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バナナはおやつに入るんですか?いいえ。それにそれはバナナじゃないわ。
8話目にしてプロローグ。むしろ7.5話
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「それでは、今から国にお触れを出します。私シリウス女王並びにベルキス宰相は始原龍ヤースーフの孫、龍皇レムニールの息子、レオンにフレイム=ドゥーバの名を与え、私達の夫と成り、フレイムカールの新たなる王とすると」
え?女王陛下?
「ベルキス、シリウス両名は、再び女神にレオン・フレイム=ドゥーバと、例え死が私達の仲を引き裂こうとも永遠の愛を誓います!!」
はい?宰相閣下?
「「誓います!!」」
シリウス女王とベルキス宰相が立って右手を上げ宣誓しだした。
しかも最後の言葉は、女神に対しての婚儀の誓いだった。
「なに言い出すのですか陛下と閣下は!?私は王になる気など無いですよ!!」
もう、王様は色々と辛いんやから・・・
今回はお休みします
「え!?ママ達を二度と離さないってさっき言ったよね?」
「あの言葉嘘だったの、レン君?・・・」
な!嘘じゃない!嘘じゃないけど・・・・・
「ワテは・・・人族でっせ?こないな小さな角が生えてしまって、見掛けは龍人族に見えまっけども・・・それにママもお姉ちゃんも龍人族の王族やおまへんか?身分が違いまっしゃろ」
頭に生えた2本の角を2人に見せた。
シリウスが俺の角を触りだした。
「ヤースーフの孫な時点で身分は関係無いよ?それに龍人族の角と変わらないよ?でも本当に人族なの?」
「レン君、産まれた時何があったの?ママに教えて?」
そやな?
2人に教えなあかんわな?
俺の出生を・・・
「・・・産まれて初めて口にしたのがレムニールの血やった」
そう、あれは12年前でした。
***************
「久しぶりグラナーク、早速転生しよう。第2回転生タイム!」
魔導生命体と戦い、俺はその戦いに敗れた。
で、気付いたら俺を地球から異世界ラングドーレに転生させた美人がいた。
ラングドーレの女神シュプルナ。
女神に転生時、約束されたのがラングドーレの平定。
ラングドーレはまさに地球にあるファンタジーRPGゲームのような世界。
モンスターも居れば国同士で剣と魔法で戦う世界。
そのラングドーレにあるタルワート大陸の王家に転生させ、世界を統治するよう言われた。
タルワート大陸の王家の第1皇子として生まれた俺は魔法を極め、さらに新たな魔法もつくり、タルワート大陸を10代で平定。
その後20年掛かりラングドーレを平定した。
平定した時に付いた二つ名が【魔王】
魔法の王を縮めただけの呼び名だ。
だがその呼び名のおかげで俺に反感する輩が召喚魔法を使い、異世界から勇者なる異世界人を召喚し、俺に嗾けてきた。
俺はよく有るラスボスの魔王じゃないのに。
俺は女神からチートスキル【無限魔力】を貰っており、そのお陰か、異世界の勇者達を返り討ちしていた。
反感を抱く輩は徐々にエスカレートし、終いには召喚した異世界人を改造し、魔導生命体に変え、俺に嗾けてきた。
流石に無限に再生する魔導生命体に俺は敵わなかった。
そして今、そのラングドーレの創世の神、女神シュプルナが目の前にいた。
え?
転生?
「そ、君は召喚勇者に負けたのでもなく、バカな人族が自分が覇者になりたいがために作った魔導生命体によって殺されたんだ」
うそ!?
「ホント」
マジで?えっ?じゃあ嫁達は!?
「んと・・・・それじゃ、言うよ?奥さん達は色々あって先に転生したから・・・君で最後」
は?
いや、今さっきまで俺の隣にいましたやん?
「だから色々あってね?君が再度転生する先はグラナーク没後1500年後のラングドーレだから」
・・・なんやて?
つまり、色々橋追って俺が死んだ1500年後に転生すると?しかも嫁達は既に転生していると?
「ラングドーレ太陽化っちゃった・・・から」
なんですと~~~~~~~~~!!
あれか?
神式、世界リセット術か!?
略してノアってか?
「仕方ないじゃん!まさか君が負けて、なおかつ魔導生命体が知性持って、さらに生き物全て殺し出したんだから!」
と、言って女神シュプルナは俺に手を翳す。
待て!?
