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2話 街
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「久しぶりに来たなぁ」
俺が初めて異世界転移したときは高校1年生のときだから、約2年ぶりだな。しかし大きな変化は無さそうだ…………ん、あれは?
ふと大きな城が見える。こんな大きな城なんてあったか?
「いや~いつ見ても立派だよなぁ」
「うんうん。さすが国王様だ。ちなみにあぁなったのは魔王討伐でのお金だとか」
ま、まさか!?あのクズの城だと!?
初転移時はそこまで大きい城とは言えなかった。だが明らかに2年前より2倍大きくなっているぞ。魔王討伐のお金を自分の城に費やして街は一切発展させないとか………相変わらずだな、自分のことにしか目が無い。
「そういえばあいつらは元気かな」
奴隷時代に俺に唯一良くしてくれた男女2人組が居たんだ。他のクラスメイトに冷やかされても気にせずに俺を助けてくれたとても良い奴だ。
そして俺はあいつらがお気に入りのスポットとして利用していた酒場へ向かうことにした。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「な、なんで………桑名!!」
優が向かっている酒場である2人組が危険に侵されていた。
「はぁ………やっと見つけたぜ!ネズミ見てぇにチョロまかと隠れやがって!あと少し遅れたら甲斐の奴にドヤされるとこだったぜ…」
2人組を危険に侵している男は背丈190cmある大男に装備は鉄の重装備に切れ味大剣恐らく職業『重剣士』だろう。
対して2人組は片方の男は白髪に綺麗な瞳な美少年だ。背丈は低めで装備は全体的に見て軽い。職業は非戦闘職だろう。
女の方は赤髪にキリッとしたクールな目、背丈は180cmの スタイル抜群の美女だ。装備は全体的に軽いが、杖を持っていることから職業『魔法使い』だと予測できる。
「理由はお前らも知ってんだろ?あの俺らの勇者達の恥『遊び人』だったあの奴隷に友好的だったお前らを殺さねぇ訳無いだろう」
ムカッとした2人組は怒りを露わにする。
「優は恥じゃない!なんで職業が少し悪かっただけで仲間外れにするんだ!そもそも『遊び人』が悪い職業だなんて誰も見てないでしょ!?」
「そうよ!第一なんであんたらは元の世界でも優を虐めてた訳!?」
2人組は怯むどころかむしろ立ち向かう。相当なメンタルの持ち主だ。
「うるせぇ!!あいつはクズ!それだけだ!もういいじゃあな」
しかし強力戦闘職業『重剣士』の前に力では無力のようだ。
「オラァ!!!!」
ドカーーーン!!
「キャァーー!?」
「お客様!?お辞め下さい!」
容赦なく酒場の石壁をボロボロに壊す。しかも大剣ではなく拳1つでだ。
(終わった………いい人生だったな………)
2人組は圧倒的力の前に心を打ち壊され、諦めてしまう………が。
「『シールド』」
ドォン!!!
2人組を殴ろうとした桑名は目に見えない何かと拳が衝突する。
「な、なんだこりゃぁ!?痛てぇ!! 」
「これは魔法『シールド』?私も使えない魔法を………一体誰が?」
平均的な背丈に少しクールな顔に一部の女子は少しときめいてしまうであろう容姿に、なんの装備もしていない白パーカーを着ている男が桑名と2人組に近付く。
「おうおう……久しぶりだなぁ!二人とも………!それと桑名もな」
2人組と桑名はキョトンとする。全く見覚えのない姿に戸惑うが2人組の男の方が声を上げる。
「そ、その声………ゆ、優!?」
「確かに………私もそんな感じしてたけど………」
桑名が腹を抱えて笑う。
「ギャハハ!そいつがあのクズな訳じゃねぇだろう?あいつは俺らによって………ゴホン。これは公にしてないんだった」
「桑名。初めの復讐対象はお前だ………喜べ」
「はぁ……?何を言って………ってそれは!?!?」
俺は能力『収納』に入れて置いた初異世界転移時に奴隷として着けられていた首輪を見せつける。
「優だ!」
「優よ!」
「な、なんで…確かに甲斐が殺したはずじゃ………ま、良いか!お前みたいなクズが生き返った所でなんだけどな!もういっぺん死ね!」
「『ファイアーLv3』」
重剣士の桑名が大剣を振り上げた瞬間、大きな炎が鉄の重装備を丸焦げにして大きなダメージを与えた。
「な、なんだこりゃ!?こんなクズが魔法を使っただと!?」
ふふ……これはキャンプファイアーとか焚き火するときに使えるようになった技だ。
「へぇ?レベル3は耐えられるんだ。なら次は『ファイアーLv4 』」
さっきの炎よりも数倍の大きさと熱度の炎が桑名を丸焦げにする。
「熱いな……ちくしょう!!!」
「凄い!優」
「凄いわ!優!」
しかしなんでだろう?こんなにやられているのに桑名は何か希望があるような目をしている………
「はぁはぁ……俺様がこんなクズ相手にこれを使うとは思わなかったぜ!!」
な、なんだ?
