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1章

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 女性。男性。青年。少女。
 いったいどの表現をしたらいいのか言葉に詰まってしまう。

「私たちは心から歓迎致します」

 声も高すぎず、しかし低すぎない心地よいものだ。女性にしては低く、男性にしては高い。 
 暗闇から解き放たれた空間は天井高く、部屋の奥には祭壇がありそこに辿り着くまで道に沿って、長椅子が多く並ぶ。大きなアーチを描いた窓ガラスが天井近くまで広がっており、それを背にぽつんとある祭壇は特別な人間しか立てないのだろう。神聖な空気感があり教会のような印象を受ける。
 白い空間を色づける扉から祭壇まで伸びている赤い敷物。天井に描かれる金色の図形のような文字が模様のように広がっており薄暗い空間の中でも薄く輝いていた。

「―――――――」
 
 窓から差し込む光を纏う、その人は聞きなれない言葉で語りかけながら近づいてくる。
 身長は同じくらい。黒地に赤のラインが走る、足元まで裾が長いロングスカートのような格好。胸下まで伸びた前開きのケープは銀色の金具で左右の襟元を引っ張り合い、ずり落ちないよう固定されていた。
 ケープ下の服は細身だ。胸や身体には女性のような特徴的な丸みはない。
 それまで青だと思っていた髪色は近づくにつれて本来の色へと移り変わる。黄金。薄暗い中で存在が浮いている。瞳まで輝くような黄金で息を飲んでしまいそうになる美しさが性別という境界を朧気にさせた。まつ毛まで白い。
 瞳も同じくらい輝く金色だ。瞳孔は黒よりも焦げ茶色に近いものだった。

「――?」

 言葉が理解できない。音としては拾えている。言語として聞き取れないのだ。
 横に並んでいるアジュアを見やる。「――、――――」彼もまた聞き慣れない言葉で近づいてくる相手に何かを言った。
 歩みが止まる。怪訝そう眉を寄せて優からアジュアに視線を移す。その眼差しは優に向けていたものと違い、鋭く厳しいものだった。美人が凄むと迫力がある。
 向けられている当人は穏やかな表情を浮かべているが、一切表情の変化が見受けられない。話しているあいだも単調で必要最低限な起伏しか感じられなかった。
 完全なる傍観者である優でもわかる。
 この2人、仲が良くない。

「――!! ――? ――、――!」

 膠着状態に陥った空気を裂くように跳ねるように現れた存在は、子どもだ。
 小学生から中学生ぐらいの少年が銀色の棒を手にスキップをしていた。手元には赤い宝石が埋まっていて少年が振ることによってキラキラと光る。オーケストラの指揮者が持つ棒のようだ。
 あいだに入ってきた少年は何かを口早にまくし立てていた。
 変声期前の高音で甘さのある声だ。少年もまた金色の髪を持っていた。目は完全に癖のある前髪で覆われて見ることは叶わない。
 金色のラインが入った丸襟と緩く胸元で結ばれた赤いリボンが目立つ。くるりと一回転することにより首裏の少し長めに四角く切り取られた後襟が舞う。ドラマや映画に出てくる海外の海兵、に近い格好だ。膝丈のショートパンツがより幼さを引き立てる。
 緊張していた空気感が緩和していく。

「――っ??」

 その場で何度も跳ねるので靴が床をカツカツと叩く音がする。
 少年もまた優に問いかけてくるが理解できないので沈黙を貫いた。最初から黙っていろと言われているので話さなくてもいいのだろう。
 言葉が伝わっていないと少年は気づいているらしく、もどかしそうに頬を膨らませて身を捩った。
 背中に熱が触れる。見えないところでアジュアの手が優の背に回されていた。

『貴様が本当のことを言っているとは限らないだろう』

 一瞬誰の口から出た言葉かわからず主を探してしまう。

『別に嘘吐く必要なくないですかあ~そのうち話せるようになるなら問題なくない??』

 きゃっきゃと笑っているのは少年だ。彼の口の動きと一緒に頭に響き渡る言葉。同時通訳のようで、音声が二重になって聞こえる。だが、何を言っているか理解できるようになった。

『黙れ、お前の声は虫唾が走る。渡人の前だ少しは弁えろ』
『えーん! 優しくしてくれないと泣いちゃうもん!』
『痴れ者が。それ以上喚くようなら舌を切る』

 高圧的で容赦のない言葉の数々は美人の口から出ている。
 舌を切ると宣言されても少年は愉しそうに笑いながら祭壇のほうへ駆けていく。小さな背を追いかけた先に他に二つ、人影があった。

『フィリ様そのくらいで……』
『子どもは元気が一番だ!』

 フィリと呼ばれた少年は豊満な肉体を持つ女性に飛びついて無邪気に回り始める。
 困っているが少年を拒絶できないらしく、満足するまで回り続けていた。同じように黒い衣服だがケープはなく、ジャケットのようなものを羽織り、シンプルかつより動きやすい作りになっている。ラインの色も白だ。女性らしい曲線美を描くボディラインが浮き彫りになっているので性別は明らかだ。明るさはないが声音自体は高い。
 すぐ隣にいる人物も筋肉に包まれた屈強な肉体をどうにか服に包み込んでいた。なだらかな二の腕の山は布生地を限界まで押し上げている。暑苦しそうだから近づきたくない。身長も体格も数倍ほど大きくて笑う声は遠くまで届きそうなほどうるさかった。あまり好きなタイプではない。