まだ聞きたい事がある!
俺の妻達5人だ。
学者3人、王族1人、亜人1人。
その妻達が心配だ。
「・・・・・新たなチートを授けます【無限収納】」
新たなチート?
それはよくある次元外ポケットやないか!?
返品を要求する!
クーリングオフだ!クーリングオフ!
「時間切れだよ!?君の転生が始まった!!あと思い出して・・・君の元の宗教、仏教の・・・教・・・」
あ!待て!シュプルナ?
これでお前との会話終わりか?
1500年とか色々聞きたかったのに!
わ!真っ暗やないか!!
俺の転生の目的は以前同様、世界の平定でよいのか?
何も聞こえなくなったやないか!!
やばい!これが転生か?
グラナークになった時、こんなだったか!?
女神、仏教の教えって?
悟り?入滅の事か!?輪廻転生か!?
わからへん!どの教えや!?
わっ!なんや!口になんか生温い物が。
あ、母乳?母乳ですか?そうなんですね?
『これでダメなら私では無理だ・・・すまんな?赤子よ・・・』
あれ?これ知ってる?
龍原語だ?龍なの?ワテの来世は?
ルビカタンカか?
『!?赤子!今なんと言った?』
俺、赤子なん?おや?思念話ですやん。
『そうだ!赤子!今、口に入れた物を飲むのだ!!』
これ?生温い・・・血の味だ・・・
でも飲まなあかんと本能が・・・
うっ・・・変な味・・・
でもなんか、体が軽くなって来た。
『良かった・・・赤子、お前は助かる』
『助かる?ワテの親違いまんのん?』
『だからさっき聞いた。さっき、赤子はなんと言ったのだ?』
『ルビカタンカ?』
『なぜ、タルワート大陸始原龍、ルビカタンカを知っている?しかも龍原語まで』
『ワテはグラナークやねん』
『なんと!!【魔王】の転生者なのか!?』
あかん、まだ見えへん。
自分が親じゃあらへんねんな?
『まだ無理だろう・・・お前は死体から引き裂いて私が出してやったのだから・・・私はお前の親では無い』
『は?死体から引き裂た?』
『そうだ・・・お前の村は魔王軍に蹂躙されて、お前の母は死んでいたのだ』
『な!ワテがそんな事する訳ないやろ!!』
『お前ではない。純粋な魔族の魔王だな?ここはテレース大陸。タルワートの裏側の大陸だ』
な、転生先は俺が知らない大陸だったのか!?
しかも唯の魔族が魔王を名乗っているのか?
ノアは?
女神がノアった世界リセットで魔導生命体や生き物は死滅した筈?
なんで魔族が生きてた?
考えても仕方ない。
女神シュプルナが俺を転生させ、彼女との繋がりが切れた。
さらに血を与えてくれる龍原語を話す者。
俺はその血を本能的に飲み続けた。
『グラナーク、どうだ具合は?』
『・・・大分軽くなった。今すぐ死ぬ事は無い筈。少しだが、自分の血から魔力も貰えたみたいや。回復魔法使うわ・・・』
俺は貰えた魔力を体内循環させ、身体の隅々まで行き渡した。
龍原語を話す者が俺の母親の遺体から俺を出したなら、俺は未熟児か栄養失調に違い無い筈。
貰った魔力が身体の隅々まで行き渡り、魔力に馴染み、回復魔法を使う。
呼吸が安定した。
生きれる。
『足りないなら言え。いくらでもくれてやる』
『ありがとな?自分、名前なんて言うん?』
『私か?私は龍皇レムニール』
テレース大陸の龍皇が俺を助けてくれたようだ。
レムニールの暖かさを背中で感じた。
多分、レムニールは俺を手の平の上に乗せ、優しく握られている。
『そか。レムニール、ありがとうな?・・・魔力をもう少し馴染ますために眠るわ』
『・・・死ぬなよ?今、私の住処に向かってるからな?』
ありがとう龍皇レムニール・・・
レムニールの手の平の中で暖かさを感じながら眠りについた。
再び口に生温い物が入ってきてそれを飲み、目が覚めた。
いや、意識が起きただけだ。
まだ目が見えてない。
いや、これは・・・
俺には目が無いんだ。
『グラナーク、気付いたか?』
『レムニール・・・。手足の感覚はある。鼻も匂いを感じる。耳も聞こえる。』
『なんとかなりそうか?』
『・・・我儘を言っていいか、レムニール。もう少し血をくれ。多分ワテ、目が無いんや』
『なんだと!血なら幾らでもやる。・・・しかし、目が無いだと?私の血でなんとかなるのか?』
『大丈夫や。ワテは身体再生も会得したんや。あと少しだけレムニールの血から魔力が必要やねん』
『わかった!・・・さあ、飲め?』
何かを千切る音と共にレムニールが俺の口の中に何かを入れてきた。
それから血の味がしたので夢中で吸った。
レムニールの血から俺の魔力量が増えていく。
『ありがとうレムニール・・・多分いける・・・』
レムニールから貰った魔力を全て目に集中した。
眼球をイメージし、神経が脳に繋がるのをイメージ。
目の辺りに何かが出来るのを感じた。
瞼の向こうが明るい?
