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16.これが牽制というやつですね
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ラファエルと一緒に外食して以来、王宮内を歩いていると、ヒソヒソと囁かれるようになった。
侍女や騎士たちはもちろん、文官たちも私を見ては、これ見よがしに噂話を始めるのだ。
噂の内容は事実もあれば、尾ひれがしっかりとついているものもある。
中身はどうであれ、噂が流れるのは私とラファエルが注目されているという証拠だ。
任務が順調に進んでいる手ごたえを感じて、内心ほくそ笑んでしまう。
(この調子だと、すぐに任務を遂行できそうね)
ラファエルはありもしない噂を聞く度に不快になると言っているけれど、私は逆に楽しく聞いている。
次はどのような奇想天外な作り話を聞かせてくれるのだろうかと、胸を躍らせて待っているのだ。
そのことをラファエルに話すと、私が陛下に似てきていると言われて心外だった。
私はあのような奔放でたちの悪い性格ではないと声を大にして反論したのだけど、ラファエルは納得してくれなかった。
(あの時のラファエル、とても機嫌が悪かったわね)
華やかな顔を崩して子どものように拗ねており、その様子が可愛らしく思えた。
(……大人を可愛いと思うなんておかしいわね)
きっと求婚騒動や陛下の相手をして疲れてしまったから、そのようなことを考えてしまうのかもしれない。
今日は早く仕事を終わらせて早めに寝よう。
休んで自分の健康を維持することも大切な任務だ。
体に支障が出ると、仕事の効率が落ちてしまう。
「次は妃殿下に届けるお茶の準備ね」
今日は王室御用達の商会から王妃殿下に贈る茶葉が届いた。
なんでも、陛下が自ら商会長に命じて、妊婦の体にいい茶葉を異国から取り寄せたらしい。
(悪魔のような陛下だけれど、妃殿下は大切にしているのよね)
陛下は妃殿下の身の安全はもとより、心身ともに健やかであってほしいと、細やかに配慮している。
初めてそんな陛下を見た時は、頭を打って別の人格が現れたのかと思った。
陛下はそれを、人は恋をしたら変わると説明してくれたけれど、私はその感覚がわからない。
変わるのなら妃殿下だけではなく、みんなに優しい陛下になってほしいものだと言うと、頭をぺちんと叩かれた。
王宮の長い廊下を歩いていると、不意に幾人もの令嬢たちが目の前からやって来て、私の行く手を阻む。
どの令嬢も扇子で口元を隠したまま、私を睨みつけてくる。
(あら、ついにこの時がやって来たのね)
ラファエルの恋人役を任命された日から、いつかは嫉妬による嫌がらせはあるだろうと予期している。
この国随一の優良物件、<薔薇騎士様>ことラファエルを狙っていた女性たちにとって、私とラファエルが付き合っていると面白くないだろう。
身の内を覆う感情はやがて人を狂わせる。
ラファエルが求婚した噂が流れたことで、彼女たちの妬みが増しているはずだ。
「あなた、ロミルダ・ブランね?」
お砂糖菓子のような淡い色合いのドレスを着た令嬢が前に進み出て、そう聞いてきた。
自分の名前を名乗りもしないとは、貴族令嬢として礼儀作法を知らないのかと一言申したくなるが、とりあえず我慢する。
とりあえず、名前を教えてくれなかったからお砂糖ちゃんと呼んでおこう。
美味しそうな色のドレスを見ていると小腹が空いてきた。
「いかにも。私は国王陛下専属侍女のロミルダ・ブランと申しま――」
「あなた、ラファエル様とどのような関係なの?!」
お砂糖ちゃんは私の挨拶を遮った。
名乗りもせず挨拶を遮るなんて、淑女教育が全然なっていないではないか。
彼女の家庭教師の顔を見てみたいものだ。
お説教をしたいところだけれど、このようなところで油を売るわけにもいかないから、簡単に答えてお暇しよう。
「恋人です」
「嘘よ! ラファエル様があなたのような<鉄仮面>に惚れるはずがないわ!」
「そうですね。私も、この顔に惚れてもらえたとは思えないです」
しみじみと納得していると、背後からただならぬ冷気を感じた。
(まさか、王宮に刺客が入り込んだの?!)
