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超魔の目覚め
一撃で仕留める
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(シキシマ! 奴の脚を狙え)
ハクラの判断は早かった。
超獣の電脳が露になった瞬間に海洋戦人に呼びかける。
「ガァオォォォォン!」
そして、それに返答するがごとく魔人の咆哮が響き渡った。
今だに空中を飛び回っている両鉄拳の進行方向をヴァナルガンへと変更。
大質量かつ強固な塊を超高速で超獣へと向かわせる。
「ジュオッ!」
敵が大地に転倒して立ち上がりきっていない状態への超高速の攻撃。
隙だらけであるのは言うまでもなく、足底スラスターを噴射している暇もない、ゆえにもはや回避や防御姿勢は間に合うまい。
凄まじい破壊音が空気を揺らした。
シキシマの分離鉄拳二つが直撃したのは、ヴァナルガンの両膝頭。
「ジュオォォォォ!」
数万トンの体を支えていた両脚の関節が反対に折れ曲がり、膝周辺の装甲片を撒き散らしながらヴァナルガンは轟音を響かせて尻餅をつくように再び転倒した。
(よぉし、これで動きを封じた! 各機、攻撃準備だ!)
露見したからと言って中枢器官をいきなり狙わずに、確実に動きを止めてから本命を狙い撃つ。
ハクラの指示は的確かつ慎重で念入り、と言えるだろう。
だが相手は単独で一つの文明を滅ぼせる超獣。
油断などできるはずもなく、この位に徹底的でなくてはならない。
……それだけ奴は化け物なのだから。
「ン゙マッ!」
「グオォォォォン!」
クサマの両肩部装甲が展開し、両分離鉄拳を再装着したシキシマのシャッター状の腹部が開いた。
二機とも既に、人工頭脳による脳波制御式の精密誘導兵器を装填し終えているのは言うまでもなかろう。
(発射えぇぇぇぇ!!)
そして、ついに二人の魔人にハクラの発射指示が伝えられた。
瞬間に、数十発にも及ぶ精密誘導弾と水陸両用魚雷が爆音ととも撃ち出される。
両脚を損傷して、もはやヴァナルガンはまともに身動きはとれまい。
そして魔人達が放った誘導兵器群の目標は、超獣の後頭部周辺の部位。
オボロが後頭部周辺の装甲を剥ぎ取ってくれたため、着弾すれば間違いなく中枢器官にダメージが浸透するだろう。
……だが、そこは今現在オボロが付着している位置なのだが。
「……ああ。やっぱりなぁ」
剛力で超獣の頭にしがみつくオボロは、こちらに高速で向かってくる誘導兵器の群れを確認すると、納得と諦めを含んだようにそう言うのであった。
ヴァナルガンに決定打を与えることができる最大の機会なのだ、ハクラと魔人達が即攻撃に躊躇するわけがないのは分かりきっていたことだ。
最優先すべきことは超獣の殲滅、好機なら躊躇わず撃つべきだろう。
「うびゃあぁぁぁぁぁぁ!!」
精密に制御させた誘導兵器が目的を間違えるはずもなく、数十発の弾頭が超獣の後頭部及びオボロに直撃して強烈な爆炎と爆風を生み出した。
その凄まじい破壊力をまともに食らった熊の超人は叫び声を響かせ、錐揉み回転しながら吹っ飛び、やがて落下して大地にメリ込んだ。
……紛れもなく同士討ちである。
だが仕方ない、仲間の退避を待っている程の悠長はなかったのだから。
それに、その攻撃によって誰も死んでいないのだから別に気にすることはなかろう。
なにより、それによって超獣にダメージを与えることができたのだから。
「……ジュオ……オッ……オッ」
やはり後頭部周辺装甲が大きく剥がされていたことで、誘導弾炸裂による衝撃波や熱が中枢器官まで流入したらしい。
ヴァナルガンは鈍い機械的な音を鳴らしながら、破損した両脚で立ち上がろうとする。
しかし、うまく立つことができないようでズズンと地面を揺らして崩れ落ちた。
中枢器官にダメージが入ったことで姿勢制御や平衡感覚機能、自動修復機能にも異常がでているのだろう。
機動力を奪い、さらに各機能の大幅な低下。
入念極まりないほどにダメージを与えたが、ここまでやらなければならない敵なのだ。
それに一撃で対象を粉砕する最大の武装の使用には、やや時間がかかるゆえに。
(今だ、ナルミ!)