よし!光を感じてる。
瞼を開けて見た。
目の前に白銀の身体を持つ美しい牝型龍が小指を噛み千切り、俺の口に入れてくれていた。
『初めまして・・・レムニール?』
『見えるのか?私が?』
『白銀の龍がワテのために小指を噛み千切り、吸わせてくれてはる』
『はは・・・凄いな?世界を統治した魔王グラナーク・・・目を作るとは・・・』
俺は小指から口を離し、レムニールの小指に手を当て身体再生を掛ける。
レムニールが噛み千切った小指が再生していく。
『なに!・・・・・・他者にも出来るのか?身体再生は』
レムニールの小指が完全に再生したのを確認し、手を離した。
『・・・レムニール、貴女は命の恩人や』
『そうか?・・・私は魔王グラナークの転生者を助けた』
『貴女にお礼がしたい・・・』
『お礼か。見返りは望まないのだが・・・・・・お前に名前を授け、その名前を名乗るのだ。それとも再び魔王を名乗るか?』
『いや、レムニールに救われた命だ。新たな名前を名乗りたい。レムニールが名前をくれ。』
『では・・・・・・レオン、お前の名前はレオンだ』
『龍原語で唯一の子と言う意味じゃないか?本来、龍種が1番目の我が子に付ける名前だぞ?俺にその名前を与えていいのか?』
『構わん。むしろレオンには既に血を分けている。・・・そうだろ?私の息子よ?』
『・・・なるほど。俺の母親はテレース大陸、龍皇レムニール。と言う事だな?・・・よろしくお願いします母さん?』
『うむ・・・末長く頼むぞ、息子レオン?』
と、俺はレムニールに命と名前をもらい、レムニールの息子になった。
まだ赤子だった俺は、3才までレムニールの血で育てられ、レムニールの血を飲み続けた事で頭に角が生え出した。
最近我儘ばかり言うが俺の大事な母親だ。
「・・・今ではレムニール、絶賛片思い中のアシュリーさんとその娘達のご飯を心配する専業主婦なんですけどね?」
「「え?・・・・・・レン君?片思いって何!?」」
元妻達が片手づつ、俺の手の甲を捻り出した。
「いだだだだだだ!!手を捻らないで!!嫌!!しかも爪立てないで!!」
早速再会した元妻達に浮気がバレました
***************
「えと?そろそろ母上や祖母様の昼食の用意があるので・・・離して頂きたいのですが・・・」
「転移で逃げようとしたでしょ?レン君!」
「レン君!私達に呼ばれて来たのに逃げようとしてるわよね?」
今、城の侍女達が昼食の用意をしに私室に入って来たのでチャンスと思い、転移しようとしたら2人に捕まりました。
俺の転移は捕まった者が一緒に転移出来る能力。
それを妻達は完全把握していた。
だから捕まえられてる。
「・・・では失礼いたします」
侍女達は俺を気にする事なく、私室に昼食を並べ終え、部屋から出て行った。
「・・・陛下?閣下?食べないのですか?」
「ママは手が塞がってるのでレン君が食べさせて?」
「お姉ちゃんはレン君のカミュカミュした奴を口移しで食べたい」
「あ!じゃあママも!!」
ウチの駄ドラ娘よりタチ悪いな!!