隠し持っている武器をすぐ取り出せるように身構えつつ振り返ると、そこにはなぜか、冷ややかな表情を浮かべているラファエルがいて。
「俺はロミルダを丸ごと愛しているよ」
模範解答のような台詞を口にすると、私の手を両手で包み込んだ。
視線が合うと、ラファエルの眼差しが和らぐ。
「ロミルダはこの世で一番美人だし可愛いよ。だからそんなこと言わないで?」
訴えかけるような眼差しは真に迫っていて、さすがは軟派男を演じ続けただけあって演技が上手い。
「気遣ってくれてありがとうございます。だけど、自分の器量が良くないことくらい、自分が一番わかっていますから」
恋は人をおかしくすると陛下が言っていたけれど、ラファエルの目がおかしくなったと言われるのは可哀想だから訂正しておく。
それなのに、ラファエルは拗ねているようなに唇を尖らせた。
まるで子どもが内緒話をするかのように、私の耳元に口を近づけてくる。
「恋人役の演技ではなくて、本当に美人だと思っているからね」
「えっ?」
耳打ちされた言葉に驚いて聞き返すと、彼はもう一度、本当だと申告してくれた。
もし彼の言葉通りなら、緊急事態だ。
私はラファエルの手をぐいっと引っ張り、ついてくるよう促す。
「ラファエル、ひとまず医務室へ行きましょう!」
「へっ?!」
「この<鉄仮面>が美人で可愛く見えるなんて、目に異常があるのか、幻覚魔法をかけられているかもしれません。治療は早いに越したことはありませんから」
「ええ~っ?!」
ラファエルが上げた素っ頓狂な声が廊下に響き、こだまする。
そうしてこのやり取りもまた、陛下に知られることとなるのだった。
侍女や騎士たちはもちろん、文官たちも私を見ては、これ見よがしに噂話を始めるのだ。
噂の内容は事実もあれば、尾ひれがしっかりとついているものもある。
中身はどうであれ、噂が流れるのは私とラファエルが注目されているという証拠だ。
任務が順調に進んでいる手ごたえを感じて、内心ほくそ笑んでしまう。
(この調子だと、すぐに任務を遂行できそうね)
ラファエルはありもしない噂を聞く度に不快になると言っているけれど、私は逆に楽しく聞いている。
次はどのような奇想天外な作り話を聞かせてくれるのだろうかと、胸を躍らせて待っているのだ。
そのことをラファエルに話すと、私が陛下に似てきていると言われて心外だった。
私はあのような奔放でたちの悪い性格ではないと声を大にして反論したのだけど、ラファエルは納得してくれなかった。
(あの時のラファエル、とても機嫌が悪かったわね)
華やかな顔を崩して子どものように拗ねており、その様子が可愛らしく思えた。
(……大人を可愛いと思うなんておかしいわね)
きっと求婚騒動や陛下の相手をして疲れてしまったから、そのようなことを考えてしまうのかもしれない。
今日は早く仕事を終わらせて早めに寝よう。
休んで自分の健康を維持することも大切な任務だ。
体に支障が出ると、仕事の効率が落ちてしまう。
「次は妃殿下に届けるお茶の準備ね」
今日は王室御用達の商会から王妃殿下に贈る茶葉が届いた。
なんでも、陛下が自ら商会長に命じて、妊婦の体にいい茶葉を異国から取り寄せたらしい。
(悪魔のような陛下だけれど、妃殿下は大切にしているのよね)
陛下は妃殿下の身の安全はもとより、心身ともに健やかであってほしいと、細やかに配慮している。
初めてそんな陛下を見た時は、頭を打って別の人格が現れたのかと思った。
陛下はそれを、人は恋をしたら変わると説明してくれたけれど、私はその感覚がわからない。
