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第1章 奇妙な電話編

帰り道

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 西城と協力をしてモシキを倒した帰り道。
 のどが渇いたためコンビニに寄ったのだが、その時に寄ったコンビニはどこかおかしかった。
 いや、怪しかったというべきかもしれない。

「西城コンビに寄らないか、なんか飲み物が飲みたくなった」

「おう、そうだな」

 5分後

 暗い道を歩いていると、そこには記憶にはないコンビニが見えてきた。
 こんなところにコンビニなんてあったかな?なんて思いつつ、のどが渇いていたためそのコンビニに寄る。
 店内の照明が薄暗く。
 ただいま、夏の省エネ期間中と書かれた紙がカウンターの横に貼られていた。
 「いらっしゃいませ」
 カウンターを拭いていた店員があいさつをしてくる。

「なんか、照明が暗いせいか、いつものコンビニとは違った感覚に陥る」
 西城が真顔でこちらを見ながら言ってきた。

「うん、そうか?遅い時間で人があまりいないからそう感じるだけじゃないのか」
「そんなもんか?」
「そんなもんだろ、どうせ」

 飲み物の置いてある場所にカヤトは向かう。

「コーラないな、仕方がないしミルクティーでいいか」
 そういえば、コンビニによく置いてあるあのドリンクが入った扉式の冷蔵庫「リーチインショーケス」って言うらしいな。なんてことを思い出しながらカヤトは『優雅なひとときに』とラベルが貼られたミルクティーを取り、ついでにお菓子もかごの中に入れ、西城がいる方へと向かう。

「重いな、さすがに」

「お菓子とジュースどんだけ買うんだよお前」

「いや、買いだめをだな」

「それにしたって買いすぎだろ」

「そうかな?」

 西城はカゴ2つに、それぞれジュースとお菓子を大量に入れていた。

「コンビニでこんなに買うやつ初めて見たわ」

「まだ少ないほうだぜ」

「いや、そんなドヤ顔されてもな」

 そんな会話をしながらレジに物を持っていく。
 レジの店員が西城のほうを見て驚いた顔をしていたのが面白かった。

「ミルクティーが一点、チョコザクザク君が一点、合計で432円になります」
 俺は財布から、500円を取り出し店員に渡す。

「500円からで、68円のお返しになります。ありがとうございました」

 西城の会計は大変そうだな、店員さんドンマイ。
「ポッロッキーが一点、ガリボリ君が一点、緑茶が十五点、プロテインが1点、漫画本が1冊、ポテトカタチップが一点……」
 西城の会計はそこから5分ほどかかり、疲れ果てた店員の姿があったとかなかったとか……
 なお、西城は笑顔でガリボリ君をほおばっていたいう。
 哀れ、コンビニ店員さん。君の苦労は忘れないよ。

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