来世でも2人の変態的デレは健在だった。
「私、祖母と母の食事の準備が・・・」
「なら、私達を連れて行きなさい」
「レン君が絶賛片思い中の馬の骨を見てやる!」
「お仕事があるのでは無いですか?それにこんなに美味しそうなお食事が用意されているでは無いですか?」
「「・・・レン君、私達が嫌いになったの?」」
目を潤ませ、美人2人に見つめられる。
いや、大好きだ!
抱きしめてチュッチュッしたい!
・・・だが、今、貴女達はフレイムカールの女王と宰相。
おれは見掛け龍人の人族だ。
この愛は実らぬ禁断の愛なのだよ?
「・・・2人とも大事な妻・・・でした?」
と、言いかけると2人の顔が悪い顔になった。
「教えてあげましょうか?ちなみに捕まれてる間、私達を振りほどく事は出来ないから」
「転移は捕まえてる妻の合意が無いと出来ませ~ん」
「は?」
「と、女神様がレン君に制約を掛けたからね~?妻だった者達には勝てない制約で~す」
なん・・・だと!?
俺は敢えて【身体強化魔法】全開で2人を振りほどこうとした。
腕が普通にブンブン動くだけで振りほどく事が出来ない・・・
あれ?
【転移】!!
・・・あれ?
「ね?」
「ふふふ・・・さあ、どうする?レン君?」
と、その時、タイミングよくノックされた。
「今日は公務全て休みと言ったでしょ!?」
シリウス女王がドアの向こうに向かって叫んだ。
「陛下?近衛隊長カインです!そのままお聞き下さい!北の国、ルーズルーフが勇者召喚いたしました!!」
「「なんですって!!」」
あ、手が離れた?
【転移】
「「あ!!レンく・・・・」」
***************
「遅くなりました母上、祖母様!!直ちに昼食の準備に掛かります!!」
アパートに転移し、レムニール達を確認せず台所へ走った。
まず、アシュリーさん達には魚介のピラフ、オカンとオバァは・・・バビルーの丸焼きでいいや!
直ちに製作し、テラスに持っていく。
「な・・・に!?なんで!!」
テラスにはシリウス女王とベルキス宰相が我が家の女達と楽しくおしゃべりしていたのだ。
「レンく~ん?時代は進化したのだよ~?」
シリウス女王は人差し指を左右にふり、俺に悪そうな顔をみせる。
いや、どうやって来たの!?
なにその、時代は進化したって!?
「ヤースーフ?あれが鳩が豆鉄砲を食らった顔って言うのよ?」
ベルキス宰相も悪そうな顔だった。
「わー女王様なんだって~!!」
「お姉ちゃん達も立派な角が生えてるんだ~」
ミリナ!ユリーナ!その人達は王家の方です!
身分!いや!そんな馴れ馴れしくシリウス女王の角に触っちゃダメ!!
「そうよ?ユリ・・・・・・んん!?」
女王様と宰相閣下・・・どうやってアパートに!?
あれ?陛下?如何いたしましたか?
ユリーナを見て?次にミリナを見て?ほんで?アシュリーさんを見て。
?
青い顔?
あ、閣下とひそひそと話して?閣下も青い顔?
おや?閣下がアシュリーさんに近付いた?
「ミスリナ!リュース!リューナ!なんで貴女達また親子なのよ!?私よリンザよ!!」
な!なんやて~~~~~~~~~~~!!
「え?・・・り?リンザ?・・・じゃあ、レオンさまは・・・グラナーク!?」
アシュリーさんが一緒時が止まったようになったと思ったら・・・
アシュリーさんがミスリナだと!?
魔王グラナークの正妻、傾国の美姫と言われたミスリナ妃だと!?
アシュリーさん、勢いよく立ち上がると涙流しながら俺の元に走って来て・・・・・
パン!!
・・・・・・・・・叩かれ、抱き着かれました・・・・・・。
「・・・これで全て許すわ。グラナーク・・・いえ、レオン・・・」
「はは・・・ミスリナ、すまなかった。俺の隣に居たのに君を最初に死なせた・・・」
って!アシュリーさん!正妻やったんかい!!
