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ボッチ少年と機械少女の出会い
ボッチ少年は学業をさぼる
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「あ~暇だ。何で学校なんて行かなきゃいけないんだよ。まったく、いったい学校の授業の何が役にたつっていうだよ」
晴天の中、一人の少年がビルの上で寝ころびながら愚痴っている。
鳥が少年の上を通りすぎていく。
「いいよな、鳥は学校なんか行かなくていいから。悩み事なんてなさそうだしな」
少年は目線を上空に向けた。
そこには雲一つない美しい空が広がっている。
「お?なんだあの黒いのは、カラスかな?」
青い空の中なにか黒い箱状のものが落ちてきている。
その黒い箱は、どんどん近づいてくる。
「おいおい!まじかよ!冗談じゃないぜ!?」
かなり近くなり黒い箱が自分のいる場所に落ちてきていることに気づいた少年は驚き、避難しようとする。
しかし、どう考えても間に合わない。
「やばいだろ~!」
ドガン!
黒い箱が先ほどまで少年がいたところに派手な音をあげながらぶつかる。
土煙が晴れるとそこには、派手に破壊されたコンクリートがあり、黒い箱は無傷でそこに鎮座していた。
「なんだこれ?箱だよな?」
なんとなく黒い箱に近づき、触れてみる。
触った感触は鉄のようであり、固く冷たい。
「なんだこのボタンは?」
黒い箱の真ん中あたりに何かボタンのようなものを見つける少年
「押しますかね!」
そのボタンを押すと、ボタンを中心として黒い箱にらせんじょうに白いヒビが入り始めた。
少年は驚き、黒い箱から少し離れる。
「……綺麗だ」
先ほどまで黒い箱があった場所には、黒いウェディングドレスのようなものに身を包んだ少女が眠っていた。
フードのなかからのぞく黒髪はとてもきれいだ。
「いや、そんなことより。この少女は誰だ?」
眠っている少女に近づき、首元に手を当てる。
「脈がない?死んでるのか?」
人にしては冷たい。
もしかして、この少女はオートマタなのか?
輸送中に何かががあって落ちてきたとか?
「どうしたもんかな、警察に電話でもするべきか?」
どうしたものかと悩んでいると、視線を感じた。
視線を感じたほうを見ると。少女が目を開けてこちらを見ていた。
「うわっ!」
驚いて後ろに手を突いていると、少女は立ち上がりこちらを見つめてくる。
その瞳は黒く、見ているだけで引き込まれるようだった。まるでその瞳は全てを吸い込むブラックホールのようだった。
「あなたがわたしのマスターですか?」
鈴のように凛とし声で少女は少年に問いかける。
「……」
すぐには返事が返せなかった。まるで広大な宇宙を見たような気分に陥ってしまった。
晴天の中、一人の少年がビルの上で寝ころびながら愚痴っている。
鳥が少年の上を通りすぎていく。
「いいよな、鳥は学校なんか行かなくていいから。悩み事なんてなさそうだしな」
少年は目線を上空に向けた。
そこには雲一つない美しい空が広がっている。
「お?なんだあの黒いのは、カラスかな?」
青い空の中なにか黒い箱状のものが落ちてきている。
その黒い箱は、どんどん近づいてくる。
「おいおい!まじかよ!冗談じゃないぜ!?」
かなり近くなり黒い箱が自分のいる場所に落ちてきていることに気づいた少年は驚き、避難しようとする。
しかし、どう考えても間に合わない。
「やばいだろ~!」
ドガン!
黒い箱が先ほどまで少年がいたところに派手な音をあげながらぶつかる。
土煙が晴れるとそこには、派手に破壊されたコンクリートがあり、黒い箱は無傷でそこに鎮座していた。
「なんだこれ?箱だよな?」
なんとなく黒い箱に近づき、触れてみる。
触った感触は鉄のようであり、固く冷たい。
「なんだこのボタンは?」
黒い箱の真ん中あたりに何かボタンのようなものを見つける少年
「押しますかね!」
そのボタンを押すと、ボタンを中心として黒い箱にらせんじょうに白いヒビが入り始めた。
少年は驚き、黒い箱から少し離れる。
「……綺麗だ」
先ほどまで黒い箱があった場所には、黒いウェディングドレスのようなものに身を包んだ少女が眠っていた。
フードのなかからのぞく黒髪はとてもきれいだ。
「いや、そんなことより。この少女は誰だ?」
眠っている少女に近づき、首元に手を当てる。
「脈がない?死んでるのか?」
人にしては冷たい。
もしかして、この少女はオートマタなのか?
輸送中に何かががあって落ちてきたとか?
「どうしたもんかな、警察に電話でもするべきか?」
どうしたものかと悩んでいると、視線を感じた。
視線を感じたほうを見ると。少女が目を開けてこちらを見ていた。
「うわっ!」
驚いて後ろに手を突いていると、少女は立ち上がりこちらを見つめてくる。
その瞳は黒く、見ているだけで引き込まれるようだった。まるでその瞳は全てを吸い込むブラックホールのようだった。
「あなたがわたしのマスターですか?」
鈴のように凛とし声で少女は少年に問いかける。
「……」
すぐには返事が返せなかった。まるで広大な宇宙を見たような気分に陥ってしまった。
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