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《No76》
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翌朝早くに、ジェイソンとルドルフが、予想した通りに、アンソニー達一行は、ミュラー伯爵家を訪れた。
バスクは、この事を予測したジェイソンに、言われていた通りに、応接室に皆を通した。
ザビエルは、苛立ちながらバスクに言った。
「何故、早くジェイソンは来ないんだ?!アンソニー殿下を、待たせるとは何事か!!」
バスクは慌てずに、言った。
「昨夜は、遅くまでジェイソン様と、婚約者様達の歓迎の宴だったのです。その後それぞれの部屋で、お休みになったので、朝方まで、眠れなかったのでしょう。只今、準備してますから、今暫くお待ち下さいませ。」
バスクは、顔を赤らめて言った。
「朝方迄、眠れなかっただと?まさか二人っきりで、過ごしたのでは、ないだろうな?」
アンソニー様が呆れて言いました。
「ザビエル、何を無粋な事を、聞いているんです?シャトンは週末は、ジェイソンの寝室に、何時も泊まっているよ。だから、早く訪ねるのは辞めようと、言ったんだよ。
二人は、恋人同士で親達も認めてるんだよ?勿論、正式に婚約もしてるし、式の準備も進んでる。ルドルフだって、そうだよ?」
ザビエルは、アンソニーの言葉を聞いて、固まった。そんな、兄の姿を見ていたのが、一緒について来た弟だった。
昨日、兄と同行していた騎士達が、皆興奮して(あんな可愛い美少女達は、見た事がない)と騒いでいたので、ルドルフの婚約者を、見てやろうと、弟のケビンはついて来たのだ。
そこへ、ジェイソンと、ルドルフがやって来た。二人は、アンソニーに挨拶をして、話し始めた。ルドルフが、アンソニーに言った。
「アンソニー早起きだね。何かまたあったのかい?捕まえた二人から、色々聞き出せたのかな?」
アンソニーは、嫌そうな顔をして言った。
「あぁ…まぁ…色々とね…。やはりサニー壌と一緒の男は、死んだとされている男だったよ」
それを聞いて、ジェイソンもアンソニーに尋ねた。
「私の方でも調べましたら、奴は元、魔術師団の者で、禁術使いだったとか…」
アンソニーは、驚いてジェイソンに言った。
「何?!本当か?それは聞いてない」
ジェイソンは、アンソニーに続けて言った。
「本当です。奴は元は、優秀な魔術師だったそうですが、禁術に嵌って、其れがバレてクビになり、鉱山勤務にされたようです。そして、奴が一番興味を持ってた魔法が、闇魔法だそうです。
当時は、その属性を持っている者が、近くに居なかったが、まさかの鉱山で、犯罪奴隷のサニー壌と出会ったと…。それで二人は一緒にいるのでないかと、私とルドルフは、考えてます」
ルドルフも、続けて言いました。
「アンソニー、ジェイソンが言った通りだよ。厄介だよね。危険な者同士で、何を企んでるやら…。それで、親父に連絡をして、魔獣の扱いにも慣れた魔術師を、こっちに何人か送って貰うよう頼んだよ。
その中には、闇魔法の使い手もいるからね。ニアとシャトンに危険が迫ると、いけないからね。昼迄には、準備を整えて来ると、親父から連絡が来たよ。親父も、ニアの事になると、直ぐ頭に血が上るからね…」
アンソニーは、ルドルフに言いました。
「ルドルフ、それは助かるよ。特に闇魔法の使い手が居れば、ニアとシャトンの為には、心強いな。所で二人は何時ものか?」
ルドルフは、クスクス笑うだけだった。
それを見てケビンが、ルドルフに声をかけた。
「やぁ…ルドルフ久しぶりだね。婚約したんだってね。ここまで連れて来てるのに、紹介してくれないのかい?」
ルドルフは、冷たい視線を、ケビンに向けて言った。
「やぁ…ケビン久しぶりだね。ここまで連れて来てって…。別に、君に会いに来た訳でもないし、君に紹介する必要もないけど?