「うんっ!」
ハクラの言葉が頭の中に響き渡りナルミは頷いた。
「今だ!」その言葉が何を意味しているのか、問うまでもなく。
ナルミは魔人のコントローラである懐中時計を片手にすると、力強く最後の指示を伝えるのであった。
「クサマ! シキシマに大神弓を渡してぇ!」
「ン゙マッシ!」
最大武装の使用を告げられたクサマは胸部の装甲を展開。
「ガァオォォォォン!」
そして、それに気づいたらしくシキシマは跳躍しクサマの傍らに大地を激震させて降り立った。
両腕を失いしクサマの胸部内に納められし武器を、今扱えるのは弟たる海洋戦人のみなのだ。
「ン゙マッ!」
クサマは一声あげると胸部内に収納されている武装を、ボシュッ! と言う音ととも打ち出しシキシマへと投じた。
「ガァオォ!」
クサマから渡された武装をシキシマが受けとると、その武器は形を変形させた。
一つは巨大な弓に、そしてもう一つは噴進機関が搭載された長い矢へと変貌する。
(永眠しなぁ、やれぇシキシマ!)
ついにハクラは超獣に引導を渡す指示を魔人へと告げるのであった。
「ガァオォォォォン!」
指令を受けたシキシマは咆哮すると、クサマから渡された巨大な弓を構え、長大な矢をつがう。
そして、その凄まじいパワーで引き絞った。
狙いは、中枢器官に異常をきたしてまともに行動できないヴァナルガンの大きく装甲が削がれた脇腹。
自己と目標の位置、気温、気圧、風向き等々、あらゆる情報を分析し、一撃で確実にしとめるための射撃計算。
シキシマの高性能な人工頭脳は瞬時にその計算をし終えた。
そして、その結果を基に照準を微調整し目標を正確に捉える。もはや外すことはない。
(放て、閃爆大神弓)
「ガァオォォォォン!」
そしてハクラから告げられた最後の指示、それに応じるシキシマの咆哮。
魔人の剛力によって引き絞られた弓が、つがえられた矢に凄まじい加速を与えて放たれた。
さらに矢に備わる噴進機関が炎をあげ、さらに加速が追加される。
その速度はマッハ十を超えて、轟音を響かせて正確にヴァナルガンの抉れた脇腹へと着弾した。
「……ジュオッ?」
着弾の衝撃でヴァナルガンの銀色の巨体が大きく仰け反る。
無論、こんな衝撃で超獣が倒せるわけがない。
しかし大神弓の最大の破壊力が発揮されるは鏃が敵の体内に侵入してからである。
「あ痛てぇ! まあ分かってはいたが、そうなんども爆撃! されちゃあたまんねぇぜぇ」
魔人達の誘導兵器の攻撃を受けて地面に激突したオボロは、全身から血をポタポタと滴ながら起き上がった。
しかしさすがは超人、数十発の誘導兵器を一度に浴びてもその命を脅かすには至らず。
そればかりか流血が瞬時に治まった。精強すぎる生命力と回復力と言えよう。
(奴を確実に仕留めるためだ、誘導弾直撃ぐらいは我慢しろ)
起き上がってる最中、オボロの頭の中にハクラの言葉が伝わる。
確かに超獣をしとめるためにも、仕方ないことだったとは言えよう。
「ああ、分かってらぁ」
ましてや損害は多少なり負傷程度なのだから、オボロもこれに関して責める気は一切なかった。
(それよりもオボロ、伏せていろ。ヴァナルガンが吹っ飛ぶぞ)
「なにっ!」
そしてハクラのその発言を聞いて、オボロはそびえ立つ超獣の巨体を見上げた。
奴とは、数十メートル程度しか放たれていない。
その超獣の体には長大な矢が突き立っている。
……大神弓の鏃には膨大な高エネルギーが保持されており、その高熱を敵の体内で解放する武装なのだ。
そしてハクラが断言した通りヴァナルガンは凄まじい閃光の中に消え、それと同時にオボロに強大な爆風と熱放射が押し寄せるのだった。
ハクラの判断は早かった。
超獣の電脳が露になった瞬間に海洋戦人に呼びかける。
「ガァオォォォォン!」
そして、それに返答するがごとく魔人の咆哮が響き渡った。
今だに空中を飛び回っている両鉄拳の進行方向をヴァナルガンへと変更。
大質量かつ強固な塊を超高速で超獣へと向かわせる。
「ジュオッ!」
敵が大地に転倒して立ち上がりきっていない状態への超高速の攻撃。
隙だらけであるのは言うまでもなく、足底スラスターを噴射している暇もない、ゆえにもはや回避や防御姿勢は間に合うまい。
凄まじい破壊音が空気を揺らした。
シキシマの分離鉄拳二つが直撃したのは、ヴァナルガンの両膝頭。
「ジュオォォォォ!」
数万トンの体を支えていた両脚の関節が反対に折れ曲がり、膝周辺の装甲片を撒き散らしながらヴァナルガンは轟音を響かせて尻餅をつくように再び転倒した。
(よぉし、これで動きを封じた! 各機、攻撃準備だ!)
