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第零章 天女の始まり
19 夏風(1)
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「…そもそも、なぜ力や知識が欲しい?」
蝉の鳴き声さえも聞こえない、とでもいうように静まり返った徳と信繁の空間。その生ぬるい空気を裂いたのは、信繁の淡々とした声だった。
「え、なぜかって…。」
「城の者が力の覚醒方法を教えきれなかったのはしょうがない。しかし、姫の様子からして、姫に戦の状況なども伏せていたのだろう?それは姫を思ってのことじゃないのか?」
「…そう、ですね。でも、私、大事に大事にって箱に入れられて外から守られるだけって嫌なんです…。」
「嫌かもしれないが、あんたにはそれしか選択権がない。違うか?」
「……。」
「力を覚醒させれば、嫌でも力を発揮する舞台に立たされる可能性がある。それに、戦の情報が多ければ多いほどその戦へ関わってしまう危険性もあるんだ。知らず存ぜずでいたほうが安全だと思うが。」
いつのまにか重くなった空気に、徳は思わず顔を伏せる。
(確かに、そうかもしれない。…でも、せっかく家族が出来たんだもの。私だって…――。)
「…そうだとしても、私の人生は私が決めます。みんなが私を守ろうとしてくれるのであれば、私だって一緒です。私もみんなを守りたい。私、守られるだけの、そんな姫は嫌なんですっ…!」
「……。」
「……。」
信繁の冷たい瞳が徳を射抜く。何を考えているのか分からないまっすぐな瞳が…――
ふぅ
ため息とともに地面へと伏せられた。そのため息を皮切りに、信繁は興がそがれたとでもいうように胡坐をかき、両手を後ろについて天井を見上げる。
「あー…。」
「…の、信繁様?」
一体どういうリアクションなのか判断に困った徳は、恐る恐る信繁に声をかける。――と、
「大谷の姫は見かけによらず本当にじゃじゃ馬のようだな。」
信繁は体勢はそのままで、顔だけを徳のほうへと向けた。その顔は先ほどの冷たく感じられるような表情ではなく、今度は温かみを帯びた、やわらかくも少しからかい交じりのような微笑を浮かべている。
「…いや、姫としてはこれぐらい肝が据わっているほうがいいのかもしれないが…。……力を覚醒させることは吉継殿も望んでいるのであったな。」
「あ…、はい!」
「今後いろいろな知識を得ることで危険な状況に陥る可能性もあるが、それでもいいのか?」
「…はい。」
「――俺が吉継殿にどやされるだろうな…。」
「…?」
「……覚悟が決まっているのであればよい。俺的にもあんたは力の制御が出来たほうがいいと思うし、最低限の知識も必要だと思っている。」
「…へ?…反対していてのあの反応だったんじゃ…。」
「いや、逆だ。あまりにも知識がなさすぎるゆえに危機感や警戒心が皆無というか…、今のあんたは危なっかしい。…だが、知識については必要最低限だ。戦場に首を突っ込んでほしいわけではないからな。」
「はい…。ありがとうございます。」
(危機感と警戒心が皆無って…。そんなに…?)
「危機感と警戒心皆無ってそんなにか?って顔をしているな。」
ギクッ
「いっ、いえ!」
「…あんたは自分が思っている以上に危険な状態だと把握した方がいい。……まず、俺たちに出会ったときすぐに名を答えたな。『敦賀城に住んでいる大谷徳』だと。同じ秀吉様の家臣である豊臣派閥の大谷と真田だったから良かったものの、最後まで豊臣と敵対していた家であれば、あんたは良いように使われたかもしれない。秀吉様が天下を統一したといっても、まだ統一直後で秀吉様をよく思っていない国もあるからな。」
「え…。」
徳は言われたことを理解するとサーっと一気に血の気が引いた。
(た…確かに…。もしかしたら人質とか、最悪すでに生きていなかったかもしれない…、ってこと…?)