『理由もはたして本当かどうか……貴様のような者が塔にいることさえ汚らわしい。聖堂も本来踏み入れていい場所ではない』

 アジュアのことが余程嫌いなのか汚いものを見るように見下している。

『許可は頂いております』

 臆せずアジュアは言い返した。その態度が余計に煽ることになったのだろう。

『それがなんだ? 弁えることすらできないことに恥じらいもないとは』

 手袋をしている手で口元押さえた。隠しきれない唇元は侮蔑に歪んでいる。

『所詮肥溜めから生まれた匂いは消せないものだな』

 男だとか女だとか関係なしに殴り倒したくなるほど苛立ちを覚えた。
 だが、アジュアが優の服を引いて止める。耐えろ。動くなと絡んだ視線で訴えかけられる。優の憤りを感じたチビが鳴き声を上げた。
 当人が相手をしないというのであれば口出しをすることではない。喉から出かかったものを飲み込む。

『ご挨拶だけでしたらもうよろしいでしょうか? スグル様はまだこの世界に対して完全に適応できていません』
『私に一度見せて頂けないでしょうか?』

 少年からようやく解放されたらしい女性が手を上げた。息が乱れている。外れそうなボタンを綺麗に正していた。ふとした拍子に弾けてしまいそうなほど胸が大きい。つい視界に入ってしまうほどの存在感だ。

『魔術師である時点で近づくべきではありません。ローレン様の医療行為はマナを使ったものですので、今のスグル様には毒となります』
『では共同で』
『マナに適応できたら、それは現実的に可能となるでしょう』

 だから、今は静観していろとアジュアはローレンの申し出を跳ねのける。

『その状態で本当に役目を果たせるというのか? 片手で捻り殺してしまうぐらい細くて小さいぞ!』

 小さくはない。日本人基準で言えば標準身長よりは高い。
 品のない肉だるまが。筋肉だけは立派に育っているが脳味噌をどこかに置いてきたような人間は好きではない。言葉でわかり合えぬ相手と会話をしたいと誰も思わないはずだ。同じ土俵に立つだけ無駄だ。
 狭く、苦しかったのだろうフードからチビが顔を出してしまう。

『うっっわ、かわいい~なにそれなにそれなにそれ』

 チビに興味を持ったのか、フィリと呼ばれる少年が駆け寄ってくる。
 勢いの凄さに優は後退りしてしまう。幸い、アジュアが壁となり遮ってくれた。『ずるいよお~独り占め、よくない! 皆に分け与えよって神様も言ってるじゃん!』棒を振り回しながら頬を膨らませている。最後には酷いと叫びながらローレンに抱き着いていた。肉厚の胸に顔を押しつけている。子どもだから許される行動だ。

『彼らは僕たちの希望だ。その状態が続くのは好ましくない』

 鬱陶しそうに歪んだ頬に結われた三つ編みが揺らいで当たる。金色の髪と赤い紐が一緒に編まれていた。

『もしもの場合、あってはならないことだが――そうなれば貴様に全責任がある』

 万が一、優が死ぬようなことがあればアジュアはその全責任を負う。
 以前、彼が言っていたように死刑になるということだ。むしろそうなればいい。そういった願望のようなものが透けている。

『――最悪、イサカさまだけでもいいからネ』

 フィリはローレンにしがみついた状態で言い放つ。
 見えているはずのないフードの下、優の目を射抜くような視線が向けられていた。見えているはずがない。聞かれているはずがない。冷汗が流れる。

『思っていても口にすべきことではない』

 思うことは自由だ。発言の内容そのものは誰も咎めはしなかった。
 すると、許している人間もまたそう思っていることの証明になるのではないか。アジュアが口を開くなと言ったのは正しかったのかもしれない。
 その場にいる全員の視線が優に集まっていた。肌が刺されるようだ。
 すべての者が味方ではない。
 違う世界へ来ても人間関係の複雑さは変わらないということだ。単純に考えれば価値のない人間を無償の好意で助けてくれるなど、都合がいいことがあっただろうか? 地球――いや、日本でも純粋な善意などはない。あったかもしれないが優の周りでは縁遠いものだった。

『スグル様はなくてはならない存在です。彼もまた神からの贈り者。侮辱することはいくら皆様でも許されません』

 少なくとも――彼だけは優の命に価値を見出している。

『ベロー二様であってもです』

 美しさを寄せ集めたようなその人――ベロー二も表情を無くして見合う。
 察するに立場で言えば、この中の誰よりもアジュアは低いのだろう。しかし、一歩も臆することなく発言するのでベロー二の神経を逆撫でしてしまうようだ。

『……改善が見られなければ、まずはその鬱陶しい舌を切り落とす』

 想像するとかなり痛い。
 それまでアジュアに集中していた目が優に移る。どきっとする。美しさではなくて、本性を知ってしまったからどんなことを言われるのかと身構えてしまった。

「祝福の祈りを貴方に」

 にっこりと笑って見せるが全部が作り物に感じる。
 裏表の激しい美人は怖い。
 結局、男なのか女なのか分からなかった。


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