露見したからと言って中枢器官をいきなり狙わずに、確実に動きを止めてから本命を狙い撃つ。
ハクラの指示は的確かつ慎重で念入り、と言えるだろう。
だが相手は単独で一つの文明を滅ぼせる超獣。
油断などできるはずもなく、この位に徹底的でなくてはならない。
……それだけ奴は化け物なのだから。
「ン゙マッ!」
「グオォォォォン!」
クサマの両肩部装甲が展開し、両分離鉄拳を再装着したシキシマのシャッター状の腹部が開いた。
二機とも既に、人工頭脳による脳波制御式の精密誘導兵器を装填し終えているのは言うまでもなかろう。
(発射えぇぇぇぇ!!)
そして、ついに二人の魔人にハクラの発射指示が伝えられた。
瞬間に、数十発にも及ぶ精密誘導弾と水陸両用魚雷が爆音ととも撃ち出される。
両脚を損傷して、もはやヴァナルガンはまともに身動きはとれまい。
そして魔人達が放った誘導兵器群の目標は、超獣の後頭部周辺の部位。
オボロが後頭部周辺の装甲を剥ぎ取ってくれたため、着弾すれば間違いなく中枢器官にダメージが浸透するだろう。
……だが、そこは今現在オボロが付着している位置なのだが。
「……ああ。やっぱりなぁ」
剛力で超獣の頭にしがみつくオボロは、こちらに高速で向かってくる誘導兵器の群れを確認すると、納得と諦めを含んだようにそう言うのであった。
ヴァナルガンに決定打を与えることができる最大の機会なのだ、ハクラと魔人達が即攻撃に躊躇するわけがないのは分かりきっていたことだ。
最優先すべきことは超獣の殲滅、好機なら躊躇わず撃つべきだろう。
「うびゃあぁぁぁぁぁぁ!!」
精密に制御させた誘導兵器が目的を間違えるはずもなく、数十発の弾頭が超獣の後頭部及びオボロに直撃して強烈な爆炎と爆風を生み出した。
その凄まじい破壊力をまともに食らった熊の超人は叫び声を響かせ、錐揉み回転しながら吹っ飛び、やがて落下して大地にメリ込んだ。
……紛れもなく同士討ちである。
だが仕方ない、仲間の退避を待っている程の悠長はなかったのだから。
それに、その攻撃によって誰も死んでいないのだから別に気にすることはなかろう。
なにより、それによって超獣にダメージを与えることができたのだから。
「……ジュオ……オッ……オッ」
やはり後頭部周辺装甲が大きく剥がされていたことで、誘導弾炸裂による衝撃波や熱が中枢器官まで流入したらしい。
ヴァナルガンは鈍い機械的な音を鳴らしながら、破損した両脚で立ち上がろうとする。
しかし、うまく立つことができないようでズズンと地面を揺らして崩れ落ちた。
中枢器官にダメージが入ったことで姿勢制御や平衡感覚機能、自動修復機能にも異常がでているのだろう。
機動力を奪い、さらに各機能の大幅な低下。
入念極まりないほどにダメージを与えたが、ここまでやらなければならない敵なのだ。
それに一撃で対象を粉砕する最大の武装の使用には、やや時間がかかるゆえに。
(今だ、ナルミ!)