「――…それに、あんた力は武将並みにあると言ったが、それがダダ洩れだ。」
血の気の引いた徳に信繁の第2撃が放たれた。
「力は制御して一般的な量まで抑えるのが通例だ。だが、あんたはその膨大な力を遠慮なく周りへと放出している。普通に考えると『自分に勝てるものなら喧嘩しかけてこい』と同じ力持ちを煽っているか、力を持っていない者たちを怖気づかせるためにしているのかのどちらかだかとしか考えられん。」
「えっ!?わ、私が喧嘩をうっているか、怖気づかせているかのどちらか…?」
「あぁ。…力持ちではない一般人にとっては同じ力持ちのようにはっきり相手の力を把握は出来ないが、力を感覚で感じ取ることができるんだ。だから、なんとなく怖いとか、近づきたくないとか、そんな感じだろう。」
「……。」
(…といういことは、松さんとか、千代とかと一緒に過ごしていたけど、私は二人を怖がらせていたかもしれないってこと…?もしかして、市で遠巻きに見られてる気がしたのって、髪色じゃなくって、私の力のせい…?)
守りたいと思っていた人たちに自身の力が悪影響を与えていたと知り、ショックがでかい様子の徳。
名乗りの件にしかり、力の件にしかり、徳は確かに無知だった。危機感と警戒心が皆無と言われても言い返せないレベルで。
正座をしていた徳は、ガクッと両腕をついてその場で項垂れた。その周りの空気は重い。あまりの落ち込み様に、信繁は狼狽える。
「…ど、どうした?大丈夫か?」
――ガバッ
「(ビクッ!)」
「――…やっぱり、私には知識が必要です!」
「…あ、あぁ。」
「お願いします!私に力の制御方法と、姫としての役割など諸々を教えてください…!」
「…姫にとっては厳しいものかもしれないぞ?」
「だ、大丈夫です!どんな事があってもめげません!」
「…よかろう。では、とりあえず…。
――…あんたが作ってくれたみたらし団子、そろそろ喰ってもいいか?」
「あ!ご、ごめんなさい!どうぞ!」
蝉の鳴き声さえも聞こえない、とでもいうように静まり返った徳と信繁の空間。その生ぬるい空気を裂いたのは、信繁の淡々とした声だった。
「え、なぜかって…。」
「城の者が力の覚醒方法を教えきれなかったのはしょうがない。しかし、姫の様子からして、姫に戦の状況なども伏せていたのだろう?それは姫を思ってのことじゃないのか?」
「…そう、ですね。でも、私、大事に大事にって箱に入れられて外から守られるだけって嫌なんです…。」
「嫌かもしれないが、あんたにはそれしか選択権がない。違うか?」
「……。」
「力を覚醒させれば、嫌でも力を発揮する舞台に立たされる可能性がある。それに、戦の情報が多ければ多いほどその戦へ関わってしまう危険性もあるんだ。知らず存ぜずでいたほうが安全だと思うが。」
いつのまにか重くなった空気に、徳は思わず顔を伏せる。
(確かに、そうかもしれない。…でも、せっかく家族が出来たんだもの。私だって…――。)
「…そうだとしても、私の人生は私が決めます。みんなが私を守ろうとしてくれるのであれば、私だって一緒です。私もみんなを守りたい。私、守られるだけの、そんな姫は嫌なんですっ…!」
「……。」
「……。」
信繁の冷たい瞳が徳を射抜く。何を考えているのか分からないまっすぐな瞳が…――
ふぅ
ため息とともに地面へと伏せられた。そのため息を皮切りに、信繁は興がそがれたとでもいうように胡坐をかき、両手を後ろについて天井を見上げる。
「あー…。」
「…の、信繁様?」
一体どういうリアクションなのか判断に困った徳は、恐る恐る信繁に声をかける。――と、
「大谷の姫は見かけによらず本当にじゃじゃ馬のようだな。」
信繁は体勢はそのままで、顔だけを徳のほうへと向けた。その顔は先ほどの冷たく感じられるような表情ではなく、今度は温かみを帯びた、やわらかくも少しからかい交じりのような微笑を浮かべている。
「…いや、姫としてはこれぐらい肝が据わっているほうがいいのかもしれないが…。……力を覚醒させることは吉継殿も望んでいるのであったな。」
「あ…、はい!」
「今後いろいろな知識を得ることで危険な状況に陥る可能性もあるが、それでもいいのか?」
「…はい。」
「――俺が吉継殿にどやされるだろうな…。」
「…?」
「……覚悟が決まっているのであればよい。俺的にもあんたは力の制御が出来たほうがいいと思うし、最低限の知識も必要だと思っている。」
「…へ?…反対していてのあの反応だったんじゃ…。」
「いや、逆だ。あまりにも知識がなさすぎるゆえに危機感や警戒心が皆無というか…、今のあんたは危なっかしい。…だが、知識については必要最低限だ。戦場に首を突っ込んでほしいわけではないからな。」
「はい…。ありがとうございます。」
(危機感と警戒心が皆無って…。そんなに…?)