変わるのなら妃殿下だけではなく、みんなに優しい陛下になってほしいものだと言うと、頭をぺちんと叩かれた。
王宮の長い廊下を歩いていると、不意に幾人もの令嬢たちが目の前からやって来て、私の行く手を阻む。
どの令嬢も扇子で口元を隠したまま、私を睨みつけてくる。
(あら、ついにこの時がやって来たのね)
ラファエルの恋人役を任命された日から、いつかは嫉妬による嫌がらせはあるだろうと予期している。
この国随一の優良物件、<薔薇騎士様>ことラファエルを狙っていた女性たちにとって、私とラファエルが付き合っていると面白くないだろう。
身の内を覆う感情はやがて人を狂わせる。
ラファエルが求婚した噂が流れたことで、彼女たちの妬みが増しているはずだ。
「あなた、ロミルダ・ブランね?」
お砂糖菓子のような淡い色合いのドレスを着た令嬢が前に進み出て、そう聞いてきた。
自分の名前を名乗りもしないとは、貴族令嬢として礼儀作法を知らないのかと一言申したくなるが、とりあえず我慢する。
とりあえず、名前を教えてくれなかったからお砂糖ちゃんと呼んでおこう。
美味しそうな色のドレスを見ていると小腹が空いてきた。
「いかにも。私は国王陛下専属侍女のロミルダ・ブランと申しま――」
「あなた、ラファエル様とどのような関係なの?!」
お砂糖ちゃんは私の挨拶を遮った。
名乗りもせず挨拶を遮るなんて、淑女教育が全然なっていないではないか。
彼女の家庭教師の顔を見てみたいものだ。
お説教をしたいところだけれど、このようなところで油を売るわけにもいかないから、簡単に答えてお暇しよう。
「恋人です」
「嘘よ! ラファエル様があなたのような<鉄仮面>に惚れるはずがないわ!」
「そうですね。私も、この顔に惚れてもらえたとは思えないです」
しみじみと納得していると、背後からただならぬ冷気を感じた。
(まさか、王宮に刺客が入り込んだの?!)
隠し持っている武器をすぐ取り出せるように身構えつつ振り返ると、そこにはなぜか、冷ややかな表情を浮かべているラファエルがいて。
「俺はロミルダを丸ごと愛しているよ」
模範解答のような台詞を口にすると、私の手を両手で包み込んだ。
視線が合うと、ラファエルの眼差しが和らぐ。
「ロミルダはこの世で一番美人だし可愛いよ。だからそんなこと言わないで?」
訴えかけるような眼差しは真に迫っていて、さすがは軟派男を演じ続けただけあって演技が上手い。
「気遣ってくれてありがとうございます。だけど、自分の器量が良くないことくらい、自分が一番わかっていますから」
恋は人をおかしくすると陛下が言っていたけれど、ラファエルの目がおかしくなったと言われるのは可哀想だから訂正しておく。
それなのに、ラファエルは拗ねているようなに唇を尖らせた。
まるで子どもが内緒話をするかのように、私の耳元に口を近づけてくる。
「恋人役の演技ではなくて、本当に美人だと思っているからね」
「えっ?」
耳打ちされた言葉に驚いて聞き返すと、彼はもう一度、本当だと申告してくれた。
もし彼の言葉通りなら、緊急事態だ。
私はラファエルの手をぐいっと引っ張り、ついてくるよう促す。
「ラファエル、ひとまず医務室へ行きましょう!」
「へっ?!」
「この<鉄仮面>が美人で可愛く見えるなんて、目に異常があるのか、幻覚魔法をかけられているかもしれません。治療は早いに越したことはありませんから」
「ええ~っ?!」
ラファエルが上げた素っ頓狂な声が廊下に響き、こだまする。
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