所で君は、何故ここに来たんだい?まさか、私の婚約者に、会いに来た訳じゃないだろうね?相変わらず、ヒマなんだね」
そう言って、ルドルフはケビンを挑発した。ケビンは、真っ赤になって、怒りをあらわにする。
そこへ扉を叩く音がして、侍女が扉を開けると、ニアとシャトンが入って来た。
ニアが、アンソニーを見ると、直に言った。
「アンソニー、どうだったの?ピンクを捕まえた?私達、街に行っても、大丈夫?」
早くサニー嬢の事を、聞きたかった、ニアは、扉が開いた直後だったので、斜め後ろに居た、ザビエルとケビンがいる事に、気が付いてなかった。アンソニーは苦笑して言った。
「くっくっ…。ニア、ここには俺とルドルフ達だけしゃないぞ?」
ケビンはニアを見て、目を輝かせて駆け寄り、手を取ろうとした。ルドルフは立ち上がり、急いでニアを抱き寄せて、ケビンに言った。
「ケビン、その手はなんだい?私の婚約者に触らないでくれるかな?」
ケビンはルドルフのその言葉に、驚いて目を見開いて呟いた。
「婚約者だって…?」
ルドルフは、ニアの腰に手を回して、抱き寄せて(チュ!!)として言った。
「ニア、もういいのかい?朝は起こしても、中々起きたくないって、甘えてただろう?まだ寝てても、良かったのに…」
アンソニー様が、ぼそっと言った(朝からまた、バカップルを見せられるのか…)
ニアは赤い顔をして(アンソニー、聞こえてるわよ。煩いわよ!!)と言った。
アンソニー様は、咳払いをして言った。
「ん、んっ。ほら、ニアもシャトンも、座って話そう。ジェイソン!!いい加減にシャトンとイチャつくな!! 膝の上にも乗せるな。全く、お前達は何時も平気で、俺の前でイチャつきやがって…。俺も早く帰って、マリアとイチャつきたいよ。はぁ…」
私は、アンソニー様を見て、可笑しくなった。
「クスクス…そう言う、アンソニーお兄様こそ、口調が乱れてますよ?普段は、マリア様とイチャついてるんですね?クスクス…」
アンソニー様は、顔を赤くして、(久しぶりの、お兄様呼び、来たぁ~!!推しが尊い!!)と叫んでいた。そしてまたニアに(アンソニー、煩いわよ!!)と言われていた。
バスク伯爵様も、他の方達も皆、驚いていた。
ジェイには(こら、アンソニー様を、喜ばせたら駄目ですよ)と言われた。
バスクは、この事を予測したジェイソンに、言われていた通りに、応接室に皆を通した。
ザビエルは、苛立ちながらバスクに言った。
「何故、早くジェイソンは来ないんだ?!アンソニー殿下を、待たせるとは何事か!!」
バスクは慌てずに、言った。
「昨夜は、遅くまでジェイソン様と、婚約者様達の歓迎の宴だったのです。その後それぞれの部屋で、お休みになったので、朝方まで、眠れなかったのでしょう。只今、準備してますから、今暫くお待ち下さいませ。」
バスクは、顔を赤らめて言った。
「朝方迄、眠れなかっただと?まさか二人っきりで、過ごしたのでは、ないだろうな?」
アンソニー様が呆れて言いました。
「ザビエル、何を無粋な事を、聞いているんです?シャトンは週末は、ジェイソンの寝室に、何時も泊まっているよ。だから、早く訪ねるのは辞めようと、言ったんだよ。
二人は、恋人同士で親達も認めてるんだよ?勿論、正式に婚約もしてるし、式の準備も進んでる。ルドルフだって、そうだよ?」
ザビエルは、アンソニーの言葉を聞いて、固まった。そんな、兄の姿を見ていたのが、一緒について来た弟だった。
昨日、兄と同行していた騎士達が、皆興奮して(あんな可愛い美少女達は、見た事がない)と騒いでいたので、ルドルフの婚約者を、見てやろうと、弟のケビンはついて来たのだ。
そこへ、ジェイソンと、ルドルフがやって来た。二人は、アンソニーに挨拶をして、話し始めた。ルドルフが、アンソニーに言った。
「アンソニー早起きだね。何かまたあったのかい?捕まえた二人から、色々聞き出せたのかな?」
アンソニーは、嫌そうな顔をして言った。
「あぁ…まぁ…色々とね…。やはりサニー壌と一緒の男は、死んだとされている男だったよ」
それを聞いて、ジェイソンもアンソニーに尋ねた。