魔導生命体に始めに斬られ、死なせてしまった最愛の妻、正妻ミスリナ・・・
アシュリーは俺の胸で大きな声を出し、泣き出した。
無意識にアシュリーを抱きしめてた。
「・・・良かったわね?ミスリナ・・・」
ママは涙を浮かべ、俺とアシュリーを見ていた。
《宰相と女王》
え?女王陛下?
「ベルキス、シリウス両名は、再び女神にレオン・フレイム=ドゥーバと、例え死が私達の仲を引き裂こうとも永遠の愛を誓います!!」
はい?宰相閣下?
「「誓います!!」」
シリウス女王とベルキス宰相が立って右手を上げ宣誓しだした。
しかも最後の言葉は、女神に対しての婚儀の誓いだった。
「なに言い出すのですか陛下と閣下は!?私は王になる気など無いですよ!!」
もう、王様は色々と辛いんやから・・・
今回はお休みします
「え!?ママ達を二度と離さないってさっき言ったよね?」
「あの言葉嘘だったの、レン君?・・・」
な!嘘じゃない!嘘じゃないけど・・・・・
「ワテは・・・人族でっせ?こないな小さな角が生えてしまって、見掛けは龍人族に見えまっけども・・・それにママもお姉ちゃんも龍人族の王族やおまへんか?身分が違いまっしゃろ」
頭に生えた2本の角を2人に見せた。
シリウスが俺の角を触りだした。
「ヤースーフの孫な時点で身分は関係無いよ?それに龍人族の角と変わらないよ?でも本当に人族なの?」
「レン君、産まれた時何があったの?ママに教えて?」
そやな?
2人に教えなあかんわな?
俺の出生を・・・
「・・・産まれて初めて口にしたのがレムニールの血やった」
そう、あれは12年前でした。
***************
「久しぶりグラナーク、早速転生しよう。第2回転生タイム!」
魔導生命体と戦い、俺はその戦いに敗れた。
で、気付いたら俺を地球から異世界ラングドーレに転生させた美人がいた。
ラングドーレの女神シュプルナ。
女神に転生時、約束されたのがラングドーレの平定。
ラングドーレはまさに地球にあるファンタジーRPGゲームのような世界。
モンスターも居れば国同士で剣と魔法で戦う世界。
そのラングドーレにあるタルワート大陸の王家に転生させ、世界を統治するよう言われた。
タルワート大陸の王家の第1皇子として生まれた俺は魔法を極め、さらに新たな魔法もつくり、タルワート大陸を10代で平定。
その後20年掛かりラングドーレを平定した。
平定した時に付いた二つ名が【魔王】
魔法の王を縮めただけの呼び名だ。
だがその呼び名のおかげで俺に反感する輩が召喚魔法を使い、異世界から勇者なる異世界人を召喚し、俺に嗾けてきた。
俺はよく有るラスボスの魔王じゃないのに。
俺は女神からチートスキル【無限魔力】を貰っており、そのお陰か、異世界の勇者達を返り討ちしていた。
反感を抱く輩は徐々にエスカレートし、終いには召喚した異世界人を改造し、魔導生命体に変え、俺に嗾けてきた。
流石に無限に再生する魔導生命体に俺は敵わなかった。
そして今、そのラングドーレの創世の神、女神シュプルナが目の前にいた。
え?
転生?
「そ、君は召喚勇者に負けたのでもなく、バカな人族が自分が覇者になりたいがために作った魔導生命体によって殺されたんだ」
うそ!?
「ホント」
マジで?えっ?じゃあ嫁達は!?
「んと・・・・それじゃ、言うよ?奥さん達は色々あって先に転生したから・・・君で最後」
は?
いや、今さっきまで俺の隣にいましたやん?
「だから色々あってね?君が再度転生する先はグラナーク没後1500年後のラングドーレだから」
・・・なんやて?
つまり、色々橋追って俺が死んだ1500年後に転生すると?しかも嫁達は既に転生していると?
「ラングドーレ太陽化っちゃった・・・から」
なんですと~~~~~~~~~!!
あれか?
神式、世界リセット術か!?
略してノアってか?
「仕方ないじゃん!まさか君が負けて、なおかつ魔導生命体が知性持って、さらに生き物全て殺し出したんだから!」
と、言って女神シュプルナは俺に手を翳す。
待て!?
まだ聞きたい事がある!