俺が初めて異世界転移したときは高校1年生のときだから、約2年ぶりだな。しかし大きな変化は無さそうだ…………ん、あれは?
ふと大きな城が見える。こんな大きな城なんてあったか?
「いや~いつ見ても立派だよなぁ」
「うんうん。さすが国王様だ。ちなみにあぁなったのは魔王討伐でのお金だとか」
ま、まさか!?あのクズの城だと!?
初転移時はそこまで大きい城とは言えなかった。だが明らかに2年前より2倍大きくなっているぞ。魔王討伐のお金を自分の城に費やして街は一切発展させないとか………相変わらずだな、自分のことにしか目が無い。
「そういえばあいつらは元気かな」
奴隷時代に俺に唯一良くしてくれた男女2人組が居たんだ。他のクラスメイトに冷やかされても気にせずに俺を助けてくれたとても良い奴だ。
そして俺はあいつらがお気に入りのスポットとして利用していた酒場へ向かうことにした。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「な、なんで………桑名!!」
優が向かっている酒場である2人組が危険に侵されていた。
「はぁ………やっと見つけたぜ!ネズミ見てぇにチョロまかと隠れやがって!あと少し遅れたら甲斐の奴にドヤされるとこだったぜ…」
2人組を危険に侵している男は背丈190cmある大男に装備は鉄の重装備に切れ味大剣恐らく職業『重剣士』だろう。
対して2人組は片方の男は白髪に綺麗な瞳な美少年だ。背丈は低めで装備は全体的に見て軽い。職業は非戦闘職だろう。
女の方は赤髪にキリッとしたクールな目、背丈は180cmの スタイル抜群の美女だ。装備は全体的に軽いが、杖を持っていることから職業『魔法使い』だと予測できる。
「理由はお前らも知ってんだろ?あの俺らの勇者達の恥『遊び人』だったあの奴隷に友好的だったお前らを殺さねぇ訳無いだろう」
ムカッとした2人組は怒りを露わにする。
「優は恥じゃない!なんで職業が少し悪かっただけで仲間外れにするんだ!そもそも『遊び人』が悪い職業だなんて誰も見てないでしょ!?」
「そうよ!第一なんであんたらは元の世界でも優を虐めてた訳!?」
2人組は怯むどころかむしろ立ち向かう。相当なメンタルの持ち主だ。
「うるせぇ!!あいつはクズ!それだけだ!もういいじゃあな」
しかし強力戦闘職業『重剣士』の前に力では無力のようだ。
「オラァ!!!!」
ドカーーーン!!
「キャァーー!?」
「お客様!?お辞め下さい!」
容赦なく酒場の石壁をボロボロに壊す。しかも大剣ではなく拳1つでだ。
(終わった………いい人生だったな………)
2人組は圧倒的力の前に心を打ち壊され、諦めてしまう………が。
「『シールド』」
ドォン!!!
2人組を殴ろうとした桑名は目に見えない何かと拳が衝突する。
「な、なんだこりゃぁ!?痛てぇ!! 」
「これは魔法『シールド』?私も使えない魔法を………一体誰が?」
平均的な背丈に少しクールな顔に一部の女子は少しときめいてしまうであろう容姿に、なんの装備もしていない白パーカーを着ている男が桑名と2人組に近付く。
「おうおう……久しぶりだなぁ!二人とも………!それと桑名もな」
2人組と桑名はキョトンとする。全く見覚えのない姿に戸惑うが2人組の男の方が声を上げる。
「そ、その声………ゆ、優!?」
「確かに………私もそんな感じしてたけど………」
桑名が腹を抱えて笑う。
「ギャハハ!そいつがあのクズな訳じゃねぇだろう?あいつは俺らによって………ゴホン。これは公にしてないんだった」
「桑名。初めの復讐対象はお前だ………喜べ」
「はぁ……?何を言って………ってそれは!?!?」
俺は能力『収納』に入れて置いた初異世界転移時に奴隷として着けられていた首輪を見せつける。
「優だ!」
「優よ!」
「な、なんで…確かに甲斐が殺したはずじゃ………ま、良いか!お前みたいなクズが生き返った所でなんだけどな!もういっぺん死ね!」
「『ファイアーLv3』」
重剣士の桑名が大剣を振り上げた瞬間、大きな炎が鉄の重装備を丸焦げにして大きなダメージを与えた。
「な、なんだこりゃ!?こんなクズが魔法を使っただと!?」
ふふ……これはキャンプファイアーとか焚き火するときに使えるようになった技だ。
「へぇ?レベル3は耐えられるんだ。なら次は『ファイアーLv4 』」
さっきの炎よりも数倍の大きさと熱度の炎が桑名を丸焦げにする。
「熱いな……ちくしょう!!!」
「凄い!優」
「凄いわ!優!」
しかしなんでだろう?こんなにやられているのに桑名は何か希望があるような目をしている………
「はぁはぁ……俺様がこんなクズ相手にこれを使うとは思わなかったぜ!!」
な、なんだ?
応援ありがとうございます!
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