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18 ジャスミンの花と幼き誓い(2)2/2
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※怖くはないのですが、暗いです。
―――――――――
「大丈夫か、マリアっ!?」
『あれ?おにいさん、邪魔しないでよ。お兄様におもしろいもの見せてあげようと思ってたのに…。』
「…俺ら人間と面白いと思うポイントがが違うからな…。坊主はそれを見ても楽しくないと思うぞ…?」
『それはどうかしら?見せてみないと分からないじゃない。』
先ほどまで左隣にいたエクソシストはいつの間に移動したのか、レフラーと呼ばれている神父に抱きかかえられていた。しかし、腕が変な方向に曲がっており、その腕からは血が流れている。
「…エリオット君…、私が合図を出したら、レフラー神父のもとに走るんだ…。」
衝撃で自分がどういう状況か分かっていなかったが、真後ろから小さく声をかけられ、ハッとする。気づけば尻餅をついた状態で、背後から覆われるようにピストルを構えた片眼鏡のエクソシストに守られていた。そういえば右側から急に腕を引かれ、尻餅をついた気がする。
「…ぁ、…。」
「返事は良いから…。」
『何をコソコソとしているの?お兄様。』
「…。」
「…ち、違う…、お前は、ジャスミンなんかじゃない…。」
『ひどいお兄様!そんなこと言うなんて…!』
「…エリオット君、悪魔の話に耳を傾けるな…。」
「ジャスミンじゃないっ!僕の妹をっ、ジャスミンを返してくれっ!」
「ッチ!…走れ!エリオット君!」
「…っ!?」
『あれ~?』
背中を押され、エリオットは反射的に駆け出した。背後で爆音がなり、突風を感じる。
「カーライトっ!!」
再び足を木の根で引かれ、レフラーの目の前に落とされた。
「っ!」
「くそっ…。坊主、ここでマリアを見てろ。」
「え…?」
そう言うと男は返事を聞かずに再び吹き荒れた吹雪の中へと飛び込んでいった。見てろと言われたが、その対象であるマリアは、脂汗を流しながら不自然に曲がった腕とは反対の手で新たなピストルを構えている。
「マ、マリアさん…?…大丈夫でなんですか…?腕が…。」
「ふふ…。大丈夫よ。私、ピストルは二刀流なの。左手でもイケルから、そんな顔しないで…。」
――ドーンッ!!!
大きく地面が揺れ、エリオットは膝が地面に着いた。辺りを見渡すと、四方八方の木木の枝が伸び、その枝がジャスミンの身体を捉えていた。
「クロネ!」
マリアが叫ぶとジャスミンを捉えていた枝がピキピキと氷り始め、遂にはジャスミンさえも凍り付いた。
「ナイスだマリア。…生きてるか?カーライト…。」
「はぁ…、はぁ…、何とか…。」
凍り付きながらも笑顔を浮かべているジャスミンに不吉さを覚える。視線をエクソシストへ向けると、息も絶え絶えで負傷しており、力の差は歴然だ。
『あー、楽しくない…。お前らちっとも楽しくない。』
「…!?」
「…っ!…それについては共感できるぞ。初めて面白いと感じるポイントが一致したな…。」
凍り漬けにされながらもジャスミンの声が森に響いた。皆の視線が一気にジャスミンへ向かう。
『もっと強いやつは来ないの?』
「…もう少ししたら来るかもしれないな。」
『それまで待てっていうの?久しぶりに目覚めたって言うのに、こんなんじゃ肩慣らしにもならない…。』
「…今まで眠ってたのか?」
『そう。あれはいつだったかなぁ…、あんたらじゃなくて、天使にやられたの。ほんと、あいつらむかつく…。だから、仕返ししようと思って。』
「…仕返しの為にその子に憑いたのか?」
『んー…。半分正解で、半分不正解って感じかなー…。この子じゃダメなの。…でも、おいしそうな魂だからまぁいいや。』
「……何を企んでる…?」
ばちっ
ジャスミン首が氷の中でグルっと動き、目が合った。
その目が月のようにゆがむ。
『お兄さま。』
ジャスミンの身体を縛っていた枝が一瞬で朽ち果て、氷も蒸発した。その中から飛び出したジャスミンは瞬きする間もなく目の前に現れる。
『見てて?』
目の前を鮮血がゆっくりと飛ぶ。