「私の方でも調べましたら、奴は元、魔術師団の者で、禁術使いだったとか…」
アンソニーは、驚いてジェイソンに言った。
「何?!本当か?それは聞いてない」
ジェイソンは、アンソニーに続けて言った。
「本当です。奴は元は、優秀な魔術師だったそうですが、禁術に嵌って、其れがバレてクビになり、鉱山勤務にされたようです。そして、奴が一番興味を持ってた魔法が、闇魔法だそうです。
当時は、その属性を持っている者が、近くに居なかったが、まさかの鉱山で、犯罪奴隷のサニー壌と出会ったと…。それで二人は一緒にいるのでないかと、私とルドルフは、考えてます」
ルドルフも、続けて言いました。
「アンソニー、ジェイソンが言った通りだよ。厄介だよね。危険な者同士で、何を企んでるやら…。それで、親父に連絡をして、魔獣の扱いにも慣れた魔術師を、こっちに何人か送って貰うよう頼んだよ。
その中には、闇魔法の使い手もいるからね。ニアとシャトンに危険が迫ると、いけないからね。昼迄には、準備を整えて来ると、親父から連絡が来たよ。親父も、ニアの事になると、直ぐ頭に血が上るからね…」
アンソニーは、ルドルフに言いました。
「ルドルフ、それは助かるよ。特に闇魔法の使い手が居れば、ニアとシャトンの為には、心強いな。所で二人は何時ものか?」
ルドルフは、クスクス笑うだけだった。
それを見てケビンが、ルドルフに声をかけた。
「やぁ…ルドルフ久しぶりだね。婚約したんだってね。ここまで連れて来てるのに、紹介してくれないのかい?」
ルドルフは、冷たい視線を、ケビンに向けて言った。
「やぁ…ケビン久しぶりだね。ここまで連れて来てって…。別に、君に会いに来た訳でもないし、君に紹介する必要もないけど?
所で君は、何故ここに来たんだい?まさか、私の婚約者に、会いに来た訳じゃないだろうね?相変わらず、ヒマなんだね」
そう言って、ルドルフはケビンを挑発した。ケビンは、真っ赤になって、怒りをあらわにする。
そこへ扉を叩く音がして、侍女が扉を開けると、ニアとシャトンが入って来た。
ニアが、アンソニーを見ると、直に言った。
「アンソニー、どうだったの?ピンクを捕まえた?私達、街に行っても、大丈夫?」
早くサニー嬢の事を、聞きたかった、ニアは、扉が開いた直後だったので、斜め後ろに居た、ザビエルとケビンがいる事に、気が付いてなかった。アンソニーは苦笑して言った。
「くっくっ…。ニア、ここには俺とルドルフ達だけしゃないぞ?」
ケビンはニアを見て、目を輝かせて駆け寄り、手を取ろうとした。ルドルフは立ち上がり、急いでニアを抱き寄せて、ケビンに言った。
「ケビン、その手はなんだい?私の婚約者に触らないでくれるかな?」
ケビンはルドルフのその言葉に、驚いて目を見開いて呟いた。
「婚約者だって…?」
ルドルフは、ニアの腰に手を回して、抱き寄せて(チュ!!)として言った。
「ニア、もういいのかい?朝は起こしても、中々起きたくないって、甘えてただろう?まだ寝てても、良かったのに…」
アンソニー様が、ぼそっと言った(朝からまた、バカップルを見せられるのか…)
ニアは赤い顔をして(アンソニー、聞こえてるわよ。煩いわよ!!)と言った。
アンソニー様は、咳払いをして言った。
「ん、んっ。ほら、ニアもシャトンも、座って話そう。ジェイソン!!いい加減にシャトンとイチャつくな!! 膝の上にも乗せるな。全く、お前達は何時も平気で、俺の前でイチャつきやがって…。俺も早く帰って、マリアとイチャつきたいよ。はぁ…」
私は、アンソニー様を見て、可笑しくなった。
「クスクス…そう言う、アンソニーお兄様こそ、口調が乱れてますよ?普段は、マリア様とイチャついてるんですね?クスクス…」
アンソニー様は、顔を赤くして、(久しぶりの、お兄様呼び、来たぁ~!!推しが尊い!!)と叫んでいた。そしてまたニアに(アンソニー、煩いわよ!!)と言われていた。
バスク伯爵様も、他の方達も皆、驚いていた。
ジェイには(こら、アンソニー様を、喜ばせたら駄目ですよ)と言われた。
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