「うんっ!」
ハクラの言葉が頭の中に響き渡りナルミは頷いた。
「今だ!」その言葉が何を意味しているのか、問うまでもなく。
ナルミは魔人のコントローラである懐中時計を片手にすると、力強く最後の指示を伝えるのであった。
「クサマ! シキシマに大神弓を渡してぇ!」
「ン゙マッシ!」
最大武装の使用を告げられたクサマは胸部の装甲を展開。
「ガァオォォォォン!」
そして、それに気づいたらしくシキシマは跳躍しクサマの傍らに大地を激震させて降り立った。
両腕を失いしクサマの胸部内に納められし武器を、今扱えるのは弟たる海洋戦人のみなのだ。
「ン゙マッ!」
クサマは一声あげると胸部内に収納されている武装を、ボシュッ! と言う音ととも打ち出しシキシマへと投じた。
「ガァオォ!」
クサマから渡された武装をシキシマが受けとると、その武器は形を変形させた。
一つは巨大な弓に、そしてもう一つは噴進機関が搭載された長い矢へと変貌する。
(永眠しなぁ、やれぇシキシマ!)
ついにハクラは超獣に引導を渡す指示を魔人へと告げるのであった。
「ガァオォォォォン!」
指令を受けたシキシマは咆哮すると、クサマから渡された巨大な弓を構え、長大な矢をつがう。
そして、その凄まじいパワーで引き絞った。
狙いは、中枢器官に異常をきたしてまともに行動できないヴァナルガンの大きく装甲が削がれた脇腹。
自己と目標の位置、気温、気圧、風向き等々、あらゆる情報を分析し、一撃で確実にしとめるための射撃計算。
シキシマの高性能な人工頭脳は瞬時にその計算をし終えた。
そして、その結果を基に照準を微調整し目標を正確に捉える。もはや外すことはない。
(放て、閃爆大神弓)
「ガァオォォォォン!」
そしてハクラから告げられた最後の指示、それに応じるシキシマの咆哮。
魔人の剛力によって引き絞られた弓が、つがえられた矢に凄まじい加速を与えて放たれた。
さらに矢に備わる噴進機関が炎をあげ、さらに加速が追加される。
その速度はマッハ十を超えて、轟音を響かせて正確にヴァナルガンの抉れた脇腹へと着弾した。
「……ジュオッ?」
着弾の衝撃でヴァナルガンの銀色の巨体が大きく仰け反る。
無論、こんな衝撃で超獣が倒せるわけがない。
しかし大神弓の最大の破壊力が発揮されるは鏃が敵の体内に侵入してからである。
「あ痛てぇ! まあ分かってはいたが、そうなんども爆撃! されちゃあたまんねぇぜぇ」
魔人達の誘導兵器の攻撃を受けて地面に激突したオボロは、全身から血をポタポタと滴ながら起き上がった。
しかしさすがは超人、数十発の誘導兵器を一度に浴びてもその命を脅かすには至らず。
そればかりか流血が瞬時に治まった。精強すぎる生命力と回復力と言えよう。
(奴を確実に仕留めるためだ、誘導弾直撃ぐらいは我慢しろ)
起き上がってる最中、オボロの頭の中にハクラの言葉が伝わる。
確かに超獣をしとめるためにも、仕方ないことだったとは言えよう。
「ああ、分かってらぁ」
ましてや損害は多少なり負傷程度なのだから、オボロもこれに関して責める気は一切なかった。
(それよりもオボロ、伏せていろ。ヴァナルガンが吹っ飛ぶぞ)
「なにっ!」
そしてハクラのその発言を聞いて、オボロはそびえ立つ超獣の巨体を見上げた。
奴とは、数十メートル程度しか放たれていない。
その超獣の体には長大な矢が突き立っている。
……大神弓の鏃には膨大な高エネルギーが保持されており、その高熱を敵の体内で解放する武装なのだ。
そしてハクラが断言した通りヴァナルガンは凄まじい閃光の中に消え、それと同時にオボロに強大な爆風と熱放射が押し寄せるのだった。
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