何が起こったのか分からない。
どさっとジャスミンの身体が雪の上に倒れた。その身体と離れた位置に頭が落ちる。
「…え…?……ぁ…あ…。」
ぼやっとした靄がジャスミンの横に現れ、人の形を作る。その靄がしゃべった――
『――…た の し い ?…――』
「…ぁあ゛ーーーーー!!!…ジャスミンっ!ジャスミンっ!!!」
靄がはっきりと人の形になったが、エリオットはその人型など気にせず、ジャスミンに駆け寄り、身体から離れた頭を抱き上げる。
「ジャ、ジャスミンッ!!」
涙が止まらない。心臓が痛いほど悲鳴を上げている。
「エ、エクソシストっ!助けてっ!ジャスミンがっ!!ジャ、ジャスミンがっ!」
エリオットは一番リーダー核であろう、レフラーへ向かって叫ぶが、レフラーは目を見開いた状態で動かない。
「早くしろよっ!ジャスミンがッ!!」
『――…は ぁ ー 、 … た の し い …。』
真横から聞こえた信じられない言葉にエリオットは顔を上げる。
「っ!お前っ、何言ってっ…――!!」
その時横に居た人型が人ではないことに気づく。考えれば、靄が人になることなどありえないが、錯乱していたエリオットは見上げるまで気づかなかった。
昆虫の様な大きな瞳。そしてその目は複眼だ。鼻なのか口なのか分からないが、顔の中央に大きな羊の角の様なものがある大男。いや、≪悪魔≫。その悪魔の手からぽたぽたと血液が滴っていた。
その手がジャスミンの方角へ伸びる。すると、ジャスミンの身体からきらきらとした、霧の様なベールのような柔らかな輝きが生まれる。それを悪魔は、香りを嗅ぐように羊の角の様な部分で吸い込んだ。
『――…は ぁ … 、 う ま い … 』
「…っ!…お、…お前、ジャスミンをっ…!」
「坊主!やめろっ!!」
エリオットはマリアからピストルを奪い取り、悪魔に向かって銃口を構える。レフラーの制止が入ったが聞くはずがない。
(殺してやるっ!!!)
『―― も う 、 た の し く な い ――』
大男が再び靄の様になって消えた。
辺りが一気に静寂に包まれる。しかし、空は晴れ渡り、景色はまぶしいほど明るかった。
―――――――――
「大丈夫か、マリアっ!?」
『あれ?おにいさん、邪魔しないでよ。お兄様におもしろいもの見せてあげようと思ってたのに…。』
「…俺ら人間と面白いと思うポイントがが違うからな…。坊主はそれを見ても楽しくないと思うぞ…?」
『それはどうかしら?見せてみないと分からないじゃない。』
先ほどまで左隣にいたエクソシストはいつの間に移動したのか、レフラーと呼ばれている神父に抱きかかえられていた。しかし、腕が変な方向に曲がっており、その腕からは血が流れている。
「…エリオット君…、私が合図を出したら、レフラー神父のもとに走るんだ…。」
衝撃で自分がどういう状況か分かっていなかったが、真後ろから小さく声をかけられ、ハッとする。気づけば尻餅をついた状態で、背後から覆われるようにピストルを構えた片眼鏡のエクソシストに守られていた。そういえば右側から急に腕を引かれ、尻餅をついた気がする。
「…ぁ、…。」
「返事は良いから…。」
『何をコソコソとしているの?お兄様。』
「…。」
「…ち、違う…、お前は、ジャスミンなんかじゃない…。」
『ひどいお兄様!そんなこと言うなんて…!』
「…エリオット君、悪魔の話に耳を傾けるな…。」
「ジャスミンじゃないっ!僕の妹をっ、ジャスミンを返してくれっ!」
「ッチ!…走れ!エリオット君!」
「…っ!?」
『あれ~?』
背中を押され、エリオットは反射的に駆け出した。背後で爆音がなり、突風を感じる。
「カーライトっ!!」
再び足を木の根で引かれ、レフラーの目の前に落とされた。
「っ!」
「くそっ…。坊主、ここでマリアを見てろ。」
「え…?」
そう言うと男は返事を聞かずに再び吹き荒れた吹雪の中へと飛び込んでいった。見てろと言われたが、その対象であるマリアは、脂汗を流しながら不自然に曲がった腕とは反対の手で新たなピストルを構えている。
「マ、マリアさん…?…大丈夫でなんですか…?腕が…。」
「ふふ…。大丈夫よ。私、ピストルは二刀流なの。左手でもイケルから、そんな顔しないで…。」
――ドーンッ!!!