俺の妻達5人だ。
学者3人、王族1人、亜人1人。
その妻達が心配だ。
「・・・・・新たなチートを授けます【無限収納】」
新たなチート?
それはよくある次元外ポケットやないか!?
返品を要求する!
クーリングオフだ!クーリングオフ!
「時間切れだよ!?君の転生が始まった!!あと思い出して・・・君の元の宗教、仏教の・・・教・・・」
あ!待て!シュプルナ?
これでお前との会話終わりか?
1500年とか色々聞きたかったのに!
わ!真っ暗やないか!!
俺の転生の目的は以前同様、世界の平定でよいのか?
何も聞こえなくなったやないか!!
やばい!これが転生か?
グラナークになった時、こんなだったか!?
女神、仏教の教えって?
悟り?入滅の事か!?輪廻転生か!?
わからへん!どの教えや!?
わっ!なんや!口になんか生温い物が。
あ、母乳?母乳ですか?そうなんですね?
『これでダメなら私では無理だ・・・すまんな?赤子よ・・・』
あれ?これ知ってる?
龍原語だ?龍なの?ワテの来世は?
ルビカタンカか?
『!?赤子!今なんと言った?』
俺、赤子なん?おや?思念話ですやん。
『そうだ!赤子!今、口に入れた物を飲むのだ!!』
これ?生温い・・・血の味だ・・・
でも飲まなあかんと本能が・・・
うっ・・・変な味・・・
でもなんか、体が軽くなって来た。
『良かった・・・赤子、お前は助かる』
『助かる?ワテの親違いまんのん?』
『だからさっき聞いた。さっき、赤子はなんと言ったのだ?』
『ルビカタンカ?』
『なぜ、タルワート大陸始原龍、ルビカタンカを知っている?しかも龍原語まで』
『ワテはグラナークやねん』
『なんと!!【魔王】の転生者なのか!?』
あかん、まだ見えへん。
自分が親じゃあらへんねんな?
『まだ無理だろう・・・お前は死体から引き裂いて私が出してやったのだから・・・私はお前の親では無い』
『は?死体から引き裂た?』
『そうだ・・・お前の村は魔王軍に蹂躙されて、お前の母は死んでいたのだ』
『な!ワテがそんな事する訳ないやろ!!』
『お前ではない。純粋な魔族の魔王だな?ここはテレース大陸。タルワートの裏側の大陸だ』
な、転生先は俺が知らない大陸だったのか!?
しかも唯の魔族が魔王を名乗っているのか?
ノアは?
女神がノアった世界リセットで魔導生命体や生き物は死滅した筈?
なんで魔族が生きてた?
考えても仕方ない。
女神シュプルナが俺を転生させ、彼女との繋がりが切れた。
さらに血を与えてくれる龍原語を話す者。
俺はその血を本能的に飲み続けた。
『グラナーク、どうだ具合は?』
『・・・大分軽くなった。今すぐ死ぬ事は無い筈。少しだが、自分の血から魔力も貰えたみたいや。回復魔法使うわ・・・』
俺は貰えた魔力を体内循環させ、身体の隅々まで行き渡した。
龍原語を話す者が俺の母親の遺体から俺を出したなら、俺は未熟児か栄養失調に違い無い筈。
貰った魔力が身体の隅々まで行き渡り、魔力に馴染み、回復魔法を使う。
呼吸が安定した。
生きれる。
『足りないなら言え。いくらでもくれてやる』
『ありがとな?自分、名前なんて言うん?』
『私か?私は龍皇レムニール』
テレース大陸の龍皇が俺を助けてくれたようだ。
レムニールの暖かさを背中で感じた。
多分、レムニールは俺を手の平の上に乗せ、優しく握られている。
『そか。レムニール、ありがとうな?・・・魔力をもう少し馴染ますために眠るわ』
『・・・死ぬなよ?今、私の住処に向かってるからな?』
ありがとう龍皇レムニール・・・
レムニールの手の平の中で暖かさを感じながら眠りについた。
再び口に生温い物が入ってきてそれを飲み、目が覚めた。
いや、意識が起きただけだ。
まだ目が見えてない。
いや、これは・・・
俺には目が無いんだ。
『グラナーク、気付いたか?』
『レムニール・・・。手足の感覚はある。鼻も匂いを感じる。耳も聞こえる。』
『なんとかなりそうか?』
『・・・我儘を言っていいか、レムニール。もう少し血をくれ。多分ワテ、目が無いんや』
『なんだと!血なら幾らでもやる。・・・しかし、目が無いだと?私の血でなんとかなるのか?』
『大丈夫や。ワテは身体再生も会得したんや。あと少しだけレムニールの血から魔力が必要やねん』
『わかった!・・・さあ、飲め?』
何かを千切る音と共にレムニールが俺の口の中に何かを入れてきた。
それから血の味がしたので夢中で吸った。
レムニールの血から俺の魔力量が増えていく。
『ありがとうレムニール・・・多分いける・・・』
レムニールから貰った魔力を全て目に集中した。
眼球をイメージし、神経が脳に繋がるのをイメージ。
目の辺りに何かが出来るのを感じた。
瞼の向こうが明るい?
