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しおりを挟む白兎
「日向様…今日の夜日向様の好きな
物に致しましょう?
何が食べたいか考えて居てください」
アクアの性格や何があったか悟れば
そう述べつつも相手と同じ歩幅で歩く
日向
「有難う。白兎。」
真っ赤に目元を腫らし涙を拭っては
相手に心配が掛からない様に笑みを零す。
暗い雰囲気で歩いて行くも
いつの間にか家へとついた。
家に付けば白兎は台所に向かい
アクアと狐白は広い和室で腕を絡めながら楽しそうに話している。
何処か悲しく辛くなり白兎が用意してくれた実室に戻れば、部屋にある
本棚の本に手を伸ばせば一冊の本を手にし、ペラペラと中を読み始める。
読み進めていくと一匹の狐の事が描かれていた
`町ヲ襲ッタ狐ハ、独リノ人間ニヨリ
"力"ヲ封印サレ使エル事ト為ッタ。
等と記されていた。
日向
「それが俺の先祖って事?」
口から自然と漏れる
?
「そうゆう事になるね」
背後から声がすれば振り返るも誰も居ない。有るのはヨーロッパ風の服を着て長帽子を被った人形だけ
`気のせいか`と再び本に戻ろうとすれば
?
「その本の物語にはまだまだ続きがあるんだよ」
再び振り返れば人形の服を着た
男の子が立っていた
日向
「えっ!!どこから…」
?
「最初から其処に居たよ
僕の名前はアリル。種類は呪いの人形」
日向
「アリル‥?」
アリル
「そう!アリル。でぇ何かあった?」
日向
「何も無いよ。
アリル君その話の続き教えてよ」
アリル
「ん-‥じゃ-誰か呪ってくれたら教えてあげる.誰か呪いたい相手居るでしょ?憎くて邪魔な人とか‥」
何かを見透かした様にニタァ-と笑いながらも、目が合う。
日向
「‥呪いとかしたくないから。」
アリル
「そっかぁ-‥
君なら僕を使ってくれると思ったのに‥」
相手の声が聞こえるもクラっと目眩がおき相手の声が段々と遠くなって行けば、意識が遠のいて行った。
「お‥ぃ‥起‥きろ‥」
日向
「んっ‥」
聞き覚えがある声に目を覚ますも、まだ頭が働かない。ボーッとして体に力が入らず。目の前に居る狐白の顔を眺める。辺りは暗くなっていた。
狐白
「はぁ-‥アリルにやられたな?」
部屋の中には、独特な香水の香りに体が重くなる程の呪いの念が漂っていた。日向の体を抱き上げ。布団の上にゆっくりと寝かせれば、部屋を後にした。
少し時間が経ち再び狐白が戻ってこれば、片手に酒をもち口に含めば、相手に酒を口移しをしては無理矢理飲ましゆっくりと口を離す。
狐白
「んっ‥はぁ~‥此れで少しは楽に成るだろ。
ゆっくり寝とけ」
そうゆうと再び部屋を出ていった。
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