「危機感と警戒心皆無ってそんなにか?って顔をしているな。」
ギクッ
「いっ、いえ!」
「…あんたは自分が思っている以上に危険な状態だと把握した方がいい。……まず、俺たちに出会ったときすぐに名を答えたな。『敦賀城に住んでいる大谷徳』だと。同じ秀吉様の家臣である豊臣派閥の大谷と真田だったから良かったものの、最後まで豊臣と敵対していた家であれば、あんたは良いように使われたかもしれない。秀吉様が天下を統一したといっても、まだ統一直後で秀吉様をよく思っていない国もあるからな。」
「え…。」
徳は言われたことを理解するとサーっと一気に血の気が引いた。
(た…確かに…。もしかしたら人質とか、最悪すでに生きていなかったかもしれない…、ってこと…?)
「――…それに、あんた力は武将並みにあると言ったが、それがダダ洩れだ。」
血の気の引いた徳に信繁の第2撃が放たれた。
「力は制御して一般的な量まで抑えるのが通例だ。だが、あんたはその膨大な力を遠慮なく周りへと放出している。普通に考えると『自分に勝てるものなら喧嘩しかけてこい』と同じ力持ちを煽っているか、力を持っていない者たちを怖気づかせるためにしているのかのどちらかだかとしか考えられん。」
「えっ!?わ、私が喧嘩をうっているか、怖気づかせているかのどちらか…?」
「あぁ。…力持ちではない一般人にとっては同じ力持ちのようにはっきり相手の力を把握は出来ないが、力を感覚で感じ取ることができるんだ。だから、なんとなく怖いとか、近づきたくないとか、そんな感じだろう。」
「……。」
(…といういことは、松さんとか、千代とかと一緒に過ごしていたけど、私は二人を怖がらせていたかもしれないってこと…?もしかして、市で遠巻きに見られてる気がしたのって、髪色じゃなくって、私の力のせい…?)
守りたいと思っていた人たちに自身の力が悪影響を与えていたと知り、ショックがでかい様子の徳。
名乗りの件にしかり、力の件にしかり、徳は確かに無知だった。危機感と警戒心が皆無と言われても言い返せないレベルで。
正座をしていた徳は、ガクッと両腕をついてその場で項垂れた。その周りの空気は重い。あまりの落ち込み様に、信繁は狼狽える。
「…ど、どうした?大丈夫か?」
――ガバッ
「(ビクッ!)」
「――…やっぱり、私には知識が必要です!」
「…あ、あぁ。」
「お願いします!私に力の制御方法と、姫としての役割など諸々を教えてください…!」
「…姫にとっては厳しいものかもしれないぞ?」
「だ、大丈夫です!どんな事があってもめげません!」
「…よかろう。では、とりあえず…。
――…あんたが作ってくれたみたらし団子、そろそろ喰ってもいいか?」
「あ!ご、ごめんなさい!どうぞ!」
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