よし!光を感じてる。
瞼を開けて見た。
目の前に白銀の身体を持つ美しい牝型龍が小指を噛み千切り、俺の口に入れてくれていた。
『初めまして・・・レムニール?』
『見えるのか?私が?』
『白銀の龍がワテのために小指を噛み千切り、吸わせてくれてはる』
『はは・・・凄いな?世界を統治した魔王グラナーク・・・目を作るとは・・・』
俺は小指から口を離し、レムニールの小指に手を当て身体再生を掛ける。
レムニールが噛み千切った小指が再生していく。
『なに!・・・・・・他者にも出来るのか?身体再生は』
レムニールの小指が完全に再生したのを確認し、手を離した。
『・・・レムニール、貴女は命の恩人や』
『そうか?・・・私は魔王グラナークの転生者を助けた』
『貴女にお礼がしたい・・・』
『お礼か。見返りは望まないのだが・・・・・・お前に名前を授け、その名前を名乗るのだ。それとも再び魔王を名乗るか?』
『いや、レムニールに救われた命だ。新たな名前を名乗りたい。レムニールが名前をくれ。』
『では・・・・・・レオン、お前の名前はレオンだ』
『龍原語で唯一の子と言う意味じゃないか?本来、龍種が1番目の我が子に付ける名前だぞ?俺にその名前を与えていいのか?』
『構わん。むしろレオンには既に血を分けている。・・・そうだろ?私の息子よ?』
『・・・なるほど。俺の母親はテレース大陸、龍皇レムニール。と言う事だな?・・・よろしくお願いします母さん?』
『うむ・・・末長く頼むぞ、息子レオン?』
と、俺はレムニールに命と名前をもらい、レムニールの息子になった。
まだ赤子だった俺は、3才までレムニールの血で育てられ、レムニールの血を飲み続けた事で頭に角が生え出した。
最近我儘ばかり言うが俺の大事な母親だ。
「・・・今ではレムニール、絶賛片思い中のアシュリーさんとその娘達のご飯を心配する専業主婦なんですけどね?」
「「え?・・・・・・レン君?片思いって何!?」」
元妻達が片手づつ、俺の手の甲を捻り出した。
「いだだだだだだ!!手を捻らないで!!嫌!!しかも爪立てないで!!」
早速再会した元妻達に浮気がバレました
***************
「えと?そろそろ母上や祖母様の昼食の用意があるので・・・離して頂きたいのですが・・・」
「転移で逃げようとしたでしょ?レン君!」
「レン君!私達に呼ばれて来たのに逃げようとしてるわよね?」
今、城の侍女達が昼食の用意をしに私室に入って来たのでチャンスと思い、転移しようとしたら2人に捕まりました。
俺の転移は捕まった者が一緒に転移出来る能力。
それを妻達は完全把握していた。
だから捕まえられてる。
「・・・では失礼いたします」
侍女達は俺を気にする事なく、私室に昼食を並べ終え、部屋から出て行った。
「・・・陛下?閣下?食べないのですか?」
「ママは手が塞がってるのでレン君が食べさせて?」
「お姉ちゃんはレン君のカミュカミュした奴を口移しで食べたい」
「あ!じゃあママも!!」
ウチの駄ドラ娘よりタチ悪いな!!
