INFINITY LOOP GAMES

黒猫

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一話 始まり

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 ただただ学校に登校して授業を受け、帰った後はゲームをプレイしたり漫画を見たりするダラダラした生活。この生活を当たり前のように何も考えずに過ごす毎日。こんな日々が永遠と続くと思っていたーー





★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★




 高校3年生として最後の生活を過ごしている#大川蒼太___おおかわそうた#。特にルックスが良いとも言えないが悪いとも言えない普通な男子。目立っていると言える箇所は無い平均を常に保っている。



 するとスマホを持ってこちらに勢い良く来る同じ同級生の男子高校生であり、幼なじみの古谷宗谷ふるたにそうやが来る。



「蒼太~!ニュース見た?あの未解決事件から今日で2年経ったらしいよ」



「へ~」



 宗谷の言う、未解決事件というものは2年前に死者が1000名以上、行方不明者3名、生存者が1名いう大規模な殺害事件が起きた。生存者の証言では「あんな恐ろしい場所二度と行きたくない!!もうこれ以上何も聞かないでくれ!!」と震えながら話していてたという。そのため、原因や犯人が全く分かっていないという極悪事件だ。

 


「確か、7時半になったら…………あっ、もう7時半だ席に…………………!?」



 突然と教室が大きく揺れる……………地震か?



「収まった……?ふー……凄い地震だったなぁ」



ピンポーンパンポーン



【INFINITY LOOP GAMESの開始です 】



「はっ!?」



【第一のゲームはチーム対抗『選べ選べ』です】



 クラスが一瞬だけ静まるが……………



「なんだこれは?」



「私、分かったかも!これはもう少しで卒業する私達へのサプライズかも!」



「いや、校内アナウンスだったから三年生以外にも聞こえているだろ」


 クラス内で様々な憶測が飛び交う。
 隣のクラスからも笑い声とザワザワした声が響き渡る。



「………宗谷、顔についているそれはなんだ?」



「あれ?蒼太も何かついているよ?」



「えっ!うそ?」



【ルール説明を行います。4つの角にそれぞれのチーム色のフラッグを設置いたしました。そのフラッグの約2mがチーム範囲内となります。そして各プレイヤーには顔にチーム色の赤、青、黄、緑のいずれか一つの色が刻まれます。しかし、自身では確認することは不可能です。自分が何チームかを確認する方法は一つ、周りの人間に聞けば良いでしょう。しかし………】



ぶちゃ!



「きゃぁぁ!!!」



「千島が血を吹いて倒れたぞ!!!!」



【チームを間違えますと、死亡となりますのでご注意を。そして生存者のチームメンバーが全員揃いますと、ゲームクリアです。それでは始めなさい】



 (この説明もそうだけど………千島の死亡で確信がついた!これは漫画で良く見たデスゲーム…ってやつだ)



 この考えは大川蒼太だけでは無く、他のメンバー全員がそう捉える。そして静まりの中、自分は死にたくないと動く者が現れる。



「おいてめぇ!俺のチーム色を言いやがれ!」



 このクラス一番の問題児真田豪太さなだごうたはいつも自分がいじめている福原圭ふくはらけいを胸ぐらを掴んで聞く。



 (この機に及んでもそんな態度かよ………それに豪太の色は赤だな)



「あ、あ…………緑だよ!」



「よーし!」



 (な!?圭は何を言っているんだ!?)



 福原圭は口元が僅かに上に上がる。



ぶちゃぁぁ



 このクラスの問題児真田豪太は血を吹いて倒れる。



「な!?圭!てめぇ何やってんだ!」



「そうよ!あんた馬鹿じゃない?」



「ぷっくくくっ!何やってるって?復讐に決まってるだろう!」



「復讐って…………それでも人殺しには変わりないでしょ!」



「あははは!君達にも居るんじゃないか?殺したいと思っている人間が一人や二人は居るだろう?それと同じだよ」



 (福原圭……!こいつはこんなに狂ってる奴なのか!?それに………こいつの行動のせいで……)



 クラス中は疑心暗鬼になってしまった!



「そ、蒼太………俺達親友だよな…?チーム色を…………」



「あ、うん。宗谷は青色だよ。俺は?」



「ありがとう、、、!蒼太も俺と同じ青色だよ」



「そ、そうか。ありがとう」



 10年以上の付き合いとは思えないぎこちない会話が続く。しかし、俺と宗谷は固い絆で結ばれていると思考を取り戻し、疑うことは無かった。しかし他はーー



「」
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