大きく地面が揺れ、エリオットは膝が地面に着いた。辺りを見渡すと、四方八方の木木の枝が伸び、その枝がジャスミンの身体を捉えていた。
「クロネ!」
マリアが叫ぶとジャスミンを捉えていた枝がピキピキと氷り始め、遂にはジャスミンさえも凍り付いた。
「ナイスだマリア。…生きてるか?カーライト…。」
「はぁ…、はぁ…、何とか…。」
凍り付きながらも笑顔を浮かべているジャスミンに不吉さを覚える。視線をエクソシストへ向けると、息も絶え絶えで負傷しており、力の差は歴然だ。
『あー、楽しくない…。お前らちっとも楽しくない。』
「…!?」
「…っ!…それについては共感できるぞ。初めて面白いと感じるポイントが一致したな…。」
凍り漬けにされながらもジャスミンの声が森に響いた。皆の視線が一気にジャスミンへ向かう。
『もっと強いやつは来ないの?』
「…もう少ししたら来るかもしれないな。」
『それまで待てっていうの?久しぶりに目覚めたって言うのに、こんなんじゃ肩慣らしにもならない…。』
「…今まで眠ってたのか?」
『そう。あれはいつだったかなぁ…、あんたらじゃなくて、天使にやられたの。ほんと、あいつらむかつく…。だから、仕返ししようと思って。』
「…仕返しの為にその子に憑いたのか?」
『んー…。半分正解で、半分不正解って感じかなー…。この子じゃダメなの。…でも、おいしそうな魂だからまぁいいや。』
「……何を企んでる…?」
ばちっ
ジャスミン首が氷の中でグルっと動き、目が合った。
その目が月のようにゆがむ。
『お兄さま。』
ジャスミンの身体を縛っていた枝が一瞬で朽ち果て、氷も蒸発した。その中から飛び出したジャスミンは瞬きする間もなく目の前に現れる。
『見てて?』
目の前を鮮血がゆっくりと飛ぶ。
何が起こったのか分からない。
どさっとジャスミンの身体が雪の上に倒れた。その身体と離れた位置に頭が落ちる。
「…え…?……ぁ…あ…。」
ぼやっとした靄がジャスミンの横に現れ、人の形を作る。その靄がしゃべった――
『――…た の し い ?…――』
「…ぁあ゛ーーーーー!!!…ジャスミンっ!ジャスミンっ!!!」
靄がはっきりと人の形になったが、エリオットはその人型など気にせず、ジャスミンに駆け寄り、身体から離れた頭を抱き上げる。
「ジャ、ジャスミンッ!!」
涙が止まらない。心臓が痛いほど悲鳴を上げている。
「エ、エクソシストっ!助けてっ!ジャスミンがっ!!ジャ、ジャスミンがっ!」
エリオットは一番リーダー核であろう、レフラーへ向かって叫ぶが、レフラーは目を見開いた状態で動かない。
「早くしろよっ!ジャスミンがッ!!」
『――…は ぁ ー 、 … た の し い …。』
真横から聞こえた信じられない言葉にエリオットは顔を上げる。
「っ!お前っ、何言ってっ…――!!」
その時横に居た人型が人ではないことに気づく。考えれば、靄が人になることなどありえないが、錯乱していたエリオットは見上げるまで気づかなかった。
昆虫の様な大きな瞳。そしてその目は複眼だ。鼻なのか口なのか分からないが、顔の中央に大きな羊の角の様なものがある大男。いや、≪悪魔≫。その悪魔の手からぽたぽたと血液が滴っていた。
その手がジャスミンの方角へ伸びる。すると、ジャスミンの身体からきらきらとした、霧の様なベールのような柔らかな輝きが生まれる。それを悪魔は、香りを嗅ぐように羊の角の様な部分で吸い込んだ。
『――…は ぁ … 、 う ま い … 』
「…っ!…お、…お前、ジャスミンをっ…!」
「坊主!やめろっ!!」
エリオットはマリアからピストルを奪い取り、悪魔に向かって銃口を構える。レフラーの制止が入ったが聞くはずがない。
(殺してやるっ!!!)
『―― も う 、 た の し く な い ――』
大男が再び靄の様になって消えた。
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