悪夢が少年を呼んでいる

 夢を見たんだ......。

 誰もいない暗闇の中で、自分が一人公園のベンチに座っている夢を見たんだ......。

 人の背よりも長い鎌を持っていたんだ......。
その鎌は怪しい紫色をしていた。

 鎌の刃の部分には、赤黒い液体が滴っていた。
 いったい、この夢は何なのだろう。
 そんなことを思ってベンチに座っている自分を見ていると、座っている自分がこちらに顔を向けてきた。

 「この世界にお前は来ることになる。辛いことになるかもしれない。ただ、頑張ってくれ。──どうやら時間が来たようだ──頑張ってくれよ......」

 その言葉を最後に僕は目を覚ました。 


──────────────────────────────────
主人公
名前
・快眠 悪夢(カイミ アクム)
概要
・どこにでもいる高校二年生。ただし、ある日見た謎の夢を最後に不思議な体験をしていく。

『睡眠を取らないことは、食事をしないことよりも危険である』

──────────────────────────────────



 
24h.ポイント 0pt
0
小説 197,824 位 / 197,824件 ホラー 7,247 位 / 7,247件

あなたにおすすめの小説

久しぶりに地元へ帰ったら、昔いじめてきた男に告白された

髙槻 壬黎
BL
高校の卒業式後、逃げるようにして地元を出た広崎恵。頼れる人もおらず、毎日の生活は苦しかったが、彼なりに満ち足りた人生を送っていた。 その五年後、父親からの連絡で、故郷へ帰ることになった恵は、かつての同級生──狭山鏡夏の名前を耳にする。 もう会うつもりなど二度となかったのに、何故か彼は俺を探していて────?

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

ホラー短編集「隣の怪異」

シマセイ
ホラー
それは、あなたの『隣』にも潜んでいるのかもしれない。 日常風景が歪む瞬間、すぐそばに現れる異様な気配。 襖の隙間、スマートフォンの画面、アパートの天井裏、曰く付きの達磨…。 身近な場所を舞台にした怪異譚が、これから続々と語られていきます。 じわりと心を侵食する恐怖の記録、短編集『隣の怪異』。 今宵もまた、新たな怪異の扉が開かれる──。

牛獣人の僕のお乳で育った子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!

ほじにほじほじ
BL
牛獣人のモノアの一族は代々牛乳売りの仕事を生業としてきた。 牛乳には2種類ある、家畜の牛から出る牛乳と牛獣人から出る牛乳だ。 牛獣人の女性は一定の年齢になると自らの意思てお乳を出すことが出来る。 そして、僕たち家族普段は家畜の牛の牛乳を売っているが母と姉達の牛乳は濃厚で喉越しや舌触りが良いお貴族様に高値で売っていた。 ある日僕たち一家を呼んだお貴族様のご子息様がお乳を呑まないと相談を受けたのが全ての始まりー 母や姉達の牛乳を詰めた哺乳瓶を与えてみても、母や姉達のお乳を直接与えてみても飲んでくれない赤子。 そんな時ふと赤子と目が合うと僕を見て何かを訴えてくるー 「え?僕のお乳が飲みたいの?」 「僕はまだ子供でしかも男だからでないよ。」 「え?何言ってるの姉さん達!僕のお乳に牛乳を垂らして飲ませてみろだなんて!そんなの上手くいくわけ…え、飲んでるよ?え?」 そんなこんなで、お乳を呑まない赤子が飲んだ噂は広がり他のお貴族様達にもうちの子がお乳を飲んでくれないの!と言う相談を受けて、他のほとんどの子は母や姉達のお乳で飲んでくれる子だったけど何故か数人には僕のお乳がお気に召したようでー 昔お乳をあたえた子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!! 「僕はお乳を貸しただけで牛乳は母さんと姉さん達のなのに!どうしてこうなった!?」 * 総受けで、固定カプを決めるかはまだまだ不明です。 いいね♡やお気に入り登録☆をしてくださいますと励みになります(><) 誤字脱字、言葉使いが変な所がありましたら脳内変換して頂けますと幸いです。

すこし奇妙なショートショートたち

長月京子
ホラー
怖かったり、じわっときたり、あるいは不思議だったり、ゾッとしたり、すこし奇妙なショートショートたち。 一つのお話が2000字〜5000字程度の、各話読み切りの掌編です。 少しの暇つぶしになれば幸いです。

それなりに怖い話。

只野誠
ホラー
これは創作です。 実際に起きた出来事はございません。創作です。事実ではございません。創作です創作です創作です。 本当に、実際に起きた話ではございません。 なので、安心して読むことができます。 オムニバス形式なので、どの章から読んでも問題ありません。 不定期に章を追加していきます。 2025/4/27:『ふくつう』の章を追加。2025/5/4の朝8時頃より公開開始予定。 2025/4/26:『ぱち』の章を追加。2025/5/3の朝8時頃より公開開始予定。 2025/4/25:『かいてんずし』の章を追加。2025/5/2の朝4時頃より公開開始予定。 2025/4/24:『しーつ』の章を追加。2025/5/1の朝4時頃より公開開始予定。 2025/4/23:『みっつのひとみ』の章を追加。2025/4/30の朝4時頃より公開開始予定。 2025/4/22:『がっこうのかいだん』の章を追加。2025/4/29の朝4時頃より公開開始予定。 2025/4/21:『ねむけ』の章を追加。2025/4/28の朝4時頃より公開開始予定。

冷甘メイドの怪奇図書

要 九十九
ホラー
亡くなったじいちゃんの遺産として受け継いだお屋敷。辿り着いたその先で……。 「……お帰り下さい」 「俺のじいちゃんの家なのに!?」 何故か帰らされそうになる俺。 そこで手渡された一冊の本……。 怪談が書かれたその本は、じいちゃんが直接見て書いたものだと、屋敷のメイドは言う。 半信半疑のまま俺が案内されたのは、屋敷の地下に隠された大きな図書館……。 怪しく、不思議な物語が数多蔵書されたその場所は、俺の祖先が未来や過去、現在の様々な出来事を、その特殊な能力で見て記した怪奇図書が眠る場所だった。 だが、じいちゃんが残したのはそれだけじゃない。 落ち着いた雰囲気、キラキラと輝く金髪に誰もが振り向く美貌、スタイルまで完璧な上に、とんでもなく強い。 でも、何故か俺を見る目だけがおかしい不思議なメイド……。 そもそもこんな人がいるなんて聞いてないんですけど!? どうして怪奇図書館は作られたのか? メイドの正体に、じいちゃんとの関係、最近何度も見る同じ夢に、闇から突如現れる口の裂けた女……。 やがて、それらは警察をも巻き込んだ大きな事件へと発展していく。 全てを知った時、俺は何を決断するのか? 顔も名前すらも知らなかったじいちゃん……。 俺はじいちゃんの事を知りたい。ちゃんと知って悲しんで、しっかりと向き合いたい。その為に、俺は……。 一冊の本を開いた瞬間から、俺の人生は終わり、物語が動き始める。 怪しく、不思議な物語。 怪奇図書の世界へようこそ……。 奇々怪々な沢山の物語があなたをお待ちしています。 ※この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。

姫ポジ幼馴染の貞操を全力で守っていたのに、いつの間にか立場が逆転して伸し掛かられた件

イセヤ レキ
BL
タイトル通りのお話しです。 ※全七話、完結済。