来世でも2人の変態的デレは健在だった。
「私、祖母と母の食事の準備が・・・」
「なら、私達を連れて行きなさい」
「レン君が絶賛片思い中の馬の骨を見てやる!」
「お仕事があるのでは無いですか?それにこんなに美味しそうなお食事が用意されているでは無いですか?」
「「・・・レン君、私達が嫌いになったの?」」
目を潤ませ、美人2人に見つめられる。
いや、大好きだ!
抱きしめてチュッチュッしたい!
・・・だが、今、貴女達はフレイムカールの女王と宰相。
おれは見掛け龍人の人族だ。
この愛は実らぬ禁断の愛なのだよ?
「・・・2人とも大事な妻・・・でした?」
と、言いかけると2人の顔が悪い顔になった。
「教えてあげましょうか?ちなみに捕まれてる間、私達を振りほどく事は出来ないから」
「転移は捕まえてる妻の合意が無いと出来ませ~ん」
「は?」
「と、女神様がレン君に制約を掛けたからね~?妻だった者達には勝てない制約で~す」
なん・・・だと!?
俺は敢えて【身体強化魔法】全開で2人を振りほどこうとした。
腕が普通にブンブン動くだけで振りほどく事が出来ない・・・
あれ?
【転移】!!
・・・あれ?
「ね?」
「ふふふ・・・さあ、どうする?レン君?」
と、その時、タイミングよくノックされた。
「今日は公務全て休みと言ったでしょ!?」
シリウス女王がドアの向こうに向かって叫んだ。
「陛下?近衛隊長カインです!そのままお聞き下さい!北の国、ルーズルーフが勇者召喚いたしました!!」
「「なんですって!!」」
あ、手が離れた?
【転移】
「「あ!!レンく・・・・」」
***************
「遅くなりました母上、祖母様!!直ちに昼食の準備に掛かります!!」
アパートに転移し、レムニール達を確認せず台所へ走った。
まず、アシュリーさん達には魚介のピラフ、オカンとオバァは・・・バビルーの丸焼きでいいや!
直ちに製作し、テラスに持っていく。
「な・・・に!?なんで!!」
テラスにはシリウス女王とベルキス宰相が我が家の女達と楽しくおしゃべりしていたのだ。
「レンく~ん?時代は進化したのだよ~?」
シリウス女王は人差し指を左右にふり、俺に悪そうな顔をみせる。
いや、どうやって来たの!?
なにその、時代は進化したって!?
「ヤースーフ?あれが鳩が豆鉄砲を食らった顔って言うのよ?」
ベルキス宰相も悪そうな顔だった。
「わー女王様なんだって~!!」
「お姉ちゃん達も立派な角が生えてるんだ~」
ミリナ!ユリーナ!その人達は王家の方です!
身分!いや!そんな馴れ馴れしくシリウス女王の角に触っちゃダメ!!
「そうよ?ユリ・・・・・・んん!?」
女王様と宰相閣下・・・どうやってアパートに!?
あれ?陛下?如何いたしましたか?
ユリーナを見て?次にミリナを見て?ほんで?アシュリーさんを見て。
?
青い顔?
あ、閣下とひそひそと話して?閣下も青い顔?
おや?閣下がアシュリーさんに近付いた?
「ミスリナ!リュース!リューナ!なんで貴女達また親子なのよ!?私よリンザよ!!」
な!なんやて~~~~~~~~~~~!!
「え?・・・り?リンザ?・・・じゃあ、レオンさまは・・・グラナーク!?」
アシュリーさんが一緒時が止まったようになったと思ったら・・・
アシュリーさんがミスリナだと!?
魔王グラナークの正妻、傾国の美姫と言われたミスリナ妃だと!?
アシュリーさん、勢いよく立ち上がると涙流しながら俺の元に走って来て・・・・・
パン!!
・・・・・・・・・叩かれ、抱き着かれました・・・・・・。
「・・・これで全て許すわ。グラナーク・・・いえ、レオン・・・」
「はは・・・ミスリナ、すまなかった。俺の隣に居たのに君を最初に死なせた・・・」
って!アシュリーさん!正妻やったんかい!!
魔導生命体に始めに斬られ、死なせてしまった最愛の妻、正妻ミスリナ・・・
アシュリーは俺の胸で大きな声を出し、泣き出した。
無意識にアシュリーを抱きしめてた。
「・・・良かったわね?ミスリナ・・・」
ママは涙を浮かべ、俺とアシュリーを見ていた。
《宰相と女王》
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