上 下
5 / 67
1章

5話 選択肢

しおりを挟む
キングオークを倒した俺達は一旦ギルドに戻ることにした

ギルドに着くと受け付け嬢が

「あっ!レインさん、ショウタさん!支部長が呼んでますよ!」

「分かった!よし、行こうぜ」

支部長室に到着した

「支部長!どうしたんだ?」

「おお、レインとショウタ来たか…」

支部長は少し元気がないように見えた
どうしたんだろう?

「お前らキングオークを倒してくれたんだな、礼を言う」

支部長は真剣な顔で頭を少し下げる

「ああ!ショウタってば凄かったんぜ!?キングオークまでも素手で殴って、少し痛いだけだって!」

レインが目を輝かせながら言う

「ああ、凄いな」

やはり支部長のテンションが低い
何かあったのだろうか?

「あれ?支部長どうしたの?」

レインが支部長に気軽に聞く

「いや、実はだなお前らがキングオークを倒しただろ?それによって、勇者パーティーが来るようなんだ、、、」


勇者パーティー?この世界にも勇者パーティーが存在するようだな

しかし勇者パーティーが来ることで何か問題があるのだろうか?

「勇者パーティーが来るって、凄いじゃないか?別に何の問題も無さそうだが…」

レインが支部長にそう聞くと
支部長がため息をついて

「普段なら喜ばしいんだがな、勇者パーティーは少し目立った奴がいると、そいつの元に行ってボコボコにして、街もめちゃくちゃにしてしまうんだ」

かぁ~!そっち系の勇者パーティーか!漫画によって、違うけどこの世界は悪い奴ら系かぁ~

「って、言う事は…」

「ああ、レインとショウタが狙われている。今すぐ逃げろ」

レインと見つめ合いこくりと頷く

「分かった」

しかし、情報が早過ぎないか?奴らにそう言うスキルがあるかも知れないな

街を走り、街から出ようとしていると、女性の悲鳴が聞こえた

「キャーーー!」

「なんだ!?」

悲鳴の方向を向くと、女性が男3人くらいに囲まれていた

「ねぇねぇ?ショウタとかレインとか言う奴知ってる??」

!!
あいつらが勇者パーティー!!

雰囲気はかなり強そうだな、さすがは勇者パーティー、性格が悪くても実力はある

そう思っていると、俺の横に風がすごいスピードで通る

レインだ

「おい!アンタらが探しているショウタトレイってのは俺のことだ!」

いくら、レインでも勇者パーティーに単独突っ込むのはまずいんじゃ…

「おうおう、わざわざ来てくれるとはな。あっちに居るのがショウタってやつか?」

そう言って、男は俺の方を向く

凄い洞察力だ、仕方ない行くか

「そう、俺がショウタだ。それであなた達の用件は?」

「落ち着けよ、とりあえず俺の名前はカイトだ。そして後ろの2人はラインとカラ」

カイトはおそらくリーダーだろう。
身長は2mほどで髪は青髪、耳にはピアスを付けている

ラインとカラは大柄な男だった
おそらくタンクか何かをやってるだろう

「そして、単刀直入に言おう俺ら勇者パーティーに入らないか?」

え?

レインも驚いて固まっている

「ちょっと待て、俺らを潰しに来たんじゃないのか?」

そう俺が言うと

「ああ、最初はそのつもりだった。だが、お前の雰囲気を見て考えを変えたんだ」


勇者パーティーに入ったら、毎日労働は確定。
俺のスローライフのためには断るのが当たり前だが
断ると、大変なことになるだろう
どうするべきか………
しおりを挟む
1 / 2

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

転生したけど、自分は主人公じゃないはずだ

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:35pt お気に入り:430

婚約者を忘れた王太子はちゃらんぽらんを止める?

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:39

チート級のジョブ「夜闇」についた俺は欲望のままに生きる

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:327pt お気に入り:5

処理中です...