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2章 魔族大規模襲撃編

26話 イリアード王国②

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他の街を回ったが、魔族の死体がたくさん転がっていた

他のパーティーが次々と壊滅させているようだな

しかし、こんなにも人間側が優勢というのもおかしな感じだな

「…アキラ、イリアード王国の城に案内してくれるか?」

そう、他の街はもうほとんど全滅
となると、あとの大魔族はラスボス気取りで城に居るはずだ

「あぁ、なるほど♪いいよ」

イリアード王国はかなり広いようで、城に向かう途中にたくさんの街を見掛けた

しかし全てが全滅していた

そして、走ること2時間

行く途中にも城に向かっている、白鳥連合や他のパーティーもいくつか居た

「あれが!イリアード王国の城…?」

城とは言えない状態で、柱や屋根などが崩れていた

「この前の大魔族との戦いで、こんな感じになってしまったんだ…♪」

「僕達、サン王国も同じような状況です」

サン王国のアラギが悔しろうな顔でそう言う

俺らハクダス王国もかなりの損害だったが、こっちの方がかなりひどいな…

そして、さらに城に近付くと…

「おい、アキラ!あれが大魔族四天王筆頭、フィルムか?」

「違う…あれは大魔族ライトだ」

近距離戦のスペシャリスト!
俺は近距離戦型…果たして勝てるだろうか?

魔法のスペシャリストであれほどだったから、近距離戦となると、相当な化け物なんだろう

「近距離戦なら、俺とショウタの2体1で戦うプラス、魔法で援護なら勝てると思うよ♪」

確かに…アキラが言うから大丈夫か?
とりあえず、それしかないだろう

「みんな、まずは大魔族ライトを倒すぞ!」

ちょっと待て…人が1人も見つからないぞ?死体すらも無い…どうなっているんだ?

まさか全員やられて、何処かに閉じ込まれているとか…?

そして、俺達が近付いていると大魔族ライトがこちらに気付く

「おいおいまじか!まだ人間は居たのかよ!俺が出てきちまったじゃねぇか!」

出てきちまった?どういう事だ?

しかし考える暇もなく、超スピードで俺達の前に現れる

さすが近距離戦のスペシャリスト、他の大魔族などとはレベルが違う速さだ

「ほぅ…そうか貴様がルフィアを殺した奴だな…」

やはり伝わっているようだな
ルフィアは狙われるとか言ってたから、戦闘回避は不可能だな

「確か、近距離戦が得意とか聞いたな。良いだろう、予定外だが相手してやる」

「ショウタ!来るよ!」

ライトが目の前から消え、俺の前に瞬時に現れる

すると、アキラが剣で攻撃を封じる

「あっ!思い出した。貴様はイリアード王国の勇者だな」

「あぁそうだよ♪」

「また負けに来たのか!勇者よ!」

「夢幻!」

アカシンの夢幻が発動する

「ハクダス王国の勇者…俺も居るぜ!負けるのはお前だ!」

「勇者2人を相手にできるなんて、最高じゃん?行くぜ!」

マッハの速さでパンチが飛んでくる

「いっ……!」

少し反応できたおかげで、直撃は避けれたが、かなり痛かった

これを直撃喰らうと、と考えるとゾッとする

「俺のパンチに反応するとはな!さすがはルフィアを倒しただけある!」

俺はかなり焦っているのに対し、ライトはまだ余裕があるようだった

「勇者の剣!」

アキラの剣が光の速さで伸び、ライトを突き刺す

「ぐはっ!」

ライトから少しの血が出る

手応えあり!行けるぞ?
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