺す。
こんな媚声を家人にでも聞かれたらと思うとなかなかに集中できない。
そもそもこんな痴態を義実家でやるなぞ、恥ずかしくて仕方がない。
瑯炎の私邸なら、いくらでもできるのに。
瑯炎に会いたい。
熱に浮かされた頭で、漣華が思い浮かべたのはまずは瑯炎だった。
しかし、そんなはずはないのに漣華を抱く礼記のすがたもありありと思い浮かべられる。
瑯炎の生まれたままの姿で、漣華の身体を愛撫し、礼記と口づけを交わし、その身をゆだねる。
漣華の舌を引き出し舐めしゃぶり、乳首をくりくりと虐める。
そして漣華を膝の上に載せて、漣華を想う存分に愛撫する。
深く激しく漣華の舌と口中を舐めしゃぶりつくし、だらだらと流れる性器を二人で愛撫を施し、さらに尻の穴をゆっくりとほぐして中に入ってくる。
そう思うと、尻の穴もぞくぞくと快楽の種が芽吹き、漣華はさらにせつなげな声をあげる。
私は一体どちらを選べばよいのか。
肉体の相性を確かめれば楽になるのか。
それとも。
はぁはぁ、と荒く息を付き始めたところで、聞きなれた声がした。
「漣華?」
すでに人払いもして、身の回りをしてくれる粋燕も下がってしまったから、自分で適当に脱ぎすてていく。
自室の入り口から寝室に至るまで、漣華の脱いだ服や帯が点々と落ちていき花が咲いたように鮮やかな色彩を残す。
単衣姿になると、それすらも脱いでしまいたくなった。
身体が熱い気がするのだ。
外は涼しいのに。
熱のこもった息を吐き出すとより一層熱が高まった気がする。
漣華自身には全く覚えがないが、妓楼での一夜はどこか漣華の身体に変化を与えていた。
沓を脱ぎ、寝台に腰かけて単衣を緩める。
下褌の紐すら緩めて、先ほどから熱く天を向いた雄が下帯に押さえつけられて不満そうにしているのを緩めてやると、ふるりと桃色をしてつるりとした傘が顔を出した。
「……はっ……!」
そっと手を触れると、そこから全身に電気が走るような快感が漣華を襲う。
敏感すぎて痛みを感じるくらいだが、同時に快感も漣華を甘くしびれさせる。
胎の中で荒れ狂う熱を吐き出したい。
漣華とて、健康な青年男子だ。
自慰行為などもそれなりに経験があるが、もともとそういった欲が少ないのか精通を迎えて以後もほとんど経験がないが、多少なりと職人たちの話から知った知識はある。
寝台の傍に据え付けてある小卓の引き出しを開けると、小さな小瓶が出てくる。
これは何の変哲もない植物油だ。
髪を整えたり、肌の保湿の為に塗り込んだりするもの。
これを掌にたっぷりと出し、屹立した雄にそっと手を当てると、手が冷たかったせいかぞくりと腰に電流が走る。
すこし掌で油を温め、再度手をやると冷たさに驚かずに住んだ。
そのまま掌で握りこんでしゅ、しゅ、としごき上げると腰の付け根に響くような快楽が漣華の身体を走る。
人払いをしているとは言え、声を押し殺す。
こんな媚声を家人にでも聞かれたらと思うとなかなかに集中できない。
そもそもこんな痴態を義実家でやるなぞ、恥ずかしくて仕方がない。
瑯炎の私邸なら、いくらでもできるのに。
瑯炎に会いたい。
熱に浮かされた頭で、漣華が思い浮かべたのはまずは瑯炎だった。
しかし、そんなはずはないのに漣華を抱く礼記のすがたもありありと思い浮かべられる。
瑯炎の生まれたままの姿で、漣華の身体を愛撫し、礼記と口づけを交わし、その身をゆだねる。
漣華の舌を引き出し舐めしゃぶり、乳首をくりくりと虐める。
そして漣華を膝の上に載せて、漣華を想う存分に愛撫する。
深く激しく漣華の舌と口中を舐めしゃぶりつくし、だらだらと流れる性器を二人で愛撫を施し、さらに尻の穴をゆっくりとほぐして中に入ってくる。
そう思うと、尻の穴もぞくぞくと快楽の種が芽吹き、漣華はさらにせつなげな声をあげる。
私は一体どちらを選べばよいのか。
肉体の相性を確かめれば楽になるのか。
それとも。
はぁはぁ、と荒く息を付き始めたところで、聞きなれた声がした。
「漣華?」
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